旅の準備はじめよう

長瀞町は埼玉県北西部に位置し、毎年300万人の観光客が訪れる埼玉県で有名な観光地の1つです。ここは、四季折々の花々や渓谷を豊かにする新緑など、美しい自然があふれています。 長瀞で、最も人気のある紅葉シーズンは例年11月中旬~11月下旬です。紅葉で色づく自然とレトロな街並みが混ざり合った長瀞で散策してみませんか? 本記事では東京駅から熊谷駅を経由し、紅葉シーズンに必ず行きたいスポットを余すことなく満喫できるコースを1泊2日で紹介します。移動手段は、電車とロープウェイと徒歩のみです。 デートや女子旅、グループ旅行に、オススメのコースです。
1泊2日
日本には多くの紅葉スポットがありますが、なかでも埼玉県の秩父地域は東京都心からアクセスが良く、自然豊かな観光地として人気です。例年、10月下旬から木々が紅葉し始め、11月中旬頃から見頃を迎えます。秩父地域には、数多くの紅葉スポットが点在しており、見頃にはライトアップが行われる紅葉スポットがあります。色鮮やかなの木々に囲まれた秋の秩父を紹介します。
今回は日本の玄関口「東京駅」から秩父鉄道「熊谷駅」を経由し、秩父・長瀞まで向かうコースを案内します。”自分にご褒美!”と言うべき、紅葉を満喫する1泊2日になるでしょう。
東京駅は、歴史ある駅舎が美しいランドマークです。新幹線や在来線の要所であり、周辺には丸の内の高級ショッピングエリアや歴史的建造物が点在。観光スポットとしても人気で、駅内外には多彩なショップやレストランがあり、歴史的な雰囲気と現代の賑わいが融合しています。
本駅はJR東日本と秩父鉄道沿線の駅でございます。
秩父鉄道の改札口とJR東日本の熊谷駅は、別に設置されています。
交通アクセス
JR高崎線、上越・北陸新幹線への乗り換えが可能です。
朝日バス、国際十王バスへのアクセスが可能です。
秩父鉄道といえば、蒸気機関車「SLパレオエクスプレス」と言っても過言ではありません。SLパレオエクスプレスの運行日であれば、乗って秩父に向かうのも良いですね。
または、各駅停車もしくは急行列車で秩父に向かいましょう。秩父鉄道を走る電車は、様々な形や色の車両でレトロな車両です。
SLパレオエクスプレスは、都心から一番近い蒸気機関車として親しまれています。
紅褐色の客車は、木目調を貴重としたレトロな雰囲気があり、ボックスシートがより旅情を掻き立てます。大きな車窓から関東平野の田園風景や紅葉に染まる秩父の山並みを眺めながら、ゆっくりと進みます。
SLパレオエクスプレス(ゆき / 三峰口行)は、始発の熊谷駅を午前10時15分に出発し、秩父駅に午後12時12分に到着します。
※SLパレオエクスプレスは、土休日を中心に熊谷駅から三峰口駅間を1日1往復します。運行日・運行時間は、秩父鉄道公式ホームページをご確認ください
秩父鉄道・熊谷駅から各駅停車もしくは急行列車で秩父駅へ向かいます。
熊谷駅から秩父駅まで各駅停車で、乗車時間1時間5分です。
熊谷駅から秩父駅まで急行列車で、乗車時間55分です。座席はボックスシートで、全車自由席です。
※急行列車は、運賃のほかに大人300円、子ども100円の急行券の購入が必要です。
当駅は秩父鉄道沿線の駅でございます。
秩父市内の観光スポットにアクセスするのに最も適した駅です。
西武観光バスへのアクセスもございます。
秩父市街地は古くから山間都市として門前町、市場町、宿場町として混合したまま発展してきました。特に、明治中期から昭和初期にかけては「秩父銘仙」として、絹織物が全国的な人気を博しました。この時代に建築された建物は、現在でもカフェや飲食店、物販店、資料館などとして往時の姿そのままに残されています。
秩父駅から徒歩3分に位置する秩父神社から御花畑駅にかけて「番場通り」という商店街があります。おしゃれなカフェや食べ歩きのお店が多数あります。散策しながらお好きなお店でランチをお楽しみください。
古民家をリノベーションした店内でいただく贅沢ランチなら、Restaurant MARUJUがオススメです。
明治期に建築された歴史的価値の高い建物で、店内は居心地のよい空間です。創作フレンチをお手軽にかつ、オシャレにお召し上がりください。
