旅の準備はじめよう
オンラインコンシェルジュにアート!倉敷のオススメホテル「NAGI KURASHIKI」
2020年にオープンした「NAGI KURASHIKI HOTEL&LOUNGE」。ディープな地元情報を旅前に知ることができるオンラインコンシェルジュサービス、地域性あふれるインテリアアートなど、倉敷の魅力に深く触れるのにぴったりのホテルです。
ディープな倉敷に触れられる「NAGI KURASHIKI」とは?
充実した旅に欠かせないのが、宿の選択。特に、地元に詳しいゲストハウスオーナーやホテルコンシェルジュとの出会いは、旅を思い出深くさせてくれます。
しかし、「旅前にディープな地元情報を得て、旅行プランを立てたい」という場合は? あるいは、新型コロナウイルスを受け「対面での長時間の会話は避けたい」と思ったら、どうしたらよいでしょうか?
そんな方にオススメなのが、2020年3月、岡山県倉敷市にオープンした「NAGI KURASHIKI HOTEL&LOUNGE」(以下、NAGI KURASHIKI)。旅前に倉敷のディープな情報を教えてくれる、オンラインコンシェルジュを実施しています。
倉敷は、歴史的建築が立ち並ぶ「美観地区」やフォトジェニックな産業遺産「倉敷アイビースクエア」、ジーンズ好きの聖地「児島ジーンズストリート」などがある人気観光地。
「NAGI KURASHIKI」は、そんな倉敷の魅力をより深く感じさせてくれるスポットです。筆者も2020年9月、実際に泊まって体験してきました。
あわせて読みたい
地元っ子による旅前のオンラインコンシェルジュ
「はじめまして! スタッフの宮本です!”なっちゃん”と呼んでください」
宿泊の約1週間前。筆者はWeb会議システム「Zoom」を通して、「NAGI KURASHIKI」スタッフのなっちゃんとお会いしました。
これは、同ホテルのオンラインコンシェルジュサービス。宿泊者は、事前に30分ほど、スタッフに旅の相談ができるのです。
今回対応してくれたスタッフのなっちゃんは倉敷生まれ。海外で仕事した後、地元に戻ってきたとのこと。
筆者もこれまで2度、倉敷を訪れたことがあります。今回はもっとディープな倉敷に触れたかったので、「地元の人がよく行くカフェは?」「倉敷の歴史をもっとよく知りたい」とお願いしました。
すると、なっちゃんは「このカフェ、私が高校生のときから通っているんです」「ここ、実はこんな裏話があるんですよ」。子ども時代の思い出を交えながら、さまざまな話をしてくれました。
ここで教えてもらったスポットは、後ほど紹介します。では、続いて宿泊当日の体験です!
倉敷らしさが満載の「NAGI KURASHIKI」
「NAGI KURASHIKI」は、JR倉敷駅から徒歩3分で行けます。当日、筆者がラウンジに入ると、なっちゃんが笑顔で出迎えてくれました。
ホテル内の客室はわずか8室。しかし、「倉敷の魅力を感じてほしい」という思いが随所に溢れています。
こちらはラウンジ。倉敷の名物、ジーンズの生地に使うインディゴで染めた寄木細工(※1)や、書道家・小川啓華氏が瀬戸内海をイメージして描いた絵が飾られています。このほか館内には、岡山にゆかりのある画家・竹久夢二の絵なども。
※1:寄木細工……さまざまな種類の木材を組み合わせてつくる、日本の伝統工芸。本記事冒頭の写真を参照ください。
こちらは個室のベッド。宇宙を思わせる文様が描かれたウォールアートは、岡山を代表するジーンズメーカー、BOBSONによるもの。
個室のソファーやクッション。デザイナーのセンスを感じさせます。
使い勝手のよいバスルームや洗面所も魅力的。
音声サービス「アレクサ―」を備えた小型端末も。こちらは、新型コロナウイルス対策に備え付けられたもの。スタッフとテレビ電話で会話したり、ホテルのサービスに関する情報を知ることができます。
倉敷の穴場スポットを巡る
チェックイン後は早速、なっちゃんが教えてくれたスポットを巡ってみました。
建築に注目!厨子二階
「美観地区を歩く時は、建物の2Fの高さに注目してみてください」
倉敷には江戸時代、多くの豊かな商人が住んでいました。しかし、封建社会だった当時、武士の方が身分は上。商人があまり立派な家を建てると、武士ににらまれます。
