旅の準備はじめよう
レンタサイクルで南紀白浜の温泉巡り!~電動自転車で温泉、グルメ、観光地まで全て堪能~
JR白浜駅から、レンタサイクルを使って足湯や温泉をめぐりながら白良浜を通り、千畳敷、三段壁を巡る約15kmの旅。
自転車で約5時間半
レンタサイクルで楽しむ南紀白浜
南紀白浜は和歌山県南部に位置する日本有数のリゾート地です。温泉、美しい白砂のビーチ、イルカのショーやパンダで有名なアドベンチャーワールド、その他に複数の景勝地があり、日本人なら誰もが一度は訪れたことがある人気スポットです。季節を問わず楽しめるのも魅力のひとつ。私も5回以上は訪れた大好きな場所。そこで、前から思っていたのですが、白浜ってそこまで広くないし、自転車があれば全部回れるんじゃない?いつもは車で行ってたけど、電車で白浜まで行って、自転車で観光できれば、もっとたくさん食べたり飲んだりできるんじゃないかと。最近はレンタサイクル(シェアサイクル)を街中でよく見かけるので、観光地にもあるのでは?と検索してみたら…おっ、あるじゃん!こちらのサイトで確認すると、白浜にもレンタサイクルがたくさんある!私が時代遅れなのか、意外とあるもんなんですね。
外国人旅行客は飛行機や電車で白浜に来るだろうし、自転車で観光するレポートは参考になるんじゃない?ということで…
JR白浜駅にやってきましたー!!暑いっ!!!(取材日は9月上旬)
都会と違って、少しレトロな雰囲気が最高ですね。
大阪からは特急「くろしお」で約2時間半、東京からは羽田空港から飛行機で約1時間で南紀白浜空港までアクセス可能です。今回はJR白浜駅をスタート地点にしていますが、シェアサイクルCOGICOGIのポートは南紀白浜空港にもありますのでご安心を!
今回の取材では、地元の「井戸畳店」の方におすすめスポットを教えてもらいました。井戸畳店は自社で育てたイ草を使った雪駄を作っているので、記事の最後にご紹介しますね。
では早速自転車を借りに行きましょう!
レンタサイクル COGICOGI
この紫色の置物が目印です!
こちらのポートには3台の自転車がありました(朝8時半時点)。台数は少なめだけど、近くにもう一つポートがあって、そちらには4台ありました。
まずはタイヤの空気と充電の残量をチェック。電池残量は60~70%。少し不安なので70%の自転車を選びます。レンタルはスマホのアプリを使って簡単にできます。
アプリはAndroid、iOS両方対応していて、パスポートなどの身分証明書も不要。海外の方でも安心して借りられます。言語も日本語、英語、韓国語に対応しています。
ちなみに白浜町エリアの料金はこんな感じです。どのプランも、延長は1時間につき110円(税込)です。(エリアによって料金は違うようです)
- 12時間:2,310円(税込み)
- 24時間:2,640円(税込み)
- 48時間:3,960円(税込み)
今回は1日で色々な場所を回ってみようと思っているので、事前に12時間のチケットを購入して自転車をレンタルします。スマホのBluetoothをONにして、アプリから自転車を検索し、借りたい自転車を選択してスマホを鍵の近くに近づけます・・・・
鍵が開かない。。何度やっても開かない。。。別の自転車を選んでもダメ。。。いきなり試練が…。んーもしかして、、チケット購入のエリアを間違ってるのでは。ビンゴ!なぜか間違って京都エリアのチケットを購入してしまっていました。エリアが違うと鍵が開きませんのでみなさんご注意を。
あらためて正しいエリアのチケットを購入して、再チャレンジ!!「おっ、いけそう!?…あれ?」やっぱり駄目です。スマホケースを外して、間に挟んでいるステッカーや、車のスマホホルダーに引っ付けるための薄い鉄板など取り外して、再々チャレンジ!!
「カチャ!!」無事開錠しました。みなさん、チケットのエリアを間違わないようにすること、そしてスマホケースが分厚い、または間に何か挟んでいるとBluetoothの反応が悪いのでご注意ください。30分以上ロスしたので、ここから気を取り直してレンタサイクルの旅をスタートです!!
まずは、JR白浜駅から2kmほどの「とれとれ市場南紀白浜」**を目指します。とれとれ市場までは、結構な勾配のきつい坂があるので、ここは電動自転車の電源をONに!
