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ウインターシーズンを中心に、多くの訪日観光客で賑わいをみせる北海道・ニセコ。世界の4大スキー場に数えられるニセコアンヌプリや、神仙沼といった絶景スポットなど、ここでしか楽しめない・拝めない・味わえないスポットが満載です。今回は、ニセコを隅々まで遊び尽くためすの観光情報をまとめました。
photo by Pixta
ニセコとは、北海道南西部・積丹(しゃこたん)半島の南側に位置する山岳丘陵地域の総称です。国際的なスノーリゾート地であり、冬になると世界各国からスキーヤーやスノーボーダーが集まります。
彼らの目的は、ニセコ連峰の東端、標高1,308メートルのニセコアンヌプリに降り積もるパウダースノー。ユーラシア大陸から吹く季節風が日本海で水分を含み、ニセコの冬に高品質の雪を降らせるのです。
このサラサラの雪を求め、毎年のようにニセコを訪れたり、はては移住したりする訪日観光客も珍しくありません。
photo by Pixta
近年は冬だけでなく、夏のニセコもハイキングや川遊びが楽しめると人気。蝦夷富士(北海道の富士山の意)と呼ばれる「羊蹄山(ようていざん)」や、清流「尻別川(しりべつがわ)」など、北海道の大自然に触れられるスポットが充実しています。
地方では公共交通機関の数が限られていることもあり、レンタカーでの移動もオススメです。レンタカーが必要な人は、タイムズカーレンタル、たびらいレンタカー、レンタカードットコム などを使えば、手軽に予約できますよ。
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ニセコアンヌプリの裾野には、4つのリゾートが集合するスキーグランド「NISEKO UNITED(ニセコユナイテッド)」が広がります。
最大の特徴は、各スキー場のリフトとゴンドラが使い放題になる「全山共通リフト券」を販売していること。大人1日8,500円で、各山の変化に富んだコースを滑ることができます。
各スキー場には、スキー・スノーボードのレンタルショップがあるため、手ぶらで訪れてもOK。スキーウェア・板・ブーツなどのセットを大人5時間5,000円〜レンタルできますよ。
シーズン中は、各スキーリゾートと近隣の倶知安(くっちゃんちょう)市街を巡回するシャトルバスが運行。リゾート間の移動が楽になるほか、全山共通リフト券があれば乗車料金が無料になります。
「NISEKO UNITED」を形成する4つのスキー場をご紹介します。
Picture courtesy of ニセコHANAZONOリゾート
「NISEKO UNITED」の北東斜面に位置するスキー場です。シーズンを通してまとまった降雪量があり、新雪を求める“パウダーマニア”から支持を得ています。
Picture courtesy of ニセコHANAZONOリゾート
さまざまなパークコースが用意されているため、アクロバティックな滑走にもチャレンジ可能。滑走技術を磨きたい方にオススメです。
Picture courtesy of ニセコHANAZONOリゾート
同リゾート自慢のアクティビティツアーが「ニセコワイスパウダーCAT」です。「PistenBully」というドイツ製のCAT(雪上車)をチャーターし、最大12名で手つかずのパウダースポットを探索できます。
Picture courtesy of ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ
東斜面に位置する「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」は、コース数・リフト数・山麓のホテル数がニセコでもっとも多い大規模スキー場です。
コース頂上から麓のボトムまでの標高差は、驚きの940メートル。初心者から上級者まで楽しめる22のコースと13のリフトが用意されており、最長滑走距離は5,300メートルにもおよびます。
Picture courtesy of ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ
雪の森林を歩く「ネイチャーハイキング」は、ウインタースポーツの経験がない人でも楽しめるアクティビティ。スノーシューまたは雪上歩行用のスノーランブラーを履いて真っ白な世界を散策します。
Picture courtesy of ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ
ランチ・ディナーはゲレンデに隣接するホテル「ホテルニセコアルペン」の1Fにある「食彩 比羅夫(しょくさい ひらふ)」(※2022~2023シーズンは休業)へ。カニやホタテなどの海の幸を散りばめた「花ちらし」(税込1,400円)が大人気。宝石箱のような見た目から、SNS映えも抜群です。
ネイチャーハイキング:料金/1グループ(4名まで)20,000円 以降追加1名 4,000円(温かい飲み物、用具代込み)(2022~2023シーズン料金)
Picture courtesy of ニセコビレッジスキーリゾート
あえて圧雪車で整備せず、雪が積もったままにした滑走距離2,000メートル超のパウダーコースが人気です。全体的に急斜面のコースが多く、スキー・スノーボード上級者が好んで訪れます。
ゲレンデの正面に望む羊蹄山の姿が美しい、雄大なニセコの山々を一望できる絶景スポットでもあります。
Picture courtesy of ニセコビレッジスキーリゾート
人気アクティビティの1つ、2022年新登場のはたらく馬に引かれながら雪上を散策できる「はたらく馬のスノーラフティング体験」があります。家族連れで訪れて、子どもと一緒にサンタクロース気分を味わってみるのもよさそうです。
【はたらく馬のスノーラフティング体験】
料金:大人(13歳以上)4,000円、子ども(12歳以下)3,000円(税込)
営業時間:10:00~12:00 13:00~15:00(受付は9:30~14:30)
営業期間:12月17日~2月28日 ※定休日:毎週火・水曜日
乗車時間5分程度
定員2名
Picture courtesy of ニセコビレッジスキーリゾート
北海道といえば、カニや帆立といった食材が名物。山麓にあるホテル「ヒルトンニセコビレッジ」では、新鮮な海の幸を使った鍋や焼き物料理が楽しめます。ゲレンデで冷え切った身体をあつあつの料理で温めましょう。なお、上記以外にも「ザ・グリーンリーフ」、「ニセコビレッジ」、「カサラ・タウンハウス」、そして2019年オープンの「HINODE HILLS」といった4つの宿泊施設が点在します。
Picture courtesy of ニセコアンヌプリ国際スキー場
「NISEKO UNITED」のなかでもファミリー向けとして知られるスキー場です。斜面が緩やかで広々としたコースが多く、スキー初心者や子どもの練習にぴったり。
Picture courtesy of ニセコアンヌプリ国際スキー場
滑走後のランチは、麓にあるセンターハウス内の「ニュー三幸(さんこう)ニセコアンヌプリ店」で楽しむのがオススメ。カツカレーやラーメンなど、日本人にも愛される定番メニューが充実しています。ボリューミーな品々でお腹を満たしましょう。
ニセコのスキー場には、他地域では見られない独自ルールが存在します。ニセコではルールを守って安全にスキーやスノーボードを満喫しましょう。
【ニセコルール】
01.立ち入り禁止区域にいかなる理由があっても入ってはならない
02.ロープをくぐってはならない。スキー場外へはゲートから出ること
03.スキー場外の安全管理は行われていない
04.ゲートが閉じられているときはスキー場外へ出てはならない
05.ニセコ雪崩情報はニセコルールの公式情報である
06.スキー場外での捜索救助には費用が請求される
07.スキー場内外を問わず、スキー場パトロールの指示に従うこと
08.小学生のみのスキー場外滑走を禁止する
09.スキー場と地域は利用者の自由を尊重し、その安全に重大な関心を持つ
「NISEKO UNITED ニセコルール」より引用
もし“ニセコルール”に違反した場合は、リフト券を没収されます。まわりの人達に迷惑をかけぬよう、ルールを遵守して安全な滑走を心がけましょう。
ニセコの見どころは、リゾート地だけにとどまりません。ここでは、スキー場以外の魅力的な観光地をいくつかご紹介します。
photo by Pixta
「ニセコ第2有島ダチョウ牧場」は、夏から冬にかけてダチョウの放牧風景を楽しめる観光スポットです。柵の側に餌箱が設置されており、餌は100円で購入可能。
餌を与えようとすると、すぐさま可愛らしいダチョウたちが集まってきます。雄大な羊蹄山をバックにしてダチョウとの記念撮影も楽しめますよ。
ニセコエリアの大人気観光スポットが「ニセコ高橋牧場」です。その敷地内にある「ミルク工房」では、自然牧場産の牛乳を使用したソフトクリームや、シュークリームなどの店舗限定スイーツが販売されています。
ほとんどがテイクアウトメニューで、保冷剤も入れてくれるからホテルに持ち帰って食べることもできます。
photo by Pixta
ニセコの絶景スポットとして有名なのが、海抜750メートル以上の高原に位置する「神仙沼(しんせんぬま)」です。水の透明度が高く、周囲の原生林をそのまま映し出す“鏡沼”でもあります。
