旅の準備はじめよう

福井県にある永平寺は、日本の曹洞宗の大本山です。仏教の修行のため山中に建てられていますが、現在は交通網が整備され観光でも訪れやすくなっています。この記事では、最寄り駅からや、東京・名古屋・大阪という主要都市などからの永平寺までのアクセス方法を紹介します。
福井県吉田郡永平寺町にある「永平寺」は山号を「吉祥山」といい、神奈川県の総持寺と並んで日本の曹洞宗の大本山とされています。
建物の多くが重要文化財に指定されていて、厳かな雰囲気と美しい自然の調和が楽しめるお寺です。また、日帰りや一泊二日での参禅体験も行われています。
この記事では、東京、名古屋、大阪という主要都市から、永平寺までのアクセス方法を紹介します。
●永平寺とは? 道元が開いた曹洞宗の大本山
●永平寺までの行き方
・電車・バスでのアクセス方法
・車でのアクセス方法
●よくある質問
永平寺は、1244年に日本の曹洞宗の祖である道元により開山されました。
宋で「只管打坐」の禅風を継いで帰国した道元は、比叡山からの激しい迫害に遭っていたところ、信徒の一人である武士の波多野義重の要請で越前国(現在の福井県)へ移ります。
そして、1244年に永平寺の前身である「傘松峰大佛寺」を建立しました。山号と寺号は、2年後の1246年には「吉祥山永平寺」と改められています。
中国に初めて仏教が伝来したときの「永平」という元号が寺号の由来となっていて、「永久の和平」という意味がこめられています。
禅宗のお寺なので、山の奥深い場所に建てられていますが、現在では交通網が整理されており比較的訪れやすくなっています。
永平寺までのアクセスは、公共交通機関または車を利用するのが便利です。
最寄り駅は、えちぜん鉄道・勝山永平寺線「永平寺口駅」で、門前から徒歩5分ほどのところにバス停もあります。
最寄りのインターチェンジは中部縦貫自動車道「永平寺参道I.C.」です。
永平寺まで、公共交通機関で訪れる際は電車とバスを活用してください。
北陸新幹線の停車駅であるJR「福井駅」まで行き、永平寺へ向かうバスに乗るか、えちぜん鉄道に乗り換えて「永平寺口駅」に向かいます。
JR「福井駅」から永平寺までは、直接バスで向かうことができます。
福井駅東口(1番のりば)から「特急 永平寺ライナー」に乗車すれば、約30分で永平寺門前に到着します。
また、永平寺と「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」を巡るツアーバス「はぴバス」を活用することも可能です。
● 特急 永平寺ライナー
[経路] 福井駅→永平寺
[所要時間] 約30分
[料金(片道)] 大人750円、子ども380円
● はぴバス
[経路] 福井駅→永平寺
[所要時間] 約4時間(ツアー全工程)
[料金] 5,500円
最寄り駅まで電車で向かう場合はJR「福井駅」から、えちぜん鉄道 勝山永平寺線に乗り換えて「永平寺口駅」まで向かいます。
そこから、京福バス86・87系統 芦原丸岡永平線、または88系統 永平寺線に乗車して、約13分でバス停「永平寺」に到着します。山門までは、さらに徒歩5分ほどです。
● えちぜん鉄道
[経路] 福井駅→永平寺口駅
[所要時間] 約25分
[料金(片道)] 490円
● 京福バス
[経路] 永平寺口駅→永平寺
[所要時間] 約13分
[料金(片道)] 430円
主要都市から永平寺へのアクセスは、基本的にJR「福井駅」を経由します。
東京からは北陸新幹線、名古屋からは東海道線や北陸新幹線、ハピラインふくい線、大阪からは東海道線やサンダーバード特急、ハピラインふくい線を使ってください。
とくに名古屋と大阪は、使う路線によって所要時間や料金(片道)が変わるので、事前に最適な経路をチェックしておきましょう。
