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仙台・松島の主要スポットを網羅!仙台城、松島の絶景、牛たんグルメを楽しむ1泊2日モデルルート
東北地方の人気観光地、仙台と松島を巡る1泊2日のモデルルートを紹介します。歴史的建造物やおいしい和スイーツ、地域ならではの人気グルメなど初めて訪れる人は押さえておきたいスポットばかり! モデルルートを参考に、旅の計画を立ててみてください。
初めての仙台・松島はここをチェック!
東北地方の交通の要、仙台。戦国武将・伊達政宗にまつわる史跡や、おいしいグルメがあることで人気の観光地です。また、仙台市から電車で30分ほどの松島も、東北地方で訪れたい観光地のひとつ。
今回は初めて訪れる人のために、仙台を拠点に定番スポットを回る1泊2日のモデルルートを紹介します。1日目は仙台を巡り、2日目は美しい景色で有名な松島へ足を延ばしてみましょう!
1日目:仙台の名所を巡る
仙台市内の移動はJR、地下鉄、バスの3種類。1日遊ぶなら、仙台観光シティーループバス「るーぷる仙台」の1日乗車券がオススメです。大人630円で乗り降り自由、さらに仙台城の資料館やレストラン、伊達政宗の霊廟である瑞鳳殿では乗車券を提示すると入場料などが割引されます!
1日乗車券は、仙台駅前の仙台駅西口バスターミナル案内所で購入できます。目の前の16番乗り場からバスが出るので、購入したらバスの到着を待ちましょう。
午前中:瑞鳳殿
Photo by Pixta
仙台駅前からバスで約15分、伊達政宗の霊を祀る「瑞鳳殿」に到着します。
伊達政宗は、戦国時代から江戸時代初期に活躍した大名です。幼いころに右目を失明したことから独眼竜(片目の英雄)とも呼ばれ、今でも歴史ファンから根強い人気を誇っています。仙台周辺は当時、伊達政宗によって治められていました。
木々に囲まれて佇むきらびやかな本殿、正面には飾り彫刻が美しい涅槃門など豪華で美しい建築が見どころ。周辺には伊達家の霊を祀った建築物や神社もあるので、散策してみましょう。
瑞鳳殿周辺のおすすめホテル
昼食&午後:仙台城跡
Photo by Pixta
瑞鳳殿前からバスで約7分、伊達政宗が築いた城、仙台城跡へ向かいます。城の建物は過去に焼失し、現在は櫓と石垣のみが残り公園として開放されています。仙台市が一望できる広々とした跡地には伊達政宗像が建ち、仙台の街を見守っているかのようです。
青葉城資料展示館 Picture courtesy of 青葉城資料展示館
敷地内には資料館や食事処が併設された「青葉城本丸会館」があります。施設名に入っている"青葉城"とは、仙台城のこと。青葉山に城が建てられたことから青葉城とも呼ばれています。
昼食をとるなら、青葉城本丸会館にある日本料理屋「仙臺(せんだい)」がオススメ。仙台名物はもちろん、すしやそばなどの和食が楽しめます。
食後は仙台城の散策が一層楽しめる「仙台城VRゴー」の専用のスコープを借りて、公園内を歩いてみましょう! 指定のスポットでスコープを覗くと、約400年前の光景が再現されたVR映像を見ることができます。
「仙台城VRゴー」は「青葉城資料展示館」で申し込みできます。
仙台城跡周辺のおすすめホテル
夕方:商店街でスイーツタイム
仙台城跡からバスにゆられること約40分。広瀬通駅で下車し、ぶらんど~む一番町商店街を目指します。老舗の茶屋「お茶の井ケ田 一番町本店」が次の目的地です。
さまざまな種類のお茶を販売する店ですが、奥にイートインスペースがあり、抹茶のスイーツや仙台名物のずんだを使った和菓子が楽しめます。
「仙台スイーツとお茶を堪能!『お茶の井ケ田』一番町本店」より
仙台に初めて訪れた方は、「プチずんだパフェ」がオススメです。ずんだとは、枝豆をすりつぶしてペースト状にした食べ物のこと。抹茶アイスとずんだ餅の異なる甘さが絶妙な組み合わせです。
周辺にはぶらんど~む一番町商店街を中心に、縦と横で6つのアーケード商店街が続いています。観光客はもちろん、地域の人の暮らしを感じながら商店街を歩いてみてください。
夜:牛たん定食
「仙台の絶品グルメ!『味の牛たん喜助』で外せない料理4選」より
仙台に来たら「牛たん定食」は必ず食べたいメニュー。さまざまな飲食店で提供しているので、オススメのお店を宿泊する宿のスタッフに聞いてみるとよいでしょう。
味付けや焼き加減など厳しいチェックを通ってお客さんのもとへ届けられる「味の牛たん喜助」の牛たん定食は、肉の弾力とジューシーな旨味が魅力! 牛たんを使ったサイドメニューや地酒も提供しているので、地域のお酒を味わいながら牛たん料理を堪能してみてください。
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仙台での宿泊ならここ!