平坦な道では電源OFFでも普通に進めました。いつも使っている子供の送り迎え用電動自転車は、電源OFFの状態ではペダルが重くて進まないのですが、このレンタサイクルは軽快!平坦な道は電源OFFにして充電を節約。空気がきれいで気持ち良い中、10分ほどで到着。
平日の開店直前に着いたので人はほとんどいませんでした。笑
市場には新鮮な魚がたくさん並んでいて、バーベキュー用の串刺しの魚介類も豊富。お酒好きの私としては、お酒のアテが並んでいるのがたまらないですね。近くで採れたフルーツや地酒、お土産もたくさんあり、旅の最後にもう一度寄りたくなりました。
ここで、朝食がてら「めはり寿司」を購入!白浜の名物ではないですが、和歌山県の郷土料理。高菜の葉で包んだおにぎりで、塩っ気が絶妙に美味しい。ぜひお試しあれ!
お腹も満たされ、次に向かうのは白良浜海水浴場。道中にある外湯を巡る予定です。白浜には、外湯と足湯が合わせて約10か所ほどあり、温泉好きにはたまりません。
最初の温泉は、「長生の湯」。とれとれ市場から坂を下って、10分程度行くと到着!
でも…あれ?静かだと思ったら、なんと木曜日は定休日…。序盤でこれか!とはいえ、足湯は営業中だったので軽くつかることに。
ここは他の足湯より浅くて、座る位置が高いのでズボンが濡れにくいのが良いポイントです。そして、なんとここの温泉は飲めるらしいです!私は挑戦しませんでしたが、チャレンジしてみる価値はありそう。
足湯でリフレッシュした後、白良浜に向かう途中に「かげろうカフェ」を発見!銘菓生かげろうが有名なお店。後で寄ることにしてさらに進みます。
白浜御船足湯
次に到着したのは「白浜御船足湯」。ここは景色が素晴らしい!
ただ、少しぬるかった…。足湯は温かくないと全然気持ちよくないですね。少し残念ですが、景色が最高だったので許します!海が綺麗で、遠くに見える円月島が映える絶景スポット。
時間の関係で、夕陽は見られませんでしたが、夕方に訪れると夕陽が円月島の穴にぴったりはまる美しい光景が見られます。おすすめです!円月島は、近くまで行くと海岸沿いから見ることができるのですが、こんな感じで下に降りられる階段があります。
下に降りていくと、そこからキレイに円月島を見ることができます。
次は、いよいよ白良浜海水浴場に到着!何度来てもこの白い砂浜と透明な水は見事。
平日の9月上旬にもかかわらず、多くの人が海水浴を楽しんでいました。日本の多くのビーチではお盆を過ぎるとクラゲが出ると言われていますが、ここは大丈夫みたいです。夏場に来られる際は、ぜひ水着を持ってきてください!
白良湯
海水浴場のすぐそばに「白良湯」という外湯があるので汗を流そうとしたら…またもや定休日。白浜は木曜日定休の場所が多いようです。旅行の際は気を付けましょう。
後から「井戸畳店」の方に聞いたのですが、やはり木曜日は定休日のところが多いようです。日本の夏休み(7~8月)は旅行シーズンで、この期間は営業しているところも多いようですが、9月以降はほとんどのお店は休みのようです。なので、木曜日は避けるようにした方が無難ですね!
白浜の外湯巡りのポイントとして、地元の人が午前中に入る専用時間帯があるので、観光客が温泉に入るなら午後がおすすめです。
ここから少し街の奥に入ったところに、私の個人的なおすすめの「柳橋足湯」に向かいます。さきほどの場所から、日本の温泉地では必ずと言っていいほどある、「銀座通り」を通って
5分とかからない場所にある、「柳橋足湯」に到着です!
柳橋足湯
名前の通り、横には柳の木が立っていて、なんと駐車場まであります。
そして個人的になぜここが好きかというと…この足湯は他より熱い!数分浸かっているだけで足が真っ赤になるのでご注意を。足湯のお湯が出るところが、貝のオブジェなのが気になりますが、またリフレッシュできたので、つぎの場所に向かいます。
次は「湯崎地区」へ。ここも景色がキレイと聞いたので楽しみです。道中の海岸沿いには「つくもと足湯」や「牟婁の湯」なども立ち寄れるスポットが。
白浜には公衆トイレがたくさんあり、安心して観光できます。
湯崎地区で目指すのは、「來迎寺」。細い道を自転車を押しながら進むと階段が現れるので、自転車を停めて歩いて行くのがベスト。
湯崎地区 来迎寺
細い坂を上り、なんとか到着!
小さいお寺ですが雰囲気が良さそう。入り口をくぐって、後ろを振り返ると階段がありました!
この景色もなかなか良いですね。階段を登ると鐘があり、自由に突くことができます。
突いた音が心地よく、胸に響きました。ぜひ体験してみてください。小窓から見える景色も絶景です!
