旅の準備はじめよう
秋田で行きたい13スポット!モデルプラン、行き方、グルメ、四季のオススメ紹介
春は桜、夏は雄大な山々の風景とお祭り、秋は紅葉と黄金色に染まる水田の風景、そして冬は綺麗な雪景色も見られる秋田県。四季折々の個性が詰まっています。今回は、訪れるなら外せないスポットを13カ所、グルメや旅のモデルプランも添えて紹介します。
秋田県とは
秋田県は、本州の北側、日本海に面した位置にあります。秋田県を見つけるなら、日本海に突き出た鼻のような男鹿半島(おがはんとう)を目印にするといいかもしれません。
秋田県は四季で移り変わる自然の表情が見もの。とくに冬の雪景色が魅力です。また美しい大地と一緒に楽しむ郷土料理やお祭りなど、ほかの県にはない独自の文化があります。
目次
- ・5つのエリアと県内の移動手段
- ・アクセス
- ・白神エリアの観光スポット
- ・秋田中央・男鹿エリアの観光スポット
- ・十和田・八幡平・大館エリアの観光スポット
- ・田沢湖・角館・大仙エリアの観光スポット
- ・グルメ
- ・季節のオススメスポット・イベント
- ・モデルプラン
5つのエリアと県内の移動手段
山々を抱える広大な秋田県。秋田駅を拠点に旅するエリアを5つに分けてみました。各エリアへの交通手段は電車がメイン。ただし駅から離れた場所は、最寄り駅まで電車で進むよりも秋田駅からタクシーかレンタカーを使う方が早いでしょう。
現地には観光タクシーや相乗りタクシーなど、観光客向けのタクシーもあります。秋田駅出発のタクシーツアーなどもあるので、事前予約しておくとより安心です。
1.白神エリア
秋田県の北西、青森県との県境の白神エリア。1993年に世界遺産に登録されたブナ林が広がる原生林が「白神山地」です。
歩道が整備され、気軽に原生林を楽しめる「岳岱自然観察教育林(だけたいしぜんかんさつきょういくりん)」やトレッキングに適した山「二ツ森(ふたつもり)」などがあります。秋田駅からはレンタカーか現地タクシーツアーの事前予約がオススメです。
2.秋田中央・男鹿エリア
秋田駅近くには、秋田の伝統的なお祭り「竿燈(かんとう)祭り」の歴史が分かる資料館、日本海側に突き出た半島がある男鹿(おが)市には、「男鹿水族館GAO」、「男鹿温泉郷」、「なまはげ館」など観光名所が点在しています。
秋田駅からJR男鹿線で約1時間。男鹿駅からは観光タクシーや前日までに要予約の「男鹿半島あいのりタクシー なまはげシャトル」が便利です。
3.十和田・八幡平・大館エリア
秋田県の北東側には、秋田県周辺の青森、岩手県にもまたがる「十和田(とわだ)八幡平国立公園」があります。その代表格が青森県との境にある湖、「十和田湖」です。十和田湖は四季折々の風景が見どころの観光地となっています。
高山植物や花々が豊富な森吉山(もりよしざん)は冬に樹氷が楽しめます。秋田犬(あきたいぬ)発祥の地、大舘市には秋田犬について学べる「秋田犬会館」があります。秋田駅からはレンタカーやタクシーの利用がオススメ。大館駅までは、JR奥羽本線で約1時間30分です。
4.田沢湖・角館・大仙エリア
仙北(せんぼく)市には、日本で一番深いとされる湖、「田沢湖」があります。秋田駅から田沢湖駅までは秋田新幹線で約1時間。同市内の角館(かくのだて)駅周辺には「武家屋敷」が、隣の大仙(だいせん)市では、100年以上の歴史ある大花火大会「大曲(おおまがり)の花火」が季節ごとに年4回楽しめます。
5.横手・湯沢エリア
秋田県の東南部、横手(よこて)市はかつて商業が栄えた町で、1900年頃のお店や蔵が国の文化財として残されています。また冬の風物詩、「かまくら」(※1)やご当地グルメの「横手やきそば」も楽しむことができます。
湯沢(ゆざわ)市では温泉と一緒に日本三大うどんのひとつ、「稲庭うどん」が味わえます。奥羽本線で秋田駅から横手駅まで約1時間です。横手駅から湯沢駅までも奥羽本線で約20分の距離です。
※1:かまくら……雪でつくった家(雪洞)。
アクセス
東京からは飛行機利用が最速
photo by Pixta
飛行機の場合、羽田空港から秋田空港まで約1時間5分(片道6,800円~)です。秋田空港から秋田駅まではリムジンバスで1時間弱(片道930円)。成田空港からは秋田空港までの直行便はありません。
東京駅から電車の場合は、秋田駅まで秋田新幹線「こまち」で最速3時間37分(片道17,800円)です。
東北地方の玄関口、仙台空港からもアクセス可能
国際線発着で便利な宮城県にある仙台空港を利用する場合、秋田駅までのアクセスは、まず仙台空港駅からJR東北本線の仙台駅へ約30分。仙台駅からJR東北新幹線「こまち」で秋田駅まで2時間15分程(片道10,370円)です。
