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世界に誇る日本の年間行事まとめ
年間行事が多彩な日本。私達には小さい頃から馴染み深い行事も、外国人にはどれも目新しいことでしょう。そして今回は日本人も外国に行く際に改めて知っておきたい、日本の年間行事を4月から順にご紹介します。
世界的にも珍しいほど年間行事が多彩な日本。私達には小さい頃から馴染み深い行事も、外国人にはどれも目新しいことでしょう。そして今回は日本人も外国に行く際に改めて知っておきたい、日本の年間行事を4月から順にご紹介します。
春
お花見 3月下旬〜4月上旬
写真:【SAKURA】浮世離れした桜の世界観を味わう。「千鳥ヶ淵」の圧倒的な桜と濠
日本の国花である桜。地域によって違いますが、東京近郊では3月下旬〜4月上旬が見頃です。満開の桜の下でのお花見は定番ですよね。
入学式・入社式 4月上旬
満開の桜の中、夢膨らませ新しい一年の始まりを迎える4月。4月が新年度の始まりなのは、日本特有ですね。
ゴールデンウィーク
一般的には5月3日(憲法記念日)、5月4日(みどりの日)、5月5日(こどもの日)の3日間のみ休みですが、4/29(昭和の日)から土日が絡むと大型連休になります。旅行や帰省のため、交通が混雑します。
端午の節句 5月5日
Photo by Pixta
3月3日のひな祭りは女の子の節句ですが、5月5日は男の子の幸福を祈った節句です。男の子の初孫が生まれると祖父母が鯉のぼり(*1)を贈り、家の敷地内に掲げます。鎧や兜を飾ったりもします。
(*1)鯉のぼり:紙や布に鯉の絵を描いたのぼり
■街へ出よう!春の空を泳ぐ鯉のぼりは、今後ますます見られる風景になる
梅雨 6月〜7月
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四季豊かな日本では、6月から7月にかけて梅雨前線の影響で雨が降りやすい時期となります。他の国に比べると、豪雨というよりは”しとしと”と長時間続くイメージです。雨の雫により、輝きを増すあじさいも定番ですね。
夏
七夕 7月7日
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奈良時代、中国から伝わった七夕の行事に元からあった日本行事が合わさり、今の形となりました。
日本では、織姫と彦星の二人が結婚を機に働かなくなったため、神によって引き離され、年に一度の七夕の日だけ天の川をわたって会えると言われています。
七夕では短冊(*2)に願いを書いて笹にかけるという風習が根付いていますが、これは織姫が裁縫の仕事をしていたことに由来しているのだそう。もとは織姫を敬い、裁縫や織物が上達するようにと祈っていた風習があったそうです。江戸時代になると書道や芸事の上達も願うようになり、現代では裁縫や書道に限らず、どんな願い事も短冊に書くようになっています。
(*2)短冊:細長く切った紙。元々は短歌や俳句を詠む際に用いられた。
花火大会 7月〜8月
by Nithin Selaraju
日本の夏といえばやっぱり花火大会。世界に誇れる日本の打ち上げ技術は是非、外国人の友達にも観てもらいたいですね。 東京での定番はやはり隅田川!
