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熊本のあか牛がランチで楽しめる店(熊本市版)
霜降りと赤身のバランスが絶妙で、旨味もたっぷり! 今や熊本を代表する名物グルメとなった“あか牛”。「熊本を旅行するなら、絶対に食べたーい」と思っている人も多いのでは。そこで今回は、熊本市の中心エリアで手軽にあか牛が食べられるお店をピックアップ。ランチで贅沢に味わってみませんか。
あか牛Dining yoka-yoka(アカウシダイニングヨカヨカ)サクラマチ店
熊本の路線バスや高速バスの拠点「熊本桜町バスターミナル」に直結して、2019年に誕生した大型複合施設「サクラマチクマモト」。その一角に店を構えるのが、あか牛の生産から肥育、精肉加工まで一貫して行う「あか牛の三協グループ」の直営店「あか牛Dining yoka-yoka」です。同店で提供されるお肉はすべて、阿蘇の雄大な自然の中で手間ひまかけて肥育されたあか牛「甲誠牛(こうせいぎゅう)」。脂肪分が少なく、まろやかで濃厚な赤身が特徴で、この高品質なあか牛を求め、国内はもとより、海外の観光客も多く来店する人気店です。
場所は3階のグルメエリア内。店舗入口に並んだ、美味しそうなあか牛料理の写真が目印です。この日は平日でしたが、11時のオープン前からすでにお客さんの列が!
店内はゆったりとした造り。グループでの食事にピッタリのテーブル席のほか、庭園に面したカウンター席もあるので、1人でも気軽に利用できます
これが一番人気の「あか牛丼」2290円(スープ付)。ミディアムレアに焼かれたあか牛がたっぷり乗っていて、ご飯を覆い尽くしています。真ん中には定番の半熟卵とわさび、そして牛肉のしぐれ煮までトッピングされていて、色んな食べ方ができるのがポイント。多い日は100食以上のオーダーが入るというのも納得です
見てください、この赤身の美しさ。食べてみると…、肉の臭みが一切なく、上品な香りと肉本来の旨味が口いっぱいに広がります。あか牛のモモ部分が使われているので柔らかく、甘辛い醤油ベースのタレとの相性も抜群
次は半熟卵に絡めて、ワサビもトッピング。さらにウマさがアップ
(左)あか牛を贅沢使った牛肉のしぐれ煮も絶品。ご飯のお供に最高
(右)甘辛いお肉のタレがたっぷりかかっているので、最後の一口まで美味しくいただけます
欲張りさんには、お肉とご飯の量が2倍になった「スーパーあか牛丼」3980円がオススメ。脂っこくないので、ペロッと完食する人がほとんどだとか
メニューには、目の前でフランベして仕上げる肉汁たっぷりの「炎のハンバーグ」や「あか牛のひつまぶし」、「ローストビーフ丼」、「あか牛と10品目の美肌促進サラダプレート」など、子どもから大人まで大満足のあか牛料理がズラリ。どれをオーダーするか迷ってしまいそう。ちなみに、店舗から徒歩5分の場所には直売所(肉工房三協 銀座通り店)もあるので、お土産用に持ち帰りたいという人はぜひ立ち寄ってみて
※料金はすべて税込
あか牛専門店 山の里2号店
熊本市の繁華街から車で約10分ほど、白山(はくざん)通り沿いにある「あか牛専門店 山の里2号店」は“ハンバーグとステーキが絶品”と、クチコミで高評価のお店。阿蘇郡産山村にある「農家レストラン 山の里」の2号店になります。7年前のオープン以来、足繁く通う常連さんも多く、その人気を支えているのが阿蘇の大地で親子放牧され、牧草だけを食べて育つ池山牧場(自社牧場)のあか牛。実はこのあか牛、毎月6頭ほどしか出荷されない希少な牛。1日に5~6km移動しながら健康的に育つため、引き締まった肉質が特徴。そこに肉の旨味がギュッと凝縮されているので、噛めば噛むほど甘味が増す、そんな和牛本来の香りと味が楽しめるのです。
民家のようなシンプルな佇まいの外観。店舗前が駐車場で5台ほど駐車できます
店内にはカウンター席と、5つの個室を完備。収容人数は約35人で、ランチ時には開店と同時に満席になることもしばしば
(左)ランチのお品書き。お肉に自信があるからこそ、シンプルにハンバーグとステーキで勝負されていますね。希少なあか牛を使っているため、ランチは限定25食。11時台に完売することも多いので、早めの来店が鉄則
(右)県内はもちろん、地元・産山村のお酒もラインナップ。ランチで味わう一杯は格別
今回ご紹介するメニューは「あか牛のステーキランチ」2700円。熱々の溶岩プレートの上には、あか牛のトモバラ肉がどーんと150g! 焼き野菜、産山村自家産こしひかり、お吸い物、一口おはぎ、産山名水コーヒーもセットで、食べる前からテンションが上がります
お肉をいざ実食。口にした瞬間、まず感じるのは程よい弾力。でも硬すぎず、難なく噛み切れる柔らかさです。その後に炭火の香りを感じ、肉汁がじゅわーっと広がっていきます。脂身もスッキリと上品。噛むほどに、肉の甘みが感じられるからスゴイ!