仙台空港からは高速バス(約3時間30分、片道4,300円)も出ています。
白神エリアの観光スポット
1.白神山地
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
秋田県と青森県にまたがる「白神山地」は、1993年に日本で初めて世界遺産に登録されました。実際に世界遺産となっているエリアは、整備されていない原生的なブナの天然林ですが、「岳岱自然観察教育林」、「真瀬(ませ)渓谷」などの山林でも、天然のブナ林を目にすることができます。
秋田駅から観光列車「リゾートしらかみ」に乗って眺めるのもよいでしょう。白神山地や日本海、夕日などの絶景を列車から楽しむことができます。カウンターでは白神山地の天然水が使われているコーヒーや地酒などが味わえます。
2016年にはブナ林をイメージした車両・「橅編成(ぶなへんせい)」が登場。シンボルツリーのブナ、上質な秋田杉などご当地の木材がたくさん使われている心地よい車両です。
秋田中央・男鹿エリアの観光スポット
2.国際教養大学 中嶋記念図書館
天然の高級杉、秋田杉(あきたすぎ)を使った伝統建築技術による贅沢な建物の「中嶋記念図書館」。利用する人への思いやりが随所に散りばめられた、理想的な場所です。
階段の段ごとに並ぶスタイルの書棚の裏に机が設置されているので、勉強に集中できる仕掛けになっています。椅子も身長に合わせて高さが選べ、疲れにくいよう工夫されているそう。誰でも利用でき、洋書や絵本も豊富なので観光客でも楽しめる図書館です。
あわせて読みたい
3.能代バスケミュージアム
「秋田県「能代バスケミュージアム」でスラムダンクの記録を辿る」より
2012年にオープンした「能代(のしろ)バスケミュージアム」には、国内外のバスケットボールに関する資料や映像、グッズが展示されています。
バスケットボールゆかりの地、能代にある能代工業高校は元NBAプレイヤー田臥勇太(たぶせ ゆうた)選手の出身校。ほかにも多数の有名プレイヤーを生み出している高校です。
漫画『スラムダンク』に登場する高校の1つは、能代工業高校がモデルになっています。漫画家の井上雄彦(いのうえたけひこ)先生は、漫画『スラムダンク』のために、能代工業高校を訪れ取材を重ねたそうです。
能代バスケミュージアムは小さいながらも展示内容は貴重なものばかりです。
あわせて読みたい
4.なまはげ館、男鹿真山伝承館
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
「男鹿のなまはげ」とは、毎年12月31日の年越しの夜に無病息災や豊作を願い、鬼に扮した地元の青年らが家々を訪れる男鹿の伝統行事です。1978年には国の重要無形民俗文化財に、2018年にはユネスコ無形文化遺産に指定されています。
子どもなどを対象に、鬼が怠け心を退治しに登場しますが、それだけでなく年明けを祝う意味も込められています。「なまはげ館」では、なまはげの衣装を着て記念撮影ができたり、なまはげを継承する男鹿の人々の心を感じる映画も鑑賞できます。
隣接する「男鹿真山伝承館(おがしんざんでんしょうかん)」は、男鹿の民家を再現。なまはげを体感し学べる施設になっています。
あわせて読みたい
5.男鹿水族館GAO
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
「男鹿水族館GAO」は男鹿半島の海岸沿いにある水族館。絶好のロケーションの中、秋田県ならではの生物の展示を見ることができます。とくに男鹿の海をイメージした大水槽は、迫力満点。
ほかにも秋田の湖などに暮らす魚や、絶滅危惧種の生き物が展示された珍しいコーナーがあります。
十和田・八幡平・大館エリアの観光スポット
6.十和田湖
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
秋田県と青森県の境にある湖「十和田湖」は、山桜、新緑、紅葉、雪景色と秋田の四季に彩られます。南側から湖を目指すと、「発荷峠(はつかとうげ)」があり、標高631メートルの高さから十和田湖の大パノラマを眺望することができます。
近くの紫明亭(しめいてい)展望台から十和田湖の西湖畔、西湖(にしのうみ)を見るとハートの形に見えるなど、撮影も楽しいポイントが多数あります。
7.秋田犬会館
photo by Pixta
