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【2024最新】桜の前に春の訪れを感じる、神奈川県小田原市「小田原梅まつり」
日本の春といえば桜を連想する人が多いでしょう。しかし桜の開花よりも前に咲く梅の花も、日本の春の訪れを感じさせてくれる美しい花です。神奈川県小田原市では2月に「小田原梅まつり」が開催されます。まつりの概要などを紹介します。
春を感じに梅の名所「小田原」へ
日本の春といえば桜を連想する人が多いでしょう。しかし桜よりも前に咲く梅からも、春の訪れを感じることができます。梅の美しさを味わうなら、梅の名所である神奈川県小田原市に行ってみましょう。
小田原市では、毎年「小田原梅まつり」を開催しています。2024年は2月3日(土)〜29日(木)で、現在開催中です。
会場は曽我梅林(そがばいりん)、小田原城址公園、小田原フラワーガーデン、辻村植物園の4ヶ所です。詳しくは公式HPをご確認ください。
※掲載している梅まつりの様子は、2017年以前のものです。
オススメは曽我梅林会場
1番のメイン会場として、にぎわいをみせるのが曽我梅林。富士山を背景に約35,000本の梅が咲き誇ります。
曽我梅林は別所、原、中河原(なかはら)の3つの地区から構成され、各地区の農家が中心となって運営しています。普段は農家の持つ土地ですが、梅まつりの期間のみ開放され中を見学することができます。
イベントを見るなら別所地区
写真提供:小田原市観光協会
曽我梅林の最寄駅はJR東海・御殿場線下曽我駅。駅から会場前までのバスが出ていて、1番広い別所(べっしょ)会場なら、各種イベントも観覧可能です。国内外の人々から愛される富士山を背景に、梅を観賞することができます。
おまつり開催期間の休日には流鏑馬(※1)やみかんの皮とばし大会などのイベントも行われます。※当面の間、流鏑馬神事は休止。
※1:流鏑馬(やぶさめ)……走る馬に乗りながら的を射る、日本の伝統的な騎射の技法。
中河原地区では民家が売店に
中河原会場近くの民家。ここでは畑で採れたみかんをはじめとする柑橘類や、地元の人の手作りの食器やかばんなどの販売が行われています。
個人宅ですが梅まつり期間中は観光客向けに誰でも訪れることができるので、日本ならではの家屋を間近で見ることができます。
鑑賞がもっと楽しくなる!梅の品種を5つ紹介
曽我梅林には、約20種類もの梅の木が植えられています。ここでは、なかでも特に美しい梅の品種を5つご紹介します。
1.十郎梅
十郎梅は、梅干し用として小田原で1番多く栽培されている品種です。
日本の戦国時代に、兵士たちの食糧として城の周辺に梅を植えたのが、小田原で梅が栽培されたきっかけなのだそうです。その際に奨励されたのが梅干し作りだったのです。
2.白加賀
十郎梅に比べて、白加賀は花弁が大きいところが特長です。梅酒や梅のシロップとして使われます。
3.蝋梅
なんとも可愛らしい黄色い花をつける蝋梅。こちらは梅という文字が名前につきますが、分類上は梅の仲間ではないそうです。
4.紅梅
青空とのコントラストに息を飲む、美しい紅色の花びらをつける品種です。
5.しだれ梅
しだれ梅は間近でみると圧巻の迫力。梅の花のベールに包まれた気分になります。
飲食とおみやげも楽しめる
広い会場の中にはカフェがあります。梅ジュース、梅酒、甘酒、フレッシュジュースなど、ここで会場を散策する人の喉の渇きを潤してくれます。
梅を愛でながらおいしいご飯をいただくのも、梅まつりの楽しみ方のひとつです。梅の花よりも、花咲く会場で宴会を楽しみにしている方もいるかもしれませんね。会場には食堂がありうどんやラーメン、おでん、焼き鳥から梅肉を使った料理も味わうことができます。
食堂以外にも、つきたてのお餅を食べることもできます。梅の香りとともに食べる、できたてのお餅は格別です。
ほかにも農家手作りの梅みそ、梅ジャム、果物を使ったジャムなども購入することができます。おみやげにもぴったりです。
日本の春の訪れを知らせる梅の花
花の開花時期は場所や気候により毎年異なりますが、梅は春の時期に花をつける樹木の中でも1番先に開花します。
おおよそ1月下旬から開花し、2月過ぎには花の見頃を迎える梅。日本に来たらぜひ花の美しさとともに、日本の春を感じてみたはいかがですか。
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※本記事は2018年1月11日に公開した情報を加筆修正したものです。
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