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日本を代表するグルメのひとつ、焼き鳥。焼鳥は安価で美味しい庶民の料理です。本記事ではそのおいしい食べ方から、具材の説明、価格感、焼き鳥が食べられるオススメ店舗(安いお店やミシュラン掲載の名店も)などを紹介しています。
焼き鳥は、鶏肉などの具材を小さく切って、串ざしにして焼く日本料理。串に数個(1個から5個程度)刺し、直火焼きして調味したものです。
味のタイプの分類は主に「タレ」と「塩」に分けられます。塩はシンプルな味わい。「タレ」は醤油ベースの甘辛い味です。好みにもよりますが、素材の旨みをシンプルに味わいたい方は「塩」がオススメ。ただし肉の種類によってタレが合うもの、塩が合うものがあります。内蔵系の部位は味が濃いのでタレとの相性がよいと言われています。お店の人にオススメを聞いてみるといいでしょう。
1.焼き鳥の具材の種類
2.焼き鳥の食べ方
3.焼き鳥のカロリー
4.焼き鳥の価格
5.焼き鳥が食べられる場所
6.焼き鳥が食べられるチェーン店
7.焼き鳥の名店と、焼き鳥屋が集まるスポット
8.日本のご当地焼き鳥
9.そのほか、旅のお役立ち情報
焼き鳥は使っている鶏の部位によって、メニュー名が異なります。それぞれ価格や味わい、食感が異なるので、覚えてからお店に行くのがよいでしょう。なお、同じ部位のお肉でも、g店舗によって呼び名の異なる場合があるのでご注意ください。
ハツ Photo by Pixta
ハツは、鶏の心臓のお肉。1羽から1つしか取れません。強い歯ごたえがあり、ちょっぴり鉄の風味を味わうことができます。ちなみに写真は「丸ハツ」と呼ばれ、心臓の内膜を裏返して円錐形になっています。ハツよりも脂が乗っていて、柔らかいのが特徴です。
せせりは鶏の首のお肉。こちらもよく動く部分なので、身がぎゅっと締まっていて歯ごたえもあり、肉のうま味が凝縮されています。
砂肝は鶏の胃の消化器の一部分。なんといっても弾力のあるコリコリとした食感が特徴のお肉です。肉汁が少なく、臭みもないため、肉本来の素朴な味を楽しむことができます。味の濃いタレよりも塩こしょうとの相性がよいお肉です。
Photo by Pixta
つくねは挽肉を丸めて固めた手間のかかったメニュー。挽き肉を団子状または棒状にして焼き上げます。つくねはお店によって最も違いが生まれるメニューなので、焼き鳥屋さんに足を運んだらぜひ注文してみてください。
フランス語で「バカはそれを残す。」という意味のそりレースは、鳥モモの外側にあるコブの部分。鶏の体の中でも一番動かされる部位なので、鶏肉とは思えない弾力と旨味があります。1羽から2個しかとれない貴重な部分です。
こころのこりは、心臓と肝臓の付け根のお肉。ハツ(心臓)の残り物ということで「こころのこり」という名前が付いたのだとか。脂も乗ってタレとまとわり付きやすいので、塩よりもタレでいただくのがオススメです。カン(血管)、つなぎ、赤ひも、などと呼ばれることもあります。
Photo by Pixta
焼き鳥を想像するときに最もイメージしやすいのは「ねぎま」ではないでしょうか。お肉は鶏の上身部分を使っていて、ネギの風味とよくマッチする定番のメニューです。
Photo by Pixta
もっちりとした食感と脂の旨みを同時に楽しむことのできる鶏の皮部分です。お店によって鶏のどの部分を用いているのかは変わります。こちらの写真は、首の皮を焼き上げた1品です。
Photo by Pixta
鳥類の特徴である胸骨の先端の比較的柔らかい部位を指します。なんこつ自体には特徴的な味がありませんが、コリコリとした食感が特徴です。
なんこつは鶏肉の中で一番低カロリーですので、カロリーを気にする女性にはオススメの焼き鳥です。
Photo by Pixta
レバーは鶏の肝臓部分。ねっとりかつふわふわとした独特の食感があり、濃厚なコクとなめらかな舌触りが楽しめます。苦手な人も多いと聞くレバーですが、せっかく焼き鳥屋さんに行ったら一度は挑戦してみて欲しいメニューです。新鮮で上質なレバーならば通常よりも臭みが少なく、口の中で旨みが膨らんでいくような深い味わいがありました。タレで食べることが多い具材でもあります。
