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旅の途中に立ち寄りたい! 熊本県山鹿市の人気のNEWショップ4選
江戸時代、参勤交代道として使われた“豊前街道(ぶぜんかいどう)”や、明治時代に建築された現役の芝居小屋「八千代座(やちよざ)」など、風情ある街並みが続く山鹿市。街歩きを楽しむ観光客も多く、ここ1~2年で魅力的なショップも続々登場しています。朝ごはん専門店から角打ち(かくうち)まで、今注目の4軒をご紹介します。 ・笹本商店(ささもとしょうてん) ・酒蔵の片隅で角打ち(かくうち)千代の園酒造(ちよのそのしゅぞう) ・Once upon an egg ・Kirali Brewery
笹本商店
八千代座(やちよざ)から歩いて5分ほど。昨年10月にオープンした「笹本商店(ささもとしょうてん)」は、自家製のお漬物と出汁巻玉子が味わえる“朝ごはん専門店”です。自宅の一角が店舗になっていて、からし色の暖簾をぐぐり店内へ入ると、そこにはカウンターが3席とテーブルが1台。小さなお店ながらも、店主・笹本康行さんと奥様のこだわりが詰まった空間が広がっています。営業は朝6時30分~と早めですが、オープンと同時にサラリーマンや観光客などが訪れ、すぐに満席になることもしばしば。地元の食材を使い丁寧に作られる3種類の定食はどれも美味しく、朝ごはんを食べながらパワー&幸せをチャージできる一軒です。
6人で満席になる、こぢんまりとした店内。アットホームな雰囲気に心が和みます
3種類から選べる朝ごはんメニュー。常連さんに人気の“本日のカレー”は、グリーンカレー、イエローカレー、チリコンカンなど、日替わりで楽しめるスタイル。出汁巻玉子、カレー、豚汁はそれぞれテイクアウトも可能
写真は「大きな出汁巻玉子定食」(税込780円)。3個分の卵を使った出汁巻玉子に、本日のおかず、自家製漬物、ご飯、豚汁、青高菜小むすびが付いてボリューム満点。ご飯と地元の野菜がゴロゴロ入った豚汁は各1杯おかわり無料なので、朝からモリモリ食べられます
(左)お箸で触ると“ぷるっぷる、ふわっふわ”の出汁巻玉子は、関西の有名店を食べ歩き、1年以上研究を重ねたどり着いた自信作。ベースの卵や醤油は、地元の醤油醸造元や養鶏場から直接仕入れられています
(右)地元で栽培された棚田米との相性も抜群! 出汁の風味たっふりで、ご飯と一緒に食べるとさらにお箸が進みます
一度食べたら、ハマる人が続出中の「漬物」はすべて自家製。お店を始める前から“漬物づくり”が趣味だったという店主・笹本さんの手作りで、スパイシー漬、白菜漬、青高菜、ピクルスなど、7~8種類が揃います。漬物は定食で味わえるほか、1個280円~販売もされています。あまりの人気ぶりに漬けるのが追い付かない…、という嬉しい悲鳴も!
酒蔵の角打ち(かくうち)千代の園酒造(ちよのそのしゅぞう)
豊前街道(ぶぜんかいどう)で街歩きをしつつ、休憩がてら“ふらっと立ち寄って大吟醸を一杯”、なんていう楽しみ方ができたら最高ですよね。そんな願いを叶えてくれるのが、昨年11月にオープンした立ち飲み店「酒蔵の片隅で 角打ち」です。場所は、明治29年創業の老舗酒蔵「千代の園酒造」の敷地内。古民家をリノベーションした店内では、大吟醸や清酒、リキュール、限定酒など、国内外のコンクールで数々の賞を受賞する同酒造のお酒をカジュアルに味わうことができます。なかには、門外不出の生原酒なども! 直営だからこそリーズナブルに楽しめるのも魅力で、観光客の間でもじわじわと話題になっています。
目印は年季の入った水色の扉。昔、酒蔵で使われていたもので、軒先に吊り下がった杉玉とともに、風情ある街の雰囲気に溶け込んでいます
古民家ならではの古い梁と真っ白な壁が印象的な店内。3台の日本酒セラーを中心にテーブルが置かれ、お酒はセラーの中から選べます
千代の園酒造のお酒をちょっとずつ堪能できる「飲み比べセット」。雪、月、花と3種類のコースがありますが、イチオシは一番贅沢な「雪」。大吟醸、純米大吟醸の銘柄の中から3種類選べ、価格は1200円
日本酒セーラーの中には「フェミナリーズ世界ワインコンクール2023 日本酒 純米大吟醸酒部門」で金賞を受賞した“純米大吟醸 朱盃”や、滅多にお目にかかれない“蔵囲い大吟醸”の姿も! 同酒造の日本酒・リキュールをメインに山鹿のクラフトビールやソフトドリンクなどが揃います
(左)熊本県産のレモンやゆず、ブルーベリーを使った日本酒ベースのリキュールもあります
(右)おつまみもあります
Once upon an egg
