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日本のラーメンを徹底解説!ラーメンの魅力とその注文方法、食べ方などまとめ
日本の国民食であり、訪日旅行客からの人気も高いのがラーメンです。ラーメンは非常に種類が多く、ラーメン店も数え切れないほどあります。この記事では、そもそもラーメンとはどんな食べ物なのか、その食べ方や注文方法など、日本でラーメンを食べる際に知っておくと役立つ情報をまとめました。
ラーメンの基礎情報、よくある疑問を解説
日本のラーメンは奥が深く、なかなか簡単に解説するのが難しいものでもあります。ここでは、通算5,000杯以上のラーメンを食べた筆者が、独自の見解も交えつつラーメンの基礎情報や、よく聞かれるラーメンに関する疑問について解説していきます。
目次:
1.そもそもラーメンとは
2.ラーメンの味 基本の7種類
3.ラーメンのトッピング
4.ラーメンの注文方法
5.ラーメンの食べ方
6.日本のご当地ラーメン
7.ハラル&ビーガンラーメンのお店
そもそもラーメンとは
日本には、ラーメン以外にも蕎麦やうどんなどさまざまな麺料理がありますが、ラーメンと他の麺類との決定的な違いは中華麺を用いていること。そして、この中華麺を作る際に使われるのが、「かん水」というアルカリ塩水溶液です。
「かん水」を入れることで、うどんや蕎麦とは違った、中華麺独特の風味や食感・色合いとなります。店や地方によっては、「かん水」を使わずにラーメンの麺を作ることも稀にあるものの、厳密には「かん水」が入らない場合、日本の規約上ではうどんに分類されるのです。
すなわちラーメンにおいて、もっとも重要なのは麺。どうしてもスープに目が行きがちなラーメンですが、ぜひ麺の味わいにも注目してみてください。
ラーメンの味 基本の7種類
この項では、ラーメンの味の分類について説明していきます。これらのジャンルに当てはまらないようなラーメンもあるため、あくまでも一般論と思って読んでみてください。
1.醤油ラーメン
日本では、もっとも一般的なラーメンが醤油ラーメンです。今から100年ほど前、東京の浅草にあった日本初のラーメン店でも、醤油ラーメンを提供していたそうです。
醤油をベースとしたタレに、豚や鶏・魚介などから取った出汁を合わせて作りますが、醤油や出汁の種類は店や地域によってさまざまです。そのため、一言で醤油ラーメンと言っても味は千差万別。合わせる麺によっても、食べた時の印象はかなり異なります。
2.塩ラーメン
一般的には、あっさりしているとされるのが塩ラーメンです。塩は醤油や味噌と違ってそれ自体に色味がないため、合わせる出汁も透き通ったものにすることで、透明感のある見た目となります。
醤油ラーメンや味噌ラーメンと比べて素材の特徴が出やすく、ごまかしが利かないラーメンとも言えるでしょう。また、最近では塩ダレや出汁にたっぷりの旨味を持たせた、しっかりした味わいの塩ラーメンも多く見かけるようになりました。
3.味噌ラーメン
醤油ラーメンや塩ラーメンほど食べられる店は多くないものの、味噌ラーメンも日本人には親しまれています。それにはやはり、北海道の札幌味噌ラーメンによる功績が大きいでしょう。
中華鍋で、味噌や野菜、さらに出汁を注いで高温で炒めることで、味噌ラーメン独特の風味が生まれます。
表面には多めのラードが浮かび、こってりした味わいとなると同時に、蓋の役割をしてスープが冷めるのを防いでくれるのです。
4.豚骨ラーメン
特に九州では広く親しまれているのが、豚骨ラーメンです。豚の骨を長時間煮出して白濁させたスープが一般的で、その濃度や味わいは、煮込む時間や使用する豚の部位によって異なります。
細い麺を使うのも特徴的で、麺量も比較的少ないため、特に九州地方・福岡県の博多では替え玉といって、麺だけをおかわりするシステムを採用している店が多いです。また、九州各地の豚骨ラーメンでは、調味料としてニンニクが比較的よく使われるのも、特徴の1つです。
5.鶏白湯(とりぱいたん)ラーメン