● 東京から
[経路] 東京駅→福井駅(北陸新幹線)
[所要時間] 約3時間
[料金(片道)] 15,610円
● 名古屋から
[経路] 名古屋駅→米原駅→敦賀駅→福井駅
[所要時間] 約2時間〜3時間
[料金(片道)] 約4,000円〜6,000円
● 大阪から
[経路] 新大阪駅→敦賀駅→福井駅
[所要時間] 約2時間〜3時間
[料金(片道)] 約4,000円〜7,000円
主要都市から永平寺まで車で向かう場合、北陸自動車道を利用します。「福井北I.C.」から中部縦貫自動車道に入り、「永平寺参道I.C.」で下車。そこから国道364号を進むと、約15分で到着します。
付近には有料の町営駐車場が3ヶ所あります。また、永平寺半杓橋のすぐ近くには、「大本山永平寺駐車場」というコインパーキングも併設されています。
主要都市から永平寺まで向かう場合、高速道路を使用するのがおすすめ。
料金は入るインターチェンジによって変わるので、あくまで一般的な例です。事前に経路と高速料金をチェックしておくと安心です。
北陸自動車道「福井北I.C.」を降りてから「永平寺参道I.C.」までは、中部縦貫自動車道の無料区間で永平寺まで向かうことができます。
● 東京から
[経路] 東名高速→名神高速→北陸自動車道→中部縦貫自動車道→国道364号
[所要時間] 約7時間
[料金(片道)] 11,910円(ETC 9,910円)
● 名古屋から
[経路] 名神高速→北陸自動車道→中部縦貫自動車道→国道364号
[所要時間] 約2.5時間
[料金(片道)] 4,990円(ETC 4,800円)
● 大阪から
[経路] 名神高速→北陸自動車道→中部縦貫自動車道→国道364号
[所要時間] 約3時間
[料金(片道)] 6,450円(ETC 6,060円)
永平寺へは、電車やバスなどの公共交通機関はもちろん、車でも訪れることができます。最寄り駅は、えちぜん鉄道・勝山永平寺線「永平寺口駅」。山門から徒歩5分ほどのところにバス停もあります。福井駅から永平寺までの直行バス「特急永平寺ライナー」も便利です。車で訪れる場合は、中部縦貫自動車道「永平寺参道I.C.」で降りて約15分ほどで到着します。
福井駅から永平寺までの直行バス「特急永平寺ライナー」を使えば、約30分で到着します。電車を乗り継ぐ場合は、えちぜん鉄道・勝山永平寺線「永平寺口駅」まで約25分、そこから京福バスに乗り換えて「永平寺」バス停まで約13分。待ち時間などを含めると40〜50分ほどで到着します。
福井駅から永平寺までタクシーで向かうと、6,000円前後の料金がかかると予想されます。所要時間は道が混んでいなければ約30分程度です。ただ、永平寺までは公共交通機関が整っているので、時間や料金が読めないタクシーよりも、電車やバスを利用するのがおすすめです。
永平寺は日本の曹洞宗の祖である道元禅師が開山したお寺です。修行僧が修行を積むための「七堂伽藍」や迫力満点の「回廊」、傘松閣の天井画など多くの見どころがあります。また、日帰りや一泊二日で参禅体験をすることもできます。荘厳な雰囲気の建物と山の美しい自然との調和を楽しんでください。
禅寺は修行の特性から山奥に建てられていることが多く、永平寺の周りも深い自然に囲まれています。
ただ、曹洞宗の大本山であるため、訪れる信徒や観光客が多く、交通網はしっかりと整備されています。
車で訪れる場合は、お寺に併設されているコインパーキングだけでなく、有料の町営駐車場が3ヶ所あるので、事前にチェックしておきましょう。
電車やバスの本数も決して少なくはないですが、経路や時刻表を確認してから向かうと安心です。
MATCHAでは、日本各地の最新の観光・イベント情報をX(旧Twitter)で発信しています。こちらもぜひフォローしてくださいね!