ここは、秩父鉄道・秩父駅から徒歩5分かつ秩父神社から徒歩3分です。秩父神社から近いため参拝の前後や、街なかの散策中に行きやすいレストランです。
秩父で1泊する滞在施設をお探しの際は、宿泊施設「NIPPONIA 秩父 門前町」の利用はいかがでしょうか?「NIPPONIA 秩父 門前町」は、歴史的価値の高い建物をリノベーションしています。秩父市街地に同施設が点在しておりますので、夜まで散策する際にピッタリな宿泊施設です。
なお、Restaurant MARUJU は、宿泊施設「NIPPONIA 秩父 門前町」の古民家ホテルを併設しています。
金属製焼き型で焼いた和菓子「たい焼き」は、魚の形をしており、ホットケーキのような生地の中にあんこが入っています。かわいらしい見た目に、写真を撮りたくなります。
秩父神社は歴史ある神社で、秩父の守り神として知られています。極彩色の本殿が美しい神社です。参拝し、境内を散策しましょう。
紅葉シーズン、境内の立派なイチョウの木が色づきます。そのイチョウの木近くに、キツネの”いなり様”が祀られた「柞稲荷神社」があります。小さな祠ですが数多くのキツネが奉納され、神秘的な雰囲気に魅了されます。
境内の右側にある柞の禊川は、「秩父神社」の御神体山である武甲山の伏流水が流れています。こちらで、「水占い」をしてみましょう。
おみくじの紙を広げて武甲山の源流の水に浸すと文字が浮かび上がり、運勢を知ることができます。おみくじは、境内のおみくじ結び所に括りつけたり、備え付けのビニール袋に入れて持ち帰りましょう。
番場通りや秩父神社を散策した後、秩父鉄道を代表する観光列車「SLパレオエクスプレス」に乗って、長瀞に向かいましょう。御花畑駅もしくは秩父駅からSLパレオエクスプレスに乗車することができます。
当駅は秩父鉄道沿線の駅でございます。
秩父市内の観光スポットにアクセスするのに最も適した駅です。
西武観光バスへのアクセスもございます。
長瀞駅は、埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞にある秩父鉄道の駅でございます。
1911年に開業し、当時の建物がそのまま活かされた歴史ある駅舎です。
当駅は、第1回の関東の駅百選で選定された鉄道駅でございます。
長瀞駅前には長瀞町観光情報館があり、長瀞観光の拠点にもなっています。
秩父駅から長瀞駅まで、SLパレオエクスプレスの乗車時間は30分間です。
客車内は、木目調を貴重としたレトロな雰囲気が旅情を搔き立てます。
長瀞駅到着前、秩父鉄道の中で一番大きな鉄道橋「荒川橋梁」を渡ります。車窓から見える紅葉の長瀞渓谷は、必見です。
※SLパレオエクスプレス(熊谷行):御花畑駅の発車時刻は午後2時33分発、秩父駅の発車時刻は午後2時39分発です。
※2024年シーズンの時刻です。最新情報をご確認ください。
長瀞ラインくだりは、長瀞の観光レジャーを代表する川下りです。1915年に開業し、1923年から秩父鉄道が直営しています。
長瀞ラインくだりは、国指定 名勝・天然記念物「長瀞」に指定された川を伝統的な和船で下ります。経験豊富な船頭が操縦する和船に乗り、川を下りながら四季折々の壮大な河原の景色眺めることができます。また、急流場所ではスリルを体験できます。
特に、紅葉時期に渓谷沿いを川下りで眺める体験は格別です。
「長瀞ラインくだり」は、長瀞観光を代表するアクティビティです。100年以上前から変わらない日本の文化でもある川下りです。
船頭が手作りした和船に乗り、約20分の船旅です。この和船は、船頭の操船技術のみで川を下ります。秋の時期、和船は川の流れによりゆっくり進み、長瀞渓谷の紅葉を堪能できます。
紅葉の渓谷を進む和船。紅葉の見頃は、例年11月中旬~11月上旬です。
岩畳は、荒川の渓谷沿いに広がる奇岩群が特徴の観光スポットです。紅葉の季節には岩畳の対岸の木々が紅葉し、その風景はまさに絶景と呼ぶにふさわしい美しさです。自然の造形美を感じます。
