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岩手県の絶景スポット7選〜浄土ヶ浜・龍泉洞・猊鼻渓など〜
東北地方の岩手県は、絶景スポットの宝庫。美しい海岸線や、"ドラゴンブルー"と呼ばれる青い水をたたえた地底湖など、岩手の絶景を紹介。ラグビーワールドカップの会場・釜石市から行ける景勝地にも触れます。
絶景の宝庫、岩手県
日本で2番目に広い面積をもつ東北地方の岩手県は、海と山の両方の景色が満喫できる場所。絶景スポットの宝庫でもあります。
本記事では、岩手県の絶景スポットを沿岸部と内陸部にわけて紹介します。2019年の「ラグビーワールドカップ2019™️日本大会」(以下、W杯)の開催地・釜石市付近のスポットも紹介しています。
沿岸部の絶景スポット
まずは、W杯の開催地・釜石市を含む岩手県沿岸部の絶景スポットから。岩手県の太平洋側には「陸中海岸」と呼ばれる海岸線があり、浄土ヶ浜や北山崎など数多くの景勝地があります。
ゆっくりと景色を楽しむために、海岸線をレンタカーで潮風を受けながらドライブするとよいでしょう。
1. 浄土ヶ浜
陸中海岸を代表する景勝地です。切り立った灰色の崖と、緑がかった海、白い波のコントラストが目を奪います。
「浄土」とは、仏教で"仏の住まう汚れない国"を指しています。この景色を見た名僧が「浄土のように美しい」と感嘆したことから、浄土ヶ浜と呼ばれるようになったのだとか。
浄土ヶ浜では、湾内を遊覧船でめぐる40分ほどのクルーズが人気です。
船上で「ウミネコパン」(100円)を買えば、ウミネコに餌付けできます。たくさんのウミネコがやってくるので、餌やりに夢中になってしまう人も続出ですが、ほどほどにして景色を楽しみましょう。
釜石市からは車で1時間ほどでアクセスできます。
みやこ浄土ヶ浜遊覧船:http://jodo-yuransen.jp/
料金(40分):大人1,400円 (中学生以上)、子ども700円(6歳~小学6年まで)、5歳以下無料
2. 龍泉洞
photo by Pixta
釜石市からは車で1時間40分ほど、浄土ヶ浜からは車で1時間ほどの位置にある龍泉洞は、地底の絶景が楽しめる鍾乳洞です。
photo by Pixta
全長5キロメートル、地底湖は8つあるといわれ、そのうち700メートルの鍾乳洞と3つの地底湖が公開されています。
地底湖は、"ドラゴンブルー"と呼ばれる青く透き通った水をたたえています。ライトアップされた鍾乳洞と相まって、幻想的な雰囲気。
photo by Pixta
鍾乳洞を出ると、清流や苔むした岩を見ながら散策できる遊歩道や、濃厚な「岩泉ヨーグルト」(350円、税抜)が人気のカフェ「Ponte」もあるので、立ち寄ってみましょう。
3. 北山崎
photo by Pixta
グレート・オーシャン・ロードのような断崖絶壁の絶景が広がる北山崎。高さ200メートルの崖がおよそ8キロメートルにわたって続いています。
海にせり出すように設置された「北山崎 第一展望台」からは、ちょうどこの写真のような絶景が望めます。こちらも遊覧船が運行しており、海の上から断崖絶壁を眺めることができます。
夏の新緑や秋の紅葉、冬の雪景色など、季節ごとに違った表情が楽しめるのもポイント。浄土ヶ浜からさらに車で1時間ほどのところにあります。
北山崎断崖クルーズ観光船:http://www.ragaso.jp/sightseeing/ship.html
料金(50分):大人1,460円、子ども730円
4. 碁石海岸
photo by Pixta
海水の侵食で岩に3つの穴が空いた「穴通磯」が目を引く碁石海岸(ごいしかいがん)。釜石市からは車で南に1時間ほどの位置にあり、3キロメートルにわたる海岸沿いで、数々の奇石を眺められます。
観光船に乗って穴通磯の穴をくぐることも可能です。"くぐると幸せになる"といわれています。
