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富良野・美瑛の観光スポット8選!ラベンダー、グルメ、温泉、スキーと見どころいっぱい
富良野・美瑛は、初夏のラベンダー畑のほか、チーズ工房のグルメ、温泉、スキーなど、見どころがいっぱいあります。本記事では、富良野・美瑛で人気の8つの観光スポットのほか、札幌から富良野・美瑛への行き方なども紹介します。
豊かな大自然が広がる、富良野・美瑛エリア
北海道の真ん中に位置し、「北海道のへそ」とも呼ばれる富良野。大雪山系十勝岳連峰、芦別岳、夕張岳などの大きな山々に囲まれた、自然豊かな町です。
春はトレッキングやラフティング、冬はウィンタースポーツなど、楽しいアクティビティもいっぱい。一方で、月ごとに見ごろが変わる花畑を目的に訪れる人も数多くいます。
特に有名なのは、富良野の代名詞とも言えるラベンダーです。最盛期を迎える7月中旬ごろには、町の至るところで見られる紫色の絨毯に圧倒されるでしょう。
また富良野に隣接している美瑛も、起伏のある丘陵地帯が美しい町。春から夏にかけて、天気のよい日は美瑛から富良野までレンタサイクルでまわるのもオススメです。
今回はそんな富良野・美瑛の自然の楽しみ方から、グルメやおみやげに至るまで、ぜひ立ち寄りたいスポットをご紹介します。
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目次
・豊かな大自然が広がる、富良野・美瑛エリア
1.「ファーム富田」
2.「フラワーランドかみふらの」
3.「富良野スキー場」
4.「フラノマルシェ」
5.「ふらのワイン」
6.「富良野チーズ工房」
7.「ふらのジャム園」
8.「青い池」
・春から秋にかけては植物、冬は雪景色を楽しんで
・富良野には日帰り温泉もある
・富良野・美瑛へのアクセス方法
・富良野でオススメの宿泊施設
・観光はレンタカーがオススメ
・夏と冬で違う、富良野・美瑛の顔を見に行こう
1.ラベンダーをはじめとする圧巻の花畑「ファーム富田」
Picture courtesy of ファーム富田
富良野の中でも、ラベンダーをはじめとする広大な花畑を有しているのが「ファーム富田」です。
園内には花畑やガーデン、温室、森林合わせて13カ所の畑があり、4月~10月ごろまでさまざまな花や木々が人々の目を楽しませています。メインは、富良野のラベンダーを全国に広めるきっかけとなった「トラディショナルラベンダー畑」。日本でもっとも歴史のあるラベンダー畑でもあります。
またラベンダーオイル生産のために作られた、日本最大級のラベンダー畑「ラベンダーイースト」の美しさには思わずため息。約9万株ものラベンダーが花を咲かせます。
ラベンダーイーストの中を15〜20分程度かけてゆっくりと回遊する、ラベンダーバスもオススメです。7月下旬には、ラベンダーの収穫風景が見られることもあります。
ラベンダーイーストは見ごろの7月のみ営業しています。7月を狙って足を運んでみてはいかがでしょうか。
Picture courtesy of ファーム富田
疲れたら、園内に数カ所あるカフェでひと休み。ラベンダーエキス入りのソフトクリーム(コーン:400円、カップ:350円。ともに税込)は香り高く、写真映えするパープルカラーで観光客にも人気です。
ファーム富田
住所:北海道空知郡中富良野町基線北15号
アクセス:JR富良野線の臨時列車「富良野・美瑛ノロッコ号」ラベンダー畑駅から徒歩7分(運転日が限られていますので、こちらよりご確認ください)
※2018年より「快速ふらの・びえい号」も1往復運行
公式HP:http://www.farm-tomita.co.jp/
2.楽しい、おいしい体験ができる「フラワーランドかみふらの」
Picture courtesy of フラワーランドかみふらの
フラワーランドかみふらのも有名な観光スポット。季節ごとの美しい花が咲き誇ります。天気のよい日には、花畑を周る遊覧トラクターバス(公園1周約10分 大人600円、子ども400円)が人気です。
特徴は、美しい景色に加えて体験メニューが豊富なところ。「花体験」メニューではラベンダーポプリを入れたまくらや、押し花ハガキ、押し花プレートなど、富良野を訪れた記念にもなる作品を作ることができます。
Picture courtesy of フラワーランドかみふらの
また、注目すべきは敷地内の農園。ここで元気に育てられたとれたての野菜は、売店でも購入可能です。
「おいしい体験」として、朝どりの新鮮なアスパラやメロン、ゆでトウモロコシなどが味わえるのも嬉しいところ。秋には、500円でじゃがいも&たまねぎの詰め放題も催され、北海道らしさがまるごと体験できるメニューになっています。
フラワーランドかみふらの
住所:北海道空知郡上富良野町西5線北27号
アクセス:JR上富良野駅から車で約8分
公式HP:http://flower-land.co.jp/