鶏白湯ラーメンは、鶏を長時間煮込んで白濁させたスープで、見た目は豚骨ラーメンと似ていますが、味はまったく違います。
豚骨ラーメンの場合、店や地域によっては特有の臭いが気になることもあるものの、鶏白湯ラーメンの場合、そういったものはあまり見かけません。豚骨ラーメンと比べると、好き嫌いの分かれる可能性は低く、食べやすいラーメンだと言えるでしょう。
6.つけ麺
つけ麺とは、ざるそばのように麺をスープにつけて食べるものです。ラーメンは通常、茹でたての麺が熱々のスープに入れられて出てきますが、つけ麺の場合は茹でた麺を冷水で締め、スープとは別の器に盛られて提供されます。
麺をメインとした構成のため、ラーメンよりも一般的に麺が太く、量も多めです。また、麺の存在感に負けないようスープも濃いめの味付けとなっていることが一般的です。
そのためスープ割りと言って、麺を食べ終わった後にスープを別の出汁で薄めて飲むというシステムが見られます。
つけ麺について詳しくは、「ラーメンとは似て非なるもの?つけ麺の美味しい食べ方 」をご覧ください。
7.油そば
油そばとは、簡単に言ってしまえばスープのないラーメンで、「汁なし」「まぜそば」などとも呼ばれます。
スープがないのにラーメンの仲間に入れるのは違和感があるかもしれませんが、日本では広く受け入れられています。
少量のタレを麺に絡めて食べるのが特徴で、タレが底に溜まりやすいので、よく混ぜてから食べるのがオススメ。また、油そばという名前に反して、実はスープがない分、ラーメンよりもカロリーは低いと言われているのです。
油そばについて詳しくは、「今さら聞けない、ラーメン、つけ麺、油そばの違い」をご覧ください。
ラーメンのトッピング
ラーメンのトッピングは実に多彩で、ラーメンの種類や地域によってもかなり差がありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
チャーシュー
本来は豚肉のかたまりにタレを塗って焼いたものを指し、ラーメンには欠かせないトッピングの1つ。ラーメン業界では鶏肉など豚以外を使ったものも、広くチャーシューとして認識されています。
さらに、使用する肉の部位・味付け・調理法もさまざまで、店や地域によってかなり差があります。
特に最近では、フレンチなどで用いられる低温調理法を応用した、ジューシーで色鮮やかなタイプのチャーシューを多く見かけるようになりました。
メンマ
メンマとは、蒸したタケノコを塩漬けにし、発酵させて作るもので、うどんや蕎麦にはないラーメン独特のトッピングです。
太くて歯応えのあるものが定番ですが、最近では穂先の柔らかい部分を使ったメンマもよく見かけます。
ラーメンのトッピング以外に、酒のつまみとしても人気が高く、ビールのお供としてラーメンの前に食べるのもオススメ。
海苔
海藻を干して乾燥させたもので、日本では寿司にも使われる伝統的な食材の1つ。海苔には特有の香りがあり、栄養豊富で旨味成分をたっぷり含んでいます。
そんな海苔の旨味がスープの旨味と合わさることで、ラーメンの味わいに、より深みが出ます。
ただし、ラーメンの種類によっては海苔の風味がスープの邪魔になることもあるため、海苔が入らないラーメンも珍しくありません。
ネギ
ネギには、独特の香りや辛味があり、これがラーメンとよく合います。基本的には薬味なので、必ず入ってなければいけないものではありませんが、ネギを主役としてたっぷり入れたラーメンも時折見かけます。
また、使われるネギの種類は地域によって違いがあり、東京などの東日本では主に白ネギ、京都や大阪などの西日本では青ネギが一般的です。
ネギが特産品になっている地域では、そういったブランドネギを使用するラーメン店も多いですね。
味玉
タレにつけて味を染み込ませた茹で卵のことです。通常のラーメンでは入っていないことがほとんどで、基本的には有料トッピングとなっています。
味付けには、醤油ベースのタレを用いることが一般的ですが、塩や味噌を使ったものも時折見かけます。中の黄身は半熟になっている店が多いですが、老舗などでは、中までしっかり火を通した茹で卵を提供する店もあります。