ふりそでは鶏の肩肉。胸肉と手羽元のちょうど中間部分です。皮の味、肉の旨味も堪能できる贅沢な部位で、生醤油で食べるとよりおいしさが際立ちます。
鶏のお尻の部分のお肉。お尻なだけあって、脂がしっかりと乗っていて、ぷりっとしたジューシーな食感を楽しむことができます。
おたふくは、首の側面部分のお肉で食道とリンパに相当します。表面は脂が多いのでねっとりとした食感が楽しめ、中はこりこりとしていて歯ごたえがあります。一度に2種類の食感が楽しめるお肉です。
手羽は、鶏の羽の付け根部分の肉。上腕の部分を手羽元、残りを手羽先ともいうことがあります。肉は少なく脂肪分が多いのが特徴です。焼きたてに塩をふった手羽先は、表面の皮はパリッと食感、中の肉は柔らかです。
焼き鳥店では、鳥だけでなく、豚肉を提供していることもあります。鳥肉ではなく豚のばら肉や内臓肉を用いたものは、多くの地域で「やきとん」と呼ばれますが、地域によってはやきとんを含めた肉の串焼き料理全般を「焼き鳥」と呼びます。
また、最近は、ケチャップやチーズ、キムチを乗せた変わり種も登場しています。全ても焼き鳥店にあるわけではありませんが、見つけたらぜひ変わり種にも挑戦してみてください。
豚バラとは豚の肋骨の部分のこと。脂が多いのが特徴です。豚バラを焼き鳥として食べるのは福岡県やその周りの一部地域に限られるようです。あまり一般的な焼き鳥ではありませんが、もしかしたら東京の焼き鳥店にあるかもしれましせん。そのときはぜひご注文してみてください。
豚足は豚の足。肉の部分は少なく、皮とスジ、軟骨からなります。コラーゲンを多く含んでいるのが特徴。茹でるか、煮て食べるのが通常ですが、福岡では焼き鳥として焼いて食べます。
カシラは豚のこめかみ部分。よく動かす部分のため筋肉が発達し脂身は特徴少ないですが、旨味は強いです。やや硬めの食感が特徴となっています。
タンは豚の舌のこと。牛に比べるとやや硬く、脂肪も少ないです。食感は牛タンと変わらず、安価で旨味も強いので人気。
ガツは豚の胃のこと。脂が少なく、臭みやクセもない食べやすい部位です。やや硬めで、鶏の砂肝に似たコリコリとした歯切れのいい食感が特徴です。
シロは、豚の大腸のこと。とてもコリコリ・シコシコした歯ごたえです。適度な脂身と噛むほどにうま味が増す部位です。
テッポウは豚の直腸の部分。開くと鉄砲の形に似ていることから「テッポウ」と名付けられました。弾力が強いため噛み応えがあり、コゲる寸前までよく焼いて食べるとおいしいです。
コブクロは豚の子宮のこと。さっぱりした味わいとコリコリした歯切れのよい食感が特徴です。クセもなく非常に食べやすい焼き鳥です。
焼き鳥として、牛肉や馬肉を提供する焼き鳥店もあります。鶏肉や豚肉を使用した焼き鳥よりも牛肉や馬肉は値段が高め。取り扱いのある店は限られていますが、機会があったらぜひ食べてみてください。
うずらの卵をゆで卵にしてから、醤油ベースのタレで味付けしたら焼き鳥同様直火で焼いたものを提供するお店もあります。ホクホクとしたうずらの卵はお酒のおつまみにピッタリです。うずらの卵を殻ごと食べられるように提供している店もあり、話題になっています。
Photo by Pixta
トマトや玉ねぎ、しいたけなどの野菜やきのこ類を串に刺して素焼きするという食べ方もあります。野菜本来の味をお楽しみください。
Photo by Pixta
野菜のアスパラを素焼きにする食べ方もありますが、アスパラにベーコンや豚バラで巻いて焼くという食べ方も定番になりつつあります。アスパラにベーコンや豚バラの肉汁が染み込んでとてもおいしいです。
他にも焼き鳥だけでなく、サラダやアルコールを提供する焼き鳥店が大半です。先ほども述べた通り、焼き鳥は専門店だけでなく、居酒屋でも提供されます。アルコールとの相性抜群の焼き鳥。ぜひお酒を飲みながらおいしい焼き鳥を召し上がってください!