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碁石海岸の名前の由来は、囲碁で使われる碁石のようなつるりとした石が見られることから。
photo by Pixta
荒々しい磯の景色、雷岩(かみなりいわ)と乱暴谷(らんぼういわ)も必見です。近隣には遊歩道のほか、この地域で見つかった化石や土器を展示する「大船渡市立博物館」、キャンプ場などがあります。
穴通船:http://goishi.info/anatoshisen/
料金(40分):大人2,000円 (中学生以上)、小学生以下1,000円
内陸部の絶景スポット
花巻市や盛岡市、一関市といった都市があり、県央と呼ばれる岩手県の内陸部。厳美渓や猊鼻渓などの渓谷や、美しい景観が楽しめる八幡平(はちまんたい)といった絶景スポットがあります。
5. 八幡平
photo by Pixta
八幡平は、盛岡市内から車で80分ほどで訪れられる山。初心者でも歩きやすいトレッキングコースでは、高山植物や野鳥を眺めながらの散策が楽しめます。
photo by Pixta
紅葉の名所としても知られるため、秋に訪れるのもオススメです。
photo by Pixta
山頂付近にある鏡沼は、積雪の時期には雪解け水が龍の目のように見える"ドラゴンアイ"と呼ばれる現象で知られます。
その年の気候によって見える時期は変わります。八幡平市観光協会のHPに山頂付近の状況がアップデートされるため、参考にしてみてください。
八幡平市観光協会HP「八幡平便り」:https://www.hachimantai.or.jp/jouhou/nature1/show2.cgi?method=post
6. 猊鼻渓
Picture courtesy of げいび観光センター
一関市から車で30分ほどの猊鼻渓(げいびけい)は、岩手県を代表する絶景スポット。両岸にそびえる断崖を眺めながらの川下りが人気で、新緑や紅葉の季節には多くの観光客が訪れます。
舟下りでは、折り返し地点の三好ヶ丘に到着したら、一度舟を降りて、徒歩で大猊鼻岩まで向かいます。
高さ124メートルの大猊鼻岩には、小さな穴が空いています。この穴に陶器でできた「運玉」(5個100円、税込)を投げ入れると、願いが叶うという言い伝えも。ぜひ挑戦してみましょう。
猊鼻渓舟下り:http://www.geibikei.co.jp/funakudari/
往復90分
料金:大人1,600円 (中学生以上)、小学生860円(6歳~小学6年まで)、幼児200円(3歳以上)
7. 厳美渓
猊鼻渓を訪れたら、厳美渓にも立ち寄ってみましょう。磐井川(いわいがわ)の両岸のゴツゴツとした岩肌が目を引く観光スポットです。
猊鼻渓からは車で40分ほど、一関市内からは車で20分ほどで訪れることができます。
渓谷そのものは猊鼻渓よりも小規模ですが、かごにお金と注文票を入れて対岸の和菓子店に団子を注文する「郭公(かっこう)だんご」(別名・空飛ぶ団子、税込400円)で人気です。
訪日観光客が注文するときは、その人の出身国の国家をスピーカーで流しながら団子を送ってくれるサービスも。かごには国旗もついています。(急な申し込みには対応してもらえないこともあります。)
厳美渓の隣には、世界のガラス細工を扱う店「サハラガラスパーク」があります。外にはガラスのオブジェやガラスでできた絵画が置かれ、SNS映えする写真が撮れます。
絶景の地、岩手へ行こう
岩手県は、自然美を堪能したい方にオススメの旅先。東京や大阪、京都の大都市の観光スポットにはない、絶景を目の当たりにできます。
そのほかの岩手の観光地や東京からのアクセスや、釜石市のラグビースタジアムについては以下の記事をご覧ください。
In cooperation with Iwate Prefecture
Main image by Pixta