ラーメンの注文方法
日本におけるラーメンの注文方法については、大きく分けて2つのパターンがあります。1つはメニュー表を見て店員さんに伝える方式で、もう1つは券売機で食べたいラーメンを選んで食券を購入する方式です。
ラーメンの注文方法について詳しくは、「5000杯食べたマニアが解説!知っておきたいラーメン店での注文方法とマナー集」をご覧ください。
ラーメンの食べ方
日本では、ラーメン以外にも、うどんや蕎麦など麺類を食べる時には、音を立てて啜る習慣があります。麺を啜って食べることで、スープとの絡みが良くなったり、香りがわかりやすくなるといったデータもあるのです。
コツは、麺を啜る際に空気も一緒に吸うように勢いよく麺を啜ることです。訪日旅行客の中には違和感を覚える方もいるかもしれませんが、遠慮がちに啜るのではなく、豪快に食べてみてください。
それ以外の食べ方に、特にこれといった決まりはありません。麺・スープ・トッピング、どれから食べるのかは皆さんの自由です。
日本のご当地ラーメン
ラーメンの種類は実に多彩で、日本各地に根付いている「ご当地ラーメン」も存在します。ご当地ラーメンには、その地方の気候や歴史と密接に関連しているものも多いので、ラーメンをきっかけに色々調べたりするのも楽しいでしょう。
すべてを紹介することはできませんが、代表的なご当地ラーメンを、北海道から九州まで、北から南の順に挙げていきます。
1.北海道・札幌ラーメン
日本に数あるご当地ラーメンの中でも、特に有名なものの1つが、札幌ラーメンです。中華鍋で野菜や肉などを炒めて出汁やタレを注ぎ、高温であおって仕上げます。味に関しては、醤油・塩・味噌とそれぞれ用意されているのが一般的ですが、もっとも知られているのは味噌ラーメンでしょう。
スパイスの効いた濃厚味噌スープには、ラードがたっぷりと浮かび、それがこってりした味わいを生み出すと同時に、蓋の役割をしてスープを冷めにくくします。これは、冬の寒さが厳しい北海道ならではの工夫と言えるでしょう。
麺は中太の縮れ麺が一般的で、熟成させて使うことが多いのも特徴です。
2.北海道・旭川ラーメン
札幌に負けず劣らず、北海道で有名なラーメンと言えるのが旭川ラーメンです。札幌ラーメンと違って一般的なのは醤油ラーメンですが、塩ラーメンや味噌ラーメンを用意している店も多いです。札幌ラーメンと比べれば、オーソドックスなラーメンと言えるでしょう。
スープは、豚骨などの動物系スープと煮干しなどの魚介系スープを合わせた、ダブルスープと呼ばれる方式が多く、味はなかなか濃いめ。札幌ラーメンと同じくラードが多めに入り、スープが冷めにくいようになっています。
麺は縮れ麺で水分が少なく、スープをよく吸い上げるのも特徴的。
3.北海道・函館(はこだて)ラーメン
札幌、旭川に続き、北海道でもう1つ有名なラーメンどころが函館です。札幌の味噌ラーメン、旭川の醤油ラーメンに対して、函館の主流は塩ラーメン。日本全国に数あるご当地ラーメンの中でも、塩ラーメンは極めて珍しい存在です。
函館の塩ラーメンは、非常にあっさりした味わいで油分も少ないのが特徴で、麺を抜いたら丼の底まで透き通って見えるほどのスープもよく見かけます。
函館は海が近いのになぜか海産物を使うラーメン店はほとんどなく、豚骨や鶏を弱火でじっくり炊いたスープが主流です。
4.青森県・津軽(つがる)ラーメン
本州の最北端、青森県にあるご当地ラーメンが、津軽ラーメンです。スープに煮干し(※1)を使うのが津軽ラーメンの特徴で、日本蕎麦の店にもラーメンが置いてあるのが珍しくないぐらい、青森の人は煮干しラーメンが大好きなのです。
煮干しラーメンと一言でまとめても、あっさり食べやすい味わいのラーメンから、煮干しの風味を強く押し出したインパクトの強いラーメンまで、種類はさまざま。
青森県には、実に多彩な煮干しラーメンがあるので、ぜひ実際に青森に行ってラーメンを食べ比べてみてほしいです。
※1:煮干し……小魚を塩茹でして乾燥させたもの
5.福島県・喜多方(きたかた)ラーメン
