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秋田「男鹿なまはげ館」で、日本一怖い神様"なまはげ"にせまる
日本各地には、伝統的なお祭りやイベントが数多くあります。その中でも、小さな子どもにとって一番の恐怖を感じる恒例行事が秋田の「なまはげ」です。今回は、秋田の風物詩である ”なまはげ” を見ることのできる「男鹿なまはげ館」をご紹介したいと思います。
日本各地には、伝統的なお祭りやイベントが数多くあります。その中でも、小さな子どもにとって一番の恐怖を感じる恒例行事が秋田の「なまはげ」。毎年12月31日の晩に山の神々の遣いであるなまはげが、里に下りてきて子どもたちを探し回るという儀式・イベントです。
実際に中に入っている人は子どもたちの親やおじいちゃんなのですが、なまはげを見た子どもたちはとてつもない恐怖を感じて泣きだしてしまいます。
今回は、そんな秋田の風物詩である ”なまはげ” を見ることのできる「男鹿なまはげ館」をご紹介したいと思います。
男鹿なまはげ館の場所
男鹿なまはげ館は、日本海に面する秋田県の最西端にある「男鹿半島」に位置しています。
東京駅から秋田駅までは新幹線で4時間ほど、そこからJR男鹿線で1時間ほど進めば、男鹿なまはげ館のある羽立(はだち)駅に到着です。
なまはげの歴史
なまはげは、1978年に日本の重要無形民俗文化財に指定されています。
毎年12月31日の晩になると、なまはげは「怠(なま)け者はいねが。泣く子はいねが(怠けている人間はいないか、泣いている子どもはいないか)」と各家庭を練り歩きます。その間子どもたちは押入れやタンスの裏などに隠れてなまはげが家から立ち去るのを待つのです。
はまはげは本来怖いものではなく、悪事に訓戒を与え、厄災を祓い、豊作・豊漁・吉事をもたらす神として親しまれてきましたが、鬼のような風貌から、子どもを泣かせる怖い行事だというイメージも定着しました。
男鹿なまはげ館に潜入
それではさっそく男鹿なまはげ館の中に入ってみましょう。
男鹿なまはげ館は、石造りのユニークな外観が特徴。実はこの石は、秋田県で採掘される「男鹿石」を使用しています。男鹿石は別名「寒風石(かんぷせき)」と呼ばれており、硬くて熱に強いことに加え、柔らかみがあり、自然に溶け込む独特の味わいを持っています。
こちらの画面にカーソルを合わせ、クリック&ドラッグしてみてください。画面が近づいたり離れたり、周囲の景色を変化させることができます。
中に入ると、さっそく一体の赤なまはげが出迎えてくれます。なまはげには赤色と青色のものが存在し、赤は「じじなまはげ」、青は「ばばなまはげ」と呼ばれています。
こちらのなまはげの足元には、なまはげの衣装を作る材料である「藁(わら)」が置いてあり、お金をお供えするとお守りとして持ち帰ることができます。
さらに先に進むと、「神秘のホール」と呼ばれるスペースがあります。ここでは男鹿という土地の風土について、詳しく学ぶことができます。民具の展示、映像、グラフィックパネルなど盛りだくさんなので、ぜひ直接足を運んでみてください。
なまはげに変身してみよう!
展示場の奥には、実際になまはげの格好を体験できるコーナーもあります。「ケデ」という衣装を身につけ、足にはワラで編んだすね当て「ハバキ」を付け、頭にはお面をかぶります。最後に包丁を片手に持てばなまはげの完成です。
こちらでは記念撮影をすることもできるので、なまはげになった姿を写真に収めてみてください。
150体のなまはげ
さて、施設の一番奥には「なまはげ勢揃い」と書かれた怪しげな暖簾(のれん:布製の看板)があります。くぐってみると…。
総勢150体のなまはげの展示を見ることができます。男鹿市内各地で実際に使われていたなまはげの面がずらりと並んでいて、まさに圧巻の迫力です。ちぢれ髪や顔の色、角、口、牙などにおいて、どのなまはげ仮面も一つとして同じものはなく、バラエティに富んでいます。
男鹿の人々が昔から大切に守ってきた、「なまはげ」の文化はいかがでしたでしたか? 初めて見ると少々怖い気もしますが、その歴史背景や伝統を知ると、恐ろしい顔も可愛く見えてくるから不思議です。
Information
男鹿なまはげ館
住所:男鹿市北浦真山字水喰沢
営業時間:8:30~17:00
定休日:年中無休
Wi-Fi環境:なし
クレジットカードの有無と種類:なし
言語対応レベル:日本語
他言語メニューの有無:英語・繁体字・簡体字・韓国語
最寄り駅:JR羽立駅
アクセス:JR羽立駅からタクシーで15分
入館料:【一般】500円(税込540円)【小中高生】250円(税込270円)
宗教情報:-
電話番号:0185-22-5050
公式HP:男鹿なまはげ館
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