現代アートと産業遺産を訪ねて。瀬戸内国際芸術祭 2島早回りの旅

JR岡山駅から直行バスと船で犬島・豊島を巡り、宇野港経由で効率よくJR岡山駅へ戻る日帰り2島周遊プラン。時間がない方にもおすすめです。
所要時間: 1日コース

JR岡山駅の後楽園口(東口)バスターミナル10番乗り場から「西宝伝」行き直行バスが運行されます。
※2025年4月4日(金)から運行。運行日程は下記のリンクからご確認ください。
宝伝港(11:00発)
JR岡山駅からの直行バスは10:45に「西宝伝」到着。「西宝伝」バス停から宝伝港までは徒歩約5分。
「犬島」行きの定期船(あけぼの丸)は11:00発。あけぼの丸:TEL086-947-0912

岡山市東部、宝伝の沖約3kmに浮かぶ犬島は岡山市唯一の有人島です。近代産業遺産でもある銅の精錬所跡を再生した「犬島精錬所美術館」や、犬島の集落で展開される「家プロジェクト」など、アートの島として注目を集めています。島の豊かな自然を満喫しながらのキャンプや海水浴、シーカヤック体験などの楽しみも充実。宿泊施設もあるので、のんびりと島時間を満喫することができます。

「遺産・建築・アート・環境」による新たな地域創造のモデルとして循環型社会を意識した美術館です。犬島精錬所美術館の敷地内にある製錬所跡は、2007年度経済産業省 地域活性化のための「近代化産業遺産群33」に認定されました。
また、2009年、産業遺産を活用したアートの島として、国土交通省「島の宝100景」に選ばれました。
※宝伝ー犬島間の定期船あけぼの丸「宝伝発15:15」「犬島発15:35」は美術館の開館日のみ運行
「犬島」を13:10出発、豊島「家浦港」に13:35到着。四国汽船 宮浦支店(直島):TEL087-892-3104
豊島には「豊島美術館」「豊島横尾館」などがあり、直島とともに現代アートの島として知られています。なだらかな島の斜面に広がる美しい唐櫃(からと)の棚田や、青い海と白い砂浜が広がる神子ヶ浜などの海水浴場など、美しい自然も満喫できます。

瀬戸内海を望む豊島唐櫃(からと)の小高い丘に建設されたアーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による「豊島美術館」。休耕田となっていた棚田を地元住民とともに再生させ、その広大な敷地の一角に、水滴のような形をした建物が据えられました。広さ40×60m、最高高さ4.5mの空間に柱が1本もないコンクリート・シェル構造で、天井にある2箇所の開口部から、周囲の風、音、光を内部に直接取り込み、自然と建物が呼応する有機的な空間です。内部空間では、一日を通して「泉」が誕生します。その風景は、季節の移り変わりや時間の流れとともに、無限の表情を伝えます。豊島美術館は事前予約制(オンラインチケット制)です。

島々で行われるアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の会場となる、地中美術館のある直島や、豊島美術館のある豊島などへの重要な航路の発着点。宇野港周辺にも様々なアート作品が点在し、徒歩で回れるので、港を眺めながら散策を楽しむのがおすすめ。

宇野港周辺の沿岸や主に児島湖で集められた漂流物で制作されたオブジェ「宇野のチヌ」(Ⓒ淀川テクニック)は、第1回の「瀬戸内国際芸術祭2010」で生まれたもの。世界の各地から海を渡って瀬戸内に漂流した廃棄物が新たなフォルムとなり、アート作品として宇野港に展示されています。また、隣にある「コチヌ」は2016年に誕生し、頭からお尻へ抜ける滑り台になっています。 「宇野のチヌ」淀川テクニック ©淀川テクニック
宇野港周辺 漂流物のオブジェ「宇野のチヌ」をはじめ、舟のいかりやスクリューに不要になった鉄材が組み合わされたダイナミックな鉄のアート「舟底の記憶」など、宇野港周辺にはユニークな野外アートが点在しています。
JR宇野駅(18:07発)
このモデルコースで紹介したスポット
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!