福島県喜多方市は、人口に対するラーメン店の数の比率が、日本全国でもトップクラス。
朝から営業しているラーメン店も多く、朝食にラーメンを食べてから仕事に向かう人も少なくありません。ラーメン店以外の飲食店でもラーメンがあるほど、ラーメンが生活に密着しているのです。
喜多方は良質の水に恵まれた地域であり、ラーメンはその名水を用いた、水分量の多い太麺が特徴的。醤油ラーメンが主流ですが、塩ラーメンや味噌ラーメンを出す店もあります。
麺量やチャーシューが多めで、比較的ボリュームがあるのも喜多方ラーメンの特徴の1つです。
6.福島県・白河(しらかわ)ラーメン
喜多方ラーメン以外にもう1つ、福島県にある有名ご当地ラーメンが、白河ラーメンです。現在でも大人気の「とら食堂」という店が白河ラーメンの発祥とされ、そこで修行した人たちが独立する形で、白河ラーメンが広まっていったと言われています。
白河ラーメンの最大の特徴は、幅広の縮れ麺。「とら食堂」をはじめとするラーメン店では、その麺を手打ちで作るのも特徴となっており、スープは澄んだ醤油味。喜多方ラーメンよりも、濃いめになっています。ただ、最近では手打ちの店は減りつつあります。
7.東京都・東京ラーメン
今の東京には、数え切れない程の種類のラーメンがありますが、昔ながらの歴史ある東京ラーメンも存在します。
東京ラーメンとは、オーソドックスな醤油ラーメンで、日本各地にある醤油ラーメンの中でも、もっとも標準的なタイプと言えるでしょう。
東京ラーメンは、豚や鶏から取った澄んだスープに煮干しなどの和風出汁をブレンド。それに醤油ダレを合わせ、スープとの絡みがよい縮れ麺を投入します。トッピングは、ネギ、チャーシュー、メンマ、海苔と、これまたラーメンでは定番のものがほとんどです。
8.神奈川県・横浜家系ラーメン
横浜市の「吉村家(よしむらや)」というラーメン店を発祥とするのが、横浜家系ラーメンです。
近年では横浜に留まらず、全国へ広がりを見せており、1軒のラーメン店から始まったスタイルが、これほど広まったのは非常に珍しい例と言えるでしょう。
濃厚な豚骨醤油スープに太麺の組み合わせで、ほうれん草・海苔3枚・チャーシューが、横浜家系ラーメンの基本トッピングです。また、麺の硬さ・味の濃さ・油の量を調節できるのも、横浜家系ラーメンの特徴の1つ。ご飯との相性が抜群なので、ぜひ一緒に注文してほしいです。
9.京都府・京都ラーメン
あまりラーメンのイメージがない京都にも、実はラーメン文化はあります。
しかもなぜか、京都の食文化としてイメージされる繊細な和食とはかけ離れた、超こってりラーメンや濃い醤油味のラーメンが多いのです。
写真のラーメンは「新福菜館(しんぷくさいかん)」という、京都を代表する老舗の1つ。これが京都ラーメンの草分け的存在であり、現在に至るまで続いています。
さらにその後、鶏ガラベースの醤油スープに背脂を浮かべたラーメンや、超濃厚スープのラーメンが登場。一部の店は、日本全国に店舗展開するほどの人気を誇り、京都のラーメン文化を牽引する存在にもなっています。
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10.和歌山県・和歌山ラーメン
大阪府の南に位置する和歌山県にも、ご当地ラーメンが存在します。大きく分けると比較的あっさりした醤油ラーメンと、濃厚な豚骨醤油ラーメンの2種類があり、写真は後者です。濃厚ながら脂っぽくなく、意外とマイルドで食べやすい味わいが特徴的。
また、和歌山ラーメンには「早寿司(はやずし)」といって、卓上に鯖(さば)の寿司が置いてある独特の風習があります。
和歌山では、ラーメンを待っている間にそれを食べるのが一般的で、ラーメンともよく合います。和歌山ラーメンは量が比較的少ないため、それを補うためのものとも言えるでしょう。
11.広島県・尾道(おのみち)ラーメン
広島県尾道市を中心とした有名ご当地ラーメンが、尾道ラーメンです。ただ、実は尾道ラーメンと一言でまとめても、その厳密な定義は非常に難しい。おおよそ共通しているのは、醤油味のスープに中細麺で背脂が入ることぐらいです。
