グルメに歴史的名所も!つくば市でオススメのサイクリングコース
賑やかな東京を離れ、未知のスポットにチャレンジしてみませんか? 本記事では、つくば市(茨城県)におけるサイクリングのモデルコースを紹介します。筑波山の麓や歴史的な遺跡、ご当地うどん屋、ワイナリーなど、つくば市のさまざまな魅力を紹介します!
サイクリングにぴったりのつくば市
東京から日帰りや1泊での気軽な旅行にぴったりのつくば市(茨城県)。筑波山をはじめとするさまざまな観光スポットがあるこの町には、多くのサイクリストを惹きつける人気のサイクリングコースがあります。
本記事では、つくば市でのオススメのサイクリングコースを紹介します。
まずはバスで筑波山口へ
つくば市を観光する際の起点となるつくばエクスプレスのつくば駅は、東京の秋葉原や浅草から約45分で行くことができます!
つくば駅を出ると、目の前にバス乗り場があります。ここから、筑波山口にまず向かいましょう。筑波山口へ向かうバスは、筑波山シャトルバスと一般の路線バスの2種類があります。
筑波山シャトルバスに乗れば約30分ほどで沼田駅に到着します。バスを降りてから、3分ほど歩くと筑波山口駅です。一般の路線バスで向かう場合、約45分かかりますが、終点が筑波山口駅なので楽です。
バスターミナルには、行き先の異なるさまざまなバスが停留しています。事前に路線を必ず確認してくださいね。
自転車をレンタルし、いざ出発!
筑波山口駅のすぐ近くにある関東鉄道筑波北営業所では、自転車をレンタルできます。
筑波山周辺はサイクリングロードの整備が進んでおり、近年は海外からも多くのサイクリストが訪れます。そのため、この営業所では、さまざまな言語で書かれたサイクリングマップを無料で提供しています。
レンタル時には申込書に記入する必要があります。ですが、その前に、スタッフの案内に従って、自分に合った自転車を選びましょう。
自転車は大小16台用意されており、大人1日500円、小人250円です。リーズナブルな価格で、好みに合う自転車を使用できるのが魅力です。
全ての自転車には番号が振られています。レンタルしたい自転車を決めたら、番号をスタッフに伝えて、ロックと鍵を受け取りましょう。自転車の受け取りの前には再度、使用上の注意点も教えてもらえます。
歴史的遺跡の足跡を辿る「平沢官衙遺跡」
古民家の間を歩いていると、筑波のイメージがガラッと変わる?
筑波山の周辺を走っていると、途中、あちこちで田畑や古民家が目に飛び込んできます。町中の和菓子屋や住宅には、伝統的な日本家屋が多く、日本らしい風情を存分に味わえます。そんな田舎町の景色を見ていると心がなごみ、リラックスしながらペダルを漕げるでしょう。
なお、日本では、自転車は車と同様、道の左側を走行するよう決められています。つくば市内には道幅が狭い場所もあるので、グループで走る時は、横に広がらず一列で走行してくださいね。
筑波山の近くにある「平沢官衙遺跡(ひらさわかんがいせき)」は、今から1000年以上前にこの地域を統治していた常陸国筑波郡の役所だった建物を復元したものです。
当時の役所には、一般的に公会堂、正倉(税として納められた作物の貯蔵庫)、食堂などが設けられていました。「平沢官衙遺跡」では現在、正倉のみが現存しています。
長期間の調査の後、その歴史的価値が認められ、1980年には国史跡に指定されました。
「平沢官衙遺跡」から5分ほど自転車を走らせると、花見の名所として知られている北条大池があります。
ここには大小二つの池があり、その池を取り囲むように桜の木が500本ほど植えられています。桜の花が満開になった時の光景は壮観です。
シンプルなおいしさが魅力!古民家うどん屋「釜揚げうどん店 あおやま」
北条エリアを起点に伸びる「つくば道」は、「日本の道100選」にも選ばれている風情ある場所。道沿いに、歴史的な面影を残す建物が多くあります。中には、リノベーションの痕跡が残る建物もありますが、レトロな雰囲気を感じるには十分です。
ここにある、古民家をリノベーションしたお店のひとつが、「釜揚げうどん店 あおやま」です。
