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【2024年秋】道後温泉の新たな夜の楽しみ方「咲き誇る伝統芸能!!道後の夜のひととき」日程・見どころ紹介
道後温泉には、昔から伝わる芸妓文化が今も受け継がれています。道後温泉の中心に位置する大和屋本店で、施設内4階の能舞台でお座敷舞踊に狂言、和太鼓、時代劇舞踊を加えたナイトエンターテイメントが開催されます。開催日程、見どころ情報をまとめてご紹介します。
お座敷文化を伝える道後
愛媛県松山市の道後温泉は、道後温泉本館が建てられた明治時代から『芸妓(げいこ)さん』を呼んでお座敷遊びでお客をもてなす風習があったと言われています。
最盛期には1000人を超える芸妓が活躍していた道後温泉ですが、お座敷文化の継承を担っていた料亭がなくなってしまったことや、老舗旅館の耐震改修や建て替え工事をきっかけに、ホテルや旅館の宴会場が激減したことなどの影響を受けて、コロナ禍以前から「お座敷文化」を楽しめる場が減り続けていました。
道後のお座敷遊びを現代でも受け継ぐべく、お座敷舞踊に狂言、和太鼓、時代劇舞踊を加えたナイトエンターテイメント「咲き誇る伝統芸能!!道後の夜のひととき」が誕生しました。演者は松山市で現役で活躍するエンターテイナーで構成されており、現代に合わせた伝統文化の新しい楽しみ方と地元の文化の継承を目指しています。
「咲き誇る伝統芸能!!道後の夜のひととき」開催日程
「咲きほこる伝統芸能!!道後の夜のひととき」は以下5日間開催されます。いずれの日程も19:30会場、20:00-21:10の70分間の演目となっています。狂言、お座敷舞踊、和太鼓、時代劇舞踊の4つの日本の伝統芸能がオムニバス形式で楽しめる贅沢なプログラムです。
①9/29(日) ➁10/11(金) ➂ 10/13(日) ➃ 10/26(土) ⑤ 12/22(日)
会場・アクセス
会場となる大和屋本店は道後エリアの中心、道後温泉本館の真隣に位置しています。道後温泉本館は2024年7月に5年半に及ぶ大規模な保存修理工事を終えたばかりです。
大和屋本店は、慶応4年(明治元年)創業の老舗旅館です。平成8年に新築再創業し、老舗ならではの伝統を守りつつ現代的なおもてなしで観光客を迎えています。大和屋本店の4階には屋外に独立して建立した日本建築様式の能舞台「千寿殿」が備えられています。総檜造りの優美な外観が圧巻の能舞台がイベントの会場となります。
オムニバス形式 伝統芸能の新たな楽しみ方
「咲き誇る伝統芸能!!道後の夜のひととき」は普段なかなか日本の伝統芸能に触れる機会がない方にもお楽しみいただけるよう、4種類のジャンルの舞台をオムニバス形式で構成しています。
①狂言
日本の伝統芸能「狂言」の代表的な演目「清水」を上演します。
狂言は、今から600年ほど前、室町時代に能とともに成立した、日本特有の伝統芸能です。狂言はセリフとしぐさを中心とした写実的・喜劇的な対話劇です。日常的な事柄のうちに、庶民の誰もが持っている生活感情の機微を洗練された笑いに表現しています。
②お座敷舞踊・お座敷遊び
道後温泉の芸妓文化を引継ぐ芸妓達が、お座敷で行われるお座敷舞踊、お座敷遊びを披露いたします。お座敷あそびで定番の野球拳は、実は松山発祥なのです。野球拳とは、軽快な曲に合わせて芸妓が躍り、その振付をお客様が真似して一緒に踊り、じゃんけんをして勝敗を決め、負けた場合は「罰酒(ばっしゅ)」といってお酒を1杯のむというルールのゲームです。
③和太鼓
太鼓・笛・唄や踊り等の芸能好き、祭り好きが集まり松山市荏原を拠点に活動しているグループによる迫力のある和太鼓の実演をお楽しみください。
④時代演劇舞踊
幼い頃から日本舞踊を習い、18歳で大衆演劇の世界に入った演者による日本舞踊を現代風にアレンジしたパフォーマンスが繰り広げられます。
道後温泉の伝統の新たな楽しみ方を体験しよう!
道後温泉で受け継がれてきた芸妓文化を今の時代、現代の観光客にも楽しんでもらえるよう誕生した「咲き誇る伝統芸能!!道後の夜のひととき」。道後温泉にお越しの際は是非体験してみてください!
松山には、3000年以上の歴史があり日本最古の温泉と呼ばれている「道後温泉」や日本でも数少ない現存12天守の「松山城」などの、魅力あふれる歴史的な建築物が今もたくさん残っています。また多くの著名な俳人を輩出し俳句が非常に盛んな街であるとともに、夏目漱石の「坊っちゃん」司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台になるなど文化的土壌の豊かなまちでもあります。