(左)あか牛の美味しさを最大限に引き出す焼き加減。上質な赤身なので、150gがあっという間になくなってしまいます (右)タレは全部で3種類(塩、醤油、自家製ソース)。イチオシは肉の旨味をストレートに味わえる塩
お肉を完食しても、お楽しみは続きます。こちらはセットに付く“一口おはぎ”。一つひとつお店で手作りされていて、甘さ控えめ。日本の名水百選にも選ばれた“産山水源”の水で淹れた「名水コーヒー」と一緒に頂けば、さらに至福の時間が続きます
大きなあか牛肉がゴロゴロと入った「あか牛カレー」330円は、ランチタイム限定で登場。コースに付く自家栽培のお米はおかわり自由なので、1杯目はステーキやハンバーグをおかずに、2杯目は追加でカレーをオーダーして一緒に食べる、というのが通だとか※価格はすべて税込
馬タン牛タン(ばたんぎゅうたん)下通り店/金峰山堂カフェ
熊本城から徒歩圏内。ファッションビルや飲食店が立ち並ぶ県内最大のショッピングアーケード「下通り」の中にも、阿蘇のあか牛を堪能できるお店があります。店舗名は「馬タン牛タン下通り店」。お目当てのあか牛料理はもちろん、馬刺しや辛子蓮根といった熊本の郷土料理、熟成肉なども提供しています。店舗は2階で、平日は17時からの営業なのですが、ランチ時は1階の系列店「金峰山堂カフェ」で「馬タン牛タン」の全メニューをオーダーできるシステム。熊本観光の途中にフラッと立ち寄って、あか牛+ビールの組み合わせでランチを楽しむ観光客も多いそうです。
外観は賑やかな雰囲気。1階がカフェで、店内奥に設置された階段上ると2階「馬タン牛タン」の入口につながっています
店頭には、メニューが大きく書かれた看板も設置。自慢の「馬タン」や希少な「馬レバ刺し」、「馬丼」、「ハンバーグ」など、どれも写真付きで紹介されているので、海外の観光客にも分かりやすいと好評
(左)2階「馬タン牛タン」の店内。写真のカウンター席のほか、テーブル席もあり
(右)1階「金峰山堂カフェ」の店内。アーケードを眺めながら寛げる席も人気
数あるメニューの中でも、圧倒的人気なのがこちらの「あか牛と牛タン 2種ごちそう丼」(味噌汁・漬物付き)2189円。その名の通り、阿蘇のあか牛と、5~14日かけて熟成された同店名物の牛タン、両方が一度に味わえる夢のような丼ぶり
左)まずは、あか牛から。レアに焼き上げた美しい色味のモモ肉は、程よい柔らかさで、旨味がしっかり感じられます。そして次は、牛タンを一口。最初にコリコリっとした歯ごたえを感じますが、思いのほか柔らか。熟成させてある分、水分が抜けて旨味がかなり凝縮されている感じ。どちらも甲乙つけがたい美味しさで、あか牛→牛タンと交互に箸を進めます(右)半熟卵をからめるのもお忘れなく
スプーンの上にご飯、その上にあか牛をのせて、パクリ! 口の中がかなり喜んでいます。お肉とご飯の上には2種類の醤油をブレンドしたタレもかかっていて、これもまた美味
さらに、あか牛を味わい尽くすなら写真の「霜降りと厳選赤身 あか牛食べ比べ」(3289円)もオーダーするべし。霜降り肉は、口の中でとろけるほどの柔らかさ。長時間煮込んで仕上げた、絶品の特製赤ワインソースをつけて召し上がれ
(左)一つの丼の中に、あか牛、牛タン、馬肉焼、阿蘇高菜、辛子蓮根、人吉ひょうたん漬けが入った「まるごと熊本丼」(みそ汁、漬物付き)2739円。これ一杯で、熊本を“まるごと”味わえます
(右)「お芋の幸せスペシャルパフェ」は1階「金峰山堂カフェ」の人気メニュー。夜の時間帯は、2階「馬タン牛タン」でオーダー可能※料金はすべて税込
熊本県は、日本3大名城の一つである熊本城、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山、約300頭のイルカが生息している天草等、歴史と大自然が共存する都市です。日本一有名なご当地キャラくまモンの故郷であり、街のどこかでくまモンに出合えるかもしれないドキドキがあります!また、世界的に有名な漫画ワンピースの作家尾田栄一郎の故郷でもあり、県内各地で麦わらの一味の銅像を見ることもできます。県内各地で取れた新鮮な食材で作る料理とお酒はどれも美味しいです。皆さんの5感を癒してくれる熊本県へ是非遊びに来てください!