旅の準備はじめよう
一年に一度しか体験できない真夜中の参拝とは? 西新井大師の初詣
お正月に日本を旅行中なら、初詣に行ってみてはいかがでしょうか? 大晦日から元旦にかけての夜中に行う「初詣」は日本ならではの楽しいイベントです。「エンブレムホステル西新井」のゲストが体験した、初詣の様子をご紹介します。
お正月に日本を旅行するみなさんに、「初詣」という日本の特別な行事をご紹介します。日本では、新しい年になって初めてお寺や神社に参拝し、新年の幸運を祈ることを「初詣」と言います。
初詣は元旦(1月1日)から1月7日までの間に行う日本人が多いのですが、大晦日から元旦にかけての夜中にはとくに多くの人がお参りに出かけます。夜中の参拝は、お正月だけに行われるもの。
せっかく日本をお正月に訪れるならば、大晦日から初詣に出かけてみてはいかがでしょうか?
この記事では、初詣がどのような行事でどのように行うのかを知るために、「エンブレムホステル西新井」のゲストと一緒に、大晦日から西新井大師へ初詣に行ってきました。西新井大師とは東京都足立区西新井にある歴史のあるお寺で、厄除けのお寺として有名です。
真夜中でも賑やか!大晦日の西新井
大晦日から元旦にかけての夜中、初詣への参加者は「エンブレムホステル西新井」のロビーに集合しました。集合時間はなんと、夜中の1時!
新年になってから1時間後なので、みなさん元気な声で「明けましておめでとうございます」と挨拶を交わします。
ホステルから西新井大師までは、徒歩15分の距離。この日は真夜中に外を歩いても、街は賑やかです。
門前に到着すると、大勢の人がいることにびっくり! 真夜中にお参りができるのはお正月だけです。西新井大師はお祭りのような明るい雰囲気に包まれています。参道の両側に並ぶ屋台に思わず目が行きますが、まずはお参りに行きましょう。
お正月の参拝方法
初詣に訪れる人が大勢いるため、本堂の前に着いたら、係員の指示に従って進まなければなりません。本堂へ上がる階段は、「上り」と「下り」に分けられているので、まわりの人の動きを見ながら指示に従いましょう。
お正月の特別お飾りが掛けられた本堂の中を覗いてみると、僧侶による厄除け祈願の行事が行われています。
初詣に来た際には、新年の運を占うおみくじを引く習わしがあります。西新井大師のおみくじにはお守りがついています。亀のお守りには長寿延命の意味が、カエルのお守りには外出時の安全祈願など、それぞれに意味があるので、大切に持ち帰りましょう。
屋台巡りで西新井の名物を味わってみよう
参拝の後、境内に並んでいる屋台を回ってみると、初詣のときにしか見られない日本文化に出会えます。
普段11月の酉の日に神社で行われる「酉の市」というお祭りで販売される「熊手」(※1)も販売されます。熊手は、商売繁盛をもたらすと信じられています。
※1... 熊手: 幸運や金運をかき集める意味で、縁起物としての熊手を飾る風習があります。
屋台では日本のご当地料理も味わえます。上の写真はお好み焼きに似た西新井の屋台料理「西新井焼」の屋台の様子です。
「西新井焼」を食べながら、境内を回った海外のゲストたち。それぞれの国のお正月の習慣の話しをしながら、今回日本で迎えたお正月の雰囲気を楽しんでいました。
終わりに
夜の初詣、いかがでしたでしょうか? 夜中にお寺や神社にお参りする初詣体験は、思い出に残る貴重な体験になることでしょう。もし、お正月に日本を訪れる場合は、ぜひ初詣に行ってみてください!
西新井大師 總持寺(真言宗豊山派 五智山 遍照院)周辺のおすすめホテル
あわせて読みたい
2016年よりMATCHA編集者。 能楽をはじめとする日本の舞台芸術に魅せられて2012年に来日。同年から生け花(池坊)と茶道(表千家)を習っています。 勤務時間外は短編小説や劇評を書いていて、作品を総合文学ウェブメディア「文学金魚」でお読みいただけます。