旅の準備はじめよう

奈良公園や東大寺、春日大社など、奈良には素晴らしい紅葉の名所が数多くあります。今回は、アクセス・見ごろ時期・ライトアップ情報や楽しみ方などを含め、紅葉の美しい名所12ヶ所をご紹介します。
引用 : ウェザーニューズ
大阪の南西に広がる肥沃な平野に位置する奈良県は、日本文化の発祥地として高く評価され、美しい建築物と素晴らしい自然景観を誇っています。
特に秋の季節はもっとも景観が美しく、伝統文化と鮮やかな秋の風景が織りなす絶景が、訪れる人を魅了します。
紅葉の見頃は標高によって異なり、山間部では11月上旬、奈良市内では11月下旬がピークです。
1. 奈良公園
2. 東大寺
3. 春日大社・萬葉植物園
4. 依水園
5. 竜田公園
6. 談山神社
7. 長谷寺
8. 吉野山
9. 大台ヶ原山
10. 登彌(とみ)神社
11. みたらい渓谷
12. 正暦寺(しょうりゃくじ)
Photo by Pixta
「奈良公園」は、鮮やかなモミジ、美しいイチョウの木、そしてさまざまな秋の樹木が広がる、紅葉愛好者にとっての楽園です。
公園内は、秋の葉が舞い落ち、自由に歩き回る鹿たちの背景を美しく彩り、写真を撮る絶好の機会がたくさんあるでしょう。
古代の寺院や神社が情熱的な赤や黄金色の紅葉に囲まれている様子は、時を超えた美しさです。
散策をしていると、自然、野生動物、歴史が調和した静寂な雰囲気を感じることができ、奈良公園が絶景紅葉スポットとして人気なことに納得するでしょう。
【奈良公園】
紅葉の見頃:10月下旬~12月上旬
場所:Google Map
公式HP:https://www3.pref.nara.jp/park/
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約8分。JR奈良駅から徒歩約20分、または奈良交通バス(市内循環・外回り))で7分、「県庁前」バス停下車。また、各神社や施設の最寄りのバス停で下車。
Photo by Pixta
奈良の大仏で有名な「東大寺」は、実はその美しい庭園も秋には見逃せない魅力があります。
季節が変わるにつれ、境内はモミジやイチョウの木々によって鮮やかに彩られ、秋の温かな光が景色に広がります。
これらの色鮮やかな風景は、古い木造建築と美しく対照をなしており、寺の静かな雰囲気をさらに引き立てます。
秋の庭園散策は、歴史と自然の美しさが調和した、心安らぐひとときを過ごすことができます。
【東大寺】
紅葉の見頃:11月下旬
場所:Google Map
公式HP:https://www.todaiji.or.jp/
アクセス:JR奈良駅または近鉄奈良駅から、奈良交通バス(市内循環・外回り)に乗り、「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停で下車。目的地まで徒歩約5分。
Photo by Pixta
日本の神社を象徴する鮮やかな朱色がひときわ際立つ「春日大社」と「萬葉植物園」は、秋には見逃せない場所です。
モミジの木々に囲まれた社殿の鮮やかな赤い外観と灯籠が、秋の紅葉を背景にさらに鮮明に映えます。
葉のそよぎや、木々の間から差し込む柔らかな光が、穏やかで神秘的な雰囲気を作り出します。
秋に訪れると、このユネスコ世界遺産の文化遺産と自然美が融合した景色を楽しむことができるでしょう。
【春日大社】
紅葉の見頃:11月下旬~12月上旬
場所:Google Map
公式HP:https://www.kasugataisha.or.jp/
アクセス:JR奈良駅または近鉄奈良駅から、春日大社本殿行きバスに乗り約11~15分、「春日大社本殿」バス停下車。または、市内循環バス(外回り)で約9~13分、「春日大社表参道」バス停下車後、徒歩約10分。
Photo by Pixta
秋の涼しい空気を感じながら、伝統的な茶室でゆっくりとお茶を楽しみ、紅葉を堪能するなら「依水園」がオススメ!
