3.11. ふくしまの今を知ろう〜浜通りのグルメスポット〜
おいしいグルメ揃いの福島県の「浜通り」エリア。東日本大震災で津波の被害を受けましたが、現在は活気をとりもどしつつあります。この記事では新鮮な海鮮料理がいただける店や、地元の商店街などのグルメスポットを紹介。あわせて復興の軌跡を学べる「東日本大震災・原子力災害伝承館」にも触れます。
福島でおいしいグルメをいただくなら「浜通り」
豊かな自然に囲まれた東北の福島県のなかでも、とくにおいしいグルメが揃うとされる「浜通り」エリア。太平洋沿いのいわき市や相馬市などの地域のことで、新鮮な魚介類や日本酒が名物です。
浜通りは2011年3月11日に発生した東日本大震災で津波の被害を受けましたが、今日では活気を取り戻しつつあります。
この記事では、浜通りのオススメのグルメスポットとあわせて、復興の軌跡を学べるスポットを紹介します。
地元グルメが味わえるスポット3選
浜通りでぜひ訪れたいグルメスポットがこちら。
相馬復興市民市場「浜の駅 松川浦」
浜通りには「松川浦漁港」や「真野川(まのがわ)漁港」、「請戸(うけど)漁港」といった複数の漁港があり、毎日さまざまな種類の魚が水揚げされます。
おいしい魚をいただくなら、相馬復興市民市場「浜の駅 松川浦」。松川浦漁港からほんの100メートルの位置にあり、フードコート「くぁせっと」の海鮮グルメが人気です。
名物の「旬のカレイ三種御前」(税込1,800円)は限定5食。食べたい方は開店直後に訪れるのがオススメ!
下の動画では相馬復興市民市場「浜の駅 松川浦」の見どころや成り立ちを詳しく紹介しています。
『~ふくしまの伝統・魅力再発見~より 相馬復興市民市場「浜の駅 松川浦」篇」』
復興飲食店街「夜明け市場」
地元の人が訪れる店でローカルグルメを味わうなら、復興飲食店街「夜明け市場」。震災によって営業が困難になった飲食店が、シャッター商店街をリニューアルして営業をはじめた場所です。
路地にはイタリアンや福島の郷土料理、居酒屋など10軒以上の飲食店が並んでいます。レトロな雰囲気は写真スポットにも!
酒蔵「四家酒造店」
"通"をうならせる日本酒で知られる福島県。いわき市でそのほとんどが消費され、全国に流通しない幻の酒「又兵衛(またべえ)」を造っているのが「四家酒造店(しけしゅぞうてん)」です。
「又兵衛」は全国新酒鑑評会で15回も金賞を受賞した名酒。いわき市を訪れたら、ぜひこちらの酒蔵にも立ち寄ってみましょう。
浜通りのグルメスポットについて詳しくは以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
グルメがお酒と出会った!テロワージュふくしま
福島でいま進行中の"食"にまつわるプロジェクトが「テロワージュふくしま」。
フランス語の「Terroir(気候風土と人の営み)」と「Marriage(食とお酒のペアリング)」を掛け合わせた造語で、福島食材の創作料理と福島のお酒とのペアリングを指します。
そんなテロワージュが楽しめるのが、いわき市の「Hagi」です。
独創的なフレンチと日本酒のマリアージュ「Hagi」
Picture courtesy of テロワージュふくしま
地元の生産者と信頼関係を築いた萩シェフが腕をふるう「Hagi」。福島の食材にこだわり、フレンチのエッセンスを取り入れた独創的な料理は絶品です。福島産のワインや日本酒とともに、極上のひとときを。
テロワージュふくしまについて詳しくは以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
あわせて読みたい
人気のお取り寄せグルメ「合同会社はまから」
Picture courtesy of 合同会社はまから
コロナ禍で利用者が増えた、グルメの「お取り寄せ」。日本中から注文が殺到するお取り寄せグルメを扱うのが「合同会社はまから」です。
代表の阿部峻久(たかひさ)さんは、津波で工場や漁港が流されてしまったいわき市の久之浜(ひさのはま)を活性化したいという思いで事業をスタートし、鮮魚店の運営や地元の鮮魚を使った商品の開発を行ってきました。
Picture courtesy of 合同会社はまから
そんななか、肉厚のアナゴを甘辛く味つけた「手焼き真穴子蒲焼」が大ヒット商品に。「贅沢な穴子丼ができた!」、「調理の手間がいらない」とリピーターが絶えません。
日本国内で通販もできますが、現地ではまからの店舗を訪れておみやげを買うのもいいですね!
「はまから」通販サイト:https://www.tabechoku.com/producers/21946
復興の軌跡をたどる「東日本大震災・原子力災害伝承館」
Picture courtesy of the Great East Japan Earthquake and Nuclear Disaster Memorial Museum
多くの人命を奪った東日本大震災。福島県の浜通りでは、津波により多数の民家や農地、港が失われたほか、原子力発電所の事故により、津波から難を逃れた人々も自宅からの避難を余儀なくされました。
Picture courtesy of the Great East Japan Earthquake and Nuclear Disaster Memorial Museum
浜通りエリアの双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」では、未曽有の複合災害を経験し、復興へと歩んできた福島の記録と記憶を、防災・減災の教訓として未来へつないでゆくため、「実物資料」に加えて「証言映像」等により、震災当時の出来事を、臨場感を以てご覧いただけるよう展示に工夫が凝らされています。
震災により平穏な「日常」がどのように変わってしまったのか。第3ゾーンでは、故郷を離れなければならなくなった人々の証言や思い出の品等の展示を通して、県民の想いが伝わります。
まとめ
海産物をはじめとしたグルメが揃う、浜通りエリア。現地を訪れて、港町の雰囲気とともにおいしい料理を味わってみてください。地元の人々の親切ややさしさといった、思いがけない出会いも楽しめるかもしれません。
記事で紹介したもの以外にも、福島には魅力的なグルメやスポットが豊富にあります。以下の動画や記事をご覧ください。
『~ふくしまの伝統・魅力再発見~より 福島の食を体感するツアー「Food Camp」篇」』
あわせて読みたい
Sponsored by METI