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【愛媛県】ロープウエイで登る!小高い山の上の城「松山城」
四国地方の愛媛県にある松山城は、全国でも珍しいロープウェイを利用して登れる城。現代的なロープウェイとは対照的に、天守は江戸時代以前に建てられたものが今も残ります。「日本100名城」や「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれている、歴史を感じられる美しい城・松山城と、松山で行われる祭りについてご紹介します。
松山城とは
画像提供:松山観光コンベンション協会
松山城は、四国地方の愛媛県松山市にある城で、標高132mの小高い山の上につくられた山城です。階段でも登れますが、ロープウェイとリフトが用意されているので、それを利用して登るのがオススメ。歴史ある城と、現代の便利な乗り物との対比を楽しめます。
松山城は国の重要文化財に指定されている城です。2006年には「日本100名城」に、その後、松山市の道後温泉とともに「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれており、訪れた人の満足度の高い城と言われています。
1949年までに起こった幾度かの火災のため一部の建物が焼失しましたが、大天守を含む21棟の建物が残り、また焼失した建物も現在は復元されています。松山城の天守は、日本に12カ所しか残っていない現存天守の1つで、江戸時代以前につくられたものです。
ロープウエイで登ってみよう!
山の上にある松山城に徒歩で登るのはなかなか大変。ロープウェイまたはリフトを利用して、景色を楽しみながら登るとよいでしょう。
ロープウェイ・リフト乗り場は城の東雲口方面にあります。ロープウェイは47人乗りで、所要時間は3分です。リフトは1人乗りで、所要時間は6分。利用料金はどちらも往復の場合は、大人510円、子ども270円です。
松山城の入場料と営業時間
入場料
天守観覧券は大人510円、子ども(小学生)150円。
観覧券とロープウェイ・リフトの往復券のセット券は、大人1,020円、子ども(小学生)410円です。
営業時間と休業日
営業はロープウェイとリフトは年中無休です。天守は12月の第3水曜日に大掃除をするため、この日だけ休業となります。
営業時間は、ロープウェイとリフトが8:30からスタートし、天守は9:00から開きます。終了時間は季節により多少差がありますが、ロープウェイ・リフト・天守は17時前後まで営業しています。松山城天守のある本丸広場は都市公園となっていて、5:00~21:00(11月〜3月 5:30〜21:00)まで営業しています。
松山城の見どころ
松山城の見どころは、なんといっても城からの眺望です。天守に登り、360度見渡せる景色を楽しみましょう。天守内には槍や鎧などの展示のほか、実際に着用できる甲冑も用意されているので、ぜひ着てみましょう!
天守を見た後は、城山公園内にある建物と庭園を散策するのがオススメ。松山城には簡単な1つ星から難易度の高い4つ星まで、4つの散策コースが設けられています。
一番難しいのが「松山城完全制覇! コンプリートコース」。これは、城山公園にある4つの登城道全部とロープウェイ(またはリフト)を使い、松山城天守と二之丸史跡庭園を見学するコースです。全長は6.1kmあり、所要時間は2時間ほど。
このコースでは、松山城天守と二之丸史跡庭園を見学するため、入場料も発生しますが、ロープウェイもしくはリフトは片道だけの利用です。料金は全部で、大人980円、大人380円です。
もっとラクにお金もかけずに楽しみたい方には「ぐるり松山公園コース」がよいでしょう。城山公園を囲む外枠を歩きながら、松山城を見上げながら楽しむコースです。距離は4km。所要時間は1時間から1時間20分です。このコースは無料で楽しめます。
松山城への行き方
東京、大阪方面から松山城へ行くには、新幹線で岡山駅まで行き、JR瀬戸大橋線の特急「しおかぜ」に乗り換え、松山駅で下車。岡山からの所要時間は約2時間半。料金は6,310円です。
JR松山駅からは「道後温泉行き」の市内電車に乗り、「大街道」停留所で下車後、歩いて5分です。料金は160円です。
松山城の季節のイベント
画像提供:松山観光コンベンション協会
松山城のある松山市では、毎年夏に松山まつりを開催します。通常8月中旬の3日間に行われます。2017年は8月11日(金)、12日(土)、13日(日)に開催予定です。
松山まつりは、踊りを主体とする夏まつりで1966年に始まりました。四国地方には昔から、徳島の阿波踊り、高知のよさこい鳴子おどり、香川の高松おどりがあり、この松山まつりが始まったことで、四国地方の4つの県全部でユニークな踊りが行われることになりました。
夏の3日間、松山は踊りと音楽で盛り上がります。ぜひ足を運んでみてください。
松山城周辺のおみやげ
画像提供:松山観光コンベンション協会
松山市の南に車で30分ほど行った所にある砥部町(とべちょう)。ここでは、「砥部焼(とべやき)」と言われる陶器の生産が盛んです。
この砥部焼は、食器や花器が主なものですが、白地に青の塗料で絵を描いたシンプルなデザインで、愛媛県の無形文化財に指定されています。砥部焼は、ほかの陶器とくらべると厚みがあって重量感あります。
砥部町には、「砥部焼陶芸館」があって、アート作品やおみやげ用の陶器などが置いてあります。館内には陶芸設備もアレンジされていて、砥部焼陶芸の体験も楽しめます。陶芸や陶器が好きな人にオススメのスポットです。
松山城周辺のおすすめホテル
大の旅好き。日本はほとんどの都道府県を旅しました。今や世界中の人を魅了してやまない日本。そんな日本の隠れた魅力も伝えていければと思います。