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金沢駅の鼓門と、もてなしドームの魅力・コンセプトを紹介!
金沢駅の兼六園口にある鼓門(つづみもん)と、もてなしドームにはそれぞれコンセプトがあります。金沢の伝統芸能を活かした鼓門、ガラスを張り巡らせた明るさと取り入れ雨に濡れないように工夫されたもてなしドーム。その魅力とコンセプトに迫ります。
城下町が今もなお残り、日本の昔を体験できる石川県。温泉街も豊富にあり、日本海に面していることから新鮮な海の幸も味わうことができるので、日本人にも人気の県の1つです。
その中でも金沢市には、金沢城や兼六園、武家屋敷や茶屋街など、当時の面影が色濃く残っていて、見どころが満載です。
その起点となる金沢駅ですが、実はここにも見ておいた方が良いスポットがあるのをご存知でしょうか。
今回は、そんな金沢駅にある鼓門(つづみもん)と、もてなしドームを紹介します。
金沢駅のシンボル鼓門(つづみもん)
この「鼓門」は、高さが13.7mもある2本の太い柱に支えられています。伝統芸能である能楽(※1)・加賀宝生(※2)の鼓(※3)をイメージしています。
なぜ、能楽に使われる鼓をイメージしたかというと、金沢は古くから暮らしに能楽が溶け込み、多くの人々に愛されてきました。
そして今でも、その文化が受け継がれていて、石川県立能楽堂や金沢能楽美術館という能楽専門の立派な美術館もあります。
ここまで人々に愛されている能楽、そして、それに使われる鼓をイメージした門構えで、観光客をお出迎えしたいという気持ちから、このようなデザインになったそうです。
※1:能楽(のうがく)……室町時代(14世紀)より600年以上演じ受け継がれてきた、日本を代表的する舞台芸術
※2:加賀宝生(かがほうしょう)……石川県の伝統芸能である宝生流の能楽のこと。 金沢市が指定する無形文化財
※3:鼓(つづみ)……は日本特有の伝統的な楽器のひとつで、ドラムのようなもの
柱はらせん状に組み上げられていて、ゆるくカーブを描いて曲がっている屋根との組み合わせが美しく、ズッシリとした風格の中にも繊細さがあり、とても素晴らしい門に仕上がっています。
ちなみに、2本の柱の中には送水管が通っていて、雨が天井に溜まったり雪が積もってしまっても、送水管へと流れていくようになっています。そんな雪の多い場所ならではの工夫もされているのです。
金沢駅に寄った際には、目的地にいく前にまずは兼六園口にある、鼓門を見てみてはいかがでしょうか。
もてなしドーム
「金沢駅」で降り、兼六園口に向かうとまず見えてくるのが、こちらの幾何学模様のガラスの天井です。実は、この天井には「もてなしドーム」という名称がつけられています。
なぜ「もてなしドーム」という名前かというと、雨や雪の多い金沢で「駅を降りた人に傘を差し出す、もてなしの心」をコンセプトにしたため、このような名前になりました。
そしてこのドーム、全部で3019枚という多くのガラスを使用しているので、金沢に来た観光客の方に、明るくて雨に濡れない広場を作り出しています。
おわりに
金沢駅にある2つの観光スポット、いかがでしたでしょうか。
どちらの門もドームも、金沢に来た観光客をおもてなししようと、金沢に古くから伝わる伝統や、金沢に住んでいる人たちの思いが込められたシンボルとなっています。
金沢市内の観光スポットにいく前に、ちょっと10分だけ寄ってみてはいかがでしょうか。
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※本記事は2015年9月に公開した情報を加筆修正したものです。
All Photo by Pixta
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