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東北地方の癒し旅なら温泉と動物!秋田犬や東北のネコ、キツネと過ごす冬
旅の癒しはグルメと美しい景色だけではありません! 愛らしい動物とのふれ合いも、私たちの心を満たしてくれます。今回は、東北地方の福島県「芦ノ牧温泉駅ねこ駅長」、宮城県「蔵王のキツネ村」、秋田県「犬っこまつり」で会える動物たちと、周辺の温泉を紹介します!
動物に触れ、温泉に浸かって身も心も温まろう
東北地方にいる癒し系の動物たち、ネコ、キツネ、イヌと一緒に冬を過ごしてみませんか。なかでも「秋田犬(あきたいぬ)」は秋田県で最初に生まれた日本犬。秋田に来たら必ず会いたい動物です。冬の寒さが厳しい季節でも、あなたの心を暖かく癒してくれることでしょう。
また、周辺の温泉地で宿泊すれば、心も体も満たされるはず。あなたはこの冬、何に癒されたいですか?
1. ネコ好き必見!福島県「芦ノ牧温泉駅 ねこ駅長」
癒し系動物第一弾は、福島県「芦ノ牧温泉駅」で駅長を務める、とても可愛いネコの「らぶ」です。
Picture courtesy of 会津鉄道 芦ノ牧温泉駅
「らぶ」は「芦ノ牧温泉駅」の2代目名誉駅長。駅で芦ノ牧温泉郷を訪れる観光客を見守っています。
Picture courtesy of 会津鉄道 芦ノ牧温泉駅
毎日「らぶ」が駅に立つのは大変なため、駅の施設長「ぴーち」も交代で駅にいます。「らぶ」と「ぴーち」を抱っこするのは禁止ですが、軽く撫でるくらいなら大丈夫。どちらに出会っても癒されること間違いなしです!
2匹の出勤表はこちら。
Picture courtesy of 会津鉄道 芦ノ牧温泉駅
2016年に亡くなった1代目の名誉駅長「ばす」は、カメラのフラッシュをたくさん受け、目が傷つけられてしまいました。その後「芦ノ牧温泉駅」では撮影禁止としています。
写真に残しておきたい気持ちを抑え、「らぶ」と「ぴーち」の可愛い姿を目に焼き付けましょう。
芦ノ牧温泉
Picture courtesy of 福島県観光物産交流協会
「らぶ」と「ぴーち」も一押しの「芦ノ牧温泉郷」は、1000年以上の歴史がある温泉。芦ノ牧温泉駅から車で15分の距離にあります。
1泊してゆっくりと温泉に浸かれば、静かな雪景色を楽しむことができます。
大内宿
Picture courtesy of 福島県観光物産交流協会
芦ノ牧温泉駅からは、昔の日本を感じられる観光地へも行けます。タクシーで約30分のところにある、「日本三大茅葺集落」のひとつ「大内宿」です。ここには茅葺き屋根(※1)の建物が40軒以上も建てられています。
かつては江戸(東京の旧称)から来た旅人たちの休憩所として使われていました。冬になり、雪が厚く積もる景色は壮観です。
毎年2月初めに、2日間の「大内宿雪まつり」が行われます。雪の灯籠や太鼓のパフォーマンス、花火などが行われ、集落はより幻想的な雰囲気に包まれますよ。
※1:茅葺き屋根……ススキなどの草で覆って作られた屋根のこと。
2. 全身毛むくじゃら!宮城県「宮城蔵王キツネ村」
癒し系動物第二弾は、人気急上昇中の宮城県「宮城蔵王キツネ村」。
最寄りの「白石蔵王(しろいしざおう)駅」から車で20分の場所にあります。雪の寒い中でも観光客が減らない理由は、とても可愛いキツネたちがいるからです。
左上、左下、右上 photo by FUKA KAMATA
全身がやわらかい毛で包まれる、ふかふかの体は冬季限定。ここでは自然の中でキツネを飼育しているため、キツネたちは自由に園内を動き回っています。
輪になって寝る様子や、堂々と歩く姿、二匹が寄り添う姿、そして大きな声をあげて喧嘩する様子など、キツネのさまざまな姿が楽しめます。
photo by FUKA KAMATA
園内には餌をあげるための高台があります。私たちも餌をあげることができますが、キツネは荒々しい性格をしているので注意が必要です。素手でキツネに触れると攻撃されてしまうので、スタッフの注意をよく聞いてくださいね。
秋保温泉
Picture courtesy of 宮城県観光課
キツネに癒されたら、次は温泉で体を癒しましょう。宮城県には多くの温泉郷がありますが、その中でも宮城仙台藩主(※2)「伊達政宗」が愛したのがこの「秋保(あきう)温泉」です。
泉質のよさはもちろん、景勝地「磊々峽(らいらいきょう)」などの観光地も近くにあってオススメです。温泉に浸かりながら可愛いキツネの姿を思い出し、身も心も温まりましょう。
※2:藩(はん)……江戸時代の地域区分のひとつで、特定の諸侯が統治する領地・組織のこと。
秋保温泉共同浴場周辺のおすすめホテル
3. イヌこそ王道!秋田県犬っこまつりで「秋田犬」に会おう!