Photo by Pixta
美味しく食べるには、味の薄いものから濃いものを食べたほうがよいそうです。例えば、ささみなどのさっぱりしたものを食べ、ハツ、おたふくなど少しずつ味の濃いものに移っていきます。もちろん自分の食べたいものから食べても、まったく問題はありません。
Photo by Pixta
焼き鳥は串のままガブッとかぶりつくのが最もおいしい食べ方だと言われています。職人さんは丹精込めてひとつひとつの肉を串に刺し、毎日手間の掛かる下ごしらえしています。その手間の味をしっかり味わうには、串のまま食べるのが一番ですね。
食べ終わった焼き鳥の串は、テーブルの上にある串入れの中にいれます。串入れがどれかわからないときには、お店の人に確認しましょう。
Photo by Pixta
食べる際に香辛料を使用する事もあり、好みで一味唐辛子、七味唐辛子、粉山椒、ワサビ、胡椒などが用いられます。
ただし焼き上がったばかりの焼き鳥にいきなり七味唐辛子や山椒などの調味料をかけることはオススメしません。職人さんにとっては、やはり焼きたてのそのままの味をまずは楽しんでもらいたいそうです。まずはそのままひと口食べてみてから、好みの調味料で味の変化を楽しんでみてください。
Photo by Pixta
焼き鳥は鶏肉を使用していることもあり、比較的ヘルシーな食べ物です。また、タンパク質が豊富なため、ダイエットにもピッタリ。ダイエット中だけど、お肉が食べたいという方にはオススメです。
部位によって異なりますが、1串あたりの平均カロリーは75cal。また、タレではなく、塩にするとよりヘルシーです。8~10cal減ります。人気部位で100kcalを越えるものは、ぼんじり、皮、手羽です。逆に50kcalを下回る低カロリーな焼き鳥は、レバー、軟骨、砂肝です。脂がよくのった部位ほど、カロリーが高くなるようです。
Photo by Pixta
焼き鳥と言っても値段はピンキリです。お店によって大きく異なります。チェーン店の価額は 1本あたり120~150円。チェーン店といってもとてもおいしい焼き鳥を食べることができます。人気の高級焼き鳥店となると、1本300円~となります。
また焼き鳥のある飲食店で食事をした場合、お酒も飲んでひとり2,000円から5,000円くらい。高級店ではコースでひとり1万円程度になります。気軽に焼き鳥を楽しむことも、特別な日のディナーとして楽しむこともできます。焼き鳥店に入る際は、値段をみてからお店に入るようにしましょう。
焼き鳥は日本中で手に入りやすい食べ物です。焼き鳥専門店、居酒屋や祭りの出店、焼き鳥チェーンなどで、焼きたてアツアツの焼き鳥をたべることができます。
さらに、スーパーの惣菜売り場でも売られています。電子レンジで温めるだけで簡単に食べられます。他にはスーパーやコンビニで売られている冷凍や缶詰の焼き鳥もあります。
「とり鉄」は、東北から九州までに62店舗を展開する人気チェーン店の一つです。焼き鳥は、1本130円~300円。焼き鳥以外にも鶏肉のお刺身や、鶏肉がつかわれている餃子、お蕎麦など種類は豊富。若い人達が手軽に立ち寄れる「居酒屋」として、また家族で楽しんで頂ける人気の焼き鳥チェーン店です。
・とり鉄 御徒町店
住所:上野4-3-8三浦ビル B1F
TEL:03-5817-3760
公式HP:http://www.tori-tetsu.com/(日本語のみ)
焼き鳥といったら「鳥貴族」を想像する日本人が多いくらい人気のお店です。大阪、東京、名古屋を中心に店舗を増進しています。鳥貴族の魅力はその安さ。全品280円(税抜き)です。焼き鳥は2本で280円、またアルコール類や〆のラーメンも全て280円です。
・鳥貴族 両国店
住所:東京都墨田区両国3-26-5 7F
TEL:03-6659-6634
公式HP:https://www.torikizoku.co.jp/(日本語のみ)
「鳥どり」は東京に展開する焼き鳥チェーン店です。「つくば鶏」、「越の鶏」を使用した焼き鳥は絶品です。また、鳥どりの店内は居酒屋と思わせないほど清潔でおしゃれなお店です。日本の和を感じることができるため、海外から来ている人にはオススメです。
・鳥どり総本家(新宿三丁目店)
住所:東京都新宿区新宿3-4-8 京王フレンテ
