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博多の元会社員が夢中になった夜のグルメ!一晩で巡る福岡3大屋台街
旅先では夜までしっかり満喫したい。そんな方は、中洲、天神、長浜といった3大屋台街のある福岡が、もってこいの選択肢。過去に3年ほど福岡に住んでいた筆者が、3大屋台街を一晩で攻略する方法を教えましょう!
“おいしい散歩道”なら、福岡の屋台街!
福岡の博多駅前で3年近く働いていた筆者。海外から友人が遊びにくるたびに、一晩で福岡3大屋台を攻略できる熱いプランを立てて案内していました。少し駆け足ではありますが、屋台グルメのおいしさと雰囲気を思いきり楽しめること間違いなし! 日本の夜の楽しみ方も増えますよ。
屋台街のグルメ散策プランを体験する前に、まずは福岡の屋台の歴史を少しだけ勉強しましょう!
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人々の生活を支えた福岡の屋台街
福岡の屋台街は、第二次世界大戦後の1945年に始まったといわれています。戦後の景気悪化と食糧不足で、困難を強いられた多くの人々を助けるために、道端で「屋台」が開かれました。全盛期は1965年ごろ。当時、屋台の数は400以上にものぼりました。
しかし、日本の急速な都市化に伴い、衛生管理法や道路交通法などの法律の制限を受け、屋台は徐々に衰退します。屋台と住民の共生・共存のため、関係者の支援のもと「福岡屋台基本条例」が、2013年にようやく制定。これによって、屋台が抱えていた問題が解決しました。
福岡市経済観光文化局の調査資料によると、2020年7月1日時点の屋台の数は102軒。その大部分が中洲、天神、長浜の3エリアにあります。
それでは、筆者が考えた一晩で福岡3大屋台街を歩く楽しみ方をお伝えしましょう!
18:00〜 博多駅から出発
屋台の営業時間はおよそ18:00から翌3:00まで。屋台ごとに営業時間は少しずつ違うので、福岡市が発行している福岡市公式シティガイド 「YOKA NAVI」を確認してから向かいましょう。
筆者はいつも、博多駅の博多口前の広場で友達と待ち合わせをしていました。ここからゆっくり歩いて、20分ほどで中洲の屋台街に到着します。
18:20〜 観光客が行き交う「中洲エリア」
中州の屋台街は川沿いにのびる那珂川(なかがわ)通りにあります。ここが福岡3大屋台の中で、もっとも眺めのよい屋台街でしょう。
福岡らしい夜景を見るなら、「霧島」の看板近く
中でも、日本で有名な焼酎「霧島」の巨大看板の近くにある屋台に入れば、福岡を象徴するような夜景を見ることができます。
王道の屋台街は「キャナルシティ博多」近く
中洲エリアで有名なもうひとつの屋台街は、ショッピングモール「キャナルシティ博多」の近くにあります。福岡市内でも有名な屋台街で、訪日観光客も多く訪れます。
オススメ屋台は「小島商店」
中洲の屋台の中で筆者のオススメは、サービス精神旺盛な店長が腕をふるっている「小島商店」です。店長の年齢は30代くらいと若めですが、料理の腕前は確かです。看板料理はおでん、炭火焼き、そして明太子の創作料理です。
見た目も可愛い「明太オムレツ」(税抜700円)は、ほとんどのお客さんが頼む人気料理。明太子の塩加減がちょうどよく、卵はふんわりとろっとしています。
そのほか、炭火で焼いたあとに煮た「ふっくら鶏肝煮」(税抜600円)もぜひ試してほしい一品。甘じょっぱいタレが鶏肝によく合い、ほんのり香ばしく、お酒のつまみにぴったりです!