3.美しい冬の景色を見に何度も訪れたくなる「富良野スキー場」
Picture courtesy of プリンスグランドリゾート富良野
北海道の数あるスキー場の中でも、富良野スキー場は歴史あるゲレンデです。過去には国際大会が数多く行われてきました。
初級、中級、上級者向けのコースが合わせて23も用意されているのが特徴。ロングコースのある「富良野ZONE」では、4キロメートルを超えるロングクルージングが楽しめます。
ほか、さまざまなコースが選べる「北の峰ZONE」では上級だけでなく初級コースのバリエーションも豊富で、初心者でも少しずつステップアップできます。
Picture courtesy of プリンスグランドリゾート富良野
一気に2,958メートルを登る「北の峰ZONE」の北の峰ゴンドラは、中級・上級者向け。北の峰の山頂から眺める、十勝岳・大雪山連峰のパノラマは圧巻です。
また「富良野ZONE」を登る101人乗りの富良野ロープウェーは、景色も含めてエンターテイメントとしても楽しめそうです。
ふもとには「新富良野プリンスホテル」「富良野プリンスホテル」といった宿泊施設や、15棟のログハウスが連なるショッピングエリア「ニングルテラス」も。多くの人々が集まり、賑わいを見せています。
富良野スキー場
住所:北海道富良野市中御料
アクセス:JR富良野駅から車で約10分
公式HP:http://princehotels.co.jp/ski/furano/
リフト料金はこちら:https://www.princehotels.co.jp/ski/furano/lift/
4.新鮮! おいしい! が満載の「フラノマルシェ」
Picture courtesy of ふらのまちづくり株式会社
フラノマルシェは、地元の食文化(食べる・作る)を楽しんでもらうために作られた憩いの場。ここでしか手に入らない農作物や加工品もあることから、観光客も多く訪れています。
中でも「物産センター アルジャン」では、ワインやチーズ、ジャムやラベンダー商品など、2,000種類以上の富良野ブランド商品がずらり。
Picture courtesy of ふらのまちづくり株式会社
そして“マルシェ”といえば、地元農産物と加工品の直売所。「彩り菜」や「オガール」ではおいしいとれたて野菜が手に入ります。カボチャやトマト、ジャガイモなど、北海道内でとれる野菜のほとんどが作られている富良野エリア。安心・安全な新鮮野菜は、一度食べたらやめられません。
そのほか、コーヒーや季節の飲み物が楽しめる「カフェサボール」をはじめ、地元食材を使った商品が味わえるテイクアウトショップ が12店舗と、ラーメン屋さんや洋食屋さんが揃っています。ぜひ、足を運んでみてください。
フラノマルシェ
住所:北海道富良野市幸町13-1
アクセス:JR富良野駅から徒歩約7分
公式HP:http://www.furano.ne.jp/marche/
5.富良野の自然に育てられた、風味豊かな「ふらのワイン」
Picture courtesy of 富良野市ぶどう果樹研究所
北海道には数多くのワイナリーがありますが、富良野も例に漏れず、1972年より良質なブドウ栽培からワイン造りを行っています。
ワイナリーは山の中腹に建つ煉瓦造りの建物。「ふらのワイン」の製造工程や熟成庫の見学、ワインの試飲なども可能です(見学自由)。
もちろん、売店でオリジナル商品やワイン、ブドウ果汁を使った商品なども購入できます。
Picture courtesy of 富良野市ぶどう果樹研究所
「ふらのワイン」は北海道内の小売店で買うこともできますが、工場限定販売商品もあります。「ツバイゲルトレーベ セニエ&アメリカンオークマチュアード」は、ここでしか買うことのできないレアな1本。ワイン好きなら、必ず寄りたいワイナリーです。
敷地内にもラベンダー畑が広がっており、シーズンになると毎年ライトアップを行っています。昼と夜でまた違う美しさを堪能してください。
ふらのワイン
住所:北海道富良野市清水山1161
アクセス:JR富良野駅から車で約7分
公式HP:http://www.furanowine.jp/
6.富良野の乳製品が余すところなく楽しめる「富良野チーズ工房」
Picture courtesy of ふらの農産公社
富良野のおみやげで人気が高いもののひとつが、富良野チーズ工房の乳製品です。
富良野の牧場から届く絞りたての牛乳を使って、職人の熟練の技で作られるナチュラルチーズやバター。特にふらのワイン(赤)を練り込んだ日本初の世界でも珍しい「ワインチェダーチーズ」は、工房の看板商品です。
Picture courtesy of ふらの農産公社
白樺の木々に囲まれた自然豊かなチーズ工房では、ガラス越しにチーズの製造室や熟成庫を見学できます。
2Fの直販コーナーでは、試食をしながら商品を選ぶことも可能。チーズ工房で製造したチーズや牛乳、バターを使用したお菓子も人気です。