TEL:03-3356-7772
公式HP:http://www.dynac-japan.com/toridori/(日本語のみ)
「俺のやきとり」は、俺のフレンチや俺のイタリアンで有名な「俺の株式会社」が経営するやきとりレストランです。銀座、大井町、蒲田に3店舗あります。俺のやきとりでは凄腕のシェフが腕を振るいます。やきとりだけでなく、ローストビーフやお寿司も絶品です。銀座店では、ジャズの生演奏を聴きながらお食事することができます。
・俺のやきとり 銀座9丁目店
住所:東京都港区新橋1-5-6 銀座第三誠和ビル地下1階
TEL:03-6274-6864
公式HP:http://www.oreno.co.jp/restaurant/%E4%BF%BA%E3%81%AE%E3%82%84%E3%81%8D%E3%81%A8%E3%82%8A-%E9%8A%80%E5%BA%A79%E4%B8%81%E7%9B%AE/(日本語のみ)
「やきとり道場」は北海道から九州に展開する焼き鳥チェーン店です。名物はお肉と野菜がたっぷり入った「ちりとり鍋」。ちりとり鍋とはちりとりのような独特の四角い鍋に、モツ肉をモミダレに絡めたものを ベースに、野菜やキムチをふんだんにのせ、コクのあるちょっとピリ辛味噌ベースのダシで煮込んだものです。焼き鳥と一緒にちりとり鍋を食べてみてませんか?
・やきとり道場浅草国際通り店
住所:東京都台東区浅草1-10-5 KM浅草ビルB1F
TEL:03-5806-4461
公式HP:http://www.chimney.co.jp/shop/information/etc/index.html(日本語のみ)
「やきとり大吉」は日本そして海外に展開してる店舗です。1串ずつ丁寧に仕込み、お客様の目の前で焼き上げます。普通の焼き鳥だけでなく、チキンチーズや鳥肉にしその葉を巻いたしそまきなど変わり種も豊富です。
・やきとり大吉 天神橋店
住所:大阪府 大阪市北区 天神橋7-7-8
TEL:06-6354-1533
公式HP:http://www.daikichi.co.jp/(日本語のみ)
「バードランド銀座」は、ミシュランガイドブックで一つ星(2015年版)を獲得した、日本だけでなく世界の食通にも認められた名店です。メニューは2種類のおまかせコース(5品6,300円、8品8,400円)のみとなっています。現在でこそ焼き鳥にワインを合わせて提供するお店は増えてきましたが、バードランドはその先駆けとなった店です。
・バードランド銀座店
住所:東京都中央区銀座4-2-15塚本素山ビルB1F
電話番号:03-5250-1081
鳥幸では、「備長炭(びんちょうたん)」と呼ばれる上質な炭を用いて焼き鳥を焼き上げます。備長炭とは馬目樫(うまめがし)と呼ばれる樫の木を材料にした炭のこと。職人さんが1本1本丁寧に串刺しして、おいしい焼き鳥が出来上がります。鳥幸で食べて欲しいのは「つくね」。職人さんこだわりの一品です。
・乃木坂 鳥幸
住所:東京都港区赤坂9-6-30 乃木坂プレース1F
電話番号:050-2018-0449
炉端焼き(ろばたやき)の田舎屋 東店は、訪日観光客に大人気のお店です。田舎屋は、六本木に東店と西店の2店舗があり、ニューヨークにも店舗があります。創業以来、米国大統領などの各国の政府要人や著名人が訪れるなど、海外の来客からの評価が高いことがうかがえます。炉端焼きとは、客の目の前に「いろり」という炉が設置してあり、そこで魚介や野菜などの食材を焼き、焼き上がった食材をカヤックのパドルのような形をした、長い「しゃもじ」で客に振る舞うスタイルです。
・田舎屋 東店
住所:東京都港区六本木5-3-4 レーヌビル1F
TEL:03-3408-5040
侍がいた頃の町並みを思わせる雰囲気の中、本格的な和食を楽しむことができる創作和食レストランの「権八 G-Zone銀座」です。焼き鳥は、目の前のショーケースから好みのものをオーダーすることができます。炭を使って丁寧に焼き上げており、立ち上る香りに食欲がそそられます。
・権八 G-Zone銀座
住所:東京都中央区銀座1-2-3
TEL:03-5524-3641
