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日本遺産の島、因島(白滝山・地蔵鼻)恋物語のパワースポットを訪ねる
白滝山山頂の「恋し岩」観音堂は、遠距離恋愛のパワースポットとして知られています。また、美可崎城跡の突端にある「地蔵鼻」は、女性の願いを叶える場所として有名です。この二つの場所には地元伝説が受け継がれており、不思議な景勝地を訪れてその魅力を感じてみましょう。
白滝山(五百羅漢・観音堂)は因島を360度見渡せる瀬戸内の景観でも有名な場所、しまなみ海道に訪問の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
今回は、台湾、タイ、東京在住チームで山頂(227M)を目指します。駐車場から約20分の道程、用意されている竹杖に感謝。
山頂展望台より東側を望みます。
南北に五百羅漢が並びます。誰ひとり同じ顔は存在しないとか。お一人様1回のみの鐘楼体験も。
白滝伝説恋し岩(重井の民話より)
昔々、重井の村に気立ての優しい可愛い娘と身体の大きなカの強い、立派な若者が居り、ニ人は恋に落ち、結婚を誓いました。
そんな時、相撲の巡業が村を訪れ、素質を見込まれた若者は「三年間待ってくれ、立派な相撲取りになって迎えに帰る。」と言い残し、上方へと旅立ちました。
娘は若者を信じて待ちましたが、約束の三年も過ぎてしまい悲嘆にくれ、海に身を投げて死んでしまいました。
一方、若者は一所懸命に修行に励み「白滝」と名乗る一人前の力士になりました。娘を連れに村に帰った若者は、娘が身を投げて死んだことを知りました。
深く嘆き悲しむ枕元に、ある夜、白滝山の観音様がお立ちになり、そのお告げにより、若者は深浦の浜で、身投げをした娘の化身の岩を見つけ、五十貫(約190kg)はあろうかというその岩を、一人で山の頂へ運び観音堂に奉り、その後一生をかけて供養しました。
平成21年(2009年)3月吉日 重井町文化財協会 重井町区長会
地蔵鼻の恋伝説
干潮時しか「鼻の地蔵さま」にはたどり着けないため、訪問予定日の干満時間帯を調べてから訪問を。
たどり着くのが難しい、平日にはほとんど人とすれ違わない閑散としている鼻の地蔵さまですが、それだけにご利益は望めるので縁結びとか子宝、安産などに悩んでいる方にはオススメです。
因島の東部、地蔵鼻の駐車場より海岸下へ徒歩10分、干潮時間はまだですが地蔵鼻は現れています。
お地蔵さんは岩の反対側のため、今回は近くでのお参りにて断念。潮の時間を確認する事を身をもって体験しました。
このお地蔵様は、その昔、因島村上海賊に捕らえられ処罰された娘の霊を供養するために彫られたものです。また、今では『女性の願い事なら何でも叶えてくれる、ありがたい地蔵さん』としても信仰されているそうです。
地蔵鼻の恋伝説
美可崎城(現在の地蔵鼻の岬の上)の城主、金山亦兵衛康時は、琴の修行のため船で都に向かう周防の高橋蔵人の娘を関所破りの罪で捕まえましたが、娘の美しさと娘の奏でる絶妙な琴の調べにすっかり心を奪われ、島にとどまり自分につかえるよう命じたところ、娘には周防に思いを寄せる若者がいたため応じませんでした。
すると康時は腹を立て娘を浜で切り捨ててしまいました。
それから間もなく夜になると、娘のすすり泣く声と共に琴の音が聞こえ始め、康時は夜ごとに悩まされ続けました。
そこで、渚の自然石に地蔵尊を彫り娘の霊を手厚く供養したところ亡霊に悩まされなくなったということです。
その後、その話を聞いた周防の若者が地蔵鼻で娘の後を追いこの海に身を沈めました。すると地蔵の目からポロポロと涙がこぼれ落ちそれは、みるみるうちに小石になってあたりに散らばったということです。
この鼻の地蔵さんに祈願し、娘の思いが込められた小石を持ち帰ると、恋が成就するといわれて、縁結びの願いを込めて多くの若い女性が訪れています。
観光事業として、日本遺産の「能島城跡上陸&潮流クルーズ」インバウンドOKの「サイクルツアー」他、村上海賊ミュージアム内の「jibacafe」にて、オフィシャルグッズの開発販売、官公庁向け誘客サービスを行っています。また、ロードサービス事業として、高速バスの運行「広島~今治・福山~今治・福山~松山」、料金所運営、料飲事業として「来島海峡サービスエリア」「風のレストラン」「丸の内88屋」その他、岡山理科大学の今治キャンパス食堂の運営を通じて、多くの訪問いただく皆さんに向けた誘客サービスと、地元貢献を目指しています。