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日本のことば辞典「寒天」
寒天、この言葉を海外で見かける機会はあまり多くないかもしれません。 しかし、ダイエット中でも菜食主義の方にも、様々な方におすすめ出来る食材、それが寒天です。こちらでは、寒天の魅力を紹介すると共に、日本に来た際に楽しめる寒天スポットをご紹介します。
寒天とは?
寒天とは、テングサやオゴノリなどの海藻類から作られた乾物です。
1865年、ある旅館の主人が戸外に捨てたところてんが、日を経て乾物になっているのを偶然に発見したと言われています。それが寒天の原点になったということです。12月から2月の厳冬期に作られ、それもあってか、名前の由来は「寒空」や「冬の空」を意味する寒天に、ところてんの“てん”を掛け合わせたものだそう。もちろん、乾物と言ってもそのまま食べるわけではなく、沸騰したお湯に溶かし、固めてゼリー状になったものを食べます。見た目も美しく、寒天という名前がぴったりですね。
ゼラチンと見た目は似ていますが、ゼラチンは動物性のコラーゲンを作って固めるもの。寒天は海藻由来の植物性の為、菜食主義の方にはおすすめの食材です。また、なによりも注目すべきがその食物繊維。なんと、その80%が食物繊維で出来ており、それに伴って便秘の解消や血圧、血糖値を下げる効果が期待されます。
また、カロリーも約20kcal/100gと低いことから、ダイエットに利用する方も多い食材です。
寒天って、何に使われているの?
やはり主に使われているのはお菓子が中心。伝統的な日本のスイーツ、あんみつや羊羹には、寒天が欠かせません。コンビニでも気軽に買える、牛乳寒天も代表的なお手軽スイーツです。
まるで芸術作品。旅行中に気軽に寄れる寒天スポット
このような寒天を利用した和菓子は、見た目にも楽しいものがたくさん。特に、日本旅行の際に気軽に訪れることの出来る京都には、“琥珀流し(こはくながし)”という、寒天を使ったスイーツを出している老舗があります。柔らかく作られた寒天に、甘いシロップがかけられている、とてもシンプルなもの。しかし、シロップは月毎で変わり、日本らしい抹茶小豆から、爽やかなペパーミントまで。毎月でも食べたくなってしまいます。
大極殿本舗 六角店 栖園(だいごくでんほんぽろっかくてん せいえん)
〒604-8117京都府京都市中京区六角町高倉東入堀之上町120
TEL:075-221-3311
URL:https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26004652/
また、寒天のメーカーである「かんてんぱぱ」では、全国にカフェなどが併設された店舗も構えています。こちらでは寒天を使ったスイーツや料理が味わえるほか、長野県伊那市にあるかんてんぱぱガーデンでは工場などの見学もできるようです。
URL: http://www.kantenpp.co.jp/index.html
少し足を延ばして。寒天を“体感”してみよう
また、寒天を日本旅行に取り込めるスポットも。それは、大阪府・高槻市。新たな高槻の楽しみを提案する「オープンたかつき」では、以前寒天の名産地だった高槻市原地区を歩いて巡る、寒天さんぽが不定期で行われています。※現在は募集なし
寒天の歴史や作り方を学ぶことが出来るだけでなく、実際に寒天を使った料理を食べることが出来たり、日本の田園風景を徒歩で堪能出来たり。一味違った日本観光になること間違いなしでしょう。
URL: http://open-takatsuki.jp/
世界でも健康志向が進む中、今後ますます注目される存在になるのでは無いでしょうか。
日本に来た際は、是非召し上がってみてくださいね。
日本への訪日外国人の方が、もっと増えますように!