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「NIPPONIA播磨福崎 蔵書の館」について
兵庫県指定の重要有形文化財「三木家住宅」と、国登録の有形文化財「旧辻川郵便局」を改修し宿泊施設として活用した「NIPPONIA播磨福崎 蔵書の館」には、7つの客室があります。こちらでは各部屋をご紹介します。
「NIPPONIA播磨福崎 蔵書の館」は、かつて姫路藩の大庄屋(現在の役所のような役割)を務め、地域の発展に大きく貢献した三木家の建物(三木家住宅)で、兵庫県の重要有形文化財として指定されている9棟のうち6棟を改修し、宿泊施設として活用したものです。「三木家住宅」は、民俗学者の柳田國男が11歳の頃に1年ほど三木家に預けられ、歴代の当主が収集した大量の書物を読んで過ごした場所としても知られています。また、隣接する「旧辻川郵便局」は国の重要有形文化財として登録されており、1階部分は「妖怪ブックカフェ」、2階部分は蔵書の館の客室として活用されています。
「離れ」
「離れ」は、江戸時代、安永2年(1773)に建築された、中庭に面した長い縁側が特徴的なエグゼグティブスイートルーム。当時は、三木家の家族の部屋として使用。2階部分にはたくさんの本棚があり、幼い柳田國男が読書に耽ったとされています。
「副屋」
「副屋」は、三木家の当主等が書斎や寝室として使用していた部屋とされています。
内蔵
「内蔵」は、重要書類等の保管場所として使用していたとされる。元禄10年(1697)に建築され、現存する三木家住宅の建物の中で一番古いと言われている。
角蔵
道具小屋として使用されていたとされる。江戸時代後期の天保9年(1838)築。天井の梁には、「天保九戊戌年」と書かれた棟札(建物の建築・修築の記録として取り付けた札)が確認できる。
米蔵
米の保管場所として使用されていた。高い天井を生かし、床から天井まで本棚を設置。本に囲まれたダイナミックな空間が楽しめます。
BOOK CAFE 〒201、〒202
大正12年(1923)頃に建築。客室部分は、昭和24年(1949)まで電話交換業務が行われていた。平成20年(2008)に国登録有形文化財となる。
NIPPONIA播磨福崎 蔵書の館周辺のおすすめホテル
神戸新聞社と古民家の活用に取り組む一般社団法人ノオト(兵庫県丹波篠山市)は、 共同出資によるまちづくり会社「株式会社 PAGE(ペイジ)」を、2018年12月、設立いたしました。 双方の強みを活かしながら古民家や文化財の面的な活用と地域の賑わいづくりに取り組んでいきます。 ■NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館 兵庫県指定重要有形文化財「大庄屋三木家住宅」は、現存する9棟の建物すべてが県指定文化財で、壮大な屋敷構えは大庄屋の生活を今に伝えます。福崎町出身で、民俗学の父と呼ばれた柳田國男が幼少期に預けられ、蔵書4千冊を読みふけったという史実を背景に、柳田の世界観を大切にした文化財ホテル「NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館」に生まれ変わりました。㈱PAGEが建物を改修し、㈱レックがホテル運営を担います。 ■福崎町観光交流センター 2019年10月6日にオープンした福崎町駅前観光交流センターと福崎町辻川観光交流センター。㈱PAGEは福崎町の委託を受け施設のコンセプト作りから内装設計を行い、オープン後は指定管理者として両館の運営管理をしています。まちのにぎわいづくりに向け、両館を活用した事業展開や施設運営を通して、地元の方々と福崎町にお越しの方々を繋ぐお手伝いをしています。 ■まちづくり事業 まちのにぎわいづくりを創出する様々な事業を展開しています。独自の気候や風土、歴史の中で受け継がれてきた地域の食に光を当て、新たな食文化を創造する担い手を発掘・育成することを目的とした「シェフズinレジデンス」。まちづくりや店舗開業・起業、直売に挑戦したい生産者など、多様な人材と交流したい方などを対象に、セミナーやチャレンジショップなどを展開する「ローカル・チャレンジ・プロジェクト」。大学生に、地域の魅力や可能性を体感してもらい、その魅力を若者目線でメディアを活用して発信する「地方が面白くなる大学ゼミツアー」など。地域資源を活用し、魅力あふれるエリアづくりに繋がる事業を企画運営しています。 ■観光支援事業 観光庁や文化庁の補助金などを活用した観光コンテンツ造成やモニターツアーの実施、特産品を活用したお土産商品開発、インバウンド向け観光案内商品の制作などを行っています。