静かな池に映るカラフルな葉が美しい風景を作り出し、手入れされた庭と自然美が調和した依水園は、秋の散策に最適なスポットです。
鮮やかな秋の景色に包まれながらお茶を味わうことで、心からリラックスし、秋を満喫する特別な体験ができますよ。
【依水園】
紅葉の見頃:10月中旬~11月下旬
場所:Google Map
公式HP:https://isuien.or.jp/
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約15分。
Photo by Pixta
「竜田公園」は、古代の和歌に詠まれたように、美しい紅葉が見られる名所として人気のスポットです。
なかでも、モミジの木々が美しいことで有名で、秋には鮮やかな赤い紅葉の天蓋が広がります。
また、園内の見どころでも知られる「紅葉橋(もみじばし)」は、紅葉時期の見ごろを迎えた美しい赤いモミジの葉に囲まれています。
穏やかな雰囲気の中、紅葉を眺めながらピクニックや散策などゆったり癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
【竜田公園】
紅葉の見頃:11月中旬~12月上旬
場所:Google Map
公式HP:https://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=49861
アクセス:JR大和路線「王寺駅」から徒歩約25分、またはJR大和路線「法隆寺駅」から徒歩約31分。
Photo by Pixta
「談山神社」には、色づくモミジの木々に囲まれたカエデの木々の間に、鮮やかな朱色の13層の塔がそびえ立っています。
通常、塔は寺院の境内にあるものですが、この神社には中世に神仏習合の時代があり、寺院としても機能していたため、この神社にも塔が建てられています。
神社の特徴的な建築物と、周囲の燃えるような紅葉とのコントラストは、まさに圧巻です。境内を散策していると、秋の自然の美しさがさらに広がり、その一歩一歩が感動を与えてくれます。
また、談山神社は静かな高台にあることから、眼下に広がる四季折々の景色の壮大なパノラマビューも楽しめます。
【談山神社】
紅葉の見頃:11月中旬~12月上旬
場所:Google Map
公式HP:https://www.tanzan.or.jp/
アクセス:最寄り駅は近鉄またはJRの桜井駅。桜井駅からバスで約25分(1時間に1本)、終点下車後徒歩約3分。または、桜井駅からタクシーで約15分。
Photo by Pixta
「長谷寺」から眺める秋の紅葉は、まるで絵画のように美しい風景が広がります。
長谷寺の舞台場からの眺めは、秋の紅葉と精緻な歴史的建築を背景の魅力が織りなす息を呑むような絶景です。
秋の美しさで彩られた寺院の敷地内をぜひ散策してみてください。
【長谷寺】
紅葉の見頃:11月中旬〜12月上旬
場所:Google Map
公式HP:https://www.hasedera.or.jp/
アクセス:近鉄線長谷寺駅から徒歩15分。
Photo by Pixta
桜の名所でも知られる「吉野山」は、秋の紅葉スポットとしても見逃せません。
秋には、山全体が深紅、オレンジ、黄色に染まり、全景に鮮やかな紅葉が楽しめます。
また、景色豊かなハイキングコースでは、紅葉の樹海を見渡せる素晴らしい絶景に出会えます。
吉野山の静かな雰囲気は、秋の季節に自然を愛する人々にとって、心地よい癒しの場となるでしょう。
【吉野山】
紅葉の見頃:11月上旬
場所:Google Map
公式HP:https://yoshinoyama-kankou.com/
アクセス:最寄りは近鉄吉野駅。千本口駅(近鉄吉野駅前)から吉野山駅まで吉野山ロープウェイを利用ですぐ。
※ハイキングをする際は、七曲りの道を使って吉野下千本まで徒歩約20分。吉野駅、吉野下千本、奥千本の間にはかなりの高低差があるので、歩きやすい靴がオススメです。
