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北見市は北海道の東部に位置する市。季節ごとにさまざまなイベントが開催されるため、それを目的として訪れる人も多いでしょう。この記事では、北見へ観光予定の人に向けて、時期ごとの気温や適した服装、観光の見どころをご紹介します。
北見は北海道の東部に位置する市。北海道では最大の広さを誇ります。時期によってさまざまなイベントが開催されるため、年間通して楽しめるポイントがたくさんあります。
北見を観光したいと考えている人が気になるのは、現地の気温や適した服装ではないでしょうか?北見は年間通して平均気温が低く、寒暖差が大きいのが特徴です。そのため、どんな服装が適しているか特に気になる人も多いでしょう。
この記事では、北見旅行を検討している人へ向けて、時期ごとの気温や気候、適した服装をご紹介します。各時期の観光の見どころも併せてご紹介するので、ぜひ楽しんでご覧くださいね。
まず、北見における年間通しての最高・最低気温を紹介します。
2024年1月~2024年12月の最高気温は7月の35.0℃。最低気温は1月の-23.5℃でした。
北海道ということで夏も気温が低いのかと思いがちですが、7月には35.0℃もの真夏日を記録しています。これも温暖化の影響でしょうか。
また、冬の寒い時期にはほぼ毎日氷点下であり、-20℃を超える日も多々あります。そのため、日本で最も低温の都市だとも言われています。
降水量の平年値は、8月で128.9mmと最も高く、2月の29.0mmが最も低くなっています。
このことから、北見の気候は時期による寒暖差が大きく、降水量が年間通して比較的少ないということがわかりますね。
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北見の1月~3月は底冷えする寒さが目立つ時期。
ほとんど毎日氷点下で、-30℃に到達しそうなほど冷え込む日もあります。3月になると、1月や2月に比べて徐々に寒さは落ち着いてきますが、それでもほぼ毎日氷点下であることには変わりません。
この時期に大きな気温の変化はありませんが、凍てつく寒さに要注意です。もちろん、服装も徹底した防寒対策が必須。
防水のスノーブーツやヒートテック、ダウンジャケット、手袋、ネックウォーマーは必須です。できるだけ肌が露出しないよう暖かく覆いましょう。
また、車を運転する人はアイスバーンにも要注意。スタッドレスタイヤやチェーンを装着し、ポンピングブレーキを活用したり、速度を落として走行したりすることを心掛ける必要があります。
さらに、この時期の北見の主なイベントは、2月上旬に開催される「北見冬まつり」や「厳寒の焼き肉まつり」が代表的。中でも「北見冬まつり」は氷の彫刻や雪の大すべり台など、冬ならではの見どころ満載です。
以下で1月~3月各月の気温に関して詳細をまとめます。
寒さの厳しい北見の1月。最高気温ですら氷点下を記録します。気温は低い一方、晴れの日が多いため澄んだ空気が感じられます。この時期は空気が非常に乾燥しているため、リップクリームやハンドクリームなどの乾燥対策も必須です。
また、服装に関しては、できるだけ肌をまんべんなく覆えるようなものをチョイスするとよいでしょう。意外だと思われるかもしれませんが、防寒を徹底するのであればスキーウェアやスノーボードウェアの活用もおすすめです。
1月同様、2月も寒さが目立ちます。気温が0℃を超える日は滅多にないと思った方がよいでしょう。
2月も変わらず、乾燥対策、防寒対策の徹底が必要です。服装に関しては、防寒だけではなく、防風の効果も見込めるものを取り入れることをおすすめします。
また、路面のアイスバーンにも要注意。車のタイヤにはチェーンを巻いたり、スタッドレスタイヤに交換したりするなど対策しましょう。
3月になるとようやく、最高気温が0℃を超える日がちらほらと出てきます。最低気温も、ピークの1月のように-20℃を超えることはありませんが、マイナス1桁台ではあるため引き続き寒さ対策が必要です。
アウターの下にはヒートテックなどを上手に重ね着することで、防寒はもちろん防風対策にもなるでしょう。また、引き続き路面の凍結には要注意。靴底に金具やピンがついているものであれば、滑りにくくなるのでおすすめです。
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北見の4月~6月は、徐々に「寒い」から「肌寒い」に変わる時期。
4月に関しては氷点下の日もありますが、0℃を超える日とほぼ同等の日数です。