炭火焼き鳥 母屋 池袋本店は、日本人のファンの方も多いお店です。質素な店内とシンプルだけど美味しい料理は、まさに日本の昔ながらの居酒屋をそのまま現代に持ってきたよう。そんな雰囲気をちょっと感じてみたいなぁ、という方にもオススメです。
住所:東京都豊島区南池袋1-12-6 母家ビル1F
TEL:03-5950-0377
急激な変化を続ける秋葉原の中でビルの谷間にひっそりと佇む、創業1980年の老舗の焼き鳥屋です。秋葉原に居ることを一瞬忘れてしまいそうな、趣きのある店内が特徴。美味しい日本酒も多く取り揃えているので、日本人はもちろん、昔ながらの日本を満喫したい訪日観光客の方にオススメです。
住所:東京都千代田区外神田4-3-12
TEL:03-3251-0290
Photo by Pixta
新宿駅西口から徒歩5分。ネクタイをゆるめたスーツ姿の男性たちが、仕事帰りにふらっと立ち寄る一角があります。その名も、新宿西口思い出横丁。一歩足を踏み入れると、おいしい酒と食事と共に楽しく談笑する人々の声が聞こえてきます。思い出横丁に出店している約70店舗のうち、焼き鳥店は17店舗を占めます。細長い通路には、焼き鳥のジューシーな香りが漂います。初対面のお客さんでも温かく迎えてくれるアットホームな空間に、緊張していた心が和らぎます。
住所:東京都新宿区西新宿7−13−12
Photo by Pixta
「美唄(びばい)やきとり」は、1本の串に様々な種類の肉や野菜が刺されているのが特徴。ゆでた鶏の内臓や肉、そしてタマネギをひとつの串に刺し、塩・コショウで焼き上げます。美唄では「もつぐし」と呼ばれ、パーティーや冠婚葬祭のときにも食べられます。
「室蘭(むろらん)やきとり」は鶏肉ではなく、豚ロース肉を使った焼き鳥。豚ロース肉とタマネギを炭火で焼き、甘いタレに洋がらしをつけて食べます。また、焼き鳥には長ネギが一般的ですが、雪に閉ざされる北海道では、長ネギよりも長期保存ができるタマネギを使用します。豚肉との相性もバッチリです。
「福島焼き鳥」は、関東で食べられるオーソドックスな焼き鳥と同様のスタイルの料理です。素材と焼きにこだわる鶏中心の鳥料理系と、豚肉の内臓肉中心のやきとんが「やきとり」として提供されます。
豚の頬やこめかみといった頭の部分の「カシラ」を焼きあげて、豚肉との相性抜群の辛い味噌だれをつけて食べるのが、「東松山やきとり」。他にも、タンやレバー、ナンコツなどボリュームのあるやきとりが焼かれています。東松山やきとりには、辛い味噌ダレが欠かせません!
鶏肉を串に刺して直火で焼きあげるのではなく、鉄板で焼くのが「今治やきとり」スタイル。今治やきとりの特徴はスピード。鉄板で焼くときに、焼きに加えて、鶏肉から出る脂で揚げられ、プレスと呼ばれる重しの蒸す効果が加わり、驚きの速さで完成します。最後の締めには今治の定番「せんざんき」と呼ばれる鶏の唐揚げを食べてみてください。
博多の焼き鳥に影響を受けていると言われる「長門やきとり」は、鶏や豚、牛が混在するやきとりに、たっぷりのガーリックパウダーをかけて食べます。また、焼き鳥といえば長ネギですが、代わりにタマネギを刺すのも特徴です。一般的に焼き鳥職人は男性が多いですが、長門市のやきとり店の多くは、女性の経営店です。
串を刺せば何でも「やきとり」になるのが、「久留米やきとり」。創作巻物が多いのが特徴です。久留米市内の「焼とり 鉄砲」が「アスパラガスの肉巻」を日本で初めて手がけたことをきっかけに市内各店で創作やきとりのブームが起きました。また、久留米には馬の食肉処理場があり、かつては新鮮な馬の内臓のやきとりが食べられていました。
上記のご当地焼鳥を全て食べることができます。焼き鳥好きにはたまらないスポットです。思う存分焼き鳥を味わってみてはいかがでしょうか?
住所:東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビルB2F
TEL:03-3231-7705
公式HP:http://zenyaren.jp/
Photo by Pixta
肉好きにはたまない焼き鳥。手ごろな価格のお店から高級なレストランまで様々なタイプの店があります。あなたに一番合った焼き鳥店を見つけておいしい焼き鳥を楽しんでください。
Main image by Pixta
ライター
旅行が趣味の22歳です。日本の魅力をお届けします。