また体験工房では、バター、アイスクリーム、チーズの手作り教室を毎日開催。バター、アイスクリームが1回1,000円、チーズが1,100円で体験できます。当日参加も可能ですが、電話やFAX、メール(cheese@furano.ne.jp)での事前予約が確実です。
敷地内のピッツア工房では、チーズ工房のモッツアレラチーズを使ったマルゲリータ(税込1,650円)が味わえます。食後には、同じく敷地内のアイスミルク工房で、できたてチーズソフトクリーム(税込400円)やジェラート(税込350円/シングルサイズ)をどうぞ。
富良野チーズ工房
住所:北海道富良野市中五区
アクセス:JR富良野駅から車で約10分
公式HP:http://www.furano-cheese.jp/
7.北海道産の厳選素材で作られたジャムの数々「ふらのジャム園」
Picture courtesy of 有限会社共済農場
店内に、ずらりと並んだジャムの数々。1986年にオープンしたふらのジャム園は、38種類ものジャムが試食しながら選べるおみやげスポットです。北海道産の素材を中心に、一部は自主農園で栽培・収穫した作物を使用しています。
中でも人気なのが、北海道だけに自生するハスカップのジャム(税込972円)。味はブルーベリーに近いですが、コクと酸味が強く、ビタミンやミネラルなどが豊富なパワーフードです。
そのほか定番のいちごジャムや、富良野メロンを使った贅沢なメロンジャムなど魅力的な商品がずらりと並び、なにを買おうか迷ってしまうほど。
小瓶も用意されているので、お試しであれこれ買ってみるのもいいかもしれません。
Picture courtesy of 有限会社共済農場
また、隣接されているスイーツ工房では、サクサクのクロワッサンにカタラーナを挟んだスイーツ、クロワッサンカタラーナ(税込480円)も味わえます。
そして「買う」「食べる」だけでなく、いちごまたはキウイを使ったジャム作り体験教室も毎日開催。予約については公式HPをご覧ください。
自分で作ったジャムも、きっとよいおみやげになりますよ。
ふらのジャム園
住所:北海道富良野市東麓郷の3
アクセス:JR富良野駅から車で約30分
公式HPhttps://www.furanojam.com/
8.自然が作り出す幻想的な美しさ「青い池」
富良野から少し足を伸ばして、ぜひ訪れたいのが美瑛の「青い池」です。
水面が青く見える不思議な人造池で、立ち枯れたカラマツが幻想的な雰囲気を醸し出しています。その絶景に魅了され、何度も足を運ぶ人が後を絶ちません。
注意したいのは、風や天気です。天候が悪いといつものような表情が見られないため、なるべく晴れた日を選んで訪れるとよいでしょう。雨の翌日も、水が濁ってしまっているためオススメできません。
5月中旬〜6月下旬が、もっとも美しいコバルトブルーを見られる確率が高い時期と言われています。
ベストシーズンに行くことができなくても、冬の時期(11〜3月)は夕刻から青い池のライトアップを行っています。こちらも、春とはまた違って息を呑むような美しさ。
時間を忘れて自然の不思議と触れ合ってみてください。
青い池
住所:北海道上川郡美瑛町白金
アクセス:JR美瑛駅から車で約20分、道北バスで約20分
春から秋にかけては植物、冬は雪景色を楽しんで
「夏は植物、冬は雪景色」というのが、富良野・美瑛エリアの定番の楽しみ方です。 本格的な春の訪れは、4月中旬以降。5月上旬の桜を皮切りに、10月頃までさまざまな花が咲き誇ります。
この時期、美瑛から富良野にかけて通る国道237号線沿線は「花人街道」の愛称で親しまれ、ガーデンめぐりをする人たちで賑わいます。
5月はルピナスやチューリップ、6月にはブルーサルビアやポピー。6月下旬から早咲きのラベンダーが見ごろを迎え、7月中旬から最盛期です。
8月にはひまわりやコスモス、9月から10月にかけてはキガラシやダリヤなどが秋を彩ります。
また、山に咲く植物も要チェック。富良野岳から十勝連峰、そして富良野西岳から芦別岳は、ガーデンとはまた違った花々が咲きます。トレッキングしながら眺めるのもオススメです。
Picture courtesy of プリンスグランドリゾート富良野
11月ごろからは冬支度。1月に入ると富良野・美瑛の内陸部では、冬枯れの木々が雪の結晶に覆われてできる「樹氷」、水蒸気が結晶となる「ダイヤモンドダスト」、雲の中の氷の結晶に太陽光が反射してできる「サンピラー」など、この時期ならではの神秘的な景色に出会えるかもしれません。
まさにいつ訪れても、自然の美しさに感動できるエリアです。
ファーム富田やフラワーランドかみふらの、美瑛の青い池など、景色が楽しめるスポットは上富良野エリア。その他、アクティビティを含めた体験などができるスポットは、富良野駅周辺の富良野エリアです。
初日は上富良野エリアで景色を堪能し、富良野エリアに移動して1泊。次の日は富良野エリアを楽しむ、という計画がよいでしょう。
麓郷(ろくごう)地区と呼ばれる場所に位置するふらのジャム園は、富良野駅から少し離れていますのでご注意を。
富良野には日帰り温泉もある!
