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【群馬】ヘルシーな美食・こんにゃくの秘密を「こんにゃくパーク」で知ろう!
カロリーが低く腹持ちもいいことから、ダイエットの味方と言われている食材「こんにゃく」。そのこんにゃくの一大生産地である群馬県にある、こんにゃくのテーマパーク「こんにゃくパーク」をご紹介します。製造工程の見学やこんにゃく料理のバイキングが無料で楽しめる注目のスポットです! 世界遺産の富岡製糸場からも近いので、あわせて訪れてみては?
群馬県の西部に位置する甘楽(かんら)町は「こんにゃく」の有名な生産地。なんと、全国で出荷されるこんにゃく芋の92%は群馬で収穫されているんです。
その甘楽町にあるヨコオデイリーフーズのこんにゃく工場内に、「こんにゃくパーク」はあります。「日本に古くから伝わる、こんにゃくの文化とおいしさを多くの人に伝えたい」という想いによってリニューアルされた工場内には、訪れた人を楽しませてくれる工夫が満載。
入館料無料でこんにゃくの製造工程の見学やこんにゃく料理のバイキングなどを楽しめる、群馬県の注目のスポットです!
「こんにゃく」とは?
「こんにゃく」とは、「こんにゃく芋」というサトイモ科の植物から作られる食べ物のこと。日本では古くから、おでんや味噌田楽、煮物などの日本食に欠かせない食材として、親しまれてきました。プルンとした食感で、こんにゃくそのものに際立った味はないため、どんな調味料とも相性のいい食材です。
低カロリーで腹持ちがよいことから、ダイエット食材としても注目されています。最近欧米で話題の「ゼンパスタ」は、こんにゃくの一種であるシラタキを乾燥させたものから作られています。
なぜ群馬県がこんにゃく生産日本一なのか
全国に出回っているこんにゃく芋の92%は群馬県産です。なぜこんなにも生産されているのでしょうか。
こんにゃくは江戸時代には水戸藩(現在の茨城県)の専売品でしたがその後、貯蔵・輸送が簡単になり全国に広まりました。
群馬県で盛んに生産されるようになったのは、群馬の水はけのよい土壌と、恵まれた気候がこんにゃく芋の生産条件がピッタリだったためと言われています。
「こんにゃくパーク」でできること
1.工場内の見学
工場内の製造工程を上から見下ろせるようになっており、細部まで見学することができます。のり状のこんにゃくがパック詰めされていく過程や糸こんにゃく(シラタキ)を作る過程などは眺めているだけで面白く、工場好きにはたまりません。
見学通路には、こんにゃくの歴史や豆知識など、こんにゃくがもっと好きになる、多くの説明看板が設置されています。写真やイラストなどで説明されているので、わかりやすいですね。
2.こんにゃく作りを体験
「こんにゃくパーク」には有料の体験コーナーもあります。今回は、粉からこんにゃくを手作りできる「手作りこんにゃく体験コース」にチャレンジしてみました。
まず、粉を水でよく練ります。粉を足すごとに手ごたえが増していくため、意外と体力を使います。
よく練ったこんにゃくを沸騰したお湯で約20分茹でます。茹でると色が変わり、膨らみました!
茹で上がったら完成! 酢味噌と田楽みそをつけて、試食することができます。
市販のこんにゃくとはひと味違う、ぷりっとした歯ごたえは手作りならでは。たくさん作れるので、残りはおみやげとして持ち帰ることができます。
このほか、計3つの体験コースが用意されています。興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
体験コース詳細(※要予約)
A.手作りこんにゃくゼリーフルーツ体験
所要時間:30分
参加費:大人(中学生以上)800円/子ども(小学生以上)400円
B.こんにゃくカラーマジック体験コース
所要時間:30分
参加費:大人(中学生以上)500円/子ども(小学生以上)250円
C.手作りこんにゃく体験コース
所要時間:60分
参加費:大人(中学生以上)1,000円/子ども(小学生以上)500円
※コーススタート時間 9:30/10:30/11:30/13:30/14:30/15:30
※予約方法 TEL:0274‐60-4100/FAX:0274-70-4001/Mail:info@konnyaku-museum.com
3.バイキングでこんにゃくを食べつくし!
工場見学や手作り体験でたくさんの知識を得たところで、お待ちかねのこんにゃくバイキング。
無料だからといって侮ることなかれ。たくさんの種類のこんにゃく料理を、おなかいっぱい食べることができます。お料理の一例がこちら。
お料理は、左上から時計回りに、こんにゃく冷やし中華、こんにゃくのレバ刺し風、玉こんにゃく、みそ田楽、刺身こんにゃくのナポリタンソースがけ、刺身こんにゃくの酢味噌がけです。こんにゃくナポリタンは通常はバイキングコーナーにありませんが、おみやげコーナーで購入することができます。
さらに、こんにゃくのカレー煮、こんにゃくのから揚げ、こんにゃくの煮つけ、三色玉こんにゃくのピリ辛煮、こんにゃくおでん、こんにゃく焼きそば、こんにゃくの肉うどん風などの料理もありました。
こちらは、デザートメニューのこんにゃく粉入り、黒糖蜜ときな子で食べる葛きり(左)とこんにゃく寒天ゼリー(右)です。
こんなに種類が豊富なのに、全てこんにゃく料理というから驚き。バイキングに時間制限はありませんが、混雑時は他の入館者のためにも20分以内の滞在を心がけましょう。
4.こんにゃく商品のショッピング
こんにゃくの魅力を堪能した後は、おみやげを買って帰りましょう!
バイキングで食べて気に入ったものを購入することもできます。また、その他にもいろいろなこんにゃく製品があり、「こんにゃくカステラ」や「こんにゃく餅」などの変わり種も。お得な詰め放題のコーナーや、割引品は要チェックです!
こんにゃく製品のほか、群馬県のおみやげや群馬県のゆるキャラ「ぐんまちゃん」グッズも販売されています。
群馬「こんにゃくパーク」への行き方
「こんにゃくパーク」の最寄り駅は、上州福島駅です。
東京からの行き方は、東京駅から北陸新幹線または上越新幹線に乗り、JRの高崎駅まで向かいます。その後、高崎駅で上信電鉄に乗り換えると、30分ほどで上州福島駅に到着します。高崎駅の上信電鉄の改札口はわかりにくい場所にあるので駅員さんに案内してもらいましょう。
上州福島駅からは徒歩で約25分。大通りに面する町役場から小道に入ったところにあります。駅では、自転車の無料貸し出しもしています。タクシーを利用する際は、町内の昭和タクシー(TEL:0274-74-2022)がオススメ。
東京からお越しの場合は少し遠く感じるかもしれませんが、「こんにゃくパーク」は、世界遺産の富岡製糸場から車で約15分ほどの場所。群馬観光の際には、併せて訪れるのもいいかもしれません。
施設内にはこんにゃく工場のほか、足湯や農産物直売所もあります。お腹も満たせる「こんにゃくパーク」で、思う存分こんにゃくの魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
1995年生まれの大学生。生まれは群馬。現在は新潟。日本の文化や地方の楽しいスポットを紹介し、魅力を発信していきたいと思います!