5月になると氷点下の日はなくなり、最高では20℃を超えることも。6月の後半になると30℃を超える日もありますが、最低気温は1桁台と非常に寒暖差が激しくなります。
4月~6月に進むにつれて、朝夜と昼間の温度が激しく変動するため、気温の変化に柔軟に対応できる服装を用意しましょう。たとえば、アウターを脱ぐだけで簡単に温度調節できるように、インナーも厚すぎないものを着るなどの工夫が必要になります。
また、この時期は雪解けの時期でもあるため、車で走行する時や徒歩で出かける際の泥はねには要注意。足元が汚れないよう、レインブーツを活用するのもよいでしょう。
さらに、この時期のイベントとしては、桜の見頃の時期に行われる「かみところ金刀比羅山桜まつり」や5月上旬の「おんねゆ温泉つつじまつり」がおすすめ。特におんねゆ温泉では毎年つつじが咲き誇り、紫味のあるピンク色の美しい景観を見せてくれます。
以下で4月~6月各月の気温に関して詳細をまとめます。
4月は最高気温が1桁台であることが通常になり、最低気温もマイナス1桁台に落ち着き始めます。徐々に気温があがり、春を感じられるようになりますが、まだまだ朝夜の冷え込みに要注意。
特に北海道に慣れていない観光客の場合、冷え込みが厳しく感じられるので、この時期に訪れる場合はダウンジャケットや厚手のコードは必須です。
また、雪解けによる歩く際の泥はねにも注意しましょう。泥がはねても汚れが目立たないボトムスや、レインブーツの着用をおすすめします。
最高気温が10℃台になり始める5月。この時期になると、昼間は薄手のコートでも出かけられるでしょう。ただし、最低気温は1桁台なので、朝夜の冷え込みには変わらず要注意です。
また、4月よりも激しい寒暖差にも注意が必要。2019年5月には40℃近い真夏日を記録したことがある一方、同じ日の最低気温は11.8℃と、1日で非常に激しい寒暖差でした。「今日は暖かいな」と思っても、油断せず羽織れるものを持ち歩きましょう。
ますます暖かくなる6月。最高気温が20℃を超え、下旬には30℃を超える日が続くことも。一方で、最低気温は1桁台から10℃台を推移します。
朝夜と昼間の寒暖差の激しさは相変わらずなので、出かける際は羽織れるものを持ち歩きましょう。
また、室内に入った際に暑すぎてもいけないので、アウターの着脱で温度調節できるよう、インナーを薄手のものにするなど工夫することをおすすめします。
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北海道といえど、7月~9月の北見は暑さを感じることが増えます。
特に7月や8月は、35℃を超える真夏日を記録する日もあります。最低気温も10℃台後半と、高くなるのがこの時期です。
北見の夏は涼しいというイメージがある人は長袖を着て観光に向かうかもしれませんが、熱中症のリスクが上がりますので注意しましょう。先述した通り、特に近年の北見はフェーン現象などで真夏日を迎えることが多くあります。そのため、エアコンがない環境や長袖での行動は危険です。
また、最低気温も底上げされますが、日によっては10℃台前半であることも。この時期でも相変わらず寒暖差が激しい日もあるため、薄手の羽織りものがあると便利です。
さらにこの時期、7月中旬には「北見ぼんちまつり」、8月上旬には「おんねゆ温泉まつり」が開催されます。和太鼓の演奏や花火など、夏を感じられるお祭りで気分も上がりそうです。
以下で7月~9月各月の気温に関して詳細をまとめます。
日によっては35℃以上の真夏日を記録することのある7月。北海道の夏とはいえ、エアコンや半袖は必須。本州の他の地域と同じく、この時期には熱中症に注意する必要があります。
外出する際はこまめな水分補給を行いましょう。また、暑くなる日が増えますが、朝夜は10℃台前半まで冷え込むことも。薄手のカーディガンなど、羽織れるものを持って外出することをおすすめします。
7月に続き、暑さが目立つ8月の北見。しかし、7月ほど真夏日を迎えることは少なくなるでしょう。最低気温は10℃台後半から20℃台前半と、比較的寒暖差も緩やかになります。
ただし、8月も引き続き熱中症には要注意。こまめな水分補給、帽子をかぶる、サングラスを利用するなど、暑さをしのぐための対策が重要です。また、元々他の地域と比べて降水量が少ない北見ですが、平年値では8月が最多。最も多く雨が降る月です。
再び肌寒さを感じるようになるのが9月の北見。30℃を超える日はほぼなくなり始めます。