ORIT
Picture courtesy of ORIT
仙台駅の周辺に宿を取るなら、徒歩4分の場所にあるゲストハウス「ORIT」がオススメ。2018年にオープンした、シンプルでスタイリッシュなゲストハウスです。レセプションのある1Fはカフェ・バーとしても利用できます。
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欅ゲストハウス
飲み歩きがしたい方は、近くに飲み屋街の「国分町通り」がある「欅ゲストハウス」はいかがでしょうか。宿は日本家屋をリノベーションして作られており、ほっとくつろげる空間。スタッフの方も親切で、友人の家に泊まりに来たかのような安心感がありました。
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2日目:松島の絶景を堪能
翌日は、日本の中でもとくに景色が美しい「日本三景」と呼ばれている松島へ足を延ばしましょう。仙台駅からは、JR仙石線の電車に乗り約30分ほどで松島海岸駅に到着します。
午前中:松島島巡り観光船
Photo by Pixta
松島海岸駅から6分ほど歩くと、海に面した開放的な場所に到着。ここ「中央観光桟橋」から、松島湾をめぐるクルーズ船に乗船しましょう! 松島湾に点在する、個性豊かな260あまりの島々を鑑賞できます。
オススメは50分ほどで湾内を巡る「仁王丸コース」。気持ちよい海風を感じながら、17キロの松島湾の絶景を堪能できます。料金は大人1人1,500円。
また周辺の小さな島にある五大堂も観光ポイント。島にかかる朱色の橋はすかし橋と呼ばれ、格子状になった板の間から海が見える造りに。落ちないように気を引き締めて渡ってくださいね。
昼食:さんとり茶屋
「松島のグルメ旅には欠かせない!『さんとり茶屋』で食べられるオススメ海鮮料理」より
海が近い松島で食べるべきは、やはり新鮮な魚介類! 広い駐車場に面した場所にある「さんとり茶屋」では、周辺で獲れた魚や野菜を使ったメニューを提供しています。
アナゴが贅沢に乗った「あなご丼定食」は、夏の時期にオススメ。ふんわりとして柔らかい食感が特徴です。また冬が旬のカキは松島名物! 松島湾で獲れるカキは、ほかと比べて栄養がたっぷり入っておいしいと言われています。
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午後:瑞巌寺と円通院
昼食を堪能したら、定番観光スポットである禅寺「瑞巌寺」と「円通院」を訪れてみましょう。
禅寺は、水墨画を用いたシンプルな装飾が特徴として挙げられますが、瑞巌寺の本堂には金箔で飾られた豪華な部屋が目立ちます。これは、当時の大名・伊達政宗が伊達家の菩提寺として建てたからなのだそう。
伊達家や武士たちの部屋は豪華絢爛に、一方でお茶を作る茶道衆や僧侶の部屋は、水墨画を使った本来の禅寺の装飾がされています。
Photo by Pixta
瑞巌寺に隣接する円通院は、伊達政宗の孫にあたる光宗(みつむね)の霊を祀っている寺です。四季折々で美しい姿を見せる4種類の庭園があり、とくに紅葉の時期には多くの人が訪れ、ライトアップやコンサートイベントが開催されます。
また、色とりどりの天然石やガラス玉で作るオリジナルの数珠作り体験も可能。旅の思い出にぴったりのおみやげが作れますよ。
瑞巌寺周辺のおすすめホテル
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夕方:絶品スイーツ「松華堂菓子店」とせんべい・和雑貨店「雪竹屋」
「松島『松華堂菓子店』でいただくカステラ。ここにしかないシンプルで懐かしい味」より
観光を楽しんだら、カフェで一息ついてみませんか。桟橋近くにある「松華堂菓子店」では、素材にこだわったカステラやプリンなどのスイーツが食べられます。大きな窓からは松島湾が見渡せ、日本三景の景色を楽しめます。
また、1Fはせんべいが名物のおみやげ店「雪竹屋」も。焼きたてのせんべい、世界でここだけの和雑貨などどれも欲しくなってしまうものばかり!
好きなアイテムを買ったら、松島の旅も終了。松島海岸駅から電車で仙台駅へ戻りましょう。
また訪れたくなる魅力たっぷりの仙台・松島
おしゃれなカフェやショップ巡りが楽しめる仙台、松山湾とともに見る月が特に美しい松島の夜など、何度訪れても魅力が見つかる仙台・松島。本記事のモデルコースを参考に、楽しい旅の予定を立ててください!
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Main photo by Pixta
MATCHA編集者兼フリーライター。東京生まれ東京育ち東京在住。これまで渡航した国は30か国以上、住んだ県は4県。日本旅行はもうすぐ全都道府県を制覇!「読んだからこそわかるその土地の魅力」が伝えられることを目指して記事を作っています。森とお寺とラクダが好きです。