旅の準備はじめよう
5000杯食べたマニアがオススメ!東京の激ウマ人気ラーメン27選
通算5000杯以上のラーメンを食べた筆者が、東京のオススメラーメンを厳選してご紹介します。東京にはあらゆるタイプのラーメンがあり、その中から個性豊かな東京のラーメン店をピックアップしました。東京のラーメン情報なら、MATCHAを見れば間違いない。
世界一のラーメン激戦区・東京
日本の首都である東京は、ラーメン店の数が非常に多くてレベルも高く、間違いなく世界一のラーメン激戦区と言えるでしょう。定番タイプのラーメンから超個性的なラーメンまで、東京のラーメンは種類も豊富で、どこのラーメンを食べるか迷う人も多いはずです。
そこで今回は、そんな数ある東京のラーメン店の中から、年間約900杯、通算5000杯以上を食べている超ラーメンマニアの筆者が、東京で実際に食べ歩いて選んだ、本当においしいラーメン店をエリア別にご紹介します。
目次
浅草・上野エリア
池袋・大塚・巣鴨エリア
新宿エリア
高田馬場・早稲田エリア
東京駅・銀座エリア
秋葉原エリア
渋谷エリア
北千住エリア
八王子エリア
その他エリア
浅草・上野エリア
1.究極のシンプルラーメン「ラーメン屋 トイ・ボックス」 三ノ輪
東京全域で見ても、トップクラスの醤油ラーメンを味わえるのが、この「ラーメン屋 トイ・ボックス」です。塩ラーメンや味噌ラーメンもありますが、ほとんどのお客さんが醤油ラーメンを注文しています(写真は味玉やチャーシューなどが追加される特製で、税込1,500円)。
出汁の材料は鶏だけで、ほかに豚や魚介、臭み消しの野菜なども一切入っていません。そこに香り豊かな醤油ダレを合わせたスープは、後味に余韻すら感じるような極上の味わい。物凄くシンプルな構成のラーメンですが、物足りなさなど皆無でおいしすぎます。
あまり極端に混雑していないのもありがたく、このラーメンがさほど待たずに食べられるのは、お得としか言いようがないでしょう。東京でラーメンを食べるなら絶対に外せない、筆者イチオシのラーメン店の1つです。
「ラーメン屋 トイ・ボックス」をAutoreserveで調べる
2.ライブパフォーマンスが面白い「竹末東京Premium」 押上
多くの観光客で賑わう東京スカイツリーの近くにある超人気ラーメン店が、この「竹末東京Premium」です。個性的かつ豊富なメニューが揃う中で、筆者のオススメは写真の「鶏ホタテそば」です(税込1,120円)。
鶏白湯(※1)スープにホタテペーストを加えたラーメンで、これを少しずつ溶かしながら食べていきます。食べるほどにホタテの風味が強くなり、絶品かつ面白い味わい。トッピングには野菜に加えてローストビーフなども入り、見た目も非常に美しいです。
丼を客の目の前に置いて、トッピングなどの説明をしながら盛り付けていくライブショー型のパフォーマンスも、見ていて楽しいです。さらに明るく清潔感のある店内、丁寧な接客など、あらゆる点において完璧なラーメン店と言えるでしょう。
※1:鶏白湯(とりぱいたん)......鶏を長時間煮込んで白濁させたスープで、見た目は豚骨と似ているが味わいは異なる。
「竹末東京Premium」の情報をAutoreserveでチェックする
3.浅草観光のついでにオススメ「与ろゐ屋」 浅草
東京屈指の人気観光地、浅草にある人気ラーメン店が、この「与ろゐ屋」です。基本メニューは、醤油ラーメンと塩ラーメンで、まずは写真の「醤油らーめん」をぜひ食べてみてほしい(写真は味玉やチャーシューなどが追加される特製で、税込1,200円)。
豚・鶏・魚介などを合わせた和風スープは、あっさり食べやすい味わい。特に強い個性などはありませんが、その分、誰にでも好かれそうなラーメンになっています。大きな餃子も名物となっており、お客さんの半分が注文するほどの大人気商品です。
