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世界遺産の東大寺にも近い依水園〜基礎情報・アクセス・見どころなど〜
依水園は奈良県奈良市にある日本庭園で、国の名勝に指定されています。庭は江戸時代に造られた小さな全園と明治時代に造られた大きな後園が連結しています。世界遺産の東大寺にも近い依水園の基礎情報やアクセス、見どころを紹介します。
依水園とは
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依水園は奈良県奈良市にある日本庭園で、国の文化財のひとつに指定されています。庭は、江戸時代に造られた「前園」と明治時代に造られた「後園」の2つが連結した珍しいつくりをしています。
前園は、1673年に晒(※1)職人の清須美道清(きよすみどうせい)が造らせたもので、「三秀亭」という茶室がシンボルです。前園は後園にくらべてこじんまりとしています。
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後園は、明治期に実業家の関藤次郎(かんどうじろう)が造らせたもの。前庭にくらべて面積が広いのが特徴です。後庭は、中心に池を設置し、その中に人工的に造った山である築山(つきやま)などを設置した池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)と呼ばれる手法で造られています。
また、奈良の名所である若草山や東大寺南大門などを借景(※2)しており、ダイナミックな景観が楽しめます。
※1:晒(さらし)……漂白された糸で物、または織物を漂白する工程。
※2:借景……庭の一部であるかのように見せる造園技法。
依水園の基礎情報
依水園の営業時間は9:30から16:30(入園は16:00まで)です。定休日は毎週火曜日ですが、4月、5月、10月、11月の桜と紅葉の時期は営業しています。
入園料は、一般900円、大学生810円、中・高生500円、小学生300円です。
依水園への行き方
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奈良駅から依水園までのアクセスを紹介します。奈良駅からは徒歩かバスで移動します。
バスの場合、奈良交通・2系統(市内循環・外回り)・JR奈良駅行に乗車し、「県庁東」で下車。所要時間は10分で料金は210円です。バス停から依水園までは徒歩5分です。
奈良駅から徒歩で依水園に向かう場合の所要時間は15分です。
東京や大阪から奈良までのアクセスについて詳しくは「奈良県観光保存版ガイド。アクセス方法、観光名所10選、買い物・おみやげ情報などまとめ」の記事をご覧ください。
依水園のオススメのスポット
三秀亭
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前園にある日本家屋「三秀亭」では、庭を眺めながら食事やお茶が楽しめます。麦とろ(※3)(税込1,850円〜)が人気メニューです。
※3:麦とろ……白米に麦を混ぜて炊いたご飯に、自然いものすりおろしを乗せた食事。
寧楽(ねいらく)美術館
前園のそばには、古代中国や朝鮮王朝の美術品を集めた寧楽美術館があります。定休日は火曜日(ただしし4・5月、10・11月は無休)です。依水園の入園料に、寧楽美術館の入園料は含まれています。