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遊覧船に絶景、そして薬業史!富山市を満喫できる一日のモデルコース
富山市ガラス美術館、歴史ある製薬店の池田屋安兵衛商店、松川遊覧船などは富山市が誇る魅力の一部です。本記事では富山市の必見スポットやおすすめの郷土料理を含む一日のモデルコースを紹介します。
富山市は立山黒部アルペンルートへ向かう途中に訪れることができる場所であり、日本海に面しているおかげで絶品の寿司でも有名な旅先です。
豊かな歴史、文化、そして優れた芸術施設を誇る富山市を満喫できる一日のモデルコースを紹介します。本記事で取り上げたスポットに立ち寄れば、この都市は記憶に刻まれ、心に残るに違いありません。
富山市で過ごす一日のモデルコース
10:00~11:15 松川茶屋:遊覧船に和菓子体験、そして富山城抹茶パフェを堪能
↓ 徒歩5分
11:20~12:15 富山市郷土博物館(富山城)
↓ 徒歩15分
12:30~14:00 池田屋安兵衛商店でランチ
↓ 徒歩3分
14:00~14:20 島川あめ店
↓ 徒歩5分
14:30~14:50 月世界本舗
↓ 徒歩2分
15:00~16:30 TOYAMAキラリで富山市ガラス美術館を見学
↓ 徒歩4分
16:45~17:15 地場もん屋 総本店
↓ 徒歩10分
17:45~18:15 富山市役所展望塔
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10:00~10:20 松川茶屋で「富山城抹茶パフェ」を堪能!
富山城跡公園内にある喫茶室「松川茶屋」が提供する松川遊覧船で一日をスタートしましょう。
船に乗る前に少し早めに到着して、このお店で味わえる絶品のスイーツ「富山城抹茶パフェ」(650円)を堪能しましょう。
富山城にインスピレーションを受けたこのパフェはお餅にあんこ、そして抹茶パウダーが使用されたご馳走で、見た目も可愛らしいです。
松川茶屋には、作曲家の滝廉太郎(1879-1903)に捧げられた「滝廉太郎記念館」もあります。滝廉太郎は富山に2年間住んでおり、「荒城の月」という作品で知られています。この曲は、富山城を見た子供時代の思い出に影響を受けたのではないかと推測されています。
展示を見学しながら、滝廉太郎作曲の音楽を聴くことができます。この記念館を訪れることで滝廉太郎の音楽やその人生の物語を通じて、富山のあまり知られていない一面を発見できるでしょう。
松川茶屋
所在地:富山市本丸1-34 Map
営業時間:10:00~17:00
公式HP:https://matsukawa-cruise.jp/
※松川遊覧船は護岸工事のため2025年の春まで運休中です。
10:20~10:45「松川茶屋」で和菓子作り体験
松川遊覧船を楽しんでいる間に自分で作った和菓子をお抹茶とともに味わえますよ! 事前に和菓子作り体験キットを申し込めば、船に乗るまでの時間に15分ほどで作れます。
富山は盛んな茶道文化を誇り、茶道で使う和菓子を提供するお店もたくさんあります。市内にある多くの和菓子屋さんから、松川茶屋は菓子匠「平安堂」と提携し、和菓子作り体験キットを提供しています。
キットには可愛いらしい季節の和菓子を一個作るために必要な材料と道具が含まれており、作り方の説明と、作成過程が観られる動画へのリンクがあります。
自分の手で形作った和菓子を美味しい抹茶とともに遊覧船に持ち込み、川の風景を楽しみながら味わえます。(和菓子作り体験キットと抹茶 1,200円、和菓子作り体験キットのみ 730円)
和菓子作りDIYキットの詳細とお申込みはこちらから。
10:45~11:15 松川遊覧船「松川歴史クルーズ」
「松川歴史クルーズ」に参加すれば富山市の歴史と文化をより深く知ることができます。遊覧船は約30分で松川の2キロメートルを進みます。この川は日本の桜名所100選の一つであり、川岸には530本の桜の木が並んでいます。
春には川は桜のトンネルに変わります。夏になると緑の涼しい陰が心地よく、そして秋には、鮮やかな赤や黄色のグラデーションが広がります。季節の移り変わりに思いを馳せながら川の風景が楽しめます。