そのため、商人たちは2Fを低めに造り「これは物置です」と言い訳していたそう。この2Fを「厨子二階(ずしにかい)」といいます。
他方で、明治時代以降に建てられた建物は、2Fも大きくなっています。そのため、2Fを見ると、建てられた年代がある程度分かるのだとか。
権威主義者の武士にペコペコしつつ、内心ではペロっと舌を出す商人。美観地区を歩きながら、なっちゃんの話を思い出し、筆者の脳裏にはそんな姿が浮かびました。
かつては海だった!阿智神社からの眺め
倉敷市内にある「児島ジーンズストリート」。多くのジーンズメーカー店が軒を並べる、ジーンズ好きの聖地。
「倉敷は、実は昔、海だったんです」。
なっちゃんによると、倉敷はかつて、大部分が浅瀬でした。それが干拓され、陸地が広がったのだとか。
塩分を含んだ土地は、綿畑の栽培に向いています。そうした背景から、倉敷周辺では繊維産業が盛んに。19世紀には大手紡績会社「倉敷紡績(クラボウ)」が設立され、1960年代には日本で初めてジーンズが量産されました。
美観地区にある人気パワースポット、阿智神社。小高い山の上にあるこの神社は、倉敷がまだ海だった時代、島だったのだとか。
今、阿智神社からは、美観地区の向こうに広がるビル街が見えます。1000年以上前の人たちは、ここでどんな風景を見ていたのだろう。夕暮れる町並みを見ながら、筆者はそんな思いにふけりました。
地元の人気店へ
人気観光地・倉敷には、たくさんのお店があります。こんなとき、地元に通じた人のアドバイスはありがたいもの。以下、なっちゃんオススメの食事処を紹介します。
倉敷で30年以上愛されている老舗カレー屋「カレーハウス神戸屋」。筆者が食べていると、地元のお客さんが次々と入ってきて、スタッフとおしゃべりしていきました。地元の日常を垣間見た気分でした。
なっちゃんが高校時代によく通っていたという洋食屋「横浜はいから亭 倉敷店」。筆者も名物のオムライスを堪能しました。
居酒屋が立ち並ぶ「倉敷デパート」。1人で旅行していたら、まず気づかないような穴場ですが、地元住民ご用達の飲み屋街なのだとか。
なっちゃんのおかげで、倉敷の夜も大満喫でした!
朝食は提携カフェで
「NAGI KURASHIKI」のユニークな点のひとつは、朝食はホテル内ではなく、提携する近隣カフェに食べに行くこと。これは「旅人により倉敷の魅力に触れてほしい」との思いからなのだとか。
提携店は5店舗あります。今回、筆者が訪れたのは「Qinoco」。小倉餡を使ったトーストにサラダのセットを頂きました。木をベースにした落ち着いたインテリアの中、気持ちいい朝を過ごしました。
チェックアウト時には、なっちゃんからメッセージカードをもらいました。心のこもった言葉に胸がじんわり。地縁のなかった倉敷に友だちができたような気分で、今回の旅を終えました。
「NAGI KURASHIKI」の宿泊料金は?
「NAGI KURASHIKI」は、1人あたり1泊13,000円前後となります。詳細は予約HP(日、英、繁、簡、韓)からご確認ください。
倉敷の魅力を再発見させてくれる場所
初めて倉敷を旅する人はもちろん、前に倉敷を旅したことがある人にとっても、「NAGI KURASHIKI」はオススメのスポット。地元愛が詰まったこのホテルで、ぜひ倉敷のディープな魅力に触れてみてくださいね。
なお、日本在住の方は、2021年1月末(※)まで宿泊費が割引になる「Go To Travelキャンペーン」が実施中です。詳しくは以下のMATCHA記事を参照ください。「NAGI KURASHIKI」のHPからでも割引は活用可能です。
※終了が早まる可能性があります。
Go to Travelも適用!オススメの予約HP:
- Booking.com
- 楽天トラベル
オススメのレンタカーサービス:
- タイムズカーレンタル
- たびらいレンタカー
- レンタカードットコム
オススメの電車・アクティビティの予約HP:
- KLOOK
- Voyagin
オススメの高速バス予約HP:
- 高速バスドットコム
- Willer Express
In cooperation with サン・クレア
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。