立った耳、巻いたしっぽ、どっしりとした体つきと、たくましいスタイルが人気を呼んでいる秋田犬。「秋田犬会館(あきたいぬかいかん)」は1977年に建てられた、秋田犬について学べる資料館です。
400年以上前に大舘(おおだて)市周辺の領主が闘犬を流行らせた頃、猟犬と大舘に生息していた犬との交配で生まれた種類が秋田犬と言われています。1931年には国の天然記念物に指定されました。
もうひとつ、犬にちなんだ伝統行事が湯沢(ゆざわ)市にあります。400年以上の歴史がある窃盗悪除けのお祭り「犬っこまつり」です。
昔、米粉で犬の形の魔除け像「犬っこ」を作り玄関口にお供えした風習がありました。今では雪で作られた「犬っこ」に、供え先も雪で作られた「お堂っこ」に代わり、愛犬祈願祭や花火などで賑わうイベントになっています。
秋田犬会館周辺のおすすめホテル
8.乳頭温泉
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
「十和田八幡平国立公園(とわだはちまんたいこくりつこうえん)」にある、乳頭山(にゅうとうさん)麓にあるのが「乳頭温泉郷」です。
七湯あるうちでも「鶴の湯(つるのゆ)」は歴史が古く、1638年の秋田の領主が温泉療養である湯治(とうじ)に訪れていたとか。
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
今も残る茅葺き屋根(かやぶきやね)の建物は、当時領主が訪れた時に、警護の武士たちが詰めていたそうです。
七湯それぞれに源泉をもつ乳頭温泉は、湯めぐり帖(1,800円)の購入で全てを巡ることができます。ブナの原生林に囲まれた森林浴と乳頭温泉の心地よさを体感してください。
9.森吉山の樹氷
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
花の百名山でも知られる「森吉山(もりよしざん)」は、アオモリトドマツの樹氷を気軽に見ることができます。
秋田内陸縦貫(じゅうかん)鉄道の阿仁合(あにあい)駅で下車、森吉山周遊タクシーで20分程。阿仁スキー場を目指しましょう。阿仁ゴンドラに乗って山頂駅舎で降り、徒歩3~5分程で樹氷群に入ることができます。また樹氷の間を滑り抜ける林間スキーが楽しめるのも、森吉山の魅力です。
田沢湖・角館・大仙エリアの観光スポット
10.田沢湖
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
深さ423.4メートルと日本で一番深い湖です。水深の異なる場所によっては、太陽光が当たると鮮やかな色の湖面が作り出される場所もあります。
また湖には、永遠の美を求めて山の水を飲み、龍となった「たつこ姫」の伝説があります。龍になったたつこ姫は田沢湖の主として、今も語り継がれてます。
湖畔(こはん)の仙北市西木町西明寺潟尻(せんぼくしにしきちょうさいみょうじかたじり)には、たつこ姫のブロンズ像があるので見に行ってみましょう。田沢湖の東側にある「田沢湖レストハウス」から出ている遊覧船からも、たつこ姫像を眺めることができます。
レンタル自転車でサイクリングコースを周ることもできます。
11.角館武家屋敷
photo by Pixta
武家とは、かつての日本で軍事を行っていた役人のこと。「武家屋敷」とはその役人らの家のことです。仙北(せんぼく)市角館(かくのだて)には武家屋敷が立ち並び、伝統的な建造物群として国から文化財に指定されています。
火災が多かったために、1620年頃南北を「火除け地」で区切り、北を武士の住む内町(うちまち)、南を商人の住む外町(とまち)に分け整備されました。通りにはシダレザクラが並び、春はお花見客で賑わいます。
武家屋敷からすぐの桧木内川堤(ひのきないがわづつみ)のソメイヨシノも合わせて、春になると町には約1500本の桜に彩られます。
角館武家屋敷群周辺のおすすめホテル
12.抱返り渓谷
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
仙北(せんぼく)市の神代(じんだい)駅からタクシーで5分くらいの場所にある「抱返り渓谷(だきかえりけいこく)」。田沢湖と角館間を流れる玉川の渓谷で10キロメートルほどの長さがあります。
かつて人がすれ違う際に、抱きかかえるようにしないと通行できなかったことから名づけられたそう。
photo by Pixta
秋田県最古の吊り橋「神の岩橋」や、何度も振り返って観賞したい「回顧(みかえり)の滝」など、絶景スポットや観光ポイントがいくつもあります。冬期は遊歩道が通行止めになるので注意してください。