夏祭り 7月〜8月
夏の風物詩といえば夏祭り。女の子は浴衣(*3)を、男の子は甚平(*4)を着て盆踊りや縁日を楽しみます。夏祭りの由来は農村地域では農業の疲れを癒し、都市部では夏の病を封じるために行われると言われています。
(*3)浴衣:和服の一種であり、普通の着物よりは薄手。主に夏に着用する。
(*4)甚平:男性や子供が着用する和服。下は主に半ズボンを着用する。
お盆 8月15日
仏教文化が根付いた日本にはお盆があり、8月15日にはご先祖様をお迎えするため、家族団欒で過ごします。
年によって異なりますが、一般的には8月13日〜15日の3日間が休みになります。お正月同様、実家へ帰省ラッシュの時期であり、交通機関が混雑します。お店もしまっている場合が多いので、事前に確認しておきましょう。
秋
お月見 9月中旬
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すすきと月見団子を飾り、中秋の名月を鑑賞する行事。
紅葉 11月頃
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春は桜、秋と言えば紅葉。落葉の前に紅葉や楓の葉っぱが赤や黄色に色づきます。東京近郊では鎌倉が有名ですよね。明治神宮でも紅葉を楽しめます。
七五三 11月
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子供の成長を祝うために、女の子は3・7歳、男の子は5歳の時に晴れ着で神社に参拝します。
七五三の時もらう千歳飴は、長寿の願いを込めて細く長い形となっています。千歳飴を入れる袋には縁起の良いとされている鶴亀や松竹梅が描かれています。
冬
クリスマス 12月24日、25日
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キリスト教はあまり根付いていない日本ですが、諸外国同様クリスマスは一大イベントです。私たち日本人の感覚としては、クリスマスには家族みんなで集まってホームパーティーというよりは、恋人とデートだったり、仲間達とパーティーするイメージが強いです。
年越し〜お正月 12月31日〜1月3日
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12月31日の大晦日。それぞれの国にも年越しに向けて色々な文化があるとは思いますが、日本での定番はNHK紅白歌合戦 × 年越しそばに尽きますよね。
年越しそばは「細く長く生きられますように」という願いを込めて食べるものです。三ヶ日である1日から3日までが祝日になります。お正月にはお雑煮(*5)とおせち(*6)が定番。
一年の感謝と新年が平穏に過ごせるようにと神様にお祈りをしに、神社へ初詣にも行きます。
(*5)お雑煮:餅の入った汁物。お雑煮はその地域の家庭によって味付けや具が異なり、地域の特色や伝統が現れる料理。
(*6)おせち: 数の子・きんとん・昆布巻き・にしめ・なますなど縁起がよく、日持ちが良い料理を重箱にに詰めて正月の間家族全員で食します。おかず一品一品にはそれぞれ意味が込められています。
成人の日 1月の第2月曜日
お正月が終わっても1月の行事はまだ尽きません。成人式の日には、女の子は振り袖(*7)、男の子は袴(*8)、またはスーツで参加をします。地域ごとに20歳を迎える若者が集まり、同窓会もかねてお祝いをするのが一般的です。
それぞれの国でも成人をお祝いする日があるように、日本は本来1月15日が成人の日です。しかし、現在は連休にするため1月の第2月曜日が成人の日であり、その年によって日にちが異なります。
(*7)振り袖:未婚の女性だけが着る袖の長い着物。結婚したあとは袖を切って着用。
(*8)袴: 着物の上から下半身の部分だけ覆うように着用する衣服。
節分 2月3日
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立春の前日、邪気を払うために「鬼は外、福は内」のかけ声と共に豆まきをする行事。豆は年齢の数だけ食べるのが一般的です。恵方巻きという巻寿司を食べる時は、神のいる方向を向きながら食べます。年ごとに方角は異なり、食べている途中に話すと運が逃げると言われています。
バレンタイン 2月14日
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世界的に広まっているバレンタインの習慣ですが、日本では主に女の人から男の人にチョコを渡します。恋人だけではなく、会社の人や、友達にも渡す習慣があります。
ひなまつり 3月3日
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女の子の幸福と成長を祈る女の子のためのお祭りです。桃の節句とも言われています。ひな人形という人形を飾り、ちらし寿司や蛤のお吸い物を食べてお祝いします。
卒業式 3月
3月は卒業シーズン。小・中・高・大によって卒業式の日程は違いますが、主に3月中に行われるのが一般的です。小学校では進学する中学校の制服を着て卒業式に参加するなど、地域によって卒業式の特徴も異なります。各年代ごとに思い出の卒業ソングもありますよね。
ホワイトデー 3月14日
今やアジア圏では広まっているホワイトデーは、日本発祥の習慣というのはご存知の方も多いと思います。2月14日のバレンタインデーで、チョコをもらった男性がチョコをくれた女性にキャンディーなどのお菓子、またはプレゼントでお返しをします。
■ホワイトデーのお返しにも!MATCHA厳選の抹茶のお菓子20選
最後に
いかがでしたか? いざ、日本の伝統行事ってなに?と聞かれると思いつかないことも多いと思います。でもそんな時はぜひこの記事を参考に、外国人のお友達に日本の文化を紹介してみては?