山鹿市役所から車で約8分。小高い丘の上に建つ「Once upon an egg」は、平飼い有精卵の直売所とそのたまごを使ったフード&スイーツ、淹れたてのコーヒーが味わえお店です。森を切り開いて誕生した約1万㎡の敷地には、鶏舎をイメージした店舗と公園を併設。昨年5月のオープン以来、女性や家族連れを中心に多くの人で賑わっています。お客さんのお目当ては、同店の親会社「坪井食品」が2年の歳月をかけ開発した“たまご”。鶏の自由な行動欲求を満たした平飼い有精卵は濃厚なコクと甘みが特徴で、人気パティシエール「お菓子のお家hibi」さんや料理研究家・堀田裕介氏など、今をときめくプロ監修のコラボメニューで味わえるほか、1個から購入もできます。
(左)店内は左側が有精卵の直売ブース、中央がコーヒー&焼き菓子ブース、右奥がレストランという造り
(右)「お菓子のお家hibi」さん監修の焼き菓子。季節により様々な種類がそろい、すべてにこだわり卵「ワンスアポンアンエッグ」が使われています
(左)1個40円で気軽に購入できるたまご。持ち帰りに便利な紙パックや再利用できるトレイも販売
(右)キュートなおうち型のパックは、手土産や内祝いなどの贈答用にピッタリ
一面ガラス張りで解放感抜群のレストラン。通路も広く、ゆったりとした気分で食事が楽しめます
(左)外はサクッ、中はトロッとした食感のタルトはお菓子のお家hibiさん監修(680円)。トレイでの提供なので、テラス席や敷地内の公園で味わってもOK。京都Unirプロデュースのブランド「LAYYERD COFFEE」の豆を使い、店舗で焙煎した本格コーヒーとのバランスもいいです。
(右)濃厚でたまご感たっぷり! カスタード風の味わいの「Onceのたまごソフト」(400円)
Kirali Brewery
小さな醸造所で、手間暇かけて造られる“クラフトビール”。フルーティーだったり、苦味が特徴的だったり…、その味わいはさまざま。「市販のビールは苦手だけど、これは好き」という人も多いのでは。そんな人におすすめなのが、昨年2月にオープンした「Kirali Brewery」。日本ではまだ少ない、女性ブルワー(醸造者)・森ゆかりさんが手がける山鹿市初のクラフトビール醸造所です。仕込みから発酵、熟成、瓶詰まで、一つひとつ愛情を込めて造られるビールは、期間限定のフレーバーを含め現在6種類。代表的なペールエール、IPAをはじめ、山鹿のお米やお茶を使ったものなど、個性豊かなビールがそろいます。醸造所には店舗も併設されているので、気軽に立ち寄ってみませんか。
八千代座(やちよざ)からは車で8分ほど。ビルの1階部分が店舗になります。店舗前には駐車場も完備
テーブル&椅子が設置された店内。奥の冷蔵庫に入ったクラフトビールは、購入後、店内でゆっくり味わうことも可能。テイスティングしながら、お土産用の1本をセレクトしてもいいかも。ちなみに右奥のガラス越しに見えるのが、ビール造りに欠かせない発酵タンク。コンパクトながらも、本格的な醸造機材ばかりです
ラベルの可愛さに、思わずテンションが上がるクラフトビールたち。左からペールエール、ヴァイツェン、インディアペールエール(IPA)と続き、一番右はローストされたコーヒーと麦芽の風味が特徴のコーヒースタウト。注いだ瞬間のコーヒーの香りがたまらない1本
お茶の色をイメージした、美しい色合いの「岳間茶IPA」。実際に飲んでみると、最初に感じるのは、ほのかな岳間茶の香り。飲み進めると、お茶の上品な甘みが口の中に広がり、後味はスッキリです。空気に触れると、さらにお茶の香りが強く感じられるそうですよ
(左)オリジナルのコースターも素敵すぎ! パッケージなどはブルワーの森さんがデザインしているそう
(右)「Kirali Brewery(キラリブルワリー)」の店名とロゴには、“女性がキラリと輝くように…”そんな思いが込められています
熊本県は、日本3大名城の一つである熊本城、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山、約300頭のイルカが生息している天草等、歴史と大自然が共存する都市です。日本一有名なご当地キャラくまモンの故郷であり、街のどこかでくまモンに出合えるかもしれないドキドキがあります!また、世界的に有名な漫画ワンピースの作家尾田栄一郎の故郷でもあり、県内各地で麦わらの一味の銅像を見ることもできます。県内各地で取れた新鮮な食材で作る料理とお酒はどれも美味しいです。皆さんの5感を癒してくれる熊本県へ是非遊びに来てください!