店舗は浅草寺のすぐ近くにあり、浅草観光の合間にも手軽にラーメンを食べられるのがありがたい。浅草という場所柄、既に訪日観光客も多く訪れており、英語のメニューも完備されているので安心です。ピーク時は混むので、少し時間をずらした方がよいでしょう。
池袋・大塚・巣鴨エリア
4.極上の普通ラーメン「中華そば しながわ」 池袋
東京でも特にラーメン店の数が多い池袋において、筆者のもっとも好きなラーメン店が、この「中華そば しながわ」。看板メニューは、写真の「中華そば」です(写真は味玉やチャーシューなどが追加される特製で、税込1,230円)。
オーソドックスな醤油ラーメンで、特に変わったところはありませんが、麺・スープ・トッピングとすべてがハイレベル。ありふれたラーメンでも、きちんと丁寧に作ればここまでおいしくなるのかと唸らされます。特に自家製麺が絶品で、中盛り無料なのも嬉しいところ。
池袋駅から少々距離があるものの、ラーメン好きなら歩いて行く価値は十二分にあります。また、昼夜でメニューが変わるのが特徴で、写真のラーメンは昼のみ提供なのでご注意ください。
5.世界初の星獲得ラーメン「Japanese Soba Noodles 蔦(つた)」 巣鴨
ラーメン店として、世界で初めてミシュランで星を獲得したのが、この「Japanese Soba Noodles 蔦」です。非常に多くのメニューが用意されているものの、初めてなら「醤油Soba」をぜひ(写真はチャーシューや味玉などトッピング全部入りで、税込2,000円)。
日本各地の高級地鶏や厳選された魚介などを使ったスープは、重層的で深みのある仕上がり。複雑ながらバランスよくまとまっており、一口食べて素直においしいと思えるようなわかりやすさもあります。さらに滑らかで歯応えある自家製麺、イベリコ豚などを使ったチャーシューまで、どれも完璧です。
ご飯ものも非常に種類豊富かつ個性的で、ぜひラーメンと一緒に食べることをオススメします。
Japanese Soba Noodles 蔦の情報をAutoreserveでチェックする
6.東京ラーメン界の頂点「創作麺工房 鳴龍」 大塚
上の「Japanese Soba Noodles 蔦」に続き、ミシュランで星を獲得したラーメン店が、「創作麺工房 鳴龍」です。メニューは豊富にある中で、個人的には「担担麺」か、写真の「醤油拉麺」がオススメ(チャーシューや味玉などトッピング全部入りで、税込1,350円)。
まず見た目が非常に美しく、味も極上。鶏を中心にさまざまな素材を用いたスープ、滑らかな自家製麺、3種類のチャーシューなど、全てにいたるまで完璧で、全く隙がありません。常に改良を繰り返し、食べる度においしくなっています。
ミシュランでの星獲得以降、常に大混雑となっているので、長時間待たされることは覚悟しておいた方がよいです。また、特に休日は所定の営業時間よりも早く売切れ、店仕舞いになることが多いので、ご注意ください。
創作麺工房 鳴龍の情報をAutoreserveでチェックする
7.ラーメンで生産者と消費者を繋ぐ「MENSHO」 護国寺
店内で小麦を製粉するなど、ほかのラーメン店では例を見ない、斬新な取り組みをしているラーメン店が、この「MENSHO」です。2023年12月現在、醤油ラーメンと塩ラーメンとつけ麺の3種類あり、個人的なオススメは写真の「挽きたて小麦つけめん」です(税込1,000円)。
石臼で小麦を挽いてすぐに製麺することで、味も香りも格別に素晴らしい自家製麺となります。この麺は鴨のスープにつける前に、まず塩や温泉水だけでいただきましょう。それだけでもおいしく食べられることに、初めての人は驚くはず。手間のかかる手法ですが、素材本来の味を楽しんでもらうために一生懸命取り組んでいます。
ラーメンやつけ麺以外に、サイドメニューも個性的かつ絶品揃いです。また、店内は広々とした造りになっており、ゆったりと食事を楽しめるのもよいところ。あまり混雑していないのが、むしろ不思議なくらいです。
