卵かけご飯に絶景!岡山・美咲町のオススメ5スポット~宿やカフェも紹介
岡山市から電車で1時間で行ける美咲町は、「大垪和西の棚田」や桜の名所・三休公園、8世紀に創建された本山寺といった多くの見どころがあります。本記事では、美咲町のオススメ5スポットのほか、日本全国に知られたグルメ「卵かけご飯」、カフェ、宿を紹介します。
岡山市から1時間!絶景とグルメが楽しめる美咲町とは?
「大垪和西の棚田」の秋の風景 Photo by Pixta
広島県と大阪の間にある岡山県は、倉敷美観地区や岡山城、岡山後楽園などがある人気観光スポット。
そんな岡山県の中心都市・岡山市から電車で約1時間で行けるのが美咲町。四季を通じて絶景が撮れる「大垪和西(おおはがにし)の棚田」や、森の中の三重塔など、農村ならではの魅力があふれています。
さらに、日本有数の卵の名産地であり、日本ならではの卵グルメ「卵かけご飯」が楽しめます。
本記事では、美咲町の5つの見どころ、オススメの宿やカフェ、グルメ、アクセスを紹介します!
絶景が広がる美咲町の見どころ5選
1.四季の表情が美しい大垪和西・小山の棚田
春の風景 Picture courtesy of 美咲町
棚田とは、傾斜地にある田んぼです。山がちな日本で米を少しでも多く生産するため、古くから作られてきました。多彩な形の水田が連なって生まれる美しい景観は、まさに農村文化の結晶です。
そんな日本有数の棚田のひとつが、美咲町の「大垪和西の棚田」。標高400メートルの山間に約750枚の水田が広がっています。
Photo by Pixta
大垪和西の棚田の魅力は、季節ごとにさまざまな景観が楽しめること。水田の水が輝く春、緑の稲に彩られる夏、黄金の稲穂がたれる秋、雪化粧に覆われる冬……。四季の絶景を撮りに、多くのフォトグラファーが訪れます。
大垪和西の棚田には、周遊コースも整備されています。車で10分、徒歩で約90分で一周できます。周辺には、駐車場やトイレが完備された「大垪和西棚田公園」やカフェもあり、ゆったりと絶景を楽しむことができます。
Picture courtesy of 美咲町
美咲町にはこのほか、標高560メートルの山間地にある「小山の棚田」もあります。
2.桜とツツジが共演⁉人気花見スポットの三休公園
Picture courtesy of 美咲町
岡山県の人気花見スポットとして知られるのが、三休(みやすみ)公園。標高270メートルから旭川湖を一望できます。
春には園内に約5,000本の桜が咲き誇り、春祭り期間中には夜のライトアップも行われます。桜が散るころには、約1万本のツツジが花を咲かせます。運が良ければ、桜とツツジが両方咲いているところを見られるかもしれません。
このほか、秋には紅葉も楽しめます。
3.神秘的な雰囲気に包まれる!三重塔が美しい本山寺
Picture courtesy of 美咲町
本山寺(ほんざんじ)は、701年に創建された由緒あるお寺。山で修行する仏教者や庶民の霊地として、古くから崇敬されていました。
本山寺は日本仏教の宗派のひとつ「天台宗」のお寺ですが、実は「浄土宗」の開祖・法然のゆかりの地としても知られています。法然の両親が1132年にこの寺に祈願したことで、その後、法然が生まれたという逸話が残っているからです。
境内の中には古い建物も多く、14世紀に建てられた本堂や宝篋印塔(ほうきょういんとう。供養に使う仏塔)や、17世紀に建てられた三重塔は、日本の指定文化財に登録されています。
4.鉄道好きはたまらない!柵原ふれあい鉱山公園・鉱山資料館
Picture courtesy of 美咲町
美咲町にはかつて、東洋一の硫化鉄鉱山として栄えた柵原(やなはら)鉱山がありました。1991年に閉山する前は、鉱石を運ぶ鉄道が日々行き来し、周りは鉱夫たちの住居や商店が立ち並んでいました。
そんな時代の名残を残すのが「柵原ふれあい鉱山公園」。当時、鉱石を運んでいた鉄道車両が11両展示されています。
園内には、1955年頃の鉱山の様子や鉱夫の暮らしぶりを再現した「柵原鉱山資料館」もあります。こちらは昭和レトロの雰囲気が味わえるオススメスポットです。
5.秋から冬に見られる自然の神秘!二上山の雲海