次は、「崎の湯」へ。
ここは一度訪れたことがありますが、太平洋を見下ろす天然温泉でおすすめ。來迎寺からは、自転車で10分程度のところにあります。
ここは絶対に入りたいと思っていた場所です。残念ながら内部の写真撮影は不可なので、外観のみ。
真横が海で、ここのお湯はしょっぱいので口に入らないようにご注意を。
浴場のすぐ横から海沿いに行けるようになっているので、温泉につかった後に風にあたると気持ちよく、写真撮影の場所としてもおすすめです!
温泉を堪能した後は、「千畳敷」へ向かいます。道中、少しきつい坂もありますが、電動自転車でサクッと到着!
ここは、何度見ても圧倒的な自然の造形美。広がる太平洋を眺めながら、軽く食事をすることに。今回注文したのは「元祖マグロかつバーガー」580円。あっさりしながらもボリュームたっぷりで美味しい!和歌山名物の梅サイダーと一緒に食べるのがオススメです。
ここにはイートインスペースがあり、千畳敷の景色を見ながら食べることができます。アイスクリーム、かき氷、フルーツ、サイダー、ビールなどもありゆっくりと休憩ができます。
実は白浜には、世界で初めてクロマグロの養殖に成功したことで有名な近畿大学の研究所もあって、マグロが有名です。三段壁以外にもマグロかつバーガーを食べられるお店はいくつもあるので、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか。
腹ごしらえをしたら、最後のゴール地点「三段壁」へ。少し坂がありますが、電動自転車で10分ほどで到着。
三段壁
千畳敷も凄い景色でしたが、こちらも負けず劣らず圧巻の景色です。
こちらも壮大な景色が広がり、迫力満点です。足湯もあり、太平洋を眺めながら足湯に浸かるのは最高の贅沢。
こんなものも発見!
鍵をかけて永遠の愛を誓う的なやつかな…?カップルには良い思い出になり良いかもしれませんね!
まとめ
時間を確認すると14:30。朝9時にスタートして約5時間半、自転車で15kmほど走りました。充電残量も30%あり、必要なときだけ電源ONにすれば快適に観光することができました。
自転車のレンタルポートもたくさんあるので、電池が切れそうだとかタイヤの空気が気になれば乗り換えることも可能なので安心です。
今回は定休日のお店が多く、想定よりもグルメを楽しむことができませんでしたが、自転車で白浜を十分に観光できることがわかりました。自転車で街中をゆっくりと散策できるのは、車だと見過ごしてしまうようなスポットやお店を発見できるのも大きな魅力です。エコで快適な自転車の旅、ぜひお試しください!
再度立ち寄った「Kagerou Cafe」をご紹介。
ここでは、銘菓生かげろうを楽しめます。店内もオシャレで、デッキから見える景色も素晴らしい!
中華そば丸太屋
夕食には、和歌山ラーメンで有名な「中華そば丸太屋」に寄りました。
和歌山ラーメンは、濃厚な豚骨醤油スープで知られており、テーブルにはゆで卵や「はや寿司」という鯖のバッテラ寿司が置かれているのが特徴。
食べた分だけ自己申告するスタイルなのでお忘れなく。ラーメン好きなら、和歌山ラーメンはぜひ一度試してみてください!スープまで飲み干せる美味しさです。
まぐろ丼もおすすめです。もちろん和歌山産のまぐろ。お腹が空いていれば、ラーメンと丼の両方を頼むのもおススメです!
おまけの1枚。
白浜の海岸沿いで見た夕陽。太平洋に沈む夕陽は圧巻で、特に磯に下りて眺めるとその美しさは格別です。旅の締めくくりにぴったりの光景でした。
最後に、今回取材にご協力いただいた「井戸畳店」さまの紹介です。
井戸畳店「inoca」
井戸畳店は、世界遺産が多く存在する和歌山の地で、4世代にわたる畳店です。自ら育て上げた「紀州いぐさ(和歌山県産)」の畳表と、古くから雪駄をつくり続ける奈良の雪駄職人が出会い生まれたinocaSETTAを代表作に、「いぐさの香りを暮らしに」をコンセプトとしたブランド「inoca」を展開しています。
畳に使用される天然のいぐさ(rush)その安らぎを感じる香りや、浄化作用による澄んだ空気は、昔から変わらず、ユニークで高い品質の日本の家の象徴となっています。「inoca」はこの文化を現代社会に調和させることを目標に、どんな文化圏でも使うことのできるいぐさを活かした雪駄や日用品を提案しているライフスタイルブランドです。
ファストファッションや大量に生産するものづくりが主流の世の中に、あえて時間のかかる手づくりの製品を提案しています。熟練の職人が一つひとつ手作りするMADE IN JAPAN。他に類をみない48の豊富なカラーバリエーションも特徴で、好みの色を選ぶことが可能です。
LUXCRASにて雪駄、カードケースを取り扱っているのでぜひご覧ください。
参考:COGICOGI
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