MENSHOの情報をAutoreserveでチェックする
あわせて読みたい
新宿エリア
8.唯一無二の濃厚海老つけ麺「つけ麺 五ノ神製作所」 新宿
筆者が東京で1番好きなつけ麺が、新宿にある「五ノ神製作所」です。海老を使った3種類のつけ麺が食べられ、中でもイチオシは「海老トマトつけ麺」です(写真は味玉とチャーシュー追加で、税込1,400円)。
豚骨魚介スープに海老油を合わせて作っており、無化調ながらその味わいは信じられないほど濃厚。海老をそのまま食べるよりも、海老の風味を強く感じると言っても過言ではありません。全粒粉入りの自家製太麺も、麺自体に味があるのと同時に、スープに負けない存在感があって素晴らしい。
海老を使ったラーメンは東京でも時折見かけるものの、ここ「五ノ神製作所」は別格と言える存在。今回紹介する東京のラーメン店の中でも、行列の長さはトップクラスですが、多少待ってでも食べる価値はあります。
9.世界が絶賛する至高のラーメン「SOBAHOUSE 金色不如帰」 新宿御苑前
日本が世界に誇る最高のラーメン店の1つが、この「SOBAHOUSE 金色不如帰」です。どのラーメンも甲乙付け難いほど素晴らしい中で、まずは「真鯛と蛤の塩そば」を、ぜひ食べてみてほしい(写真はチャーシュー増しで、税込1,500円)。
黄金色に輝くスープは、たっぷりの旨味に溢れた絶品。そこにポルチーニ茸や白トリュフオイルなどの香りが加わり、個性的かつ高級感溢れる仕上がりに。それでいて食べやすく、1杯のラーメンとして非常に上手くまとまっています。あまりのおいしさに、食べていて身体が震えるほどです。
常に行列ができているものの、それも当然と言える極上のラーメンです。むしろ、このラーメンで行列ができない方がおかしい。意外と回転は早いので、そこまで待ち時間はかからないはず。真のラーメン好きなら、絶対に行っておくべき東京の名店です。
SOBAHOUSE 金色不如帰の情報をAutoreserveでチェックする
10.東京を代表する老舗ラーメン店「春木屋 荻窪本店」 荻窪
新宿からJR中央線で10分の荻窪にある、東京屈指の老舗ラーメン店が、この「春木屋 荻窪本店」です。メニューはシンプルで、季節限定ラーメンを除けば、醤油味のラーメンとつけ麺があるだけ(写真は、「ちゃーしゅー麺」で税込1,400円)。
非常にオーソドックスな醤油ラーメンで、豚や鶏に和風出汁を合わせた飲みやすいスープに、自家製の縮れ麺がよく絡みます。本当に誰にでも安心してオススメできるラーメンで、流行などに左右されていないのがよい。飽きずに食べたくなるラーメンという表現が、非常にしっくりきます。
今時の斬新なラーメンではなく、昔ながらのラーメンが食べたい場合は、迷わずここへ行くとよいでしょう。ちなみに途中で卓上の胡椒を入れて、最後に酢を加えて味の変化を楽しむのが、「春木屋」オススメの食べ方なので、ぜひお試しあれ。
春木屋 荻窪本店の情報をAutoreserveでチェックする
高田馬場・早稲田エリア
11.自家製麺のおいしさ際立つ「ラーメン巌哲」 早稲田
筆者の今の1番の行きつけが、早稲田にある「ラーメン巌哲」です。メニューは比較的豊富にあるものの、初めての場合は看板メニューの「醤油ラーメン」をぜひ(写真は肉増しで、税込1,400円)。
最大のウリは自家製麺で、ツルツルとした喉越しのよさと適度な歯応えに加え、麺自体にも味が感じられる素晴らしいもの。スープは鶏と魚介ベースのあっさりした味わいで、自慢の麺をしっかりと引き立てており、麺好きにはたまらないラーメンに仕上がっています。
季節や曜日ごとの限定ラーメンが豊富なのも「ラーメン巌哲」の特徴で、根強いファンが多くいます。特に金土夜限定の「創作塩つけ麺」は、主に旬の魚を中心とした贅沢な構成で、レアな高級魚も珍しくなく、それ目当てに多くのお客さんで賑わいます。
12.ラーメン激戦区の王者「らぁ麺 やまぐち」 西早稲田・高田馬場