Photo by Pixta
「近畿の屋根」とも呼ばれる「大台ヶ原山」で、ダイナミックな秋の景色が堪能できます。
大台ヶ原山からは、紅葉に覆われた周囲の山々が広がり、パノラマ景観が楽しめます。
高地の冷たく爽やかな空気が、紅葉の美しさを引き立て、霧に包まれた秋の小道をハイキングすることで、自然の美しさに浸ることができる心身ともにリフレッシュできるでしょう。
【大台ヶ原山】
紅葉の見頃:10月中旬〜10月下旬
場所:Google Map
公式HP:https://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/odai_top.htm
アクセス:近鉄吉野線に乗り、大和上市駅で下車。その後、終点の大台ヶ原ビジターセンターまで、バスで大台ヶ原行きに乗車。
Photo by Pixta
桜井市の森の中にひっそりと佇む「登彌(とみ)神社」は、知る人ぞ知る穴場の紅葉名所です。
神社の静寂な雰囲気は、秋の木々が赤や金色に染まることで一層引き立ちます。落ち葉が敷き詰められた静かな道を歩けば、心が落ち着き、リフレッシュできるひとときを過ごせます。
風に揺れる葉の音と木漏れ日が、穏やかで心地よい空間を作り出し、思索やリラックスにぴったりです。日常の喧騒を忘れ、ゆっくりとした時間を過ごしてみては?
【登彌神社】
紅葉の見頃:11月上旬〜12月上旬
場所:Google Map
公式HP:https://ntomishrine.wixsite.com/official
アクセス:JR・近鉄の桜井駅から徒歩約13分
Photo by Pixta
紅葉の天蓋を伝って流れ落ちる滝。「みたらい渓谷」では、秋の鮮やかな色合いが川の透き通った水面に映り、見事なコントラストを生み出します。
小道を進むにつれ、葉の揺れる音と流れる水の音が静寂を引き立て、穏やかな雰囲気が漂います。
曲がり角ごとに新しい景色が広がり、周囲の紅葉が美しい背景を作り出します。
【みたらい渓谷】
紅葉の見頃:11月上旬〜11月中旬
場所:Google Map
アクセス:近鉄下市口駅から奈良交通バスで洞川温泉または中氷泉行きに乗車し、天川川合バス停で下車。その後、約40分間のハイキングコースへ。
Photo by Pixta
美しい紅葉と、現代の日本酒の発祥地として知られる「正暦寺(しょうりゃくじ)」は、秋の奈良で見逃せない紅葉スポットのひとつです。
丘陵地に佇む正暦寺は、周囲の森が紅葉で鮮やかに彩られる中、素晴らしい景色を堪能できる格別な名所です。寺の静かな雰囲気は、自然の色彩に包まれた中で、心の平穏を求める人々にとってかかせない場所です。
紅葉を楽しんだ後は、寺の酒造りの歴史についてユニークな文化的体験ができます。
【正暦寺】
紅葉の見頃:11月上旬〜12月上旬
場所:Google Map
公式HP:http://shoryakuji.jp/
アクセス:近鉄またはJR奈良駅から天理・下山行きのバスに乗り、下山バス停で下車。そこで、まいやまち行きのコミュニティバスに乗り換え、柳茶屋バス停で降車後、徒歩30分。
奈良の秋は、紅葉と鹿が織りなす美しい風景が広がり、訪れる人々を魅了します。
歴史ある建築の背後に広がる紅葉の鮮やかな色彩と、鹿が静かに佇む姿が絶妙に融合し、奈良の独特な風情を感じさせます。この時期、紅葉に彩られた寺院や神社を訪れると、自然と歴史が共存する美しさに心が癒されます。
秋の奈良でしか味わえない、紅葉と鹿が織り成す絶景をぜひ堪能してみてください。
日本に住んでいるオーストラリアの旅行作家兼写真家です。季節ごとに変わる日本の風景を撮影したり、伝統的な職人の技術について聞いたりすることが大好きです。すべての出来事には、良いストーリーが欠かせません!見るべき素晴らしいものがたくさんありますし、日本は常に新しいものを追加しています!