絶景、グルメに温泉も!北海道・日勝半島で大満足の「冬体験」
北海道中央南部に位置する「日勝半島」は、グルメ、絶景、スノーアクティビティなど、北海道の魅力が1ヶ所に凝縮された地域です。海鮮やスイーツを楽しみ、霧氷をはじめとする美しい雪景色を眺め、雪上乗馬・雪上バブルボール・氷まつりを体験しましょう!
北海道の魅力が凝縮された、日勝半島の旅
北海道中央南部に位置する日勝半島は帯広市、幕別町、中札内村、更別村、大樹町、広尾町、浦河町、様似町、えりも町の9市町村から成るエリア。
北海道ならではの気候に加え、十勝平野と日高山脈の雄大な自然、太平洋の大海原にも恵まれています。
そう、日勝半島は自然美、アクティビティ、グルメ、温泉、イベントといった北海道の魅力が1ヶ所に凝縮された地域なのです!
この記事ではそんな日勝半島の魅力を順に紹介します。
日勝半島へのアクセス方法は日勝半島物語をご参考ください。
雪が彩る自然の美しさ
冬の日勝半島はとても寒く、白く輝く雪が美しい景色を作ります。
そんな雪がこの土地独特の気候、地形と組み合わさると、さらに見事な風景を織りなすのです。
猿別川沿いの「霧氷」
Picture courtesy of 日高東部・十勝南部広域連携推進協議会
「霧氷」とは氷点下の環境でのみ起こる自然現象で、河川や湖面から蒸発した水分が木の枝に付き、白や半透明の結晶に凝結します。
普通は寒さが厳しく地表面に水がある場所だけに発生するのですが、更別村の勢雄地区は近くに猿別川があるため、毎年1~2月のマイナス20度となる早朝に霧氷が見られます。
この絶景に多くの写真好きが集まります。
小さな結晶が木の枝を飾り、まるで小さな花が咲いたかのようです。
更別村霧氷観賞ビューポイント
場所:北海道河西郡更別村勢雄地区 Google Map
黄金道路の氷柱「フンベの滝」
黄金道路とは広尾町とえりも町をつなぎ、壮大な海岸線を描く断崖海岸道路のこと。
夏はサーフィンで有名なほか、冬にはフンベの滝の珍しい景色が多くの観光客を惹きつけています。
川の落差によって生じる一般的な滝と異なり、フンベの滝は岩盤からしみ出た水が地上に流れ落ちる、とても珍しい滝です。
冬には滝の水が寒さで凍って氷柱となり、上記写真のように岩壁を覆い尽くすのです。
黄金道路の氷柱「フンベの滝」
住所:北海道広尾郡広尾町字フンベ Google Map
日勝半島ならではのアクティビティ
北海道の冬は一面が氷と雪に覆われますが、ただ静寂に包まれているばかりではありません。
なぜならこの季節には、冬限定のアクティビティが始まるからです!