Picture courtesy of 美咲町
標高689メートルの二上山(ふたかみさん)からは、昼夜の寒暖差が大きい11月ごろの明け方、雲海を見ることができます。
雲の中に山が浮かび、そこに朝日が差し込む……。時間ごとに色が移り変わっていく様も見どころです。
Picture courtesy of 美咲町
二上山には、両山寺というお寺があります。ここは、714に開創された由緒あるお寺で、本尊の正観世音菩薩像をはじめ、さまざまな見どころがあります。
特に、8月14日深夜から15日未明にかけて行われる「護法祭」は、日本全国で見ても珍しい奇祭として有名です。このお祭りでは、仏法を護る守護神が取りつき神がかりとなった「護法実(ごほうざね)」が暗闇の中を遊び回り、観客は護法実に捕まらないよう逃げ回ります。
自然の魅力を堪能できる宿泊施設も
Picture courtesy of 美咲町
雲海をはじめとする自然の絶景を堪能したい方は、美咲町に1泊していくことがオススメです。
「農家民宿Chambre d’hote E(シャンブル・ドット E)」は、古民家を改装した宿泊施設。オーナーのご夫婦は、自らの手で動物を飼い、田畑を耕して暮らしています。季節感を感じる手料理が魅力です。
宿泊予約は、公式Facebookをご覧ください(簡単な英語は対応可)。
Picture courtesy of 山荘やなはら
山の澄んだ空気に包まれて朝を迎えたい方には、「山荘やなはら」がオススメ。和室・洋室のほか、1日1組限定のログハウスもあります。日本の古い様式のお風呂「五右衛門風呂」(※)が楽しめる点も見逃せません。
食事は、美咲町産の食材を使った手作り料理。バーベキューをオーダーすることもできます。
宿泊予約は、公式HPをご覧ください(日本語のみ対応)。
※日本古来の五右衛門風呂は薪火で水を沸かしますが、「山荘やなはら」では安全面を考慮して給湯器を使っています。
人気グルメにカフェ!卵かけご飯を試してみる?
食堂かめっち Picture courtesy of 美咲町
美咲町に来たら、地域グルメも楽しみたいもの。美咲町は、「卵かけご飯」の聖地として日本全国に知られています。
卵かけご飯とは、生卵をアツアツのご飯にかけて食べる料理。日本では、卵の品質管理が良く、ほぼ食中毒が起きないことから、生卵を食べる習慣があります。特に、美咲町の卵は臭みがなく、栄養価も高くておいしいと評判。
美咲町で特に有名なのは、JR亀甲駅から徒歩約5分で行ける「食堂かめっち」。このほか、柵原ふれあい鉱山公園から車で約15分で行ける「人安味(ひとやすみ)」も人気です。
Picture courtesy of CHEZ NOUS
「やっぱり生卵が苦手……」という人もいるかもしれません。でも大丈夫! 美咲町内には、おいしいスイーツやランチを出すカフェも複数あります。
大垪和西の棚田に行ったらぜひ立ち寄ってほしいのが、「CHEZ NOUS(シェ ヌー)」。平日に日替わりランチを出しているほか、土日(冬季以外)は自家製おからを使ったファラフェルサンド(イスラエル料理をアレンジしたサンドイッチ)を提供しています。
美咲町へのアクセス
亀甲駅。町中にはユニークなアートもある。Picture courtesy of 美咲町
美咲町の主要な交通手段は車です。レンタカーを使う場合は、JR岡山駅か津山駅周辺で借りるのがオススメ。MATCHA記事にレンタカーの借り方や予約HPなどを紹介しているので、ご参照ください。
もっとも、車に乗れない方も、美咲町を楽しめます。例えば、「食堂かめっち」はJR亀甲駅から徒歩で行けます。また、柵原ふれあい鉱山公園もバスでアクセスできますよ。
美咲町は、サイクリングで周るのもオススメです。ただし、JR亀甲駅周辺で貸し出しているのはドロップハンドルのシティサイクル(ママチャリ)のみ。ご自身の自転車をお持ちの方は、JR西日本の輪行ルールに従って電車で自転車を運んでもよいでしょう。
ぜひ、美咲町への旅を楽しんでくださいね!
Main image courtesy of 美咲町
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