逆に、最低気温は1桁台まで落ち込むことも。朝夜と昼の寒暖差が目立ち始めるため、外出の際はパーカーやカーディガンなどを持っていくのがおすすめです。
特に山間部などの自然が多い場所に行く場合、冷え込みには十分注意しましょう。8月に続き降水量が多めで、さらに気温も下がるため、雨に濡れたことによる風邪には要注意です。
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10月~12月の北見は、徐々に冷え込みが厳しくなっていきます。
10月下旬には最低気温が0℃近くまで下がることも。11月に入ると最高気温は1桁台、最低気温は氷点下を迎えます。さらに12月になると、最高気温も最低気温も氷点下になります。
この時期は降水量も徐々に減ってくるのも特徴です。晴れの日が多く、澄んだ空気が感じられるようになるでしょう。ただし、乾燥も目立ち始めるため、スキンケアやうがいなどさまざまな乾燥・風邪対策が必要です。
雪が降る日もあるため、積雪にも要注意。特に車に乗る人は、スタッドレスタイヤに変えたり、タイヤにチェーンを巻いたりなどアイスバーン対策をしましょう。
本格的に寒くなるのは1月以降ですが、この時期からダウンジャケットなどの厚手のアウターを常備しておくことをおすすめします。
また、この時期でおすすめのイベントは、10月中旬に開催される「北見オクトーバーフェスト」。世界各国や日本各地のビールが味わえる、ビール好きにはたまらないイベントです。
以下で10月~12月各月の気温に関して詳細をまとめます。
10月の北見は氷点下へ向けて徐々に気温が下がる時期。上旬の最高気温は10℃台後半ですが、下旬になると10℃台前半まで落ち込みます。
最低気温に関しては、下旬に向かうにつれて氷点下に近づくでしょう。昼間は少し寒いくらいでも、夜になると底冷えする寒さを感じる可能性も。
出かける際は、しっかりした生地のコートやダウンの準備をおすすめします。
11月になると最高気温もほぼ1桁台に。氷点下になる日も多いため、寒さ対策を徹底しましょう。
特に北見は、北海道の他の地域と比べて冷え込みが目立つため、マフラーや手袋などを着用して、できるだけ肌の露出を避けるのがおすすめです。
また、路上のアイスバーンにも要注意。徒歩で出かける場合であっても、滑りづらいスノーブーツを着用するとよいでしょう。
12月になると寒さも本格化。中旬以降は最低気温が-10℃台に達するのが通常になります。また、昼間よりも朝夜の冷え込みが格段に厳しくなるため、長時間外出する予定がある場合はしっかり着込んで出かけましょう。
ダウンジャケットやコートはもちろん、手袋や帽子、マフラーも必須です。積雪量も増えるため、引き続きアイスバーンには注意してください。
北見では12月頃から氷点下になる日が増え、寒さが本格化します。1月や2月には-20℃台を記録することもあるため、徹底した防寒対策を行いましょう。
厚手のダウンジャケットやコートはもちろん、インナーも極暖のヒートテックを着用するのがおすすめです。トップスだけではなく、ボトムスにもインナーを着用しましょう。また、手袋やニット帽、マフラーも着用してなるべく肌を露出させないことが大切です。
春は「おんねゆ温泉つつじまつり」、夏は「北見ぼんちまつり」、秋は「北見オクトーバーフェスト」、冬は「北見冬まつり」などが開催されます。イベントが豊富なので、どの季節に訪れても見どころがあります。
冬に運転する場合、路面のアイスバーンに注意しましょう。滑り防止のため、タイヤをスタッドレスに変えたり、チェーンを巻いたりするなどの対策を取ることが大切です。
北見の夏の気温は30℃以下であることが多いですが、近年では35℃以上の真夏日を記録することもあります。夏に北見を訪れる際は、熱中症に注意しましょう。
本州に比べて比較的涼しい気候である北見。しかし近年では、夏に35℃を超える真夏日を記録したこともあります。
また、冬には多くの雪が降り、厳しい寒さが訪れます。冬は晴れる日が多いですが、北見は北海道の内陸に位置するため冷え込みが厳しいのが特徴です。
北見旅行を検討している人は、この記事でご紹介した時期ごとの適した服装や気温を参考に、快適な旅行を楽しんでくださいね。
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ライター
エンタメ系からお役立ち系まで、多岐にわたる記事を執筆。2024年10月にMATCHAに参加しました。
長年事務員として勤めた経験があり、オフィス系ソフトの操作、WEBデザイン、コーディングなどが得意です。
WEBライターとしては2022年5月より活動を開始しました。