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天守閣から見える海!フォトジェニックな小田原城へ
小田原城は歴史好きじゃなくても楽しめる! 観光地の代表格といえる城でありながら、神奈川県では横浜人気の影に隠れる小田原城。生まれも育ちも神奈川県民歴30数年の筆者が、初めての小田原城を散策しました。城の見どころを写真とともに紹介します。
神奈川観光の穴場・小田原城へ
"大阪といえば大阪城、兵庫といえば姫路城"と言われるように、城はその県を代表する観光スポットです。
しかし、神奈川県の人気観光地といえば横浜。県の外れに鎮座する小田原城はなんだか渋いイメージがあり、神奈川県出身でフォトグラファーの筆者もこれまで観光をしたことがありませんでした。
今回たまたま途中下車する機会があったので、小田原城天守閣へ! 寄り道で訪れるのではもったいないほど清々しい小田原城の姿をご紹介します。
小田原城の基礎知識・アクセス
15世紀の中頃の築城とされる小田原城は、有力な豪族・北条氏の拠点として栄えました。明治時代に廃城となりましたが、1934年から2009年にかけて城の再建が行われました。
2016年にリニューアルオープンした天守閣が見どころ。城の周辺は小田原城址公園として整備され、市民の憩いの場となっています。
小田原城までは新宿からロマンスカーで行けます。新宿ー小田原駅の乗車45分、その後小田原駅から徒歩10分です。東京駅からなら新幹線で40分ほど、車では1時間30分ほどです。
城の歴史やアクセスについて詳しくは小田原城の公式HPをご覧ください。
小田原城公式HP:https://odawaracastle.com/
小田原城址公園を出発。天守閣を目指す
小田原城の天守閣までは、小田原城址公園の東側・正面口を通るのが正規登城ルートです。
広々とした城址公園にぽつぽつと遺構が残されています。「銅門 土壁模型」もそのひとつ。当時の建築工法を垣間見ることができ、多くの観光客が立ち止まるポイントです。
なるほど…。と、筆者はこの壁の層に歴史のロマンを感じました。さすが小田原城、ほかの有名な城にはなさそうな渋めの展示がユニークです。
歩みを進めると、忍者をテーマにした「NINJA館」や甲冑や武具を展示した「SAMURAI館」に行き当たりますが、先を急ぎ常盤木門(写真上)をくぐりましょう。
戦後、動物園として賑わった過去も
常盤木門(ときわぎもん)の先には、本丸の広場が見えてきました。そこでひっそりと飼育されているお猿さんたちに遭遇。
小田原城址公園にかつてあった動物園の名残だとのこと。1950年、戦後の復興期に子どもたちのために開園しましたが、利用者が減り、規模も縮小されました。
大勢の子どもたちが訪れた戦後の活気を思うと、ほんの少しせつない気持ちになってしまいます。
フォトジェニックな天守閣
さて、いよいよ天守閣へ。
小田原城天守閣は大改修を経て、2016年にリニューアルオープンしました。実際に訪れてみると、とてもクリーンで近代的な印象です。
城内では、階を上がるごとに小田原城の歴史を深く学べる展示が見どころ。戦国時代から、明治期の廃城時代の写真まで、長い歴史を今に伝えてくれます。
そして最上階・5Fに登ると小田原城一番の見どころ、標高約60メートルの展望デッキに到着。海と山に囲まれた風光明媚な景観は、写真映えバッチリです!
伊豆の方まで見通せる青々とした大海原を前に、大きくのびをしたくなるような清々しさでした。
ほどよく映えて清々しい小田原城
城址公園敷地内には2015年にオープンしたおしゃれなカフェもあるので、ゆっくりと散策が楽しめます。
コロナ禍でなまった身体にちょうどいい半日観光となりました。
東京から日帰りでも行ける小田原城、のびのびと羽伸ばしにいかがでしょう。
Photo by Karin