東京から福井県・敦賀へ行くには、電車や飛行機、バスや車などの交通手段があります。2024年3月16日に北陸新幹線がついに福井県内開業いたしました。それぞれの交通手段での行き方や所要時間・料金などをまとめてご紹介します。
※本記事で紹介しているスポットは、2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響なく、通常通り営業をしています。
敦賀とは、福井県中南部にあり、古くから大陸との海上交通の要港です。日本海側で初めて鉄道が走った街で、日本遺産「海を越えた鉄道 世界へ繋がる鉄路のキセキ」として鉄道資料館や赤レンガ倉庫などレトロ浪漫あふれる建物や美しい社寺など観光スポットが目白押しです。さらに、日本海に面しており新鮮な海の幸も楽しめます。
敦賀の観光情報をチェック!
東京から敦賀へ行く交通手段は、下記の方法があります。
東京~鶴賀まで(片道の場合)
東海道新幹線 【所要時間】 約2時間51分~ 【料金】14,120円~
北陸新幹線 金沢駅~敦賀駅間開業後 【所要時間】 約3時間8分~
高速バス 【所要時間】 約6時間30分~ 【料金】6,200円~
飛行機+バス+JR【所要時間】 約3時間10分~ 【料金】32,850円~
車 【所要時間】 約6時間30分~7時間 【料金】有料道路代 12,000円~+ガソリン代+レンタカー代
東京から敦賀まで東海道新幹線で行く場合には、東海道新幹線で米原駅へ行き、特急に乗り換える必要があります。
東京~敦賀(片道の場合)
●ルート:東京駅⇒東海道新幹線「ひかり号」で米原駅へ⇒特急「しらさぎ号」で敦賀駅へ
●所要時間:約2時間51分~
●料金:14,120円~ 新幹線ひかり号(指定席特急券5,350円)+特急しらさぎ号(指定席特急券740円)+乗車券8,030円
※自由席・グリーン席で料金が変更になります。
チケットは、JR駅の「みどりの窓口」または「みどりの券売機」で直接ご購入いただくか、ご自宅で予約の場合は、JR東日本ネット予約サービス「えきねっと」でご購入いただくことも可能です。
東京から敦賀まで北陸新幹線を利用する場合は、現在は以下の通りです。
東京~鶴賀(片道の場合)
●ルート:東京駅⇒北陸新幹線「かがやき号」で敦賀駅へ
●所要時間:約3時間8分~
●料金:16,560円~ 新幹線かがやき号(指定席特急券7,430円)+乗車券9,130円
※指定席、グリーン席など座席の種類や時期により、料金が変更になります。
訪日観光客の方でJapan Rail Pass(JR Pass)を持っている場合、JR路線や新幹線が乗り放題になるため、交通費を節約することができオススメです。なお、JR Passは、東海道新幹線の場合「ひかり号」をご利用いただけます。※のぞみ号には乗車できません。但し、のぞみ利用券を乗車前に別途購入し、有効なジャパンレールパスと同時に使用する場合に限り、購入した区間・設備の「のぞみ号」を利用できます。
時間に余裕があり、料金を安くしたい方は、高速バスや夜行バスがおススメです。
東京~敦賀(片道の場合)
●所要時間:約6時間30分~
●料金:6,200円~
※料金は時期により、多少の変更があり、繁忙期、通常期、閑散期により料金が変更になります。
運行会社:中日本ハイウェイバス https://cj-highwaybus.jp/
東京から敦賀まで飛行機で行く場合は、羽田空港から石川県の小松空港行きの飛行機に乗ります。小松空港からはバスや電車などを利用して敦賀まで向かいましょう。
東京~敦賀(片道の場合)
●ルート:羽田空港(HND)⇒小松空港(KMQ)
●所要時間:約1時間5分~
●料金:約28,000円~(普通運賃)
●運行会社:JAL・ANA
●フライト本数:1日10往復
1ヶ月前など早めに予約すると航空券を安く買えますので、訪れる日が決まっている方は早めに予約するのがオススメです。
小松空港から敦賀まで行くには、バスと電車を利用します。
●ルート:小松空港⇒バスでJR小松駅へ⇒JRで敦賀駅へ
●所要時間:バス約12分+特急列車約1時間4分=約1時間30分
●料金:バス代280円+JR代(特急しらさぎ)4,570円=4,850円
自家用車やレンタカーで敦賀まで行くには以下のようになります。
●所要時間:約6時間30分~7時間
●料金:有料道路代 約12,000円~+ガソリン代+レンタカー代
●ルート例:東名高速道路⇒名神高速道路⇒北陸自動車道
公共交通機関などでは特定の時間を常に気にしなければなりませんが、自家用車やレンタカーだと自分たちのペースで行けたり、大量の手荷物になった場合に持ち運びやすいです。時間に追われずにゆっくり観光したい方や手荷物が多くなる方には、自家用車やレンタカーでの移動がオススメです。
今回は東京から敦賀への行き方についてご紹介しました。自分の旅程や予算、旅のスタイルにあった交通手段を見つけて、敦賀の魅力をお楽しみください!