ラーメン激戦区の高田馬場周辺で、揺るぎない評価を受ける人気ラーメン店が、この「らぁ麺 やまぐち」です。メニューはラーメンとつけ麺の2種類があり、まずは写真の「鶏そば」を食べてみてほしい(写真は味玉やチャーシューが追加される特製で、税込1,150円)。
店主の地元である東北地方の地鶏を贅沢に使ったスープは、透き通っていながら旨味が非常に濃い。単なるあっさりラーメンとはまったく異なる、しっかりした味わいに仕上がっています。香り豊かな醤油ダレとのバランスもよく、人気が出るのも当然と言える完成度です。
基本的に中休み無しの通し営業でやっているため、待つのが嫌ならピークを避けた時間の訪問をオススメします。大体15時〜17時ぐらいであれば、ほとんど待つことなくラーメンを食べられるはずです。
東京駅・銀座エリア
13.作り立ての手打ち麺に驚き「麺や七彩」 東京駅・八丁堀
素材や調味料を徹底的に吟味し、身体に優しい絶品無化調ラーメンを味わえるのが、この「麺や七彩 八丁堀店」です。東京駅からも歩いて行くことができ、アクセスも便利。まずは写真の、「喜多方らーめん(煮干)」をぜひ(写真は味玉とチャーシュー追加で、税込1,900円)。
最大のウリは、なんと注文を受けてから作る自家製手打ち麺。席によってはそれを目の前で見ることができ、ものの数分で麺が作られる様は圧巻です。ふんわりした食感に加えて麺自体に甘みがあり、強烈に煮干し(※2)が効いたスープとの相性も抜群。中盛り・大盛りが同料金なのも、ありがたい。
「麺や七彩」では、個性的な限定ラーメンにも定評があり、中には毎年恒例のラーメンもあって、それを楽しみにしているファンも多いです。基本的にピーク時は行列ができているので、少し時間をずらして訪問した方がよいでしょう。
※2:煮干し......小魚を煮て乾燥させたもの。
14.観光地の人気者「むぎとオリーブ 銀座店」 銀座
多くの訪日観光客で賑わう銀座における、トップクラスの人気ラーメン店「むぎとオリーブ 銀座店」は、2023年5月にリニューアルオープン。ラーメン・つけ麺・油そばと、一通りのメニューが揃う中、筆者のオススメは「鶏と蛤の濃厚つけ麺」です(※写真はリニューアル前のもの)。
名前通り、鶏と蛤を使った濃厚スープは、味付けも比較的濃いめながらしつこくありません。ストレート麺との相性も抜群で、スープとよく絡みます。海苔の上にあるのは、鶏節(とりぶし)といって鶏肉を鰹節の製法を応用して加工したもので、これをスープに入れると旨味が増します。
このつけ麺に限っては、大盛り無料サービスとなっているのもありがたいです(特盛りはプラス150円)。また、銀座という場所柄、「むぎとオリーブ 銀座店」には既に訪日観光客も多く訪れているようです。
むぎとオリーブ 銀座店の情報をAutoreserveでチェックする
秋葉原エリア
15.塩ラーメンの1つの完成形「饗 くろ㐂」 秋葉原
今や東京屈指のラーメン激戦区と化した秋葉原で、頭1つ抜けた超人気ラーメン店「饗 くろ㐂」は、2023年10月に浅草橋駅近くへ移転オープンしました。秋葉原駅から多少距離があるものの、常に多くのお客さんで賑わっており、看板メニューは写真の「塩そば」です(写真はトッピング追加の特製で、税込1,650円)。
塩ダレに使うのは海・山・湖とさまざまな産地の5種類もの塩。それぞれの塩のよさが複雑に絡みあい、塩分に頼らない独自の深みある味わいとなっています。そこに何十回も試作を繰り返して作り出した、全粒粉たっぷりで香りよく、そしてコシのある細麺が抜群によく合います(ただし麺は、細麺以外に手揉み麺も選択可能)。
「饗 くろ㐂」では基本のラーメン以外に、次々と繰り出される多彩な限定ラーメンにも定評があります。それを楽しみにしている人も多く、何度訪れても飽きずに楽しませてくれる名店です。
渋谷エリア
16.1つのラーメンにこだわり抜く「らーめん はやし」 渋谷
