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日本のことば事典「初詣(はつもうで)」
訪日観光客向けに、難しい日本語や日本ならではの用語について解説します。今回は、新年に日本人の多くが神仏に参拝しに行く伝統行事「初詣(はつもうで)」についての解説です。
「初詣(はつもうで)」とは、日本の伝統行事で、新年になって初めて神社や寺を訪れ参拝(さんぱい:神社、寺院などの宗教施設を訪れて、神仏などに祈りを捧げること)することです。これから始まる1年間がよい年であるようにという願いが込められています。
初詣はいつするもの?
初詣のタイミングについては、元旦(がんたん:1月1日)に行くとする説、三が日(さんがにち:1月1日〜3日まで)に行うとする説、そして松の内(まつのうち:1月1日〜7日まで)に行えばよいとする説があります。
一般的な感覚としてはやはり元旦に行くのですが、人気のある神社や寺は非常に混雑するため、元旦を避けて行く人が増えたというのが現実です。
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初詣ではどんなことをするの?
参拝
近所の小さな神社や寺でも、明治神宮のような有名で大きなところでも、参拝の基本のルールは同じです。難しいルールではありませんので、下記の記事を参考にしてください。
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古いお札やお守りの奉納
新しい年には新しいお札やお守りを買い求めます。前の年のものは持参して奉納すれば、浄めて焚きあげ(燃やして天に返すこと)をしてくれます。
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絵馬(えま)の奉納
小さな木の板に願い事を書いて奉納するとかなうといわれています。
おみくじを引く
その年の吉凶を占います。
縁起物の購入
寺社仏閣ではさまざまな縁起物(えんぎもの:幸運を呼び寄せるお守り) が販売されています。なかでも、破魔矢(はまや)と呼ばれる、厄除け(やくよけ:災いを払いのける)の力を持つお守りを購入するのが一般的です。
初詣には、ふだん信心深くない人でも、宗教・宗派を問わず行くことができます。ふさわしい敬意を示すため、少し改まった服装をし、大声ではしゃぐようなことは避けましょう。
日本で新年を迎える機会があれば、よい1年になることを願って、初詣にトライしてみるのはいかがですか。
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