〒914-0075 福井県敦賀市曙町11-68
西暦702年に創建された敦賀市にある「気比神宮」は日本三大鳥居のひとつ、重要文化財に指定された全高11mの大鳥居が出迎えてくれます。パワースポットとしても有名であり、神社の境内にはエネルギー溢れる場所がたくさんあります。
〒914-0079 福井県敦賀市港町1-25
旧敦賀港駅を再現した資料館 敦賀の鉄道の歴史を紹介する資料や列車模型などを展示
かつてのヨーロッパへの最短路「欧亜国際連絡列車」の発着駅を再現
鉄道とともに歩んだ街・敦賀
日本に約150年前に鉄道が開業しました。敦賀は日本海側で最初に鉄道が敷かれた街で、昭和32年に国内では最初の本格的交流電化が完成、昭和37年に完成当時日本一、世界第5位の北陸トンネルが開通し、敦賀はかつて日本海側の交通の要所として、鉄道と港とともに歩んできました。
〒914-0072 福井県金ケ崎町1-19
当時の賑わいを今に伝えるランプ小屋
敦賀港駅は当初金ヶ崎駅と呼ばれていました。明治末期から昭和初期にかけて欧亜国際列車が運行され賑わっていた場所です。ランプ小屋は、列車の灯火に使用されるカンテラの燃料を保管する油庫として、かつては主要な駅に一般的に存在したものです。しかし光源が電灯に変わるなどして、その用途が消滅すると、駅の増改築などで急速にその姿を消していきました。
1882年(明治15年)頃に建てられ、近代のコンクリートブロックやスレート造のものとは違い、丁寧に積み上げられたレンガや開口部のアーチなどは、独特の趣があります。レンガには、ところどころに四角い小さな文字が刻まれています。これはレンガを作った職人のサインのようなものです。
〒914-0072 福井県敦賀市金ケ崎町4番1号
1905年紐育スタンダード石油会社によって建てられたモダンな倉庫
建てられた当時は石油貯蔵庫として使われ、数年前までは昆布貯蔵庫としても使用されていました。2015年に、敦賀の明治後期から昭和初期のまちなみを再現して史実とエンターテイメント性を両立させた「鉄道と港のジオラマ」、「敦賀ならではの魅力的なレストラン」を備え、歴史と文化と食を楽しむことができる新たな観光施設として生まれ変わりました。またこのレンガ倉庫の他に、「きらめきみなと館」側には昭和レトロの雰囲気漂う現役の倉庫群があります。
〒914-0072 福井県敦賀市金ケ崎町23-1
敦賀港の史実を後世に伝える資料館
敦賀港は、明治から昭和初期にかけて、ヨーロッパとの交通の拠点としての役割を担い、1920年代にポーランド孤児、1940年代に「命のビザ」を携えたユダヤ難民が上陸した日本で唯一の港です。
資料館「人道の港敦賀ムゼウム」では、数々の苦難を乗り越えて敦賀に降り立ったポーランド孤児とユダヤ難民の史実を中心に、当時の敦賀市民の証言やエピソードのほか、今も続く関係者との心温まる交流を紹介し、命の大切さと平和の尊さを発信しています。
建物は大正から昭和初期にかけて敦賀港に実際にあったものを復元した外観で、人道の港の歴史を紹介するシアターやアニメーションを利用したものを展示。
〒914-0062 福井県敦賀市相生町7-8
懐かしい建物が並ぶ風情漂う通り
敦賀博物館通りは敦賀市立博物館(旧大和田銀行本店)や酒造などの歴史的な建物が残る通りです。有機・無農薬栽培の野菜を使い自然食メニューを提供するカフェや、陶器や海外の雑貨を扱う雑貨屋などの店舗があります。
〒991-0062 福井県敦賀市相生町7番8号
重要文化財 旧大和田銀行本店本館