とくに紅葉シーズンが人気で、鮮やかな木々と沼が織りなす景色は、絵画のように美しいと評判です。ニセコでハイキングを楽しむなら、真っ先に訪れたいスポットです。
Picture courtesy of NACニセコアドベンチャーセンター
ニセコエリアで遊びと自然を満喫するなら、「NAC (ニセコアドベンチャーセンター)」に足を運んでみましょう。
ニセコを流れる尻別川でのラフティングをはじめ、キャニオニングやカヤックなどが楽しめる、ニセコ随一のアクティビティスポットです。
Picture courtesy of NACニセコアドベンチャーセンター
一番人気のアクティビティはラフティング。川の随所にある激流を乗り越えたり、野鳥のさえずりに耳を傾けたりと、本物の冒険をしているかのような感覚が味わえます。
なお、ラフティングは小学生から参加可能です。小学生以下の子どもをお連れの場合、緩やかな区間を下るファミリーラフティングに参加しましょう。
ラフティング:1人 6,300円(中学生以上)
ファミリーラフティング:大人5,300円、小学生3,200円、幼児2,100円、1ボート貸切の場合は37,000円(すべて税抜)
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羊蹄山は標高1,898メートルの活火山で、ニセコエリアのシンボル的存在です。
日本百名山にも数えられる羊蹄山ですが、実は恋愛成就のパワースポットとしても人気。御利益を得るため、ハイキングや登山に出かける人は少なくありません。
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ニセコエリアには、多数の蕎麦店が点在します。人気を博しているのが、ミシュランガイドにも掲載された倶知安町にある「手打蕎麦 いちむら」です。
茹でた蕎麦に温かいスープをかけた「かけ蕎麦」や、鴨の肉やネギを入れて調理した「鴨南蛮」など、本格的な手打ち蕎麦が楽しめます。
真っ白な見た目から、"豪雪うどん"と呼ばれる人気グルメです。こちらは倶知安町の中心部にある「ホテル 第一会館」1Fの和風レストラン「雪庭(ゆきてい)」で味わえます。
一般的なうどんとは違い、北海道特産の男爵いもを原料にしているのが特徴です。
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酪農が盛んな北海道の名物といえば、やはりチーズ。ニセコ町では「ニセコチーズ工房」や「ニセコフロマージュ」などの工房で店舗オリジナルのチーズを購入できます。日持ちするため、乳製品の持ち込みがOKの国の方は、ニセコ観光のおみやげにもオススメです。
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札幌駅と新千歳空港、各地からニセコへ向かうアクセスを紹介します。なお、以下のルートは、12月から3月にかけた冬季での移動を想定しています。
札幌駅から「快速エアポート号」に乗り込み小樽駅まで移動。続いて小樽駅でニセコ駅に向かう蘭越(らんこし)行、あるいは長万部(おしゃまんべ)行の電車に乗り換えます。運賃は片道2,420円、所要時間は約2時間20分です。
札幌駅前ターミナルから、各スキー場に向かう直行便が運行しています。たとえば、もっとも距離のある「ニセコアンヌプリ国際スキー場」までの所要時間は、約3時間40分です。片道2,650円、往復4,580円で乗車できます。予約の有無や運行期間はバス会社によって異なるため、事前に問い合わせましょう。
まずは新千歳空港駅から「快速エアポート号」に乗り込んで小樽駅まで。続いて小樽駅からJR函館線・倶知安町行に乗り換え、倶知安駅まで移動。倶知安駅でさらに乗り換えた後、ニセコ駅で降車します。料金は片道3,210円、所要時間は約3時間40分です。小樽駅からはニセコ駅に向かう蘭越(らんこし)行、あるいは長万部(おしゃまんべ)行の電車に乗り換えても行けます。
新千歳空港前のバスターミナルから、各スキー場に向かう直行便が運行しています。時間帯や道路状況に左右されるものの、3時間前後で到着します。料金は札幌発と同じく、片道2,650円、往復4,580円となります。
photo by Pixta
年間平均気温が約7.2度、真冬は氷点下になるニセコエリア。スキーシーズン中に訪れるなら、ダウンジャケットなどでの防寒対策は欠かせません。
スキー場以外にもさまざまな観光地、また名物グルメを楽しめる飲食店があるため、ニセコに降り立った際にはぜひ足を運んでみてくださいね。
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