武家屋敷の町並みで有名な角館(かくのだて)駅周辺からはタクシーで15分ほどなので、角館観光とセットで訪れるのもオススメです。
13.秋田内陸縦貫鉄道
Picture courtesy of 秋田内陸縦貫鉄道
角館(かくのだて)駅から北秋田市の鷹巣(たかのす)駅まで伸びる片道約2時間半のローカル線「秋田内陸縦貫鉄道(あきたないりくじゅうかんてつどう)」。桜の名所で有名な地、角館からスタートし、最高の景色に包まれる旅が待っています。
photo by Pixta
夏は、秋田にちなんだモチーフを観賞用の苗でカラフルに表現する「田んぼアート」が数ヶ所あり、列車から見ることができます。秋は特に、笑内(おかしない)駅と萱草(かやくさ)駅間の紅葉が華やかで感動的です。
阿仁合(あにあい)駅は途中下車ポイント。森吉山(もりよしざん)まで周遊タクシーや路線バスが出ているので、高山植物や紅葉を楽しめます。冬はゴンドラで登り、樹氷も鑑賞可能。阿仁前田(あにまえだ)駅には、温泉のある宿泊施設があり、日帰り入浴もできます。
グルメ
秋田の歴史感じる名物グルメ、旅先でぜひ味わってみましょう。
きりたんぽ
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
白米を練って串に巻いて焼いたものを「たんぽ」と呼びます。
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
それを切り落としながら鍋に入れたものが「きりたんぽ鍋」、切り落とさずに味噌などのたれを付けたものが「味噌付けたんぽ」です。たんぽは各地にあるようですが、鍋に入れたのは秋田県北部が発祥と考えられています。
お米と山菜、地鶏の比内鶏(ひないどり)などが採れる田園と山が広がる大館を中心としたエリアの郷土料理。お餅のように焼かれたお米に、具材のうまみと醤油ベースのスープがしみて絶品です。
大館市の料亭「北秋(ほくしゅう)くらぶ」などのお店で食べることができます。また、新米や山菜が収穫できる秋に、比内鶏を使ったきりたんぽ鍋を食す「たんぽ会」が各地で開催されます。
横手やきそば
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
かつて、秋田県横手市で小麦粉を溶いた生地と好みの食材を混ぜて焼くお手軽フード「お好み焼き」を作って売っていた男性が、新商品として企画したのが「横手やきそば」です。
「横手やきそば」はキャベツと豚ひき肉を使い、目玉焼きと福神漬けがトッピングされた太いストレート麺のやきそば。そのやきそばに地名が付いて町おこしにも一役買いました。今では横手市のB級グルメとして名を馳せています。
十和田湖高原ポーク
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
秋田のブランド豚、十和田湖高原ポーク「桃豚(ももぶた)」は、健康豚にこだわった品質です。農場に病原菌を入れないように防疫管理が徹底され、健康な豚が育つ環境が整っています。
浄水システムで作られた生物活性水が豚の成長の一助となり、また健康で薬を投薬されずに育っているためとても柔らかく好評です。
ハムやソーセージの加工品やコロッケなどのお惣菜として、秋田県鹿角市十和田南駅から徒歩約10分ほどにある「こもも十和田店」などで食べられます。
季節のオススメスポット・イベント
季節ごとで違う表情を見せる秋田県の各エリア。シーズン別のオススメスポットを厳選しました。
春
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
春の秋田を訪れるなら、「角館」は外せません。1656年から11代続いて角館エリアを治めていた佐竹家の2代目の妻が、出身の京都からシダレザクラを角館に持ってきました。その桜の子孫が圧巻の桜並木となって出迎えてくれます。
「桧木内川堤(ひのきないがわづつみ)」のソメイヨシノと合わせて歴史ある街並みがピンクに彩られる風景は忘れられないものになるはずです。
夏
photo by Pixta
夏の秋田と言えばお祭りです。秋田市で開催の「竿燈(かんとう)まつり」は、和紙でできた提灯(ちょうちん)を竹竿に連ね、稲穂に見立てて豊作や厄除けを願うお祭り。
昼と夜の部があり、火が灯る夜は輝く稲穂のような竿燈に目を奪われることでしょう。
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