レトロな外観、建物まるごと敦賀の歴史
昭和2年に二代目大和田荘七によって建てられた大和田銀行本店を活用したもの。北陸初のエレベーターや、レストラン、迎賓室、集会場などを備え、当時の敦賀にとって先進的な建物であったといえるでしょう。国の重要文化財に指定されていて、建物の重厚な造りや施された洋風の装飾、また、地下空間や3階の講堂まで、市民に親しまれた銀行の当時の面影を感じることができます。
〒914-0062 福井県敦賀市相生町7-6
敦賀最大のイベント「敦賀まつり」でおなじみ
敦賀まつりで巡行する勇壮華麗な山車6基を収納、そのうち3基を展示。武者人形、実物の鎧や兜、能面などの展示コーナーのほかに、「敦賀城主 大谷吉継展示コーナー」を常設。ビデオプロジェクターとスライドを使った迫力ある山車巡行の映像も見られます。
〒914-0313 福井県敦賀市(敦賀市刀根、敦賀市葉原~南越前町山中)
敦賀市と南越前町に跨る鉄道遺構群
国登録有形文化財
明治29年(1892)、旧北陸線の敦賀―福井間が開業。最大の難所の峠がある敦賀―今庄間には13基のトンネルが掘られ、そのうち11基が現在も残されています。築堤や橋梁、暗渠などの当時の土木構造物が数多くあり、旧北陸線最長の規模を誇る大型暗渠・罠山谷暗渠と、国内最初期のプレストレストコンクリート造の落石覆工である山中ロックシェッドを加えた13基の土木遺構が、国登録有形文化財(建造物)に指定されています。 旧北陸線跡は現在生活道路として使われており、自動車や徒歩等での通行が可能です。
〒914-0072 福井県敦賀市金ヶ崎町1-4
日本海が見える金ヶ崎千本桜。今、あなたの恋物語が花開く
恋ごころ小枝に託して永遠の幸せを
桜見物の男女が「花換えましょう」と声を掛け合い、互いの桜の小枝を交換して思いを確かめ合う…そんな言い伝えを今に届けるロマンチックな祭り。「花換え」をしたカップルは将来幸せに恵まれるといわれていることから、毎年大勢の若者が訪れています。
〒914-0824 福井県敦賀市原13-7
1400坪にも及ぶ書院庭園は国の名勝としても指定
14世紀に活躍した名僧・良如上人が建立した浄土宗きっての名刹(めいさつ)。福井城主・結城秀康公の寄進で書院が建てられた徳川家ゆかりの地でもあり、1400坪にも及ぶ書院庭園は国の名勝に指定。書院庭園は、極楽浄土を地上に表現したともいわれ、とくに朝日に映える新緑・紅葉はまるで別世界のようです。応仁の乱を避けて都から移設された文化財も多く、重要文化財も多数存在しているのが特徴。四季折々でさまざまな表情を見せてくれます。
〒914-0062 福井県敦賀市相生町8
陰陽師「安倍晴明」ゆかり
これを見ずして「晴明の真実」は、語れない。
南北朝時代の金ヶ崎戦、さらには織田信長と朝倉氏との戦火からあつく守られた神社―以来、防火の神として信仰を集める晴明神社。賀茂忠行・賀茂保憲の親子に学び陰陽道(おんみょうどう)の大家となった安倍晴明にちなんだこの神社。拝殿には、陰陽道の研究に使ったとされる『祈念石』が鎮座しています。
〒914-0124 福井県敦賀市市野々町1-18-2
野坂山を借景とした回遊式林泉庭園
江戸時代、小浜藩主の命を受け当地の新田開発にあたった敦賀の豪農・柴田権右衛門の旧宅。江戸前期に出来たもので、別名「甘棠園(かんとうえん)」とも呼ばれています。参勤交代時は小浜藩主の休憩所にもなりました。敦賀のシンボルである野坂山を借景にし、簡素な古式書院造りと庭が落ち着いた空間をつくり出しており、国の名勝に指定されています。