癒し系動物の最後は、筆者一押し「秋田犬」に会いにいきましょう!
photo by MONAMI ISHII, edited by FUKA KAMATA
「秋田犬」は、主人をこよなく愛した「忠犬ハチ公」で、その名を世界中に轟かせました。「天然記念物」に指定され、また6種類しかいない「日本犬」の一種でもある「秋田犬」は、大きな体と優しい性格が特徴。仲良くなりやすい犬種です。
秋田犬は通常、JR秋田駅で会えます。しかしもっと触れ合いたいなら、秋田県湯沢市の「犬っこまつり」は外せません!
犬っこまつり
photo by MONAMI ISHII, edited by FUKA KAMATA
毎年2月中旬に行われる「犬っこまつり」には、湯沢市の観光物産大使に任命された、秋田犬の兄弟「ゴン」と「トラ」が登場。来場者との触れ合いを楽しみにしているそうです。
また「秋田犬」と触れ合うことはもちろん、雪で作られた犬の彫刻、さまざまなイベント、屋台も出て楽しみの多いお祭りです。
photo by MONAMI ISHII, edited by FUKA KAMATA
会場では愛犬とともに多くの来場者が訪れ、1年の健康・安全を祈願する「愛犬祈願祭」が行われます。そのため「秋田犬」だけでなく、柴犬やコーギーなどさまざまな犬種とも出会える場所。
とくに2日目の「愛犬祈願祭」では、一度に400匹以上のイヌが大集合! 飼い主に許可を取れば、イヌに触れたり、写真を撮らせてくれたりします。
photo by MONAMI ISHII, edited by FUKA KAMATA
「犬っこまつり」は400年以上も続く伝統習俗。その昔湯沢の殿様が大盗賊を退治し、再び現れないようイヌの形をした「犬っこ」を飾ったことから始まったお祭りです。またイヌと人の幸せを願うとともに、イヌに感謝する機会でもあります。
イヌ好きな人はこの夢のような祭りを見逃さないようにしましょう!
小安峡温泉
Picture courtesy of 一般社団法人湯沢市観光物産協会
「犬っこまつり」のオススメは、初日の開会式。これに参加すれば、イヌとたくさん遊べます。
午後は小安峡温泉(おやすきょうおんせん)に足を延ばし、壮大な「小安峡大噴湯(おやすきょうだいふんとう)」を見に行きましょう! 高度約60メートルの峡谷で、冬には白雪とともに凍結した氷柱が見られます。温泉の煙がもくもく出続け、とても幻想的な風景。
Picture courtesy of 一般社団法人湯沢市観光物産協会
峡谷を満喫したら、温泉旅館にチェックインしましょう! 旅館によっては「JR湯沢駅~小安峡」の送迎サービスを行なっているので、事前に調べて予約しておくのがオススメ。
到着したら美しい景色、温泉を楽しみ、一晩ゆっくり休みましょう。そしてJR湯沢駅に戻り、お祭りの2日目を楽しんでください。
動物×温泉の癒し旅モデルスケジュール
1日目:福島県芦ノ牧温泉駅、大内宿、芦ノ牧温泉に宿泊
2日目:福島県会津若松市内観光、宮城県仙台市に宿泊
3日目:宮城県蔵王キツネ村、秋保温泉散策、秋保温泉に宿泊
4日目:秋田県湯沢市「犬っこまつり」1日目、小安峡温泉大噴湯、小安峡温泉に宿泊
5日目:秋田県湯沢市「犬っこまつり」2日目、帰路
心温まる癒し旅プランでも、長時間外にいると体は冷えてきてしまいます。防寒対策はしっかり行ってくださいね。
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Written by Chia
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