旅の準備はじめよう

日本全国にある、絶対に行きたいスターバックスのオススメ12店を紹介します。世界的な建築家・隈研吾の設計だったり、京都の町屋をリノベーションしていたり、日本庭園や図書館が併設されていたりと、ユニークなスポットがいっぱいです。
スターバックスファンの皆さん、日本のユニークなスタバにはもう行きましたか?
2015年の「シャミネ鳥取店」オープンをもって、日本の47都道府県を制覇したスタバ。その中には、ユニークな店がたくさんあります。
本記事では、建築が和風だったり特別なサービスがあったりと、ファンなら絶対に行きたいオススメ12店を紹介します。
「リザーブ® ロースタリー 東京」は、美しい桜並木が有名な東京・中目黒にあります。店の設計をしたのは世界的な建築家・隈研吾氏。木の特徴を生かした内装が印象的です。
「リザーブ® ロースタリー 東京」では、窯焼きピザや焼きたてパン、パスタ、アイスクリーム、カクテルとさまざまなメニューが提供されており、ランチから夜のお酒まで、幅広い楽しみ方ができます。大勢のスタバファンの心を惹きつける人気店です。
日本初のスターバックスとして1996年にオープンした「銀座松屋通り店」。一般的なコーヒーチェーン店とは一線を画す、おしゃれな外観と開放的な窓のつくりは、当時大きな話題を呼びました。
ここにしかない「ダブルトールラテ」は、同店の一番最初の客が注文したメニューだったのだとのこと。
店内にある日本第1号店認定の記念プレートは、スタバファン必見の撮影スポットです。
銀座にあるスターバックスの旗艦店「銀座マロニエ通り店」は、2019年、「リザーブ®ストア 銀座マロニエ通り」としてリニューアルしました。
「リザーブ® ロースタリー 東京」と同様、パスタをはじめとする料理や、ティバーナ™のお茶、アルコールも楽しめます。さらに、時間帯によってさまざまな特別メニューも提供されています。
埼玉県の観光地・川越に2018年にオープンした「川越鐘つき通り店」。人気スポット「時の鐘」の近くにあります。
建物には埼玉県産の杉を使用し、江戸時代の面影を残す川越の町並みに溶け込むようにデザインされています。外から見える白色の暖簾は、日本の伝統とモダンなセンスが感じられて、筆者は大好きです。
中に入ると、枯山水を思わせる庭が見えます。ここでは春、梅の花が咲きます。
鐘の音に耳を澄ませながら「川越鐘つき通り店」で優雅なコーヒータイムを楽しんでいると、つい長居してしまいそうです。
町屋をリノベーションした日本初のスタバ「京都二寧坂ヤサカ茶屋店」。伝統的な日本家屋の外観を残したまま、内部を改装しています。オープンしたのは2017年です。
中には、畳に座ってコーヒーを飲める席や、西陣織と同じ技法で織られたファブリックで飾られた席なども。さらに、外には優雅な庭園も設けられています。
「京都三条大橋店」は、普段は通常のスターバックスですが、夏になると変身します。京都の夏の風物詩「納涼床」が設えられ、数百円のドリンク1杯で納涼を楽しむことができるのです。
納涼床では、川面をわたる風を感じながら、涼むことができます。
席数が限られているので、週末や祝日は並ぶ可能性もあります。列に並ぶのはドリンクを購入してからとなるので、注意してくださいね。
平日の朝は人が比較的少ないのでオススメです。また、夕方の鴨川の景色は特に美しいので、できればその時間帯にも足を運んでみてください。
2011年にオープンした「太宰府天満宮表参道店」は、「リザーブ® ロースタリー 東京」と同様、隈研吾氏の設計です。伝統的な木組み構造によって創り上げられた空間は、圧迫感があるどころか、自然の懐に抱かれているような雰囲気が漂っています。
オープン翌年の2012年、「木材の使い方に、新しい展開を感じさせるデザイン」として日本の「グッドデザイン賞」を受賞しました。
富山の「環水公園店」は日本で初めて公園内にオープンしたスターバックス。「もっとも美しいスターバックス」と呼ばれ、世界的に有名です。
シンプルなデザインは緑あふれる公園に調和しており、晴れた日にはガラス張りの外壁に青空と白雲が映えます。
室内からも、大きな窓から公園の景色を楽しむことができます。
もっとも人気なのは、川が見えるバルコニー席。混んでいて席に座れない時も、ドリンクを手にバルコニーに立てば、太陽と風を感じられます。
Photo by Pixta
夜景も格別ですよ!
「福岡大濠公園店」は、「富山環水公園店」に続く2店目の公園内スターバックスとなります。
外観は「富山環水公園店」と似ていますが、こちらは内部にユニークな環境配慮がなされています。
具体的には、「できるだけ自然光を多く採光し日中の電力使用量を減らす」、「一部のテーブルを、コーヒー抽出後の豆かすと間伐材と混ぜ合わせて成形したオリジナルボードを使って作る」といった取り組みです。
「福岡大濠公園店」は1人用の席が多いため、店内で仕事をする人も多くいます。
「東北の冬を旅するなら青森、秋田!アートとお祭りを彩る雪景色」より
日本の有形文化財に指定された古い洋館を活用した「弘前公園前店」。この建物は、もともと1917年に建てられた陸軍師団長の官舎だったのだとか。
青森県には、世界最大のブナ林・白神山地があります。こうした背景から、「弘前公園前店」にはブナを使った装飾品が多くあります。また、座席の背もたれに津軽地方の伝統的な刺繍を施すなど、地域の文化があちこちに感じられます。
自然光を取り入れるための大きなガラス窓や、チーク材の床、茶色いカウンター・テーブル・椅子などは、建物のもともとの雰囲気を残すよう配慮しながら設置されたもの。部屋の間取りも、できる限り元のまま残しているのだとか。
こうした店内にいると、大正時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えるかもしれません。
壁にはこの洋館の歴史を映した写真が掛かっており、この地にまつわる思い出を知ることができます。
島根県にある「出雲大社店」は、縁結びのパワースポットとして人気の出雲大社に隣接したスターバックスです。「和と洋の縁結び」がコンセプトで、外観は日本の伝統家屋がイメージされています。
中に入ると、1Fは洋風の内装で、床に大きなガラスがあり、外の景色がよく見えます。
2Fは和風の内装で、窓からは出雲大社を見ることができます。フロアの中央には、円満な家庭の象徴である「出雲勾玉」をかたどった水滴形の大きなテーブルがあります。
照明は、出雲大社の「注連縄」をイメージしてデザインされています。
店はこじんまりとしていますが、落ち着いた雰囲気が漂っています。
幅広い年齢層に本を読んでもらいたいという思いから、佐賀県武雄市は2013年、蔦屋書店とスターバックスを併設した「武雄市図書館」をリニューアルオープンしました。ここでは、本を借りるだけでなく、買うこともできます。
高い天井と重厚な木の梁、20万冊の本が並ぶ壮大な本の壁と迫力のある内観が魅力で、建築好きも多く訪れる人気スポットです。
本屋が併設されているスターバックスは多くありますが、図書館も併設されているのは珍しいかもしれません。コーヒーを片手に、本の香りの世界に一日中浸ってみてはいかがでしょうか。
さまざまなコンセプトストアがある日本のスターバックスは、新たな日本の観光スポットです。今回ご紹介した店を旅の行き先リストに入れ、旅の楽しみを増やしてくださいね!
※本記事は2020年4月19日に公開した繁体字記事を翻訳したものです。
ライター