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大阪駅から電車で約45分!羽曳野市の【ぶどう・いちじく】を堪能しよう!
羽曳野(はびきの)市は、大阪府の南東部に位置し、河内平野の中にある豊かな自然と、世界文化遺産に登録されている日本最大級の古墳「応神天皇陵古墳」などの歴史的名所に恵まれた街です。 そんな羽曳野市ですが、実は「ぶどう」と「いちじく」が有名で、大阪府全体の「ぶどう」の収穫量は全国8位、「いちじく」の収穫量は 全国3位となったこともあり、どちらも圧倒的な収穫量を誇っています。 本記事では、羽曳野市の特産品「ぶどう」と「いちじく」の魅力に迫り、それらを使った美味しい産品から、オススメの観光スポットまで、羽曳野観光にかかせない旅情報をまとめてご紹介します。
羽曳野市の特産品3選!
デラウェア
7月~8月が旬の「デラウェア」は、夏になるとスーパーや果物店で目にする定番の種無しぶどうの1つです。
原産国はアメリカで、1955年にオハイオ州のデラウェアにおいてその名が発表されました。
デラウェアが日本に初めて輸入されたのは1872年ごろで、1886年に山梨県で栽培が始まり、現在では全国各地で栽培されています。1位 山形県、2位 山梨県に続き、3位に大阪府が入るほど主要な生産地となっており、大阪府のなかでも半数以上をここ、羽曳野市で収穫しています。羽曳野市は、豊富な日照時間と安定した気候、水捌けの良い土壌があり、栽培に適した環境が整っているのも、ぶどうの収穫が豊富な要因のひとつです。
1房 約100~150g程度の大きさで赤紫色の小さい粒が特徴的。種がないため食べやすく、全世代に人気があります。糖度は、20~23度と高く、強い甘みとほどよい酸味が調和し、さっぱりとした味わいで白ワインの原料としても使用されています。
本記事では、羽曳野市のデラウェアを使用した白ワインを作っている「河内ワイン館」のご紹介もしていますので、そちらもご覧ください。
シャインマスカット
8月~10月が旬の「シャインマスカット」は、皮が薄く渋みがないため、皮ごと食べられる種なしぶどうです。1粒が大きく、糖度は18~21度としっかりとした甘みがあり、ジューシーで、全国的に人気なフルーツとして注目を集めています。
長野県や山梨県で多く収穫されているシャインマスカットですが、実はここ羽曳野市でも栽培されていることをご存知でしょうか?
羽曳野市の駒ヶ谷という地域では、自然豊かな土地と環境の力を活かして様々なフルーツの栽培が盛んに行われています。なかでも、駒ヶ谷のぶどう園は、なんと甲子園20個分(80ha)の広さがあり、前述したデラウェアやシャインマスカットなどのほかにも多くの品種のぶどうが栽培されています。
地区内のぶどうの直売所では、9月初旬頃まで新鮮で甘いぶどうを購入していただけます!(※気候などの影響により、毎年販売終了の時期は前後いたします。詳しくは、農家に直接お問い合わせください)
常温で食べるのも良し、少し冷やして食感を味わうのも良し。羽曳野市の農家の手間暇かけて作られたシャインマスカットでお好みの食べ方を見つけてみませんか?