また、岩畳周辺の紅葉をさらに楽しむためのオススメの時間帯は、午後3時頃です。全長約600メートルある一枚岩の岩畳と対岸の紅葉が、オレンジ色の西日に照らされる景色をご堪能ください。他の時間帯でも、美しい紅葉をお楽しみいただけます。
岩畳商店街は長瀞駅前から岩畳を結び、レトロな雰囲気が残ります。お土産屋の他、日本そばやうどんなどの飲食店が軒を連ねます。
食べ歩きには自家焙煎のコーヒースタンド、鮎の串焼き、ジェラートなどがおすすめです。
長瀞駅から一番近い旅館がは、長瀞温泉 花のおもてなし「長生館」です。客室からは、名勝・天然記念物「長瀞」を眺めることができますので、ゆっくりと休みましょう。
ゆっくりお休みになった翌日は、遅めにチェックアウト。日々の疲れを癒して、リフレッシュできる旅にしよう。
宝登山ロープウェイで紅葉の宝登山を登ろう。ロープウェイの車窓から紅葉した秩父の山並みを眺めることができます。
宝登山山頂エリアでは、散策路が整っております。紅葉染まる木々や山並みを眺めながら、自然を満喫してください。
11月に冬桜が咲きます。晩秋に咲く可憐な桜と紅葉を合わせてお楽しみください。
宝登山ロープウェイでは、秋季限定で日の入り時刻に合わせて運転時刻を繰り下げて営業しています。宝登山ロープウェイ 山頂駅前の西側の広場で、秩父の山並みに沈む夕焼けを観賞しましょう。
宝登山ロープウェイ 最終便の時刻は、宝登山ロープウェイ 公式ホームページをご確認ください。
2024年の夕焼け鑑賞便 / 雲海観賞便 お知らせ (秩父鉄道 公式ホームページ)
秩父三社の1つである「寳登山神社」は、今から2000年余り前に、日本武尊により創祀されたと言われています。現在の御社殿は、江戸時代末から明治初頭に造り替えられた本殿、幣殿、拝殿より成る権現造りです。火災盗難よけ・諸難よけの守護神としての御神徳が高く、地元はもとより関東一円からの参拝者は、年間100万余を数えています。
寳登山神社の境内を彩る大きなモミジは、例年11月中旬~11月下旬に見頃を迎えます。白い大きな鳥居と紅葉のコントラストや池の水面に映る紅葉など、自然豊かな境内です。豪華絢爛な本殿は必見です。
寳登山神社では、紅葉シーズンに境内のライトアップを実施しております。昼間の雰囲気より、もっと神秘的な秋の夜を堪能してみてはいかがでしょうか。
秩父地域では豚肉を食べる習慣があります。秩父名物の「わらじかつ丼」や「豚肉の味噌漬け」など、独自の進化を遂げた豚肉料理をお楽しみいただけます。豚肉が得意でない方は、日本そばやうどんがオススメです。
宝登山や寳登山神社など散策の途中に、気軽に立ち寄れるお食事処です。
地場の食材を使用した日本そば、うどんを中心としたメニューのほか、秩父名物の「炙り豚みそ重」「わらじかつ丼」や冬季限定「おっきりこみうどん」などリーズナブルなお値段でお楽しみいただけます。
「ガーデンハウス有隣」は、宝登山山麓に位置し、寳登山神社から徒歩圏内のお食事処です。秩父名物料理を提供しています。人気メニューは「わらじかつ丼」です。豚肉を薄く伸ばしたカツが丼ぶりに2枚のっており、その様子が履物の”草鞋”に似ていることから「わらじかつ丼」と言われています。
手のひらや顔の大きさ程ある大きなカツは、食べ応え抜群です。
丼ぶりからはみ出る大きなカツ
また、かつてイノシシ肉を味噌漬けにしたルーツがある秩父名物が「炙り豚みそ丼」です。味噌に漬け込んだ豚肉を炭火で焼き、丼ぶりにのせた秩父名物グルメです。
「ガーデンハウス有隣」では、重箱に豚肉を入れて提供します。
やわらかい豚ロースを使い、女性でも食べやすい。
日本そばも人気があります。季節の天ぷらが付いた「天ざるそば」
「ガーデンハウス有隣」は、白い暖簾が目印です。
長瀞トリックアート有隣倶楽部は、どんな気候であっても楽しめる屋内施設です。忍者や恐竜など様々なトリックアート(目の錯覚を利用したアート作品)が展示されており、迫力のある写真を撮影できます。
錯覚によって⽣まれる不思議な世界に、誰もが夢中になることでしょう。子どもから大人まで利用できます。
また、長瀞トリックアート有隣倶楽部に隣接して日本庭園と離れ座敷があります。この庭園には、錦鯉や金魚が泳ぐ池やモミジを植えており、日本ならではの景観をお楽しみいただけます。秋の景色をゆったりと満喫したい方に、ぜひ訪れてほしいスポットのひとつです。
