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【釜石】「鉄と魚とラグビーのまち」日本の近代製鉄産業とラグビー【東北・岩手】
釜石は製鉄業が盛んです。日本では19世紀にアメリカの軍艦が来航して以来、急速に近代化が進みました。釜石の製鉄業はその中で大きな役割を果たしたのです。釜石の山間部にある橋野鉄鉱山は、2015年に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産としてUNESCO世界遺産に登録されました。 釜石駅前には製鉄所があり、鉄の歴史とともに醸成された独特な文化もあります。本記事では釜石の「鉄のまち」に関連するスポットをご紹介します。日本の製鉄業発展の歴史を辿りつつ、文化に触れる旅に出かけてみましょう。
1.釜石大観音
「鉄の歴史館」からの眺望
2.釜石鉱山
かつての選鉱場跡がまるで遺跡のように残されています。
国登録有形文化財の旧釜石鉱山事務所。冬季(12月~3月)はクローズします。
3.釜石ラーメン
見学スポットを巡る途中で、釜石ラーメンをぜひ味わってみてください。
釜石ラーメンは、しょうゆベースの透き通ったスープに細いちぢれ麺とチャーシュー、ネギでシンプルに構成されたものが基本型です。釜石製鉄所で働く人たちが、短い休み時間にすぐ食べられるよう茹で時間が短く済むように工夫されたといわれています。釜石ラーメンが食べられるお店は釜石市内に30店舗以上あり、地元民のソウルフードともいえる存在となっています。
釜石ラーメンの一例。
4.橋野鉄鉱山
橋野鉄鉱山は、近代製鉄の父と呼ばれる大島高任の指導により築造された現存する日本最古の洋式高炉跡や水路跡など初期の近代製鉄業の遺構が残されている場所で、2015年に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産としてUNESCO世界遺産に登録されました。かつては年間約930トンの生産量を誇る日本最大の製鉄所があった「鉄のまち釜石」の歴史が始まった地ともいえるでしょう。冬季(12月~3月)はインフォメーションセンターがクローズします。
洋式高炉跡
5.釜石鵜住居復興スタジアム
魅力いっぱいの釜石!この記事では「鉄のまち」をテーマに釜石の歴史と文化を辿るコースをご紹介しました。
釜石鉱山と橋野鉄鉱山は、冬季は積雪のために見学が難しい場合があります。
ぜひいろいろな季節に釜石の魅力を探しに訪れてみてくださいね。
釜石市全体を屋根のない博物館と見立てて、世界遺産である近代製鉄の歴史や、東日本大震災からの復興まちづくり、震災時に賞賛された児童生徒の避難行動を紐解く「防災学習」、漁業や林業、農業の1次産業の体験を提供しています。地域DMOのかまいしDMCでは、これらの観光資源をもとに、博物館への展示物を磨き上げて、皆様にお届けしております。