いちじく
8月~10月が旬の「いちじく」は、貧血予防になる「鉄分」血圧を下げる「カリウム」コレステロール値の低下や更年期症状の改善に効果がある「植物性エストロゲン」などの栄養素が豊富に含まれており「不老不死の果物」とも呼ばれています。実の内側に花をつけ、外側からは花が見えないことから漢字で「無花果」と書き、普段私たちが食べている部分は果実ではなく、花の部分にあたることがわかります。食感は柔らかく、種の部分がプチプチとしていて、味は酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。
大阪府のいちじくの収穫量は、かつて全国第3位を誇ったこともあり、羽曳野市では主に誉田・碓井地区で栽培されています。なかでも、大阪いちじく(桝井ドーフィン)は、一般的ないちじくと比べて実が大きく、糖度が高くて甘みが強いのが特徴であるため「なにわ特産品」の1つに選ばれています。
いちじくは、ぶどうと並ぶ羽曳野市の特産品であり、本記事の後半でもご紹介している、道の駅しらとりの郷「あすかてくるで」では、いちじくはもちろんのこと、いちじくソースやいちじくドーナツなどの加工品も販売しておりますのでぜひご賞味ください。
羽曳野市の特産品を満喫できるおすすめスポットをご紹介
河内ワイン館
かつて、ぶどうの産地として全国1位に輝いたことがある羽曳野市。昭和初期よりワインの醸造が盛んで、現在でも市内に個性豊かなワイナリーが3店舗もあり、ワインの産地としても知られています。こちらは、そのなかの1つ「河内ワイン」です。
大阪羽曳野の地で90年。ワインを通して食を楽しみ文化に親しめるワイナリーで、醸造施設の見学や、昔は蔵だったレストラン金食堂(こんじきどう)での会食、ぶどう畑での作業体験やツアー、見学会など、様々な催しやイベントが盛りだくさん。(要予約)
絞ったぶどうを発酵させる巨大なステンレスタンクや木樽などが見られ、ワインのテイスティングも楽しめます。
河内ワインの特徴は『河内が育んだ、和食に合う“和飲(ワイン)”』で、先ほどご紹介した羽曳野市の特産品デラウェアを使用した白ワイン「金徳葡萄酒デラウェア」も醸造しています。毎年選び抜いた果実を使用した年に一度の限定品で、もぎたての葡萄を頬張っているかのようなフレッシュな香りと広がりのある酸味が特徴的な、和食にも合うワインです。
ほかにも、ノンアルコールの葡萄ジュースや、たくさんの種類のワインが並ぶ「河内ワイン館」でお好みのワインを探してみてください。
店舗詳細
【住 所】 〒583-0841 大阪府羽曳野市駒ケ谷1027
【アクセス】 近鉄南大阪線「駒ヶ谷駅」より徒歩約8分
【駐 車 場】 あり
【営業時間】 (平日)10:00~18:00(土日祝)9:00~18:00
【定 休 日】 不定休
【電話番号】 072-956-0181
飛鳥ワイン
羽曳野市のワイナリー、2つ目は「飛鳥ワイン」
1934年にぶどう農家から始まった老舗のワイナリーで、ぶどうの栽培からワインの製造まで一貫して自社で行う等、品質へのこだわりが自慢のワイナリー。化学肥料や農薬を使用しない有機栽培でぶどうを育て、「おいしいワインはぶどう畑から」をモットーに、自家製の堆肥を使うなど土壌づくりにも妥協しないこだわりの強さから、日本ワインコンクールで関西初の金賞を受賞する等、品質が評価されています。
日本ワインコンクール(Japan Wine Competition)で、2023年・2024年と2年連続金賞を受賞した「飛鳥 スパークリング シャルドネ」は、2021年自社畑で収穫したシャルドネ種を100%使用し、瓶内ニ次醗酵による本格的なシャンパーニュ方式で造られたスパークリングワインです。ほかにも、河内ワインと同様に、羽曳野市の特産品デラウェアを使用した、爽やか且つ濃厚な味わいが特徴の「飛鳥 デラウェア」等も販売しています。作り手によりぶどうの魅力が最大限にまで引き出された大阪ワイン、ぜひご賞味ください。
また、飛鳥ワインの公式サイトでは、お好みのワインにお気に入りの写真やイラストを入れて、オリジナルラベルのワインが作れる「My label」というサービスも行っています。 誕生日プレゼントや、記念日、結婚式の引出物等にも大人気。世界に一つだけのワインを作ってみませんか?