2018年にオープンした「あおやま」では、大正時代のスタイルの家具・インテリアが使われています。「つくば道」の歴史ロマンとも相まって、ゆったりとした心地良い雰囲気が漂っています。
店名からもわかるように、メニューのメインはうどんです。そのほか、おにぎりなどの軽食も準備されています。
うどんは籔うどんと釜揚げうどんの2種類から選べます。麺の太さも、太麺と細麺の2種類から選択できます。サイズは、温かいうどんの場合は小、大、特大と白波(約4~5人分)の4種類があります。冷たいうどんは、大と特大の2種類の提供となります。
釜揚げうどん 800円(大)
うどんを待っている間に生姜が運ばれてくるので、あらかじめ好みの量をすりおろしておきましょう。
テーブル上にはネギ、七味、天かす、鰹節、海苔の佃煮などのトッピングが用意されています。お好みでうどんにのせてみてください。一度にさまざまな味わいを楽しめますよ。
麺と一緒に運ばれてくる大きなお猪口は、うどん専用のツケダレです。日本では、麺を全て食べ終わった後、お椀に残ったタレにお湯を加えて飲み干す習慣があります。「あおやま」ではお湯で薄めずに直接飲んでも大丈夫です。
ツルツルでモチっとした食感のうどんは、店主の青山さんが心を込めて作ったもの。店内では、ギフトにも使える持ち帰り用冷凍麺も販売されています。「あおやま」の味を気に入ったら、冷凍麺も購入して、家でもこのおいしさに浸ってみましょう!
つくば市が誇るワイン醸造場「つくばワイナリー」
筑波山の周辺は、水はけがよく酸性の土壌が広がっており、気候条件も良いため、ブドウ栽培に理想の環境です。
そんな筑波山麓の南側にあるのが、「つくばワイナリー」。ここには現在、約6,000本のブドウの木が植えられています。
2013年に開園した当時は、まだ自社のワイン醸造場はありませんでしたが、この時から同ワイナリーでは、優秀な白ブドウの品種「北天の露」と赤ブドウの品種「富士の夢」の栽培に取り組んできました。
ブドウ畑からも筑波山が見渡せる
この2大品種の生産が軌道に乗り、自社醸造所を設立したのは2019年のことです。そして「つくばワイナリー」は、つくば市における初めての醸造所を持つワイナリーとなりました。
「つくばワイナリー」では現在、ブドウ園の面積拡大を進めているほか、レストランの併設も視野に入れています。つくば市で採れた新鮮な食材を利用して、ワインに合う料理を提供する場所となる予定で、観光客も、よりこのワイナリーの魅力を感じられるようになるでしょう。
「つくばワイナリー」では、醸造したワインをまず、つくば市民や茨城県民に味わってもらうことを重視しています。そのため、現在、同ワイナリーの商品を購入できるのは、ワイナリー併設のショップか、つくば市内の一部のお店のみとなります。
もっとも、いくつかの目標を達成した後、今後のステップとして関東地方での販売も計画しているということです。
ワイン業界においてはまだ新興のワイナリーですが、すでにファンの輪は広がっており、筆者が取材に訪れた際には、遠方から車でやってきて予約していくお客さんもいました!
「つくばワイナリー」は、筑波山から霞ヶ浦をつなぐ人気のサイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード・旧筑波鉄道コース」の近くにあります。時間があれば、こちらの道をサイクリングしてみるのもオススメです。
「旧筑波鉄道コース」は、旧筑波鉄道の廃線をリノベーションして作られた道で、混雑することは滅多にありません。広々としたサイクリングロードを、筑波山を眺めながら進めば、自然とウキウキした気持ちになってくるでしょう。
サイクリングしながらつくば市の魅力を発見しよう!
筑波山の山頂からの景色は、多くの人を惹きつける絶景です。でも、筑波山に登らなくても、麓にもたくさんの素敵なスポットがあります。さらに、これらのスポットは、東京からの日帰り旅行でも十分楽しめますよ。
また、つくば市には人気レストランがたくさんあります。遊び疲れた後は、おいしいローカルグルメでその日の最後を締めくくることができます。
東京からの日帰り旅行先を探している人は、ぜひつくば市を検討してみてくださいね!
Sponsored by つくば市
Written by Kenko