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日本のことば事典「北陸地方」
富山県、石川県、福井県の日本海に面した3県から構成される、北陸地方。本記事では、気温やアクセスなどの基本的な情報から、景観地や名物料理などの観光情報まで、北陸地方のすべてをご紹介します。
北陸地方は、富山県、石川県、福井県の日本海に面した3県から構成される、本州のやや中央に位置する地方です。数え方によっては、お米や地酒で有名な新潟県を加える場合もあります。北陸地方の最大都市は、人口約46.5万人(2015年事典)を誇る石川県の金沢市です。
気温は? 東京からのアクセス方法は?
夏は晴れて気温の高く、冬は降雪量の多い北陸地方。2015年3月には北陸新幹線が開通し、東京駅から金沢駅までの所要時間が最短2時間28分と、電車での移動時間が短縮されました。飛行機を利用する場合、羽田空港から北陸地方最大の空港である石川県・小松空港までのフライト時間は、1時間程度です。小松空港からは、金沢駅・小松駅・福井駅のほか、加賀方面まで空港の連絡バスが運行しています。
自然や文化に恵まれた北陸地方の観光スポット
全国的にも名の知れた温泉地がそろう北陸地方。季節を問わず楽しめる温泉ですが、冬に舞い散る雪を眺めながら入る温泉は格別です。
温泉だけでなく、あるゆる見どころ満載の北陸地方。富山県を代表する観光スポットは、日本一の高さ(186m)を誇る黒部ダム。黒部ダム駅から220段の地中階段を上ると、見晴らしの良い展望台に到着します。展望台からは、迫力のある放水はもちろん、立山連峰(たてやまれんぽう)や北アルプスなど3,000m級の山々が連なる景色を一望できます。また、ダムには湖上遊覧船が運行しており、北アルプスが奏でる四季折々の景色を船上から満喫することができます。
【石川県】歴史的風情が残る町、金沢観光でやるべき4つのことより
かつては城下町として栄えていた、北陸地方の中心都市・金沢市。現在、市の中心にそびえ立つ金沢城は公園として整備されており、無料で見学することができます(一部有料の施設あり)。また、金沢城の隣には日本三大庭園として名高い兼六園(けんろくえん)もあります。広々とした敷地には、海に見立てた池、島に見立てた山、そしてほっとひと休みできる茶屋があり、歩きながら各箇所を巡ることができます。金沢駅から路線バスで15分、タクシーで10分と、交通の便のよさもうれしいポイントですね。
Photo by PIXTA
5つの湖で構成された三方五湖(みかたごこ)は、福井県の有名な景勝地です。海水の混じり合う比率や水質の違いから、5つの湖はそれぞれ異なる「青色」を放ちます。この神秘的な光景は、有料道路のレインボーライン、または梅丈岳(ばいじょうだけ)山頂公園展望台から見ることができます。
なお、梅丈岳山頂公園展望台では「かわらけ投げ」というアクティビティが人気なのだとか。100円で小さなお皿を購入し、願いごとを書いて湖に向かって投げると、願いが叶うと言われています。美しい景観を楽しんだあとは、かわらげ投げで旅を清々しく締めくくりましょう。
新鮮な海鮮類が盛りだくさん! 北陸地方の名物料理・お土産
富山県の鱒(ます)寿司、ホタルイカ、福井県のマツバガニ、ズワイガニなどの海産物が名物料理として挙げられる北陸地方。みなさんも、北陸地方を訪れた際は、日本海に面した地域ならではの食文化を味わってみてください。また、石川県は城下町であったことから、きんつば(※1)、ようかんなどの小豆を使った伝統的な和菓子、そして生麩(なまふ:小麦粉を煉り固めた食品)が名物として知られています。
美しい大自然や歴史的スポットを観光したあとは、温泉に浸かり、夜は美味しい海産物で晩酌。みなさんも、ゆったりとした時間が流れる北陸地方で癒しの旅を楽しんではいかがでしょう。
※1…きんつば:餡(あん)を四角い形にし、小麦粉の生地で包んで焼いた和菓子