店舗詳細
飛鳥ワイン (Instagram) (facebook) (x)
【住 所】 〒583-0842 大阪府羽曳野市飛鳥1104
【アクセス】 近鉄南大阪線「上ノ太子駅」から徒歩5分
【駐 車 場】 あり(2台)
【営業時間】 10:00~17:00
【定 休 日】 土曜日
【電話番号】 072-956-2020
道の駅 しらとりの郷 羽曳野
羽曳野の魅力がギュッとつまった宝の山「道の駅 しらとりの郷 羽曳野」
土日だけでなく、平日も駐車場が満車になるほど賑わいをみせる、年間約100万人が訪れる羽曳野市の超人気スポット。広い敷地内に、バーべーキュー広場やちびっこ広場などが併設されてあり、家族連れで1日中楽しめます。春には桜、夏にはアジサイが咲き誇り、お花見をしに来る方もいるほど。
地元を中心に近隣の朝採り野菜やフルーツなどが店内にズラリと並ぶJA大阪南農産物直売所「あすかてくるで」や、おなかが空いたら、うどんやパンなど地元の名物や名産を味わったり、買ったりできる商工物産館「タケル館」へも、ぜひお越しください。先ほどご紹介した羽曳野市の特産品、いちじくの加工品もご用意しております。
店舗詳細
【住 所】 〒583-0866 大阪府羽曳野市埴生野975-3
【アクセス】 近鉄南大阪線「藤井寺駅」下車後、近鉄バス「藤井寺駅前」から乗車約30分、「羽曳が丘九丁目」または「羽曳が丘十丁目」下車、徒歩で約8分
【駐 車 場】 あり
【営業時間】 9:30~18:00
【定 休 日】 木曜日、年末年始
【電話番号】 072-957-6900(総合棟)
はびきのビジターセンター
これまでご紹介してきた、羽曳野市の特産品のぶどうといちじくを使用した加工品(ワインやいちじくソースなど)をまとめて購入できるのが、日本遺産「竹内街道」沿いにある「はびきのビジターセンター」
南河内地域の名品や、世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群にちなんだ古墳グッズなど数多く取り揃えており、お土産を購入される観光客だけでなく、地元の方々も訪れる憩いの場となっています。世界遺産「古市古墳群」、日本遺産「竹内街道」をはじめ、寺社などの歴史遺産や特産品など多彩な観光情報をご提供する「はびきのビジターセンター」から羽曳野の旅をはじめてみてください。
また、大阪はびきの観光局の公式ホームページでは、本記事でご紹介しきれなかった羽曳野市の観光スポットをたくさん取り上げています。その他にも、大阪はびきの観光局の公式コンテンツ(まち歩きガイドと市内をめぐるツアー等)や、4~5時間で周ることができる羽曳野市の観光モデルコースのご紹介など盛りだくさん。
羽曳野市にお越しの際は、是非チェックしてみてください!
店舗詳細
はびきのビジターセンター (Instagram) (X)
【住 所】 〒583-0852 大阪府羽曳野市古市1-1-21
【アクセス】 近鉄南大阪線「古市駅」下車、改札を出て左すぐ
【駐 車 場】 なし
【営業時間】 9:00~17:00
【定 休 日】 木曜日(木曜が祝日の場合は営業)、年末年始(12月29日から1月3日)
【電話番号】 072-959-2241
大阪の中心部から電車で約45分。 羽曳野(はびきの)市は大阪府の南東部に位置し、河内平野の中にある豊かな自然と歴史的名所に恵まれた街です。 世界文化遺産に登録されている日本最大級の古墳「応神天皇陵古墳」をはじめ、大小さまざまな古墳が点在し、パワースポットとして人々の暮らしとともにあります。 果物の産地としても有名で、この土地で育まれたぶどうからつくるワインは大阪の代表的な特産品にもなっています。 さらに、はびきのは食肉産業で約140年もの歴史を持つ関西でも指折りの焼肉の聖地です。 「世界遺産を見ながら、美味しいワインが飲みたい・・・」 「自然豊かな土地で、美味しいお肉が食べたい・・・」 そんなときは、是非はびきのに足を運んでみてください。