サウナ愛好家が熱い視線 京丹後で「ととのう」
京丹後市には2つのサウナがあります。1つは山村地域ならではの「自然」で差別化を図り、もう1つは「健康」の観点からサウナと日本の発酵文化を掛け合わせた世界初の温浴施設。それぞれが異なる個性を放ち、地域にサウナーを呼び込んでいます。
蒸ー五箇サウナ MUSU GOKA SAUNA
心を落ち着かせる
サウナ内は薄暗い。明かりは、小さな窓から入るわずかな光と薪ストーブの炎のみ。「心を落ち着かせながら、自分と向き合ってもらいたい」という支配人の考えからだ。ストーブで熱した石に水を掛けて蒸気を発生させる「ロウリュ」ができ、体感温度に影響する湿度を調整しながら心地良く体を温められます。
自然で体を冷やす
サウナにつきものの水風呂は、ない。代わりとなるのが、山から流れる小川。寝ころべる程度に浅く、自然と一体化したような感覚で体を冷やせる。 また、冬には雪が積もるので「雪ダイブ」も人気があるという。
いろいろな楽しみ方
外気浴は、季節や時間帯で姿を変える山村の風景が楽しめる。敷地内には囲炉裏があり、冷えた体をほどほどに温めたり、食材を焼いて食べることもできます。
男女で楽しめるように利用は水着着用とする。基本的には事前予約によるグループごとの貸し切り制だが、銭湯感覚でも訪れてもらえるように予約不要で個人で利用できる日も設定しています。





ゆかとゆげ ~フィンランド式サウナ&酵素風呂

医師が経営するサウナ施設
100歳以上の割合が全国平均の3倍ほどに上る「健康長寿のまち」の京丹後市。医療の観点から医師が経営するフィンランド式サウナと米ぬか酵素風呂を備えた温浴施設が、22年11月に開業した「ぬかとゆげ」(同市峰山町杉谷)だ。サウナと米ぬか酵素風呂、両方の温浴ができる施設は世界初という。健康につながる「ととのう」を目指しています。
サウナは、全国的にも数少ない車いすに対応したバリアフリーサウナなどが5室。
米ぬか酵素風呂は京丹後産の米ぬかを使い、自然発酵の熱で体を温める。両方の温浴を利用することで相乗効果が期待できるという。
個性のある5室のサウナ
5室のサウナは、寝転んで利用できる「のこせっと」、好きな映像や音楽が楽しめる「ゆふでっさ」、フィンランドテイストの「たうこ」、和の空間を演出した「へとき」、車いすで入れる「よかいねん」。それぞれに個性を出しています。いずれもロウリュができるほか、吸排気のバランスを整えることで息苦しさのないサウナに仕上げられています。
それぞれのサウナ室の特徴を示すフィンランド語が名称の由来となっており、1室の定員は2~3人(4人以上は要相談)で、事前予約による貸し切り制。水着着用なので男女で利用でききます。
酵素風呂
米ぬか酵素風呂は電気やガスのエネルギーは使わず、発酵で生じる熱を利用する。米ぬかは全て京丹後産で、温浴に使用したあとは肥料として再資源化。循環型農業にも寄与するものです。



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