尾道でもっとも有名なラーメン店「朱華園(しゅうかえん)」では魚介を使っていませんが、一般的に尾道ラーメンというと魚介を使ったものを多く見かけます。この点などが、尾道ラーメンの定義をわかりにくくしています。
背脂は各店の個性が出ており、揚げたものや何か風味をつけたものまでさまざまです。
12.広島県・広島ラーメン
知名度では尾道ラーメンには及びませんが、もう1つ広島県で忘れてはならないご当地ラーメンが広島ラーメンです。広島ラーメンは、尾道ラーメンのような醤油味のスープとは全く異なり、豚骨中心の白濁したスープが特徴的。
ただ、その見た目に反して広島ラーメンのスープは意外とあっさり、マイルドで食べやすい味わいです。これには、豚骨以外に鶏や野菜などを加えることも関係していると思います。
麺は細めで硬めに茹でたものが多く、この点は博多ラーメンなどと似ています。
13.徳島県・徳島ラーメン
徳島ラーメンは、スープの色によって3種類に分別され、その中で特に知名度が高いと思われるのが、茶色いスープのものです。
濃厚な豚骨スープに醤油で濃いめに味付けし、麺は柔らかめの中細麺。全体的に、甘辛い味付けのラーメンとなっています。
チャーシューの代わりに豚バラ肉を使うのが多いのも徳島ラーメンの特徴で、ご飯によく合います。また、茶色いスープの徳島ラーメンでは、ラーメンに生卵を入れることも珍しくありません。スープと生卵の相性が、これまた抜群にいいのです。
14.福岡県・博多ラーメン
豚骨ラーメンと聞いて多くの人がイメージするのが、博多ラーメンです。日本のご当地ラーメンでも、特に有名なラーメンの1つ。
豚骨を長時間煮込んだ白濁スープが特徴的で、極細麺を合わせます。味は豚骨の部位や煮込み時間によって異なり、それが各店ごとの違いを生み出します。
博多ラーメンは、麺が極細で伸びやすいため、量は少なめで麺だけをお代わりする「替え玉」というシステムを採用する店が一般的。
トッピングには、キクラゲや白ゴマ・紅ショウガなど、他のご当地ラーメンではあまり見られないものが入ります(卓上に置いてあり、無料で入れられることが多い)。
15.福岡県・久留米(くるめ)ラーメン
同じ福岡県の博多ラーメンなど、九州各地のラーメンに影響を与えたと言われているのが、久留米ラーメンです。久留米市内の「南京千両(なんきんせんりょう)」というラーメン店が九州最初のラーメン店であり、現在でも根強い人気を誇っています。
スープの濃さには幅があるものの、博多ラーメンよりも濃厚で、匂いも強いラーメンを出す店が多い気がします。濃厚なスープに負けないよう、麺はやや太めのものを合わせており、替え玉は採用していない店が多いのも、久留米ラーメンの特徴の1つ。
ハラル&ヴィーガンラーメンのお店
ラーメンが世界中で人気になるにつれて、宗教や慣習の違いによりラーメンを食べられない人たちからは、ハラルやヴィーガンのラーメンが欲しいといった声が出てくるようになりました。まだまだ数は少ないものの、日本にもそういったラーメン店は存在します。
日本で食べられるハラル&ヴィーガンラーメン店については、下記の記事を参考にしてみてください。
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おわりに
日本のラーメンにおける基本事項を、一通り紹介させていただきました。日本でラーメンを食べる際には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
元記事執筆:ニコ
本記事は2016年11月13日に公開した記事を2018年版にリライトしたものです。
旅と音楽とラーメンをこよなく愛するエンジニア。 中学生のときにオーストラリアでホームステイしたことをきっかけに、学生時代はバックパッカーにハマる。そんな中で改めて日本の良さを実感し、それをもっと世界中に広めたいと思ってMATCHAのライターに。 マイブームはカメラで、最近はHDRとタイムラプスに挑戦中。