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日本人の心に触れることができる原宿「明治神宮」とは
日本各地にある神社。その中でも皇室と縁のあるもの、あるいは天皇を祀っているものを「神宮」と呼びます。
日本各地にある神社。その中でも皇室と縁のあるもの、あるいは天皇を祀っているものを「神宮」と呼びます。
明治神宮は、1867年から1912年まで在位した明治天皇とその皇后を祀った神社です。明治天皇亡き後、東京の人々から「明治天皇を祀る神宮を建設したい」という要望が集まり、1915年に着工し、1920年までの5年間を費やして造られました。
元は荒れ地だったところに、日本全国だけでなく朝鮮半島・台湾からも植樹する木が提供され、延べ11万人のボランティアによって365種約12万本の木が植樹されました。100年後に森として育っていることを目標として植樹が進められた結果、今日のように緑の多い、豊かな生態系を育む森として多くの人に愛されています。
敷地内は美しく掃き清められ、落ち葉など落ちていません。落ち葉は掃除の際に集められ、全て森にかえされているのです。
人の想いで守り継がれている「鳥居」
南参道と北参道がぶつかるところにある、明治神宮のシンボルにもなっている大きな鳥居(神社の入口に立てる門。神域と人間が住むところの境界を示す)。これは高さが12m、幅は17.1m、柱の太さが直径1.2m、重さが13トンあり、木造の鳥居としては日本最大の大きさです。
photo by Pixta
この鳥居は実は2代目。1966年に落雷を受けて1代目の鳥居が壊れてしまったとき、東京の材木商の川島康資(かわしまやすし)氏が「日ごろ無事に商売ができているのは神のおかげなので、感謝の気持ちを込めて再建に尽力したい」と申し出たのです。川島氏は台湾まで何度も足を運び、標高3300mの丹大山(タンターシャン)から樹齢1500年以上の巨大なヒノキを見つけ出しました。
道なき断崖に道を作り、現地の人々の協力を得てやっとのことで切り出した巨木をつかい、1975年に完成した鳥居が、現在の二の鳥居です。
多くの人に愛され続ける理由
明治神宮では年間を通じて多くの行事が行われています。
1月5日〜7日ごろには相撲の横綱(よこづな:相撲で最高位の称号)による「土俵入り」という神事が行われます。これは日本の国技であり古くは神事でもあった相撲を奉納する行事です。普段はなかなか見ることができない横綱が間近に見られるということで、大変人気です。
2月11日には建国を祝う「紀元祭」が行われます。お神輿が14基出て、パレードの参加者は約5000人、何万もの人が訪れるという明治神宮最大の祭りです。
10月4日には人形の供養をする「人形感謝祭」、年末には年の終わりを締めくくる「除夜祭(じょやさい)」など、8月以外は何かしらの神事が行われています。
年中行事のほかに、毎日、御日供祭(おにっくさい)という08:00と14:00に、神様に食事をさしあげる儀式があります。日本ならではの神事を見てみたいという方は、この時間に訪れると良いでしょう。
また、明治神宮では結婚式をすることもでき、とても人気です。白無垢(しろむく)と呼ばれる着物を着た花嫁が、朱傘を差しかけられて歩く姿はまるで美しい絵画のよう。毎日行われているわけではないので、出会えたらラッキーです。
こうしてここで結婚式を挙げた夫婦は、子どもが生まれた時や、3歳・5歳・7歳の時には成長祈願に訪れるなど、長きにわたって明治神宮と歩んでいくことになります。
こうして多くの人の想いから成り、守られ、受け継がれてきた明治神宮。都会のオアシスに込められた日本人の心にちょっと触れてみませんか。
Information
明治神宮
住所:渋谷区代々木神園町1−1
営業時間:日の出から日没まで
定休日:なし
Wi-Fi環境:-
クレジットカードの有無と種類:-
言語対応レベル:-
他言語メニューの有無:-
最寄り駅:原宿駅(JR山手線)、明治神宮駅(東京メトロ千代田線、東京メトロ副都心線)
アクセス:原宿駅表参道口から徒歩2分
価格帯:ー
宗教情報:神道
電話番号:03-3379-5511
公式HP:明治神宮
Main image by Pixta
人見知りの人嫌いな人情家,スローせっかち,iPhonegrapher,WebDirector,Editor,Writer,国内競技運転者ライセンスA(俗称A級ライセンス)所持,大型自動二輪免許所持,メガネ男子萌え,文房具マニア,デジタルガジェットと旅とごはん(作るのも食べるのも)好き