中洲の屋台グルメと夜景を満喫したら、歩いて10〜15分の天神エリアに向かいます。
20:00〜 仕事帰りの会社員が多い「天神エリア」
観光客の多い中洲エリアと比べると、天神エリアのお客さんは仕事帰りの人が多め。日本銀行、福岡駅、渡辺通り、親不孝通りのあたりに屋台が点在しています。
特色のあるエリアをいくつか紹介します。
屋台バーのある日本銀行周辺
天神エリアでも日本銀行付近で特に目を引くのは、「屋台バー えびちゃん」。バーの雰囲気を小さな屋台で再現しています。各種カクテルとチーズのおつまみが楽しめます。
可愛い人気の屋台がここに!渡辺通り周辺
渡辺通り周辺には福岡市内でも人気の屋台があり、見逃せません。フランス人の大将が経営している「レミさんち」は、外観の可愛らしさとおいしいフランス料理が素敵!
有名な屋台に行くなら親不孝通り周辺
福岡の夜の街として有名な、親不孝通りにある屋台の中でも、「小金ちゃん」はもっとも知られている屋台のひとつでしょう。ここの焼きラーメンは、まかない飯だったものをメニューにしたそうです!
オススメ屋台は渡辺通りの「Telas&mico」
天神にある多くの屋台の中でも、筆者のオススメは渡辺通りにある、おしゃれ屋台「Telas&mico」です。
ここでは西洋料理を出しています。近隣の糸島市で採れた糸島野菜のラタトゥイユ ブルースケッタ(税抜350円)、糸島豚の手作りソーセージ(税抜1,000円)はお店のオススメメニュー。
特色はハンドドリップコーヒー(税抜500円)を出しているところ。福岡で有名なコーヒーチェーン店「manu coffee」で挽いた豆を使っています。ほろ苦くて芳醇な香りのコーヒーは、屋台の料理とも相性よし!
屋台グルメを2軒もハシゴしたら、ウエストもきつくなってきたのではないでしょうか? そんなときは福岡で有名な夜の街・親不孝通りを散策しましょう! 天神エリアの渡辺通りから親不孝通りまでは、歩いて約15分です。
22:00〜 夜の街「親不孝通り」
親不孝通りは天神エリアの西北にあります。もともと福岡の2大予備校があった場所で、多くの浪人生が行き来していました。勉強せずに喫茶店で過ごす浪人生も多かったことから「親不孝通り」と呼ばれるようになったそうです。
今ではたくさんのクラブやスポーツバーが並ぶ、福岡の若者の夜遊びスポット。毎年ハロウィンの時期には、多くの若者たちがいろいろなコスプレをして練り歩き、写真を撮り合う姿が見られます。
親不孝通りのクラブで熱く踊ったら、本日の最後の目的地、「長浜屋台」へ。歩いておよそ15分です。
23:00〜 熱狂的なラーメンファンが愛する「長浜市場屋台」
長浜屋台は、鮮魚市場のある長浜通り沿いにあります。2013年には15軒あった屋台も、後継者問題などで現在4軒のみとなってしまいました。
長浜といえば、極細麺「長浜ラーメン」の発祥の地です。もちろん屋台の特色も、ここでしか味わえないラーメン料理!
オススメ屋台は「若大将」
「若大将」の店主は、長浜屋台にまつわる歴史の教科書のような人。長浜ラーメンのことはもちろん、屋台の発展の歴史なども知り尽くしています。魚市場が近くにあるため魚料理も豊富。
本日の最後の一品に筆者が選んだのは、とんこつ味の長浜ラーメン(税抜500円)。濃厚なとんこつスープは、歩き回って汗をかいた身体に適度な塩分を補給してくれます。極細麺は、おなかいっぱい食べた口にもやさしく、つるりと食べ切ってしまいますよ。
夜遊びするなら福岡へ!
訪日観光客の多くが「日本には夜の楽しみが少ない。21:00を過ぎたら、もう何もすることがないよ」とよく口にします。そんな思いをしたことがある方は、福岡の3大屋台巡りをオススメします。きっと日本の夜の楽しみ方を見つけられるでしょう!
現在はMATCHAの台湾版編集者を務めています。台湾の彰化県出身で、過去台湾で日本人向けの可能ガイドや日本のテレビ局での取材コーディネーターに従事していました。旅行プランの立案が得意で、特に食べ物や温泉などに関連する観光スポットが得意分野です。趣味は写真を撮ることで、特に食べ物やポートレートの写真が好きです。バーや居酒屋などおじさんがよく行くところが好きなので、「MATCHAおじさん」と自称しています。