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秋田県「能代バスケミュージアム」でスラムダンクの記録を辿る
漫画家井上雄彦の『スラムダンク』はバスケットボールブームを引き起こした、台湾や香港でも人気の漫画。スラムダンクのコアなファンは秋田県の「能代バスケミュージアム」に足を延ばします。ここにはバスケに関するグッズや書籍、漫画が多く展示されているほかにも、元NBAプレイヤー田臥勇太選手などのグッズも置かれています。
所蔵品が豊富な6つのコーナー
エリアコーナーは以下の6つ。
1.秋田ノーザンハピネッツ(※1)のコーナー
2.能代工業高校のコーナー
3.バスケットボールの貴重な資料コーナー
4.NBAなどの海外バスケットボールに関する資料コーナー
5.企画展示コーナー
6.バスケシュートゲームコーナー
施設の名前は"ミュージアム"となっていますが、建物の大きさは民家と同じくらいで、大きくはありません。しかし心配は不要。バスケットボール好きな人はきっと満足することができるはずです!
※1:秋田ノーザンハピネッツ……秋田県をホームとするプロバスケットボールチーム。
「スラムダンクを超えた」日本人、田臥勇太選手の軌跡も
ミュージアムの「能代工業高校コーナー」には能代工業から飛び立ったスーパープレイヤーたちの関連グッズを見ることができます。その中には日本人で初めてNBAに挑戦した田臥勇太選手に関連するものもあります。
「日本のジョーダン」と称された田臥勇太選手は神奈川県の出身ですが、名門「能代工業高校」にバスケットボール留学し、在籍した3年間に数多くのタイトルを獲得しました。
ここでは田臥選手が獲得した賞状や写真が展示してあります。卒業アルバムでは田臥選手の高校時代の様子を見ることもできます。
今回解説を行なってくれた小野さんは田臥選手の後輩。田臥選手は当時から学校で一目置かれる存在だったそうです。
高校バスケットボール史上初の「9連覇」という偉業を成し遂げただけでなく、高校時代試合に負けたのは一度のみ。将来のバスケットボール界のスーパースターとして注目されていました。
そして、日本人として初のNBAの舞台に立ったのです。『スラムダンク』の作者井上先生は、こうした田臥選手の活躍を見て、「彼はすでにスラムダンクで表現した伝説を超えた」とも発言しました。
ミュージアム内に置かれたバスケットボールシューズには「NOSHIRO(能代)」とデザインされているものがありました。これはNIKEが能代工業高校のために特別に作ったデザインで、56回連続の優勝を記念したものだそうです。
バスケットボールの街を歩いてみよう!
能代の道を歩いていると、いたるところにバスケットボールの面影を見ることができます。街角の壁や商店のシャッターにバスケットボールのイラストがあり、地元の方は老若男女問わず、バスケの試合を観戦し声援を送るそうです。
バスケットボールをプレーしてから帰路に着こう!
能代駅にはバスケのゴールが設置されていて、シュートが成功すればプレゼントがもらえるそうです。シュートに自信がある方はぜひ挑戦してみてください!
※本記事は繁体字版の記事を翻訳・再編集しました。
台湾台中出身で、食べ物の話題になると目が輝く女性です。日本で信じられないような経験をした後、現在は南半球に定住し、写真と文章を通じて旅の貴重な思い出や発見を記録し続けています。著書には「日本、ゆっくり旅:山城、花の季節、島々、海の幸、街の風景と日常、2190X四季の風物詩」があります。