旅の準備はじめよう
日本のことば事典「甘酒」
日本で昔から親しまれ、最近では美容や健康によいスーパーフードとしても人気が高まっている「甘酒」。今回は、そんな甘酒がどのようなものかを説明するとともに、その効能や甘酒を楽しめる場所についてお伝えします。日本独特の飲み物ですので、日本滞在中にぜひ一度は試してみてください!
甘酒とは?
「甘酒」とは、日本で昔から親しまれている、白米を使って作られる甘い飲み物。白く濁った見た目が特徴で、冬に温めて飲むことが多いです。
その名の通り、わずかですがアルコールが含まれています。
お酒?ソフトドリンク?製法と素材で生まれる違い
甘酒の作り方は大きく分けて2種類あり、米麹(こめこうじ)という材料を使って作られる場合と、酒粕(さけかす)を使って作られる場合があります。
米麹で作られる場合は、「酒」という名前にも関わらずアルコールを含みませんので、小さなお子様の飲み物としてもオススメです。
また、酒粕で作られる場合でも、アルコール度数は1%未満とかなり低いため、市販されている甘酒はアルコール飲料ではなく清涼飲料水として扱われることが多いようです。
ソフトドリンクと並んで陳列されているので、宗教上の理由などでアルコールを飲めない方はご注意ください。
甘酒は日本のスーパーフード!
甘酒のよいところは美味しさだけではありません。
その高い栄養価は「飲む点滴」と呼ばれるほど。ビタミンB群やアミノ酸、酵素、ブドウ糖をはじめ、健康や美容に嬉しい様々な成分を持つ発酵飲料ですので、疲労回復のためにも、肌や髪を美しく保つためにもオススメのスーパーフードなのです。
さらに、米麹で作られる甘酒は、その甘さにも関わらず砂糖が使われていないのでカロリーも低め。ダイエット中にバランスよくエネルギーチャージしたいという場合や、カロリーが気になるけれど甘いものを食べたいという場合にもピッタリな飲み物です。
甘酒はいつ、どこで飲める?
甘酒は、主に冬場に販売されます。
和菓子店や日本庭園内にある休憩所内で提供されている他、一番簡単に入手できるのは身近なスーパーやコンビニです。値段も100円前後と非常にリーズナブルです。
紙パックや小さめの缶で販売されており、赤いパッケージをしていることがほとんどです。温めて飲みものなので、温かい状態で販売されていない場合は湯煎してから飲むのがよいでしょう。
また、秋から冬にかけては、神社で行われるまつりなどで甘酒が振る舞われることも多くあります。凍えそうに寒い時期、熱々の甘酒をひと口飲むと、身体も心も芯から温まりますよ。
日本で神社巡りをする際に甘酒を飲む機会があったら、甘くて美味しい日本のスーパーフードをぜひ体験してみてくださいね。
夏場には冷やして飲むタイプの甘酒が販売されていることもあります。その場合は青いパッケージをしていることが多いので、探す際のヒントにしてください。
日本への訪日外国人の方が、もっと増えますように!