新富良野プリンスホテル Picture courtesy of Booking.com
見どころがたくさんの富良野ですが、実は、富良野には温泉もあります。
JR富良野駅から車で12分の場所にある「新富良野プリンスホテル」は、この地域の人気ホテルですが、日帰り温泉も楽しめます。ここにある「紫彩の湯」は、地中1,010メートルから源泉をとっている天然温泉。アルカリ性高張性低温泉で、疲労回復や神経痛に効果があるとされています。
JR富良野駅から車で14分で行ける「ハイランドふらの」は、初夏はラベンダー畑、冬は雪景色を見ながら入れる露天風呂、そして大浴場が完備されています。「ハイランドふらの」はホテルですが、日帰り入浴、レストランでの食事も可能です。
ラベンダーを見たり、雪遊びを楽しんだ後は、温泉でゆっくり休んでいくのがおすすめですよ!
富良野・美瑛へのアクセス方法
新千歳空港から富良野まで
新千歳空港から富良野への高速バス直航便はありません。レンタカーを使えば2時間10分。一般道であれば約3時間で到着します。
JRを使う場合は、札幌経由で約3時間(4,800円)です。
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札幌から富良野まで
高速バスだと、札幌から3時間(北海道中央バス 高速ふらの号 2,500円)。レンタカーを使えば同じく2時間10分。一般道であれば約3時間です。
JRを使う場合は、約2時間〜4時間(2,860円〜4,070円)です。
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富良野でオススメの宿泊施設
Picture courtesy of Booking.com
先ほど紹介した「新富良野プリンスホテル」は、温泉だけでなく、客室から望める絶景、北海道グルメが味わえる朝食ブッフェも魅力です。ホテル敷地内にはレストランやカフェ、ショッピングロード「ニングルテラス」などが併設され、宿泊するだけでも十分に楽しめるので子連れ家族や、カップルにオススメです。
大自然が広がる富良野・美瑛エリアには、プライベート空間でゆったりとした時間を過ごせる宿泊施設が数多くあります。スキー場に近いエリアであることから、老舗ホテルやリゾートホテル、コンドミニアムタイプなどさまざま。好みのテイストや目的にあった宿泊施設に泊まることで旅がより満喫できるはず。
観光はレンタカーがオススメ
「日本でレンタカーを借りる方法。必要なものやかかる費用などまとめ」より
基本的に、富良野・美瑛はレンタカー移動が便利。冬は雪深いため、運転には十分注意が必要です。
レンタカー移動が難しい場合は、観光バスや周遊バスがオススメ。夏季のみ運行の「くるる号」は、フラノマルシェや富良野チーズ工房、ふらのワイン工場など、主要観光スポットを巡ってくれます。
そのほか、夏季のみ運行される観光列車「JR富良野・美瑛ノロッコ号」や、観光タクシーなども利用しましょう。
富良野へのアクセス、富良野内の移動について:http://www.furanotourism.com/jp/static/access.php
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夏と冬で違う、富良野・美瑛の顔を見に行こう
大自然、そしておいしい食べ物。夏も冬もそれぞれの魅力満載の富良野・美瑛は、一度行けば今度は違う季節に訪れたくなるはず。「ただいま」と言いたくなるような、北海道の魅力が詰まった町です。
本記事は、2018年6月17日に公開公開された記事を2024年にリライトしたものです。