多くの人が集まる渋谷において、トップクラスの評価を受ける超人気ラーメン店が、この「らーめん はやし」です。メニューは超シンプルで、ラーメン1種類に味玉とチャーシューだけ(写真は味玉とチャーシュー増しで、税込1,400円)。サイドメニューやアルコールも、一切置いていない潔さ。
スープは豚や鶏に魚介を合わせて作っており、マイルドで食べやすい絶品。行列ができるのも当然と言えるレベルで、食べればそのよさが必ずわかるはず。1つのラーメンに徹底的にこだわる、店主の味と心意気をぜひ堪能してみてください。
実は「はやし」には裏メニューで塩ラーメンがあります。塩ラーメンを食べたい場合は、食券を店員さんに渡す際に塩味と伝えるようにしてください。
らーめん はやしの情報をAutoreserveでチェックする
17.絶品ワンタンとチャーシュー「八雲」 池尻大橋
およそ10年間、筆者が東京に出てきてから、もっとも頻繁に通ってきたラーメン店の1つが、この「八雲」です。白と黒、通常で2種類のメニューがあり、個人的なオススメは白です(写真はワンタンとチャーシュー追加で、税込1,400円)。
比較的あっさりしつつ、ほんのり甘みのあるスープが絶品で、何度食べても飽きのこないおいしさ。初めて食べた時は、かなりの衝撃でした。ワンタンやチャーシューも「八雲」の名物で、特に歯応えのあるチャーシューがイチオシです。
白と黒、2種類の味があると書きましたが、実はそれらのミックスも注文可能です。ミックスを食べたい場合は、白・黒どちらかの食券を買って、店員さんに渡す際にその旨を伝えるようにしてください。
18.あっさりおいしい極上鶏白湯ラーメン「臥龍」 三軒茶屋
渋谷から東急田園都市線で2駅の三軒茶屋にある、筆者が東京でもっとも好きな鶏白湯ラーメンの名店が、この「臥龍」です(写真は鶏チャーシュー増しで、税込900円)。見た目は強面ながら、気さくな性格の店主が切り盛りする、アットホームなラーメン店です。
「臥龍」の鶏白湯ラーメンは、旨味はしっかりしつつ、脂少なめであっさりした味わいが特徴的。化学調味料は不使用で、身体にも優しいです。最初は物足りなく感じるかもしれませんが、食べ進めるうちにその素晴らしさがわかるはず。蓮根を練り込んだ、ツルツル滑らかな麺との相性も抜群です。
店主は焼酎(※4)が好きなようで、店内にはそれが豊富に揃い、手作りのおつまみも多数あります。特に夜は、常連を中心に盛り上がっているようで、ラーメンを食べずに酒とおつまみだけの注文でも大丈夫です。
※4:焼酎......芋や米・麦などから作る、日本古来の蒸留酒。
北千住エリア
19.唯一無二の牛骨ラーメン「牛骨らぁ麺マタドール 本店」 北千住
東京でもまだまだ珍しい、牛骨を使ったラーメンをウリにするのが、北千住にある「牛骨らぁ麺マタドール 本店」です。牛骨スープを使った多彩なメニューを用意しており、筆者のオススメはつけ麺です(写真は味玉とローストビーフ追加で、税込1,150円)。
牛骨をメインに魚介や野菜など多数の素材を使ったスープは、豚や鶏とは明らかに異なる味わいながら、バランスがよくて非常に食べやすい。2枚入るローストビーフも、見た目のインパクトだけではなく、スープとの相性を考えて味付けされており、素晴らしい逸品です。
毎週月曜日は、屋号を変えて汁なしメニュー専門店の「まぜそば専門 闘牛脂」として営業しています。こちらでも、牛を使った個性的なメニューを用意しているので、機会があれば一度食べてみてください。
牛骨らぁ麺マタドールの情報をAutoreserveでチェックする
20.オリジナルの濃厚博多ラーメン「博多長浜らーめん 田中商店」 六町
豚骨ラーメンでは、全国トップクラスの人気を誇る超有名ラーメン店が、この「田中商店」です。ラーメンメニューは豚骨ラーメン1種類のみで、あとはトッピング類とご飯もの、そしてドリンクがあるだけ(写真はチャーシュー増しで、税込1,150円)。
