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大阪のシンボル「通天閣」でやりたい7つのこと〜展望台、ビリケンさん、新世界〜
大阪の街を見守る、高さ108メートルの展望塔「通天閣」。本記事では、大阪のシンボルとも言える通天閣を徹底ガイドします。展望台、ビリケンさん、おみやげなどをチェックしましょう。
大阪のシンボル「通天閣」とは
Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
大阪には、大阪城、道頓堀などさまざまな観光スポットがありますが、多くの日本人が思い浮かべる“大阪のシンボル”が、「通天閣」でしょう。高さ108メートルの展望塔です。
通天閣があるのは、「新世界」と呼ばれる大阪の有名な観光地エリア。難波や心斎橋からも近く、電車を使うと15分程度で移動できるので、同じ日に回ることもできます。通天閣に何があるのか、何ができるのか。通天閣の魅力をさまざまな角度からご紹介します。
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1.通天閣に上ってみよう
通天閣展望台への入り口 Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
まずは何よりも、通天閣に上ってみましょう!
通天閣の展望台へは、ちょっと変わった行き方となります。通天閣の下に行くと「展望台入口」(写真)があり、そこからいったん地下へ降りてチケットを購入。エレベーターで4、5Fの展望台へと上がる、という流れになります。
地上から約88メートルの高さにある展望台からは、大阪の街がぐるりと見渡せます。
Photo by Pixta 中央の高い建物が「あべのハルカス」
日本一高いビル「あべのハルカス」を望むこともできます。写真の下の方に広がっている緑は、徒歩10分ほどの距離にある天王寺公園と、天王寺動物園。
天望パラダイス Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
なお、通天閣の展望台の料金は1,000円(2024年4月より)ですが、当日に300円を追加で支払うか、あるいは前もってセットのチケットを買っておくことで、1F上の屋外展望台「天望パラダイス」へ行くことができます。
2.ビリケンさんに触って幸せになる
ビリケンさん Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
5Fの展望台でぜひ会っておきたいのが、「ビリケンさん」。ニコニコ笑った表情と、両足を前に投げ出した姿が可愛らしい像で、この足の裏をなでると幸せになると言われています。
日本全国で有名なビリケンですが、起源はアメリカにあります。1908年にフローレンス・プリッツ(Florence Pretz)というイラストレーターが、「夢の中で見た神様」をモデルに制作したキャラクター。
Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
日本では家庭の安全、商売繁盛の神様として広まり、1912年、通天閣に併設された遊園地「ルナパーク」でもすでに銅像が飾られていたといいます。現在展望台に座っているビリケンさんは3代目。幸せを求める人たちが、今日も彼の足をくすぐるために列をなしています。
3.通天閣限定パフェを食べる
Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
通天閣に来たらぜひ食べたいのが、「通天閣パフェ」(税込700円)。3Fの「カフェ・ド・ルナパーク」のオリジナル商品で、ここでしか食べられません。
通天閣をイメージしたパフェは、高さ21センチ! フルーツミックスゼリーの上にコーンフレークとスポンジケーキ、さらには濃厚なソフトクリームが加わり、サイドにかわいらしいプチ・シュークリームが添えられています。
「カフェ・ド・ルナパーク」では、マザー牧場という牧場の新鮮な牛乳を使ったドリンクも提供しており、爽やかなフルーツと牛乳をミキサーにかけた大阪名物・ミックスジュースや、ヨーグルトなどを味わうことができます。パスタなどの食事もありますよ。
※2024年3月現在、「カフェ・ド・ルナパーク」は休業しています。行く際はご注意ください。
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4.通天閣の歴史を知る
Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
現在通天閣がある場所は、かつて「ルナパーク」という遊園地(1912-1923年)や劇場、ショッピングモールが集結し、大変な賑わいを見せていました。その中心に建っていたタワーが「通天閣」です。
モデルはフランス、パリのエッフェル塔。1F部分には凱旋門風の建物が入っていました。派手好きな大阪人らしいタワーでしたが、火災や戦争の影響で解体されました。現在の通天閣は1956年に再建された2代目です。
ルナパークのジオラマ Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
3Fには、「ルナパーク」のジオラマや写真などが展示されているスペースもあります。約100年前の通天閣、新世界エリアにこんなテーマパークがあったのか! と驚きます。
5.大阪のおみやげを買う
右のキャラクターがキン肉マン Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
2Fにあるのは、人気漫画・アニメ「キン肉マン」のグッズや複製原画が見られるアーカイブコーナーと、通天閣・大阪限定のおみやげが購入できるショップ。おみやげはこちらで買いましょう!
Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
また、B1Fにはお菓子メーカーなどのアンテナショップがあるので、こちらでおみやげ代わりにお菓子を購入するのもいいかもしれません。「キョロちゃん」や「グリコ人形」などのキャラクターが出迎えてくれますよ。
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6.通天閣で明日の天気を知る
Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
夜に通天閣を訪れた際は、ぜひ頭上を見てください。通天閣のてっぺんに丸いネオンが点灯しており、なんとそのネオンの配色で、翌日の天気がわかるのです。
明日は「晴れのちくもり」か「晴れ時々くもり」 Picture courtesy of 通天閣観光株式会社
白は晴れ、オレンジ色はくもり、青色なら雨。2色に光ることもあり、上が白で下がオレンジなら、「晴れのちくもり」か「晴れ時々くもり」。配色の順番から翌日の天気を知ることができます。
夜に通天閣を訪れた際は、ネオンの色をぜひチェックしてみてください。
※通天閣の天気予報は、2022年7月末に終了しました。
7.通天閣周辺を歩く
新世界の街並み
通天閣に行ったら、その下に広がる「新世界」エリアも散策してみましょう。おみやげ店や大阪グルメを味わえる飲食店が立ち並び、毎日にぎやかな雰囲気。
「大阪らしい」という意味の「コテコテ」という表現がありますが、雑然としてエネルギーあふれる新世界は、まさに「コテコテの大阪」を感じられる街です。
新世界エリアの入口付近にある「ジャンジャン横丁」は狭い道に串カツ店や、立ち飲みができる居酒屋などが並びます。古くから囲碁・将棋も盛んな土地で、将棋を打つ人たちをガラス越しに見ることもできます。
天王寺公園内にある茶臼山(ちゃうすやま)
通天閣の東側には日本庭園もある天王寺公園が広がり、自然の中でゆったりと過ごすこともできます。
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2022年に新アトラクション「タワースライダー」が登場
通天閣では、2022年に新アトラクション「TOWER SLIDER」が登場しました!
これは、3Fの展望台(地上22m)から、EV塔の外周を周回してB1F(地上-4.5m)まで約10秒で一気に滑り降りる、斜度約30度、全長 60mの滑り台です。
スライダーで滑走している最中に、ガラス窓越しに通天閣のユニークな姿を見たりすることもできます。
通天閣へのアクセス
通天閣の最寄駅は、いくつかあります。JR大阪駅、梅田駅(※1)エリアから向かう場合は、地下鉄御堂筋線「梅田駅」(天王寺・なかもず方面)から乗り、15分程度で最寄りの「動物園前駅」に到着します(230円)。
また、難波・心斎橋エリアから向かう場合は、地下鉄御堂筋線「心斎橋駅」または「なんば駅」から天王寺・なかもず方面に乗り「動物園前駅」で下車します。心斎橋駅からは約6分(230円)、なんば駅からは約4分(180円)です。
「動物園前」駅から通天閣までは徒歩10分程度。ジャンジャン横丁、新世界エリアを歩きながら向かいましょう。
※1:大阪駅と梅田駅は隣接しています。梅田駅はさまざまな路線が通っているので、迷わないよう注意してください。
よくある質問
通天閣は何が有名ですか?
通天閣といえば、家庭の安全・商売繁盛の神様として知られる「ビリケンさん」が有名です。ニコニコ笑った表情と、両足を前に投げ出した姿が可愛らしい像で、この足の裏をなでると幸せになると言われています。
通天閣の入場料はいくらですか?
2024年4月1日より、一般展望台料金は大人(高校生以上)が1,000円、子ども(5歳~中学生)が500円となります。団体割引、障がい者割引もあります。このほか、前売りでさまざまな割引チケットが販売されています。詳細は通天閣の公式HPをご覧ください。
通天閣は何のために?
通天閣は、産業振興の目的で開かれた内国勧業博覧会の会場跡地を利用し、1912年、ルナパークと一緒に建てられました。1943年に足元の映画館で起きた火災で一度解体されましたが、その後、新世界の地域活性化のため、1956年に再建されました。
通天閣の高さは108mですか?
もともとの通天閣の高さは103mでしたが、2016年の開業60周年の際、避雷針を5m伸ばしました。そのため、現在は108mとなっています。
通天閣は誰がつくった?
現在の2代目の通天閣は、内藤多仲が設計をしました。内藤多仲は、東京タワー、名古屋テレビ塔なども設計し、「塔博士」と呼ばれました。
おわりに
大阪に来た際は、通天閣にぜひ登ってみてください。大阪の街並みを眼下におさめた後は、ぜひ新世界エリアへ。道頓堀など、ほかの大阪の観光スポットとはまた違った、大阪らしいエネルギーに触れられるはずです。
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元記事執筆:Hitoshi Kinoshita
この記事は、2014年6月4日に公開された記事をリライトしたものです。