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冬には流氷で覆われた海が広がる!北海道「網走」の人気観光スポット5選
オホーツク海に面し、冬になれば流氷が訪れる、北海道網走エリア。今回は網走に来たら行ってみたいオススメスポットを紹介していきます。
2.マイナス15度の世界を体感「オホーツク流氷館」
「オホーツク流氷館」は、名勝・天都山の山頂にある流氷がテーマの観光施設です。展示内容はもちろん、展望台から望む網走の山々や湖、オホーツク海の絶景も目玉。大迫力の360度パノラマビューです。
メインは流氷と海の生き物をテーマにした地下の展示フロア。2015年にリニューアルしてから、言葉は分からなくても視覚で理解できるようにと映像などを多く取り入れているとのこと。
オホーツク海の自然を5面スクリーンで映し出した「流氷幻想シアター」は、ナレーションは付けず、音や映像だけで楽しめる仕組みになっています。
タオルが一瞬で固まる⁉「流氷体感テラス」
マイナス15度の世界を体感できる「流氷体感テラス」。実際にオホーツク海の沖から採取した流氷100トンが展示され、触れることもできます。
これほど近くで流氷を見れることはなかなかないので、とても貴重です。
こちらのエリアでは「しばれ実験」が人気を集めています。「しばれ」とは北海道弁で"凍る"という意味。
部屋に入る前に、濡れタオルが配られ、マイナス15度の部屋で20回ほどタオルを振り回します。するとたちまち、タオルが凍ってしまう。マイナス15度がいかに寒いかが伝わります。
「薄着で来てしまった」という人には、厚手の上着を貸してくれるので、スタッフの方に声をかけてみてください。
流氷の天使「クリオネ」を見よう!
「オホーツクの生き物たち」というコーナーでは、普段見ることができない北海道の海に生息する、流氷の天使「クリオネ」が見られます。
可愛い見た目とは裏腹に、食事をするときは頭を割いて食べるという恐ろしい一面も。
甘さとしょっぱさが絶妙な「流氷ソフトクリーム」
キャラメル味をベースとしたソフトクリームに、流氷をイメージした青色の塩がかかっている「流氷ソフトクリーム」(税込300円)。最初は甘く、後味がしょっぱいという不思議な味で、一度食べたらクセになります。
イタリアのジェラートコンテストで日本人初の優勝を果たした方が監修しているだけあり、おいしさは保証付き。多くの観光客から人気を集めている一品です。
1Fのカフェ・ド・クリオネで販売されています。
3. 7本の木が見せる絶景「メルヘンの丘」
メルヘンの丘は女満別(めまんべつ)空港から網走市内へ向かう途中にある、SNS映えするスポット。7本のカラマツが丘陵に立ち、その光景の美しさに見とれてしまいます。
とくに日の出や日の入りの時間帯がオススメです。
メルヘンの丘への行き方
女満別空港から網走バス「網走バスターミナル行き」で約10分、「昭和第2」下車すぐ。料金は税込330円です。
4.オホーツク海に一番近い駅「北浜駅」
中国映画『狙った恋の落とし方。』の舞台になり、多くの観光客が訪れている駅です。ホームの向こう側にはオホーツク海が広がり、ここでしか見られない景色が楽しめます。駅の隣には展望台もあり、そこから絶景を見ることができますよ。
2月上旬から3月上旬の流氷シーズンには、流氷を間近で見られるかもしれません。
駅構内の壁一面に名刺やメモがたくさん貼られていて、その様子は圧巻です。来た際にメッセージを残すのもよいかもしれないですね。喫茶店もあり、コーヒーや軽食をいただけます。
北浜駅への行き方
JR網走駅から釧網本線で15分、「北浜駅」下車。料金は税込260円です。
5.日本最"恐"の刑務所を再現「博物館 網走監獄」
網走には明治時代より昔から日本最北の刑務所が置かれていました。「博物館 網走監獄」はその歴史や、当時の建築を今に伝える博物館です(現在の刑務所は別の場所に現存)。
とくに「旧網走監獄 舎房及び中央見張所」は世界最古で最大規模の木造行刑建築物として知られています。
施設内の説明は日本語のほかに、英語・韓国語・繁体字・簡体字の4ヵ国語表記もあります。
五感を使って網走刑務所の歴史が学べる「監獄歴史館」
監獄歴史館では100年以上前の囚人が実際に行った、劣悪な環境での道路工事の様子を再現した「赭(あか)い囚徒の森」体感シアターがあります。
さらに当時の囚人が身に着けた鉄丸や服が展示されており、過酷な労働を強いられていたことの生々しさが伝わってきます。
ほかにも、囚人が道路工事で物を運ぶときに使っていた「もっこ」と呼ばれる、縄や網を編んでできた運搬具も展示。実際に担ぐこともできます。
刑務官や囚人の蝋人形があちこちに!
館内のいたるところに蝋人形が置いてあり、当時の生活をリアルに感じることができます。食事中や服役中の様子から刑務官の家の生活までたくさんの蝋人形が見られます。
寒さを乗り越え行く価値あり、冬の網走へ
網走は東京から飛行機で2時間、札幌からは電車で5時間で到着します。極寒の地でもあるので、冬の間はマフラーや手袋、厚手のコートを用意しましょう。
冬にしか見ることができない景色がある網走。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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取材協力:オホーツク流氷館、網走監獄
1995年北海道生まれ。銭湯と旅行、映画が好きです。