豚のさまざまな部位を3日間煮込んで作るスープは、かなり濃厚です。本場の博多ラーメンとはまったく異なる仕上がりで、これは完全に「田中商店」のオリジナル。個人的には、豚骨ラーメンはこれぐらい濃いのが大好きでたまりません。福岡から取り寄せる、極細麺との相性も抜群。
東京都心部からのアクセスはやや不便ですが、豚骨ラーメン好きには絶対に食べてみてほしいです。超人気ラーメン店だけあって、大抵行列ができているものの、回転がとても早いので、実際の待ち時間は短くて済みます。
八王子エリア
21.味も見た目も完璧な「煮干鰮らーめん 圓」 八王子
筆者も長らく通い続ける、東京もとい全国屈指の実力派ラーメン店が、この「煮干鰮(いわし)らーめん 圓(えん)」です。煮干しを使った数種類のラーメンを提供しており、まずは写真の「煮干しらーめん」をぜひ(写真は味玉やチャーシューなどが追加される特製で、税込980円)。
あっさりながら深みのある煮干しスープは、間違いなく日本トップクラスの完成度。卵をたっぷり入れた自家製麺も、ツルツル滑らかでスープとの相性抜群。盛り付けも非常に美しく、全てにおいて完璧なラーメンの1つと言えるでしょう。
とてつもなく素晴らしいラーメンなのに、ピークの時間を外せば比較的入りやすいのもありがたい。八王子は高尾山にも近いエリアなので、その観光の前後に「煮干鰮らーめん 圓」でラーメンを食べていくのもよいかもしれません。
煮干鰮らーめん 圓の情報をAutoreserveでチェックする
22.力強い味わいの無化調ラーメン「ほっこり中華そば もつけ」 八王子
東京都西部で、どんどん評価の上がる人気ラーメン店が、ここ「ほっこり中華そば もつけ」です。無化調で素材の味を生かしたラーメンを提供しており、看板メニューは醤油味の「中華そば」です(写真はチャーシューなどが追加される特製で、税込1,200円)。
鶏や魚介など、大量の素材を使った旨味たっぷりのスープで、しっかりと力強い味わいが特徴的。単なるあっさりラーメンとは、全然違います。麺は自家製でコシが強く、スープと合わせることで、よりそのよさが引き立つよう。トッピングも常に改良し続け、行く度においしくなっています。
「もつけ」では、もう1つの看板メニューとして担々麺があるほか、限定ラーメンも積極的に提供しています。そういった限定ラーメンにもファンが多く、狭い店ながらも、いつも多くのお客さんで賑わいます。
ほっこり中華そば もつけの情報をAutoreserveでチェックする
その他エリア
23.最強の濃厚煮干しつけ麺「煮干しつけ麺 宮元」 蒲田
濃厚系のラーメン・つけ麺では、東京でトップクラスの人気を誇るのが、蒲田にある「煮干しつけ麺 宮元」 です。あっさりした煮干しラーメンなどもあるものの、お客さんのほとんどがつけ麺を注文します(写真は味玉とチャーシュー増しの特製かつ大盛りで、税込1,650円)。
まるで煮干しをそのまま液体にしたかの如く、贅沢かつ濃厚なスープが特徴的で、初めての人はその濃度とおいしさにビックリするはず。自家製太麺との相性も抜群で、どんどん箸が進みます。2種類入るチャーシューも、見た目に美しいと同時に食べ応えも十分です。
昼夜問わず、いつも行列ができていますがそれも当然です。ただ客の回転は非常に早く、ピークの時間をずらせばそれほど待たずに済むはず。ちなみに同じ蒲田ですぐ近くに、「ラーメン宮郎(みやろう)」という2号店もあります。
煮干しつけ麺 宮元の情報をAutoreserveでチェックする
24.滑らかな自家製麺が印象的な「麺や維新」 目黒
横浜で創業後、目黒に移転し、今や東京を代表するあっさりラーメンの名店となったのが、この「麺や維新」です。醤油・塩・つけ麺などがある中で、初めてなら醤油ラーメンがよいでしょう(写真は味玉やチャーシューなどが追加される特製で、税込1,300円)。