船長は富山の歴史や、第二次世界大戦の灰の中からの再興について語ってくれます。美しい橋の下を滑るように進むたびに、橋には富山の名物である精緻なガラス工芸が施されていることに気づきます。
水の音や穏やかな風、川を泳ぐ魚、そして途中で出会う青鷺やカワセミ… 松川遊覧船は感覚を呼び覚まし、目の前に広がる自然の美しさを感じさせてくれます。
11:15~12:00 富山市郷土博物館(富山城)
復元された富山城内にある「富山市郷土博物館」は、富山の歴史についてより深く知るには最適な場所です。古代から16世紀の戦国時代、そして平和な江戸時代(1603-1868)に至るまでの歴史を探ることができます。
館内には地図や出土品が展示されており、富山城が建設された16世紀に作られた甲冑や武器も見られます。
また、天守閣の展望エリアを訪れることで富山市の絶景を楽しむことができます。
富山城跡公園には、池、滝、そして美しくメンテナンスされた樹木や花々がある静かな日本庭園もあります。
園内には多くの見どころや景勝地があり、写真に収めたくなる場所がたくさんあるので、ゆっくりと散策を楽しんでください。
富山市郷土博物館
所在地:富山市本丸1-62 Map
営業時間:9:00~16:30
公式HP:https://www.city.toyama.toyama.jp/etc/muse/index.html
12:30~14:00 富山の有名な製薬店「池田屋安兵衛商店」でランチ
富山で江戸時代に栄えた産業の一つが薬の製造でした。「反魂丹」という薬が特に効果が高く評価され、日本各地からこの薬を求める客がいました。
「池田屋安兵衛商店」は伝統的な漢方薬を現在も製造しています。「反魂丹」は胃腸障害や食べ過ぎ飲み過ぎによる消化不良に効果的です。
店内には美しい日本建築が保存されています。多種多様な漢方薬が揃っているので、特定の効果が期待されるものを探している場合はスタッフにご相談ください。
一角には、かつて「反魂丹」の丸い薬玉を作るために使用されていた木製の機械があります。丸薬造り体験ができるのでやってみてはいかがですか?
ランチスポットとしては、池田屋安兵衛商店の2Fにある「薬都」がおすすめ。このレストランは高品質な薬膳料理で有名で、栄養バランスの優れた料理を提供しています。
薬膳ランチは見た目が美しいだけでなく、味わい豊かで健康的です。風味豊かな黒ご飯や、蒸し野菜を使ったお副菜が含まれています。芸術品のように盛り付けられたこの料理は、身体に必要なたんぱく質、ミネラル、ビタミン、炭水化物を提供し、残りの一日を元気に過ごすためのエネルギーを与えてくれます。
池田屋安兵衛商店
所在地:富山市堤町通り10-3-5 Map
営業時間:9:00~18:00、薬膳料理店「薬都」11:30~14:00
公式HP:http://www.hangontan.co.jp/
14:00~14:20 「島川あめ店」で飴のおみやげ
池田屋安兵衛商店から徒歩わずか3分のところにあるのが、1663年創業の「島川あめ店」。
島川あめ店は伝統的な製法で作られた無添加の麦芽飴の専門店です。この飴には砂糖は使用されておらず、甘さや風味はすべて自然な材料から来ています。
店内には色とりどりのパッケージに入った様々な種類の飴や液体状態の麦芽飴が並んでいます。麦芽飴の優しい甘さと風味は、何世代にもわたって守られてきた伝統的な製法で作られており、富山のおみやげにぴったりです。
島川飴
所在地:富山市古鍛冶町6-7 Map
営業時間:10:00~18:00
公式HP:https://shimakawanoame.jp/
14:30~14:50 「月世界本舗」で富山の銘菓をゲット
「月世界本舗」は、月をめぐる物語にちなんだ「月世界」という富山を代表する銘菓を作っています。鶏卵と高品質の和三盆糖、白双糖と寒天を使用して作られたこの繊細なお菓子は口の中でとろけます。
「月世界」は日本料理に関心のある友人や知人へのおみやげにぴったりです。店内には他にもさまざまな和菓子とその季節限定のバリエーションもあり、富山を代表するギフトを選ぶのに最適な場所です。
月世界本舗
所在地: 富山県上本町8-6 Map
営業時間: 9:00~18:00