雪上乗馬
浦河町は日本有数の競走馬の産地です。
浦河町で乗馬体験を行えば、練習後すぐに自分で手綱を握ることができ、乗馬の楽しさを十分に味わえるでしょう。
乗馬体験中には雪景色だけではなく、遠くに日高山脈も望めます。
Picture courtesy of 浦河観光協会
馬場の近くの道路には1,000本以上の桜が植えられていて、5月上旬から5月中旬には馬と一緒に桜のトンネルを体感できます。
うらかわ優駿ビレッジAERU
住所:北海道浦河郡浦河町西舎141-40 Google Map
スノーアクティビティ
幕別町白銀台スキー場の魅力はサラサラの雪と、広大なそりエリア。
スキーができない人でもここでなら、そりやバブルボール(写真上)などで遊ぶことができます。
幕別町白銀台スキー場
住所:北海道中川郡幕別町忠類白銀町415 Google Map
雪中パークゴルフ
1983年、幕別町であるスポーツが生まれました。
老若男女が公園で一緒に楽しめるよう考案された、コミュニティスポーツ「パークゴルフ」です。
このパークゴルフは幕別町民の間で広がり、今では日本国内で愛好者数が130万人を超えるスポーツとなり、日本国外にも多くのプレーヤーがいます。
この「雪中パークゴルフ」は、冬でも「パークゴルフ」をプレイしたい人たちのために誕生したのです。
雪中パークゴルフを体験してみたいという人は、道の駅忠類で用具のレンタルなどについて問い合わせてみてください。
道の駅忠類
住所:北海道中川郡幕別町忠類白銀町384-12 Google Map
良好な自然環境の元で育まれたグルメ
日勝半島に含まれる十勝エリアは、畑作・酪農などの農業が盛んで、“日本の食料基地”とも言われています。
その恵まれた地理環境と気候がもたらすグルメで、日本中に知られています。
乳製品
十勝地域は酪農が盛んで、日本全体の牛乳生産量をリードしています。
有名企業「雪印メグミルク」が大樹町に工場を設立したのは、それもひとつの理由。
北海道産の牛乳を100%使用し、さけるチーズ(写真左下)などの有名商品を製造しています。
そのほか、独自研究によって、風味豊かなカマンベールチーズを製造しています。
雪印メグミルク 大樹工場(工場見学は事前予約が必要)
住所:北海道広尾郡大樹町緑町35 Google Map
また、中札內村十勝野フロマージュでは、地元で生産された牛乳を利用したおいしいチーズ(写真右下)を製造しています。
こちらの製品は洞爺湖サミットや日本航空国際線のビジネスクラスでも提供されてきたのだとか。
ちなみに、ジェラート(写真右上)もオススメ。とても濃厚で、牛乳の新鮮な甘みを冬でも美味しくいただけます。
十勝野フロマージュ
住所:北海道河西郡中札内村西2条南7-2 Google Map
海鮮
北海道のつぶ貝は日本全体の水揚高の90%を占め、その中でも日勝半島地域に含まれる日高エリアでの水揚が盛んです。
名産の「日高昆布」を食べて育ったつぶ貝は、身がコリコリしていて、噛めば噛むほど甘みが口の中に広がり、忘れることのできないおいしさ。
この地に来たら必ずいただきたい一品です。
御食事処・女郎花
住所:北海道様似郡様似町大通3-65-4 Google Map
ポークジンジャーステーキ
十勝エリアは酪農だけではなく畜産も盛んで、豚肉も非常においしいです。
帯広空港からほど近くにある「ファームレストラン野島さんち」では地元の豚肉を使用したポークジンジャーステーキを提供しています。
分厚い豚肉からは肉汁がたっぷりあふれ、自家栽培の野菜が付け合せとして彩りを添えます。
ファームレストラン野島さんち
住所:北海道河西郡中札内村新生東1線199-4 Google Map
オススメのおみやげが盛りだくさん!
広尾町とえりも町をつなぐ黄金道路の沿岸では、冬になると「日高昆布」が一列に並んで干されている様子を見ることができます。
漁業協同組合の直売店に行けば、日高昆布や、昆布ラーメン、昆布出汁などの関連商品を、東京よりかなりお得に購入することができます!