春に撮影した写真。紅葉シーズンは、日本庭園内のモミジが紅葉します。
特に、2024年11月にこの庭園で夜間ライトアップを行います。幻想的でロマンチックな雰囲気を演出します。この機会にぜひお立ち寄りください。
長瀞町の紅葉ライトアップ情報は、こちらのリンク先をご覧ください。
高浜虚子の「ここに我句を留むべき月の石」と書かれた句碑に由来する公園です。紅葉の見頃の11月になると、約50本のオオモミジなどがライトアップされ、カメラ愛好家をはじめとして多くの人々で賑わいます。
「月の石もみじ公園」では、紅葉が見頃の11月に、約50本のオオモミジなどをライトアップします。カメラ愛好家をはじめとした多くの観光客で賑わいます。
夕方からモミジをライトアップした景色は、昼間と雰囲気をガラリと変え、趣深い情景が広がります。長瀞町の地元の方々が手掛けた「竹あかり」(竹製の照明器具)やもみじの灯篭などが飾られます。どこから撮影しても色んな景色を楽しめます。
昼間は月の石もみじ公園内に陽が差し、赤く色づいた紅葉を見ることができます。
ライトアップされたモミジは、艶やかな姿になります。ライトアップ期間は、長瀞町観光協会 公式ホームページにて最新情報をご確認ください。
秩父鉄道グループが運営する「ちちてつ長瀞駅売店」は、秩父・長瀞の特産品が集まるお土産屋です。秩父鉄道オリジナルグッズを多数取り扱っていますので、鉄道旅のお土産にぴったりなお土産が見つかることでしょう。
<服装について>
・長瀞町は、例年11月になると気候の変動が大きい時期です。11月上旬と11月下旬では気温が全く異なります。紅葉の時期に長瀞にお越しの時は、着脱しやすいアウターを必ずお持ちいただくことをオススメします。
・月の石もみじ公園は、地面が土のため、雨が降るとぬかるむ場合があります。地面から岩が隆起している場所がありますので、スニーカーなどの歩きやすい靴で来園しましょう。
<支払いについて>
・長瀞町内の飲食店や土産店などは、電子決済が対応なお店もありますが、現金払いのお店が多くあります。できるだけ現金を用意することをオススメします。
・万が一、ATMを利用したい場合、長瀞駅から最も近いATMは、「セブン-イレブン 長瀞岩畳店」です。
長瀞駅は、埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞にある秩父鉄道の駅でございます。
1911年に開業し、当時の建物がそのまま活かされた歴史ある駅舎です。
当駅は、第1回の関東の駅百選で選定された鉄道駅でございます。
長瀞駅前には長瀞町観光情報館があり、長瀞観光の拠点にもなっています。
御花畑駅は、埼玉県秩父市東町にある秩父鉄道の駅でございます。
1917年(大正6年)に開業し、2004年には駅舎が国登録有形文化財に登録されています。
西武鉄道・西武秩父駅にも近接しており、西武線からの乗り換えで最も便利な駅です。
埼玉県秩父市にある西武鉄道西武秩父線の駅です。
お帰りは、西武鉄道線経由で東京に帰ろう。西武秩父駅に隣接して、秩父地域のお土産が揃うお店や温泉施設、フードコートがある「西武秩父駅前温泉 祭の湯」があります。電車の待ち時間にお立ち寄りください。
帰る前に、旅の疲れを温泉に浸かってリラックスするのもオススメです。
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今回紹介したエリアは、秩父鉄道 御花畑駅・秩父駅・長瀞駅・上長瀞駅が最寄り駅です。秩父・長瀞地域へのおでかけは、秩父鉄道をご利用ください。
秩父鉄道は埼玉県北部を東西に横断する総延長71.7㎞の長さを誇る地方私鉄です。沿線には、秩父・長瀞・寄居・深谷・行田・羽生など観光地が点在しており、自然豊かな地域を旅することのできる路線です。田園風景や荒川沿いにある渓谷などを四季折々の風景をお楽しみいただけます。都心から1番近い蒸気機関車「SLパレオエクスプレス」や「長瀞ラインくだり」など沿線で様々な観光事業の運営も行っています。