旅の準備はじめよう
【Ready For Japan! vol.5】新型コロナウイルスに負けるな!日本全国のユニークな取り組み5選
新型コロナウイルスに対して、ユーモアをもって立ち向かおうとする取り組みを紹介します。愉快なキャラクターマスクの配布から新商品の開発、文豪の「缶詰」体験ができる宿泊プランまで、ユニークなアイデアに満ちた日本各地の対策を集めました。
新型コロナウイルスに負けないユーモア
新型コロナウイルスにより、マスク不足や都市の封鎖など、大変な思いをされている人も多くいらっしゃると思います。
そんな中でも、ユーモアと勇気をもってこの状況に向き合っている方が世界各地にいます。日本もそう。ここでは、日本各地から、新型コロナウイルスに対応したユニークな取り組みを集めてみました。
あわせて読みたい
1.【香川・高松】キャラクターマスクと卒業ソング動画で笑いと感動を
Pictures courtesy of 瀬戸内サニー 左は「瀬戸内サニー」の代表取締役社長でYou Tuberの大崎龍史氏
日本最大級の現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭の開催地の1つとして知られる香川県の高松市。
ここを拠点に、YouTubeなどで地域の魅力を発信している「瀬戸内サニー」は、同じく高松市に拠点を置く「あなぶきグループ」と協力し、2020年3月、かわいいキャラクターを描いたマスクを制作。無料配布するプロジェクトを実施しました。
描かれているのは、「瀬戸内サニー」のゆるキャラペンギン「サニちゃん」と、あなぶきグループの「あーなちゃん」。
Pictures courtesy of 瀬戸内サニー
マスクが配布されたのは、高松市の商店街のほか、託児所や障害者支援施設など。病気を吹き飛ばすような愉快なキャラクターマスクに、受け取った人たちからは笑いがこぼれました。
3月は、日本の小学校、中学校、高校、そして大学の卒業式の季節。この時期、日本中の学校で華やかな卒業式典が開催され、新たな道に旅立つ若者たちを祝福します。しかし、2020年は新型コロナウイルスの影響により、卒業式が中止になった学校も少なくありません。
こうした中、「瀬戸内サニー」では、地元の中学生や高校生と協力し、卒業を祝う歌の動画を制作しました。
ここで中高生たちが歌っている「旅立ちの日に」は、多くの学校で愛唱される卒業式の定番曲。このメロディーを耳にすると、学校生活を思い出し、涙腺がゆるむ日本人も少なくありません。
2.【東京・本郷】これもテレワーク?文豪の「缶詰」経験ができる宿
Photo by Pixta 東京大学にある「三四郎池」。名前は夏目漱石の小説『三四郎』に由来する。
日本を代表する国立大学・東京大学。その近くにある老舗旅館「鳳明館(ほうめいかん)」の宿泊プランが今、注目を集めています。題して、「文豪缶詰プラン」。
「缶詰」とは缶詰料理の意味以外に、日本では、作家がホテルや旅館に閉じこもって原稿を執筆することも意味します。そんな文豪になったような気分で、趣ある旅館に宿泊できるというこのプラン。なんと宿泊オプションで担当編集者の原稿催促までつけられるというから驚きです。
このプランはすでに完売していますが、通常の宿泊は行っています。築100年を超え、有形文化財にも登録される木造建築に、文豪気分で泊まってテレワークしてみるのもいいかも?
鳳明館公式HP:https://www.homeikan.com/
3.【香川・東かがわ市】「ハンドソックス」を開発
Pictures courtesy of 江本手袋
新型コロナウイルスを防ぐには、定期的な消毒や手洗いが重要だと言われています。特に電車などが込み合うことが多い日本では、「つり革や手すりに直接触れるのが怖い」という声も。
香川県東かがわ市の手袋メーカー「江本(えもと)手袋」では、そんな悩みに応えるため、クラウドファンディングも活用しながら「ハンドソックス」を開発しました。
Pictures courtesy of 江本手袋
これは、普段はUVケア手袋として使えますが、指先までカバーできるため、電車のつり革やドアノブ、エレベーターのボタンなどに直に触れなくて済むという優れもの。
「抜本的にウイルス感染を防ぐまでの機能はありませんが、心理的な負担を少しでも軽くすることで、社会が明るく元気になるお手伝いができればという思いを込めています」(公式HPより)
東かがわ市は、日本全国の手袋のシェア90%を誇り、香川の手ぶくろ資料館まである一大生産地。デザイン性と職人技が融合した「江本手袋」の取り組みは、「手袋の聖地」にぴったりと言えるでしょう!
4.【愛知県・豊明市】ローカル体操で運動不足を解消
こちらの動画は、運動不足解消のために、豊明(とよあけ)市が推奨している大金星体操。今回の新型コロナウイルス流行によって、自宅待機を余儀なくされている高齢者の方々に向けて、豊明市が活用を呼びかけています。
「大金星」とは、相撲で平幕の力士が横綱に勝ったときに使われる言葉で「大手柄を上げる」ことを意味します。
「大金星体操」の名称は、戦国時代、豊明市が舞台となったとされる合戦「桶狭間の戦い」で、兵力に劣る織田信長の軍が、今川義元の大軍に勝利したことにちなみ、つけられました。織田信長にちなんだ、「とよあけ信長体操」というバリエーションもあります。
こちらの体操以外にも、日本全国誰もが知っている「ラジオ体操」を家でするのも運動不足解消にいいかもしれません。今後連載「Ready For Japan!」でも取り上げる予定なので、楽しみにしてくださいね!
5.動画で花見情報を発信
MATCHAの花見ライブストリーミング
新型コロナウイルスの影響で外出できない人が多くいる中、VRや動画で情報発信をする動きが起きています。MATCHAでも、お花見ライブなどを放映しました。
MATCHAのFacebookコミュニティでは、日本の桜の開花情報など最新の情報をお届けしています。
MATCHA Facebook 英語版:https://www.facebook.com/mcha.jp
繁体字版:https://www.facebook.com/matcha.traditional.chinese
タイ語版:https://www.facebook.com/matcha.thai
笑いを忘れずに過ごそう!
終わりが見えないストレスのたまる毎日が続くかもしれませんが、そんなときこそユニークな取り組みを見たり体験することで、少しでも笑顔を増やしていきたいですね!
MATCHAでは家にいながら日本旅行を楽しめる連載特集「Ready For Japan!」を公開中。ぜひこちらもご覧ください!
In cooperation with 瀬戸内サニー、江本手袋
Main image courtesy of 瀬戸内サニー
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。