えりも漁業協同組合直売店
住所:北海道幌泉郡えりも町本町650-1 Google Map
更別村の「すもも」も人気がある商品です。
特にすももで作った果実酒は、甘みの中にすもものほのかな酸味を感じられる一品。渋みがないので、どのような方にもオススメです。
道の駅さらべつピポパ
住所:北海道河西郡更別村字弘和464-1 Google Map
十勝エリアは、小麦や牛乳、小豆や砂糖の原料となる甜菜など、お菓子づくりに欠かせない原材料の一大生産地です。
そのため良質な原材料を用いたさまざまなスイーツが作られており、帯広市を中心に十勝エリアは菓子王国とも呼ばれています。
地元住民から愛されている銘店「柳月」では、「三方六」がもっとも有名です。
こちらは、北海道開拓時代の厳しい冬の燃料であった三方六寸に切られた薪の形と、白樺の木肌を表現したお菓子です。
柳月大通本店
住所:北海道帯広市大通南8-15 Google Map
このほか、藤丸百貨店地下1Fでも十勝の名産品を購入することができます。
藤丸百貨店の免税カウンターでは藤丸百貨店の商品だけではなく、近くの六花亭や柳月大通り店など14店舗の商品の免税手続きができます。
藤丸百貨店
住所:北海道帯広市西2条南8-1 Google Map
冬に温泉、至福のひととき
日勝半島にはいくつも特徴的な温泉があり、冬に訪れたならば絶対に体験しておきたいです!
大樹「晚成温泉」
Picture courtesy of 日高東部・十勝南部広域連携推進協議会
海沿いの晩成温泉は、世界でも珍しい高濃度のヨウ素を含む温泉として有名で、黄褐色のお湯、太平洋を望む開放的な浴場が魅力です。
さらに冬の積雪時には、雪景色と太平洋の青い海、白い雲が融合する美しい景色を楽しむことができます。
晚成温泉
住所:北海道広尾郡大樹町晩成字晩成2 Google Map
幕別「ナウマン温泉」
幕別町のナウマン温泉はアルカリ性単純温泉で、透明無色のお湯。
炭酸・水素イオンを含む泉質で、美肌効果が期待されます。また、露天風呂では雪の中で温泉を楽しめます。
十勝ナウマン温泉 ホテルアルコ
住所:北海道中川郡幕別町忠類白銀町384-1 Google Map
帯広「モール温泉」
Picture courtesy of 森のスパリゾート 北海道ホテル
帯広一帯では、世界でも希少な泉質である植物性温泉の「モール温泉」が湧出しています。
はるか昔の植物が堆積し、できあがった亜炭層を通って湧き出る茶褐色の温泉には、植物性の有機物質が多く含まれているため、美肌、保湿効果が期待され、「美人の湯」とも言われているのです。
モール温泉水を配合した多くのスキンケア商品も販売されているので、おみやげにも最適。
「森のスパリゾート 北海道ホテル」など、帯広各所で購入できます。
森のスパリゾート 北海道ホテル
住所:北海道帯広市西7条南19-1 Google Map
寒ければ寒いほど盛り上がる「おびひろ氷まつり」
50年以上の歴史をもつ「おびひろ氷まつり」は、毎年2月初旬に開催され、短い開催期間のうちに10数万人が訪れます。
帯広地区の積雪量は札幌より少ないですが、気温が低いため、札幌では雪祭りが行われる一方で、帯広では氷まつりが行われます。
氷の彫刻以外にも氷で作った滑り台、かまくら、回転ソリなどの体験施設もあり、子どもたちも楽しむことができます。
出店も盛り上がっていて、地元の特産品を販売したり、観光客が焚火で温まっていたりと北国ならではの姿が広がっています。
Picture courtesy of 日高東部・十勝南部広域連携推進協議会
夜になると氷の彫刻はライトアップされ、寒空に花火が輝きます。北国の冬がより一層にぎわう瞬間なので、ぜひ一度足を運んでみてください。
緑ヶ丘公園(おびひろ氷まつり会場)
住所:北海道帯広市緑ケ丘2 Google Map
まとめ
日勝半島には北海道の魅力が詰まっていて、豊富な自然景観のほかにもおいしい海鮮やスイーツなどのグルメ、そして北国ならではの雪上アクティビティ、冬季限定のお祭りがあります。
北海道の冷たい雪も、そこに住む人々の情熱を冷ますことはできません。
あなたも冬に日勝半島へ足を運び、そのような情熱を感じ、ほかでは体験することのできない感動を味わいましょう!
Written by Callie
Sponsored by 日高東部・十勝南部広域連携推進協議会