醤油の香り豊かなスープもさることながら、自家製麺が素晴らしい。コシは強くない代わりに滑らかな舌触りが印象的で、いつまでも啜っていたいほど。また、麺自体が一般的なラーメンよりも長く、麺を啜ることを最大限楽しめるように作られているとも感じます。
あまり極端に混雑していることもなく、「麺や 維新」は東京の穴場的ラーメン店の1つと言えるでしょう。目黒駅からも近く、もっと多くの人に知ってもらいたいラーメンです。
25.日本最高峰の塩ラーメン「町田汁場 しおらーめん進化」町田
東京都西部の町田市にある大人気ラーメン店が、この「町田汁場 塩らーめん進化」です。店名にあるように塩ラーメンに強いこだわりを持っており、初めてなら迷わず基本の「塩ラーメン」を頼むべきでしょう(税込950円)。
地鶏をメインに魚介を加えたスープは、素材のよさを生かした仕上がり。まろやかな味わいで、実においしいです。国産小麦を使った、滑らかで歯応えある自家製麺との相性も抜群。トッピングはシンプルで、麺とスープを最大限に堪能できるようになっています。
最寄りである町田駅から徒歩20分ぐらいかかるものの、わざわざ訪れる価値がある塩ラーメンだと断言します。ただ、どうしても遠いと思う人は、町田駅前の支店へ行ってみてください。メニュー構成は、若干異なります。
町田汁場 しおらーめん進化の情報をAutoreserveでチェックする
26.東京で味わえる王道の札幌味噌ラーメン「大島」 船堀
東京でも数少ない、本格札幌味噌ラーメンを味わえるのが、この「大島」です(写真の「味噌ラーメン」は、税込950円)。店主は、札幌を代表する有名ラーメン店での長い修行経験を持ち、その味は筆者が保証します。
スパイスの効いた熱々濃厚味噌スープには、ラードがたっぷり浮かび、これがこってりした味わいを生み出すと同時に、蓋の役割をしてスープを冷めにくくします。中太縮れ麺との相性も抜群で、特に冬に食べたら身体の芯から温まりそうな、最高の味噌ラーメンがここにあります。
ドアを開けた瞬間から感じる味噌の香りや、木を基調とした温もりのある店内の雰囲気も素敵です。また、「大島」には子供用の椅子や食器も用意されているため、ファミリーでも安心してラーメンを楽しめますよ。
27.女性にも大人気「ソラノイロ ARTISAN NOODLES」 麹町
2020年10月、リニューアルオープンした「ソラノイロ japanese soup noodle free style」改め「ソラノイロ ARTISAN NOODLES」では、毎日でも食べられるような親しみやすい味わいのラーメンと、多彩な限定ラーメンが人気を博しています。1番人気は、写真の「特製旨味出汁ソバ」です(写真はリニューアル前のもの)。貴重な地鶏をメインに魚介などを合わせたスープは、その名前通り旨味がたっぷり。見た目はあっさりしていそうなスープですが、満足感は十分です。さらに、ブランド豚を使ったチャーシューも素晴らしい逸品。この豚を使った餃子も個人的にオススメで、ビールのお供に最適です。
「ソラノイロ」のもう1つの看板メニューが、野菜をたっぷり使った「ベジソバ」というラーメンです。東京でもまだまだ少ないビーガンのラーメンもあるため、既に訪日観光客も多く訪れているようです。
東京のラーメンを食べ尽くそう
東京には非常にバラエティ豊かなラーメン店があるということが、わかっていただけたかと思います。東京でラーメンを食べる際には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
あわせて読みたい
旅と音楽とラーメンをこよなく愛するエンジニア。 中学生のときにオーストラリアでホームステイしたことをきっかけに、学生時代はバックパッカーにハマる。そんな中で改めて日本の良さを実感し、それをもっと世界中に広めたいと思ってMATCHAのライターに。 マイブームはカメラで、最近はHDRとタイムラプスに挑戦中。