大仙市、「大曲の花火」は日本でも有数の花火の競技大会です。山や川に映える花火、感動に包まれる秋田らしい夏の美景を堪能してください。
仙北市、抱返り渓谷の吊り橋「神の岩橋」からの眺め、また通り過ぎてから見ると美しい「回顧(みかえり)の滝」は、新緑の季節、絶好のロケーションです。
秋
Picture courtesy of 一般社団法人秋田県観光連盟
秋色に染まる「十和田湖」は、遊歩道から眺める紅葉の風情があります。遊覧船に乗り、湖上から紅葉を楽しむのもいいでしょう。
秋の「抱返り渓谷」もまた、玉川の青い渓流と紅葉のコラボレーションが美しい場所。アカマツ、ケヤキ、カエデなどの原生林が広がる紅葉の名所で、紅葉祭も開催されます。
冬
photo by Pixta
冬は約450年の歴史がある「横手雪まつり」がオススメです。神様を祀る場所である社(やしろ)を雪で作った「かまくら」が楽しめます。雪深い横手ならではの行事、撮影だけでなくぜひかまくらの中へ入って、冬の情緒を体感してください。
樹氷が観賞できる「森吉山」へも行ってみましょう。スノーシューやストックを貸し出しています。少しだけ歩けば目の前には樹氷の絶景。樹氷観賞コースはアクセスしやすいのでチャレンジしてみましょう。
モデルプラン
今回は15:30仙台空港着の想定で、ご紹介したスポットを巡る4泊5日のモデルプランをご案内します。秋田県を反時計回りに周ってみましょう。
1日目:秋田のB級グルメ横手やきそば
仙台空港から仙台駅へ約30分。仙台駅から高速バス「グリーンライナー号」で横手へ。各店のオリジナルソースで仕上げられた、やさしい味わいの横手やきそばを食べて、国際教養大学の中嶋記念図書館へ行ってみましょう。
国際教養大学在籍以外の方は平日8:30~22:00、土曜・祝日・長期休暇期間 10:00~18:00、日曜 10:00~22:00の利用時間となっています。
夕方:横手やきそば
夜:中嶋記念図書館
秋田駅周辺に宿泊
2日目:男鹿半島を巡る旅
photo by Pixta
秋田駅からJR男鹿線で男鹿駅へ。2日目は男鹿半島の男鹿水族館GAO、なまはげ館、男鹿真山伝承館などへ行ってみましょう。男鹿駅から各スポットへはタクシーでの移動が便利です。
バスケットボールファンなら、男鹿駅から追分駅へ。そこから観光列車「リゾートしらかみ」に乗って能代駅を目指し、能代バスケミュージアムもいいでしょう。
午前:男鹿水族館GAO
午後:なまはげ館、男鹿真山伝承館or能代ミュージアム
東能代駅周辺に宿泊
3日目:車窓からの白神山地と大館歩き
photo by Pixta
3日目は白神エリアを眺めてから大館へ移動してみましょう。東能代(ひがしのしろ)駅から観光列車「リゾートしらかみ」に乗って、白神山地を望みます。五能(ごのう)線のあきた白神駅や岩館駅で折り返し、東能代駅から奥羽本線に乗り換え大館へ。
日本で唯一の犬種博物館、秋田犬会館で秋田犬を見ることができます(4月下旬から11月下旬まで)。夜は大館地方の各家庭で受け継がれてきたきりたんぽをいただきましょう。
午前:白神山地
午後:秋田犬会館
夜:きりたんぽ
大館駅周辺に宿泊
4日目:十和田湖と乳頭温泉で自然満喫
photo by Pixta
4日目は自然を感じ、温泉に浸かって旅の疲れを癒しましょう。大館から十和田湖へはタクシーかレンタカーで約1時間です。十和田湖の遊歩道を歩いて気分リフレッシュ!
ランチやおやつに秋田県内4つの農場ポークランド・十和田湖高原ファーム・ファームランド・バイオランドで育てられている、病気を持っていない安心の豚肉、桃豚のソーセージやコロッケはいかが。夜は乳頭温泉に癒されて下さい。
午前:十和田湖
午後:十和田湖高原ポークの食巡り
夜:乳頭温泉、田沢湖駅周辺に宿泊
5日目:抱返り渓谷と武家屋敷を歩く
最終日は必見の名所巡り。抱返り渓谷か角館武家屋敷がオススメです。田沢湖駅から角館へは田沢湖線の大曲行き電車で約20分です。時間が許すなら両方へ足を運んでみてください。帰りは夕方以降に仙台空港発の台湾桃園国際空港行の直行便などがあります。
午前:抱返り渓谷or角館武家屋敷
午後:仙台空港へ
まとめ
春夏秋冬で楽しめる大自然、湖や山々が織りなす風景は秋田県の恵みです。郷土料理に地酒、名湯、盛大な季節ごとのイベントなど、いつでも観光ベストシーズンの秋田県。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
Main image by Pixta
旅関連を中心に、いろいろなところで執筆しています。娘たちとお出かけしたい場所を探す日々。