公式HP: http://www.tukisekai.co.jp/
15:00~16:30 「TOYAMAキラリ」で「富山市ガラス美術館」見学
「TOYAMAキラリ」は富山市の象徴的な建物の一つで、建築家の隈研吾によって設計されました。中には富山市立図書館や富山市ガラス美術館があります。
富山市はガラスを使った工芸品で知られています。薬の保管や製造に必要な様々な小さなガラス容器や器具が必要だったため、富山のガラス工芸は薬業とともに発展しました。
「富山市ガラス美術館」では、常設展示に加えて国内外のガラス美術の展覧会も開催されています。本記事のライターが訪れた際、富山ガラス大賞展2024が行われており、数百点の精巧なガラスの美術作品が展示されていました。
2Fにあるミュージアムショップでは、ガラス製の素敵な雑貨やアクセサリーなど、様々なガラスの商品が販売されています。多くは地元で作られており、ガラスアートと河川の都市・富山への旅行をずっと思い出させてくれるアイテムがここで見つかるかもしれません。
富山市ガラス美術館
所在地:富山市西町5-1 Map
営業時間:9:30~18:00
公式HP:https://toyama-glass-art-museum.jp/en/
16:30~17:00「地場もん屋 総本店」で地元の商品を見つけよう
地元産の食品を見つけるのに最適なのは「地場もん屋 総本店」。富山市の中心部にある商店街に位置するこのお店は、富山県内の農家から直接販売される農林産物を扱っています。
新鮮な野菜や果物から漬物、お菓子、ジャム、海産物、乳製品、飲料、様々なおやつまで、取り扱い商品は多岐にわたります。市民にも観光客にも愛されている「地場もん屋」では富山が誇る食品や味に出会えます。
地場もん屋 総本店
所在地: 富山市総曲輪3丁目3-2-11 Map
営業時間:10:00~18:30
公式HP:https://www.siminplaza.co.jp/jibamonya/
17:30~18:00 「富山市役所展望塔」で富山市内を一望
街の散策の最後に、無料で入場できる「富山市役所展望塔」に立ち寄りましょう。この展望塔からは、富山市とその周辺が見渡せます。
晴れた日には、南東に立山連峰、北に富山湾まで見えます。どこまでも広がるこの風景は、富山市のイメージを豊かな自然環境に抱かれた文化の街として印象付けるでしょう。
富山市役所展望塔
所在地:富山市新桜町7-38 Map
営業時間:9:00~21:00
公式HP:https://www.city.toyama.lg.jp/shisei/profile/1010702/1013545/index.html
おすすめの宿泊先は「ホテルJALシティ富山」
Picture courtesy of Booking.com
富山での滞在には、JR富山駅近くにある家族旅行にも優しい4つ星の宿泊施設「ホテルJALシティ富山」がおすすめです。
客室は広々で美しい内装であり、快適な宿泊が楽しめます。
Picture courtesy of Booking.com
朝食は1Fのレストランで提供されており、地元の食材を使用した料理が品質と風味にこだわって丁寧に作られています。
ホテルJALシティ富山は、富山散策には最適な拠点で、富山市役所や松川茶屋まで徒歩10分の距離です。
ホテルJALシティ富山
住所: 富山県富山市宝町1-4-1 Map
公式HP: https://www.toyama.hoteljalcity.com/
街を散策しながら富山市の隠れた魅力を発見しよう!
富山は東京から北陸新幹線を利用して簡単にアクセスでき、上野駅からの所要時間は約2時間です。
富山市ガラス美術館そのものも芸術作品であり、街の豊かな歴史と相まって、日本文化を深く知りたい旅行者にとっては富山は必訪の旅先です。
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2016年よりMATCHA編集者。 能楽をはじめとする日本の舞台芸術に魅せられて2012年に来日。同年から生け花(池坊)と茶道(表千家)を習っています。 勤務時間外は短編小説や劇評を書いていて、作品を総合文学ウェブメディア「文学金魚」でお読みいただけます。